Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』   作:七宮 梅雨

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先に言っておきます。
Saint Snow推しである読者の皆様には本当に申し訳ない描写が中盤辺りで何点かあります。
作者もSaint Snow推しであるため、今回の話、かなりの難産ゆえに書いてて心が凄く痛くなりました。

本当にすみませんでした<(_ _)>〈 ゴン!〕


『人殺し』達が送るMIRAI TICKET

千歌「1年生の鹿角 明くんです!!」

 

 

 

 千歌の言葉に合わせて、俺はステージに足を踏み入れる。

 

 

 

 踏み入れたあと、俺は彼女達の方に目掛けてロンダートからの連続バク転をしながらステージ中心へと向かう。そして、最後に綺麗なムーンサルトを披露して彼女達を飛び越してからステージのど真ん中へと着地した。

 

 

 

 今度の俺は、フードも帽子もメガネもサングラスもタオルなど、身を隠すためのアイテムは一切付けていない。だから、きっと俺の姿を見ればあの二人はすぐに気付くだろう。

 

 

 

 そして、どうして俺はこんな登場をしたのか。まぁ、そんな大した理由はない。ちょっとした意地みたいなもんだ。誰かさんと似て俺は負けず嫌いなだけだ。バク転からのムーンサルトだって??笑わせるなよ。

 

 

 着地と同時に、俺に赤紫色の照明が当てられる。よし、予定通りだ。スタッフさんも指示通り動いてくれた。

 

 

 この体操選手並みのダイナミックな登場に、観客からは多くの歓声と拍手で包まれる。

 

 

 

 俺がステージに立ったのは、これで2回目。

 

 

 

 1回目は、俺がライブでやらかしてしまった時。その時は、俺の行動のせいでメンバー含め、観客全員の顔はまさに絶望しているかのような表情を浮かべていた。

 

 

 けど、今回は違う。

 

 

 360度から、視界に入るのは各色で美しく照らされた数々のブレードの光に、本当にAqoursのライブを楽しみにしているんだな、と分かるぐらいのワクワクした表情を浮かべる観客全員の顔だった。

 

 

 千歌達はいつもライブの度にこんな環境の中で歌っていたのか…………。

 

 

明「ッッーーーーーー!?」ゾワッ

 

 

 くそっ!!ここまで来たのに、思わず周りの雰囲気に押し負けてしまいそうになっちまった。頭が真っ白になってしまいそうだ。そう考えると共に、心臓がバクバクと鳴り響き、嫌な汗がたらりと垂れる。

 

 この時点で、既に俺は焦ってしまってかなりテンパっていた。

 

 

 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤ………………

 

 

 

 

 「負けちゃダメずらよ。」

 

 

 

 周りの雰囲気に動揺して焦っている俺に対し、ふと隣から馴染みのある女性の声が耳に入った。声が聞こえた方に振り向くと、茶髪のふわっとしたロングヘアーに茶髪の瞳が特徴的な女性………

 

 

 

 俺の想い人である国木田 花丸の姿があった。

 

 

 

 彼女は、俺の顔をじっと見ながら優しく微笑みながら口を動かす。言葉は出てないものの、口の動きで彼女がなんて言ってるのか分かった。

 

 

『頑張れ』

 

 

 

明「ーーーーッッ」

 

 

 彼女のこの一言のおかげで、今までの緊張が嘘だったかのようにストンと落ち着くことが出来た。

 

 

 

 しかも、花丸だけではない。

 

 

 

 千歌、曜船長、梨子、ルビィ、善子、ダイヤちゃん、かなっち、マリーもまるで見守るかのように俺の事を見つめていた。

 

 

 しまったな…………。余計な緊張のせいで大切なことを忘れてしまっていた。

 

 

 

 そうだ……………。『人殺し』である俺は1人じゃない。

 

 

 

 大事なことを思い出した俺は1度、気持ちを落ち着かせるために、そして………改めて覚悟を決めるために深く深呼吸を行った。

 

 

 

 よし…………………、いける。

 

 

 

 俺は、観客席のど真ん中に設置されているカメラの方に身体を向ける。確か、あのカメラでサイトの方で中継を流しているんだったな。

 

 

 俺は右手で銃のポーズを作って、そのカメラに向ける。

 

 

 もう一度、深く息を吸った後に、ここにいる誰もが聞こえるようにはっきりと大きな声で……………口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「このライブが終わった3日後に、俺達の運命を変えたあの場所で待ってるから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後に、パァンと銃を撃つような仕草を後に、俺に当てられた照明が消えようとしていた。

 

 この場にいる数百を超える観客は、俺が発した言葉の意味は分からないだろう。分からなくて当然だ。むしろ、分からなくても良い。

 

 

