Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』   作:七宮 梅雨

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あとがきに報告があるので最後まで読んでくれよな。




『人殺し』が見た10分程の夢とは如何に。

 ーーーーーくん。

 

 

 誰かが俺の名前を呼ぶ。それは、愛おしくてどんな時でもずっと聞いていたい素敵な声。

 

 

 ーーーーーりくん。

 

 

 まただ。また呼んでくれた。胸が熱くなるのを感じる。でも、ちょっとだけ待ってくれ。今、俺は不思議な夢を見ているんだ。もう少しだけこの夢を見させてくれ。

 

 

 ーーーーかりくん。

 

 

 あと、もう少しだけ………多分、もうすぐで終わると思うから………。あと5分だけお願いします。

 

 

 ーーーーあかりくん

 

 

 …………分かった、分かったから。こんなに呼ばれて反応しなかったら彼氏として最低だよな。

 

 ーーー明くん。

 

 

 今からそっちの方へ行くよ………、花丸。

 

 

 俺は今まで見ていた光景を遮断させて、自分の名前を何度も呼んでくれる愛しき人の元へと意識を移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 頭部に柔らかくて気持ちの良い感触を感じながら俺はゆっくりと目を開ける。すると、視界のすぐ目の前には大きな2つの膨らみが目に入った。

 

 

 こ、こ、これは…………!!男の夢と希望が大いに込められたおっp………

 

 

花丸「あ、明くん。」

 

 その2つの膨らみからひょっこりと可愛らしい花丸の顔が現れ、何度も見ても相変わらず胸を高鳴らせるような微笑みをしながら俺の顔を見つめる。

 

 そうだ。今日は夏休み最終日で、ピクニックがてらに近くの大きな公園で花丸と2人で過ごしてたんだ。

 

 公園に植えてある花を眺めたり、キャッチボールしたり、互いに作ったお弁当を食べ合ったりして…………

 

 それで、少しだけ疲れて眠たくなったから花柄のシートを敷いて日陰で横になってた筈なんだが……いつの間にか寝ていたようだ。多分、寝ている間に花丸が膝枕してくれたのだろう。

 

明「ごめん………。膝枕、疲れたろ??すぐに退くわ」

 

 名残惜しいが、花丸の膝枕から起き上がろうとするが花丸に押さえつけられる。

 

花丸「大丈夫ずらよ。マルも好きでやったことだし、大好きな明くんの寝顔も間近で見れたから♪」

 

明「そ、そうか…………。」

 

 その後、花丸が「このままで良いよ」と言ってくれたので、もうしばらく花丸の膝枕を堪能することにする。正直言って、ずっとここに居たいです。

 

明「それにしても俺って結構寝てた感じ??」

 

花丸「そんなことないよ??10分ぐらいかな??」

 

明「そっか」

 

花丸「夢でも見てた??」

 

明「うん。それは……もう凄い夢だった」

 

 記憶があやふやでハッキリも覚えてるのと、曖昧な所があるけど………一つだけ言えるのは俺たちAqoursに関しての夢だったということ。

 

花丸「どんな夢だったか聞いてもいい??」

 

明「もちろん。それじゃあ……まず良かった夢と悪かった夢……どっちから聞きたい??」

 

花丸「じゃあ……悪かった夢から聞こうかな」

 

 俺の問いかけに花丸は水筒に入っているお茶を飲みながら悪かった方の夢を選択。なので、彼女の所望通り悪かった夢の内容を口に出した。

 

 

 

明「夢の中で浦の星女学院が廃校になった」

 

 

 

花丸「ブベボ!?」

 

 俺の言葉に、花丸は驚愕の表情を浮かべながら飲んでいたお茶を吹き出した。まぁ……、当然な反応だよね。あと、吹き出したお茶が満遍なく俺の顔に付いた。冷たい………。

 

明「なんか………不謹慎な夢でごめんな」

 

花丸「そうずらよ!!皆でそうならないように頑張ってるのにそんな夢見ちゃダメずら!!」

 

 花丸は頬を膨らませ、ぷんぷんと怒りながらも「ごめんね」と言ってハンカチで俺の顔を拭ってくれた。ありがとうな。

 

 

花丸「じゃあ………、良かった方の夢は??」

 

 

 あ………、聞くんだ。てっきりもう聞かないと思ってたけど。それなりに、気になっていたのかな。

 

 

明「まず、早速これは良い夢に入れていいか微妙のラインだけど…………俺達1年生組と3年生組が対立してたな」

 

