Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』   作:七宮 梅雨

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七宮「後編だと思ってた??残念ながら中編でしたぁ〜」

明「ムカつく言い方だな、オイ!!」

花丸「作者と明くん、仲良いずら」

七宮「あ、どうでもいいけどクレヨンしんちゃんのカンフーの映画を見ながら書いてました。」

明「本当にどうでもいい!!」

七宮「ていうことで、中編どうぞ」



『人殺し』は国木田花丸と…………。中編

 どうしてこうなった…………。

 

 俺はテーブルについて深い溜息を吐きながら、頭を抱えていた。

 

 あいつは何を考えてるんだ。年頃の女性が男性の家にお泊まりするだなんて…………。いや、先程はもっと花丸さんと関わりたいと言ったよ??言ったけれども、順序っていうのがあるじゃん??

 

 念のために言っておくが、ちゃんと最初は断ったよ??断ったけど、彼女はなかなか引かなかった。むしろ、泊まりたいという願望を強くしてしまった。それゆえ、遂に俺は折れてしまいお泊まりを許してしまった。どうして、許すかなー俺よ。

 

 花丸さんは1度、家に帰って祖母にお泊まりの件を伝え、着替えやらを準備してから俺の家に来るという話になった。あーあ、花丸さんのおばあちゃんがお泊まりの件をダメって言ってくれねぇかなぁ………。

 

 プルルルルルル

 

 ん?電話??誰からだろう。

 

明「もしもし」

 

花丸『もすもす。花丸です』

 

 もすもすが気になるところではあるが、それは置いておいて。これは………、もしや…………、おばあちゃんが泊まりを許してくれなかったとか??よし。ナイスだ、おばあちゃん。

 

花丸『おばあちゃんがお泊まりしていいよって言ってくれたずら♪』

 

 おばあちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁん!?なんで許しちゃったの!?どうして許しちゃったの!?お泊まり先はルビヨハの家とかじゃなくて男の家だよ!?そこは止めないと!?

 

 俺はますます頭を抱えてしまった。頭が痛い…………。

 

 

 仮にも彼女は………国木田 花丸は今、人気急上昇中のスクールアイドルで……………とても可愛らしい美人さんだ。

 

 

 それに対して、俺、奥山 明は思春期nowの男子高校生で………………『人殺し』だ。

 

 

明「やっぱり断ろう。」

 

 うん、色々考えてみたけどそれが良い。特に、俺から彼女に手を出すことは100%ないと信じたい所ではあるがどうなるのかは分からない。もし、なにか問題があったら大変だ。

 

 恐らく、花丸さんは俺のことを想っての行為だと思うが、何かあったら遅い。彼女には申し訳ないけどここは引かずに強く言おう。

 

 

 ピンポーン

 

 

 来た………。思ったよりも早いな。もう少し時間がかかると思ってたんだけど……。まぁ、そんなことはどうでもいいか。俺は立ち上がって玄関の方まで行き、扉をガチャと開けた。

 

明「あのね、花丸さん。申し訳ないんだけd……………」

 

 目の前に映る予想外の光景に俺は絶句してしまった。

 

祖母「花丸ちゃん、ここで合ってるのよね??」

 

花丸「うん。おばあちゃん、送ってくれてありがとう」

 

祖母「いえいえ♪」

 

 どうして、途中で言葉をやめたかって??答えは簡単。俺の目の前には、ハーレーダビッドソンにヘルメットとゴーグルをかけた花丸さんの祖母と大きい風呂敷を背負った花丸さんが玄関先で待っていたからだ。勿論、運転席には花丸さんの祖母がいた。

 

 あれ?あの子のおばあちゃんってターミ〇ーターか何かだっけ??

 

祖母「明くん、こんばんは〜」

 

明「こ、こんばんは!!」

 

 こんばんは〜………じゃないよ!!何、この人!?ゴツいバイク乗りながら穏やかな表情でサラッと挨拶してきたよ!?ヘルメットを取る姿が様になってて怖い!!

 

祖母「今日はごめんね〜。花丸ちゃんを家にお邪魔させちゃって〜」

 

明「あ、いえ………」

 

祖母「これ、つまらないものだけど良かったら食べてちょうだい」

 

明「あの………泊まりの件についてなんですけど………」

 

祖母「それにしても、明くんは偉いわね〜。お家の人がいなくても1人でやっていけれるなんて〜」

 

明「あの、話を…………」

 

祖母「でも、大丈夫よ!!花丸ちゃんもあぁ見えてしっかりしてるから!!なにせ、私の自慢の孫だからね」

 

 お願いだから、俺の話を聞いて欲しい。この人、こんなに耳遠かったっけ!?わざとじゃないよね!?