 

 

 ここから遥か遠くにいるあの2人に伝われば………………それでいい。

 

 

 

 

 

 俺は、照明が完全に消えるまでカメラの方を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜茶房菊泉〜(理亜視点)

 

 

 

千歌『1年生の鹿角 明くんです!!』

 

 

理亜「ーーーーーーえ??」

 

 

 Aqoursのリーダーである高海 千歌が発したこと一言によって、まるで時が止まったかのように感じられた。

 

 

 今のは私の聞き間違い??いや……………そんなはずはない。

 

 

 この女は、はっきりと言った。

 

 

 

 鹿角 明と。

 

 

 

 すると、ステージ横から1人の男性が姿が現れる。暗くて顔があまり分からないが、その男はロンダートからの連続バク転、そして最後にムーンサルトをやってステージの中央へと着地した。

 

 

 これは…………

 

 

 少しだけあっちの方が派手だけど、私たちが初めて神田明神でAqoursに出会っときに、私が彼女達の目の前で披露したものに似ている。

 

 

 いや、違う…………。わざと、似せてきたんだ。

 

 

 その男が中央へと着地すると同時に赤紫色の照明が当てられた。

 

 

理亜「ーーーーーーッッッ!!!」

 

 

 照明に当たり、ようやく男の正体が判明した。とは言っても、予想通りの人物であった。

 

 

 私と同じ赤紫色をしたボサボサ頭に、赤系の瞳を持ったキリッとしたツリ目が特徴的である男性。

 

 

 間違いない。間違えるはずがない。以前、あった時はフードやらメガネを掛け私達に奥山 零という偽名を使っていたが、あいつは正真正銘の私達の弟で……………

 

 

 

 

 

 『人殺し』である鹿角 明の姿がそこにあった。

 

 

 

 

 明はステージの中央に立ったまま、少しの間動かなかったが

 

 

 

 

理亜「ーーーーーーッッ!?」

 

 

 

 なぜか、明は私たちの方に顔を向けた。正確にいえばこの中継を撮影しているカメラに対してだけど。カメラ越しだが、明と視線がバッチリ合う。どうして、そんなことを??

 

 

 明は右手で銃のポーズを作って、私達の方に向ける。

 

 

 一体…………何をする気なの!?

 

 

 

 そして、明はゆっくりと口を開いた。

 

 

 

 

明『このライブが終わった3日後に、俺達の運命を変えたあの場所で待ってるから。』

 

 

 

 

 

理亜「なっ!?」

 

 

 明の一言で、私は驚きの声を上げる。あいつと私達の運命を変えてしまった場所なんて1つしかない。

 

 

 まさか、あいつ………

 

 

 それを伝えるためだけにあの紙を送ったというの!?

 

 

 どうしてそんなことを…………??

 

 

 …………まさか、やっぱり私達のことを復讐するために!?

 

 

理亜「ーーーーーーあっ」

 

 

 しかし、私は気付いてしまった。

 

 

 明の身体が………………微かに震えていることに。

 

 

 あの震えは見覚えがある。緊張や不安、自嘲に葛藤による震えだ。

 

 

 

 

 明らかに復讐を企んでいる人間の姿ではない。

 

 

 

聖良「…………や」

 

 

理亜「ね、姉様??」

 

 

 

聖良「いやぁあぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

理亜「姉様!?」

 

 

 突然、姉様は私が生きてきて1度も聞いたこともないような声で絶叫した。涙を流し、両手で頭を抱えながらその場で暴れ始める。

 

 

聖良「あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!!」ドタバタ

 

 

 今の姉様の視界に、明はどのように写っているのだろうか。あいつは、姉様を変えてしまった原因そのもの。そのため、姉様に拒絶反応が起こってしまったに違いない。

 

 

 とりあえず、今はサイトを消して姉様を落ち着かせることを優先しよう。

 

 

 そう思った私はスマホの電源を切ろうとしたが………

 

 

 

 『俺達の運命を変えたあの場所で待ってるから。』

 

 

 

理亜「ーーーーーーッッ」

 

 

 

 消すことが……………出来なかった。

 

 

 明の言葉がべっとりと頭の中に残っていて、ウザイと思ってしまうほどに永遠とリピートしている。

 

 

 

 それと同時に『本当にこれで良いのか??』という新たな感情が芽生え始める。

 

 

聖良「あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!!」ドタバタ

 

 

 あいつは、鹿角 明として私達の前で姿を現した。もし、復讐の目的ではなく本当に姉様を救うための行動なら…………………

 

 

 なら、私がやることはただ1つだけ。

 

 

 ギュッ!!