 

花丸「鞠莉ちゃん達とマル達が??」

 

明「うん。」

 

花丸「それは、どうして??」

 

明「ごめん。理由までは覚えてないわ」

 

 

 本当に何であの3人と喧嘩してたんだ??何かあったのだろうか??でも、よくよく思い出してみれば俺達1年生と3年生って……あんまり関わってない気がする。近い内にそういう場を設けてみるか………。

 

 

明「けどな。そのあとに和風をイメージした衣装着てAqoursの皆がどこかのステージで踊ってたんだよ。それはもう美しかった。」

 

 

 そのライブで踊ってたダイヤちゃんが1番印象に残っていてAqoursの中でもとびきりに綺麗だった気がする。あ、もちろん。花丸も、綺麗だったよ??だから、そんな睨まないで………。

 

 

明「あ、そうそう。夢の中で梨子がしいたけを触れるようになってた」

 

 

 

花丸「あの梨子ちゃんが!?」

 

明「あの梨子が。」

 

 めちゃくちゃ失礼な反応を見せているが、梨子以外の他のメンバーに同じようなことを伝えても皆揃って同じ反応を見せると思う。それほどの梨子の犬嫌いは相当なものだ。

 

 だって、しいたけから逃げるために千歌の家から隣の梨子の家のベランダまで飛び移るほどだよ??普通にやべぇよ。

 

 

 

明「あとは………Aqoursの何かのライブで千歌がロンダートからのバク転を決めてたな。」

 

 

 

花丸「何で!?」

 

明「ごめん。これも覚えてない」

 

 花丸は「気になるずらぁ!!」も言って、俺の頬をペチペチ叩く。地味に痛いからやめて。

 

 でも、その千歌のロンダートとバク転のシーンは鳥肌が立ってしまうほどの迫力のあるライブだったな。

 

 花丸が「他には??他には??」と興味津々で聞いてくるので覚えている限り俺は口を動かした。

 

 

 

明「浦の星女学院が廃校って決まった時な、やっぱり………みんな落ち込んでた。特に千歌とかが。」

 

 

 

花丸「そうずらよね…………」

 

 元々、Aqoursはμ'sと同じ学校を救うために活動してきたスクールアイドルだ。結成するきっかけを作った張本人である千歌が学校の廃校が決まってメンバーの中で1番ショックを受けるに違いなかった。

 

 

 

明「でもな、屋上にいたAqoursに向かってむつ先輩、いつき先輩、よしみ先輩を中心とした全校生徒が何か言ってたんだよ。そのおかげで吹っ切れたのか、千歌にやる気が戻ってた。」

 

 

 

 あの絶望の状況の中で、彼女たちはAqoursに向かって………何を言葉として口に出したのだろうか。並大抵な言葉では、そんなに人の心を動かすことはできない。それほど、Aqoursにとって士気を取り戻すほどに心を動かした言葉だったのだろう。

 

 

 

明「あとな………あ、これは凄いぞ??夢の中でAqoursとSaint Snowが一緒に路上でライブしてた。」

 

 

 

花丸「えぇー!?」

 

 キラキラと街灯が路上で光り輝いている中で千歌達と聖良姉ちゃん達が楽しそうに踊っていた。どういう経緯があって犬猿の仲だった2つのグループが手を組んだのかは謎だが、もしそれが現実で起きるのならば是非見てみたいものだ。

 

 あと、これは少し余談だが………そのライブの前に俺と花丸と善子の3人が何かを見て互いにめちゃくちゃ号泣してたけど何を見たんだろうか。気になる。

 

花丸「マル達がSaint Snowさんと一緒に踊るなんて……想像もつかないずら」

 

明「それは俺もだよ。もし、あったとしても練習中に理亜姉ちゃんがAqoursのメンバーに向かってキツい言葉を言ってるのが安易にイメージできるもん。」

 

 『〇〇がダメ!!』『体力なさすぎ!!』『もっとここは早く!!』『どうして出来ないの!?』『ラブライブは遊びじゃないって言ってるでしょうが!!』『姉様を見習いなさい!!』『リトルデーモン??あんた、頭大丈夫??病院行く??』など………他にも色々とメンバーに向かって言ってそうだ。

 

 花丸もイメージ出来たのか、苦笑いをする。

 

明「けど、まぁ………きっと忘れることの無い凄いライブになるんだろうな。」

 

花丸「………うん。」

 