 

祖母「もう遅いし、おばあちゃんそろそろ帰るわね、花丸ちゃん。明くんに迷惑かけちゃダメよ」ブンブンブーン

 

花丸「うん。分かったずら」

 

祖母「明くんも花丸ちゃんの事よろしくお願いね。それじゃぁ、お休みなさい。」ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

 

 花丸さんの祖母はそう言いながらハーレーダビッドソンに乗り、スロットルを回してエンジンをかけてから早々に風と共に消えて行った。

 

明「君のおばあちゃん、マジで何者??」

 

花丸「マルの自慢のおばあちゃんずら!!」

 

明「答えになってねぇよ…………」

 

 

 予想外な展開が起きてしまったせいで、俺は結局、断るタイミングを失い花丸さんを家の中へと入れてしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「本当にどうしてこうなった………」

 

 俺は花丸さんを家の中へと招き入れたあと、再びテーブルについて頭を抱えていた。

 

花丸「ずら〜♪」

 

 花丸さんは俺の目の前で、俺が出した熱いお茶を飲みながら幸せそうな表情をしていた。ったく…………、人が頭を必死に抱えてるのに原因であるこいつは呑気でいいな。

 

 俺も一旦、気持ちを落ち着かせるために熱いお茶に手をつける。そして、未だに幸せそうにしている彼女のことを見ながらズズズと飲んだ。

 

 

 改めてじっくり見ると…………、本当にこいつ美人さんだよな…………。

 

 

明「ーーーーーーッッ!??」

 

 そう思った瞬間、唐突に心臓がバクバクと鳴り出した。顔もトマトのように赤くなっているのも分かる。ん

 

花丸「明くん、どうかした??」

 

 花丸さんは首を傾げ、心配そうに俺に話しかける。ヤバい!!

 

明「な、なんでもでもない!!あ、そうだ。そろそろお腹減ってないか??」

 

 焦った俺は誤魔化すかのように別の話題を出す。これは、少し不自然すぎたか??

 

花丸「ご飯ずら!?」

 

 あ、そうでもなかったみたい。だって、花丸さんの目が凄くキラキラしてるもん。

 

 俺は安堵の息を吐いてから、「よいしょ」と言って立ち上がり台所へと向かう。

 

明「花丸さん。何か食いたいもんでもある??」

 

 まぁ、何がどうあれせっかく来てくれたんだ。それなりには、もてなそうではないか。

 

 と思っていたが、なぜか向日葵が刺繍されているエプロンを身につけた花丸さんが俺の隣にいた。いつの間に!?

 

明「花丸さん??」

 

花丸「マルもお手伝いするずら!!」

 

 え、えぇ…………(困惑)

 

明「だ、大丈夫だよ。花丸さんはお客さんなんだから………」

 

花丸「嫌ずら!!マルもお手伝いしたいずら!!」

 

 そう言って、花丸さんはまるで子供のようにジタバタし始める。ここ、台所なんですけど…………。ちょ、危ない危ない!!そこに包丁とかあるから!!

 

明「分かった!!分かったからジタバタするのやめて!!」

 

花丸「やった〜♪」

 

 

 花丸さんって、しっかりしてるけどどこか抜けてるよなぁ……………と、思いながら俺はいつも付けているエプロンを腰に巻くのであった。

 

 

 トントントン

 

 

 ジュ〜〜〜〜

 

 

 料理している間、俺達は特に何も話さず花丸さんが包丁で野菜や肉を切る音と俺がフライパンで彼女が切った野菜や肉を焼く音が鳴り響いていた。

 

花丸「はい、明くん。」

 

明「ありがとう。じゃあ、次は……」

 

 俺は彼女に次から次へと指示を出して、料理を進めていた。思ったよりも、花丸さんの手際が良いのでスムーズに進んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも、なんか………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これ、新婚さんみたいだ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「ーーーーーーッッ!!?」

 

 

 

 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!何考えてるの、俺!?キモイ!!キモいよ!!こんな、俺みたいな『人殺し』が花丸さんなんかと結婚出来るわけ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーあれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうして、俺は花丸さんと結婚するのを想像してしまったんだ…………??

 

 

 

 

 

 

 

 

花丸「ん??明くん、顔が赤いよ??どうかした??」

 

 

 

明「…………さっき飲んだ熱いお茶のせいだよ、きっと。」

 

 

 

 

 そうだ。きっと、そうに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

花丸「ずらぁー、美味しそうずら♪」

 

明「花丸さんのおかげで早くできたよ。ありがとう」

 

 俺と花丸さんが協力して作ったのは、八宝菜だ。出来は言わなくてもいいだろう。めちゃくちゃ美味そう。

 

明・花丸「いただきます!!」

 

 手を合わせて俺と花丸さんは同時に言葉を出す。そして、箸を手に取って八宝菜を口の中へと入れる。

 

花丸「美味し〜♡」

 

明「うん。本当に美味しいな」

 

 

 予想を遥かに超える美味しさだ。これはきっと、俺1人で作ってもこんな味は出せなかった。花丸さんの協力あっての味だ。

 

 

 

 

 

 

 俺は花丸さんに感謝しながら食事を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、花丸さんは八宝菜をおかずにご飯大盛り8杯ほど食べてました。え、この子、フードファイターだっけ??

 




後編へと続く。

あと、クレヨンしんちゃんの映画はやっぱり面白いですね。笑いながら書いてました
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