 

 

 

理亜「姉様………逃げちゃダメ!!」

 

 

 

 私は暴れる姉様に抑えるように抱き締め、声を上げる。

 

 

聖良「あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!」

 

 

 精一杯、力を込めて抱き締めても姉様は止まることなく暴れ続ける。一瞬でも力を抜いたら、すぐに払い除けられそうだ。

 

 

 でも、私も負けてられない。

 

 

理亜「最後までこの映像を………明の姿を見るの!!」

 

 

聖良「あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!」

 

 

 バキッ!!

 

 

理亜「ーーーーうぐっ!!」

 

 

 暴れる姉様の拳が、運悪く私の顔面に当たる。その後、すぐにタラーっと少し生暖かい血が鼻から垂れてきているのが分かる。

 

 

 それでも、私は力を緩めず姉様のことを抱きしめ続けた。

 

 

理亜「お願いだから………………」

 

 

 

聖良「あぁああーーーーーー」

 

 

 

理亜「逃げないでよ…………姉様。私の知ってる姉様はそんなやり方は絶対にしない」

 

 

聖良「ーーーーーーー……………」

 

 

 姉様は私にとって憧れでカッコイイ存在だ。自分の持っている意志を周りからなんて言われようと、最後まで貫き通す強い力を持っている。

 

 

 私はそんな姉様が大好きだ。

 

 

理亜「お願い………………」

 

 

 最後の最後に、私が残ってる力を全て使って姉様を抱き締める。

喉が痛くて、だんだんと声が掠れてきている上に、溢れ出る涙と鼻血が混じり合ってすごく酷い顔になっているのが分かる。

 

 

聖良「…………………」

 

 

理亜「姉様??」

 

 

 私の言葉が伝わったのか。それとも自然に落ち着いたからなのか分からないが、姉様はピタリと暴れることをやめた。

 

 

 そして、意外にも姉様は何も話さないものの、自分からイヤフォンを耳に付けた。

 

 

 

理亜「姉様………………」

 

 

 

 私は、姉様の行動に嬉しくなりつつ、腕でゴシゴシと強引に涙と鼻血を拭き取る。こんな酷い顔であいつの姿を見たくないから。この頃には、もう鼻血は止まっていた。

 

 

 

 

 

 

 そして、私ももう片方のイヤフォンを付けて2人で再びスマホの画面を眺めた。

 

 

 

 

 

 

 ステージ中央に立っている明に照らされた赤紫色の照明が徐々に消えていく。

 

 

 

 

 完全に照明が消えるまで、明はずっと視線を変えることなくカメラの方を眺め続けていた。

 

 

 

 

 

 まるで……………、私達のことを見ているかのように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜明視点〜

 

 

 俺の自己紹介が終わっても、Aqoursとしてのスピーチはまだ終わらない。ここからは、彼女達と一瞬に言葉を出していく。

 

 

千歌「こうして、ラブライブ!予備予選に出た私達、結果は見事突破!」

 

 

 もう一度、ピアノと向き合うために東京のコンクールへと参加した梨子。そして、ライブを壊し花丸を怪我させて逃げた俺の2人がいない状態で行ったラブライブ予備予選のライブ。

 

 

 彼女達が歌った『想いよひとつになれ』は本当に素敵なライブだった。今でも脳に焼き付いていて最初から最後まで頭の中で思い出せれるほどにだ。

 

 

 そして、Aqoursが『人殺し』である俺を受け入れてくれた日でもある。

 

 

 俺はその日を、一瞬忘れることはない。それほど、俺にとってかけがえのない日へとなった。

 

 

 千歌の言葉で楽しそうに見えた表情は、1年生組の発言によって一変し、暗い表情へと変わる。

 

 

ルビィ「入部希望者はゼロ」

 

 

善子「忌まわしきゼロが………」

 

 

明「俺たちにとって天敵といっても過言ではないゼロが…………」

 

 

花丸「また私達に突きつけられたのです。」

 

 

 俺達の言葉が終わったあと、千歌に照明が当てられる。

 

 

千歌「どうして、ゼロなのーーーー!!!」

 

 

 彼女は頭を抱えて、叫ぶ。

 

 

 ーーーこんなに、頑張っているのに。

 

 

 ーーーこんなに努力しているのに。

 

 

 ーーーそこそこだが、人気も出てきているはずなのに。

 

 

 結果は………………ゼロ。

 

 

 

 だが、ゼロによってAqoursは救われた部分もある。

 

 

 

 数秒前まで、悩んでいた表情を浮かべていた千歌はさっきの発言でスッキリしたのか、笑顔を浮かべながら言葉を出した。

 

 

千歌「そして、決めました。」

 

 

曜「私達は」

 

 

梨子「この街と」

 

 

花丸「この学校と」

 

 