 ロックバント風のダイナミックでクールな踊りを魅せるSaint Snowと『輝き』を追い求め続けながらも9人のそれぞれの個性を発揮しているAqoursが一緒に踊ると考えただけでと胸が高鳴る。

 

花丸「まだあるずら??」

 

 

明「ちょっと待ってな。少し思い出すから………。あ、なんか全校生徒や地方の方々と一緒に皆で学校で祭りみたいのやってた。」

 

 

花丸「祭り??」

 

明「そそ。」

 

 

 ーーーある人は中庭で出店を開いて色んな食べ物やゲームを開催したり

 

 

 ーーーある人は和風な衣装を着て喫茶店を開いたり

 

 

 ーーーある人はスクールアイドルのクイズ大会を行って競い合わせたり

 

 

 ーーーある人はご当地キャラの着ぐるみを来て、子供たちに内浦の良さを伝えたり

 

 

 ーーーある人はとある教室で結構、本格的な占いをやるが誰も来なくて女3人と男1人が酷く落ち込んでたり…………

 

 

 ーーー夜にはキャンプファイヤーを行い、それを囲んでその場にいるAqoursの皆や全校生徒、そして地方の方々と一緒に歌を歌っていた。

 

 

明「見てた感じ………とても楽しそうだったな。」

 

花丸「その祭り………マルもやりたかったずら!!」

 

 やりたいも何も夢だからなぁ………。どうしようもないんだよな。

 

 

花丸「もっと夢の話、聞きたいずら!!」

 

 

明「お、落ち着けって!!まだあるから!!………………Aqoursが過去に出た中で1番大きなステージで踊ってたよ。」 

 

 

花丸「1番大きなステージ??」

 

明「もう……凄かったぞ??花丸の『ずら』の進化系である『だぎゃあ』が更にメガ進化するぐらいの大きさよ。」

 

花丸「『アレ』が出るぐらいずら!?」

 

 『アレ』があるってことは本当にメガ進化した奴があるのかよ………。

 

 まぁ、茶番は置いておいて、そのライブは見た夢の中で2番目に曖昧とかではなく、はっきりと覚えている。

 

 このライブはどのような意図で行われたかどうかまでは分からないが、皆の表情がかなり真剣なものだったのでAqoursにとって大切なライブだったのだろう。

 

 Aqoursが誕生した場所である内浦の海をイメージしたかのような美しい青の衣装を着こなした9人の女の子がステージの上で鮮やかに歌や踊りを披露していた。

 

 

 その姿はこれまでのライブの中で1番、輝いていてとても綺麗だった。

 

 

花丸「ずらぁ〜♪」

 

 

 聞いていた花丸も想像してたのか目をキラキラとさせて楽しそうに聞き入っている。

 

 

 その他にも、俺が見た夢の内容を花丸に教えた。

 

 

 浦の星女学院の体育館で全校生徒と一緒に千歌がやって来るのを待っていたこと。そして、彼女達Aqoursと全校生徒が一緒になって歌って踊ったこと。

 

 

 Saint Snowの2人が内浦に来て、聖良姉ちゃんがAqoursに何か指摘していたこと。表情が優れていなかったのでキツいことを言われたのだろう。てか、なんで3年生組がいなかったんだろう………。

 

 

 その後、どこかで見覚えのある顔をした女性(?)と一緒に外国に行って、3年生と合流したこと。そして、そこで9人と踊ったこと。

 

 

 観客の中にマリーに似た女性がいたんだが………まさか…………な。

 

 

明「外国から帰ってきてからな、俺はとある場所に向かってた。」

 

花丸「とある場所??」

 

 花丸は頭の上に「?」を浮かべて首を傾げる。クイズ出してみるか。

 

明「どこだと思う??」

 

花丸「うーん………」

 

 花丸は腕を組んでうーんと考える。その姿は可愛らしいのだが、腕を組むと彼女の胸が強調されて膝枕されている俺から見るとそれはかなり壮大なものだった。

 

 あれ??俺って近くの公園にピクニックに来たんだよな??いつから国木田山脈に山登りしてたんだ??

 

 まぁ、そんなことはどうでもいい。今は目の前に広がる国木田山脈の景色を楽しむことにしよう。やっほー!!