ルビィ「この仲間と一瞬に」

 

 

善子「私達だけの道を歩こうと」

 

 

果南「起きること全てを受け止めて」

 

 

ダイヤ「全て楽しもうと」

 

 

鞠莉「それが………輝くことだから!!」

 

 

明「そういうこと………なんですよね。」

 

 千歌の発言に合わさて、メンバー1人1人が各々発言しながらステージ中央へと向かっていく。当然、俺もだ。ポンと、発言と一緒に千歌の肩に手を置いてからマリーのあとを追うようにステージの中央へと向かう。

 

 

 

千歌「輝くって楽しむこと。」

 

 

 

千歌「あの日、0だったものを1にするために!!」

 

 

 千歌は、そう言って俺達の方へと向かう。

 

 

 これで、全ての準備は整った。あとは、今まで語ってきた夢の言葉を今度は歌としてこの場にいる観客やサイトの中継を見ている者達全員に伝えるだけだ。

 

 

 

 Aqoursによる………最高のステージとして!!

 

 

千歌「さぁ、行くよ!!」

 

 

 千歌の言葉で、手を差し出して重ねていく。そして、1人1人が数字を言葉にした。

 

 

千歌「1!!」

 

 

 1人の少女は、普通怪獣チカチーである自分に付いてきてくれたこの9人と一緒に輝くために。

 

 

曜「2!!」

 

 

 1人の少女は、大好きな幼馴染と一緒に何かを頑張りたいという夢をこのスクールアイドルで叶えるために。

 

 

 

梨子「3!!」

 

 

 1人の少女は、大好きだったピアノともう1度向き合わせれてくれたこの大好きなメンバーのために。

 

 

花丸「4!!」

 

 

 1人の少女は、内気でずっと図書室で過ごしていた自分に、外の景色を見せてくれた皆のために。

 

 

 そして………1人の恋する男の子に良い所を見せるために。

 

 

ルビィ「5!!」

 

 

 1人の少女は、極度の人見知りで男性恐怖症である自分に、大好きで憧れでもあるスクールアイドルをやろうと手を差し伸べてくれた皆のために。

 

 

善子「6!!」

 

 

 1人の少女は、厨二病という難病(笑)を抱えどこにも居場所がなかった自分に、堕天使として迎え入れてくれ、かけがえのない居場所を作ってくれた大切なリトルデーモン達のために。

 

 

ダイヤ「7!!」

 

 

 1人の少女は、1度諦めてしまった夢をもう1度、大好きである幼馴染2人と最愛なる妹と共に挑戦するきっかけをくれた皆のために。

 

 

果南「8!!」

 

 

 1人の少女は、2年前のライブが原因で拒絶してしまった2人の幼馴染と共に、あの日置いてきてしまった夢を叶えるために。

 

 

鞠莉「9!!」

 

 

 1人の少女は、留学していた学校を辞めてしまうほど、叶えたかった夢を2年という時を経て皆と共に叶えるために。そして、1人の理事長として学校を救うために。

 

 

 

 

 

 

 

明「10!!」

 

 

 

 

 

 

 

 1人の少年は、『人殺し』である自分を何一つ嫌な顔せず、1人の大切な仲間として受け入れてくれた浦の星女学院スクールアイドル、Aqoursのこの先を最後まで見届けるために!!

 

 そして、想い人である1人の少女に少しでもカッコイイ姿をみせるために。

 

 

 

 

生徒「「「11ーーーー!!」」」

 

 

 

 この場で戦っているのはら俺達10人だけじゃない。あそこにいる浦の星女学院の生徒や俺達の家族という大切な仲間もいる。

 

 

 

 

千歌「今、全力で輝こう!!!」

 

 

 

 

 あの日の同じ様に、親指と人差し指を互いに繋ぎ合わせて円のような形を作ったあと、すぐに中心に目掛けて人差し指を指した。

 

 

 

 

千歌「0から1へ!!Aqoursーーーー!!」

 

 

 

 

Aqours「サーンシャイーン!!!」

 

 

 

 10人と言葉に合わせて、人差し指を上へと掲げた。

 

 

 

 

 その後、俺は再び調光室へと戻る。

 

 

 

 

 そして、ライブ衣装に着替えた彼女達9人がステージへと現れ、立ち位置に着くのを確認した俺は、音響のボタンを押し、すぐ様、照明の作業に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 彼女達9人がラブライブ予備予選で歌う曲名は………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『MIRAI TICKET』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この曲を彼女達が楽しそうに歌う表情は、辺り全体を様々な色で鮮やかに照らし続けている照明もあってか、今まで以上に輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あと、3、4話ほどでひとまず完結する予定です。

次回、函館で遂に3人がーーーーー!!??

お楽しみに。

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