 

 ……………はい。ふざけすぎました。すみません。

 

花丸「分からないずら。どこ行ってたの??」

 

 結局、分からなかったのか、花丸は俺に答えを問う。なので、俺は素直に答えた。

 

 

明「函館」

 

 

花丸「ーーーーーッッ!?」

 

 函館、と口にした瞬間に花丸はポ〇モンSMに出てくるどこぞのキャラクターみたいに口をあんぐりとさせる。候補ある中で、函館だけは絶対に無いと思っていたのだろうか。

 

 函館は俺の姉2人がやっているSaint Snowが活動している場所だからな。

 

 

明「どうして俺が函館に向かったのかは分からない。けどな、そこでSaint Snowはライブを披露したんだ。その時、曲を流したり、踊っている姉ちゃん達を俺は照らしていた。」

 

 

 これが、夢の中で1番記憶に残っていて、1番印象に残った内容だった。

 

 

 踊っている姉ちゃん達は………綺麗でとてもカッコ良かったのも覚えている。 終わった後は、3人で抱き締め合っていたな。

 

 

 まさか『人殺し』である俺がこんなことになるなんてな。数年前の俺ならばこんな未来が訪れるなんて、1ミリたりとも思わなかっただろう。

 

 

 今回は夢だったが…………現実でもいつか姉ちゃん達Saint Snowだけと一緒にライブをやってみたいものだ。

 

 

 ーーーーーぎゅ

 

 

明「ん??」

 

 優越感に浸っていると、花丸が俺の袖をギュッと掴む。少しだけ……寂しそうな表情を浮かべながら。

 

明「ど、どうしたん??」

 

花丸「明くん………今、お姉さん達と一緒にライブしたいって思ってたでしょ??」

 

明「お、おう。」

 

 え??何で分かったの??そんなに表情に出てた??

 

 そんなことを思っている中で、花丸はボソボソと言葉を呟いた。

 

 

花丸「確かに明くんにはこれから先、もっともっとお姉さん達と一緒に関わる時間を増やして欲しいずら。けど…………マルとしてはやっぱり寂しいよ。明くんと離れたくないずら」

 

 

明「ーーーーーッッ…………」

 

 俺は花丸の言葉に特に何も言わず、両手で自分の顔を覆う。

 

 

 目の前にいる自分の彼女がすっごく可愛い件について。これを世間で言う……尊いというやつか。

 

 

 だけど、寂しそうにしている花丸の気持ちも痛いというほど分かる。もし、逆の立場だったら、きっと俺が彼女の袖を掴んで寂しそうにして同じことを伝えているはずだ。

 

 

 俺も花丸とは離れたくない。一緒にいたい。隣で笑い合いたい。

 

 

 この気持ちだけは例え何があろうとも決して変わることは無い。

 

 

 なにせ、花丸の親友であるあいつにもそれは誓ったことだからな。

 

 

 

 だから、俺はそれを証明するために………

 

 

 

明「花丸………」

 

花丸「え??」

 

 俺は上半身をグイッと起き上がらせて、彼女の顔と自分の顔を近づけて……………

 

 

 

 自分の唇を花丸の唇に重ねた。

 

 

 

花丸「ーーーーーッッ!!!!????」

 

 

 唐突のことで花丸は顔を赤くして固まってしまっている。

 

 そんな彼女の頭の上に手を乗せて撫でながら俺は言葉を発した。

 

明「安心しろ。俺は……どんな時でも花丸と一緒にいる。だから、心配すんな」

 

花丸「……………ずら♪」

 

 俺の言葉を聞いて安心したのか、花丸はニコッとまるで花が満開しているような笑顔で笑ってくれた。

 

 

 花丸「それで……もう夢は終わりずら??」

 

 

明「最後に『♪これからもっと、もっと!夢のカタチかわるんだ♪』………善子??」

 

 話している最中に俺のスマホに着信音が鳴り響く。スマホを手に取り、開くと相手は善子だった。1年生のグループに何やらメッセージを送って来ている。

 

 その送られてきた内容は…………

 

善子『リトルデーモン達に告ぐ。我、堕天使ヨハネは明日までに完成しなければならない灼熱のタスクがまだ未完成なので早急に応援を要求する。場所は堕天使ヨハネの拠点である魔の城よ。よろしく(◦`꒳´◦)』

 

 

 これって………つまり…………

 

 

花丸「善子ちゃん………、夏休みの宿題、まだ終わってなかったずらね。」

 

 そういうことだよな??何やってんだ、あいつ。

 

明「無視だ。無視。ほっとけ」

 

 せっかくの花丸との二人きりの時間をあいつの宿題の手伝いなんかに潰されてたまるか。自業自得だ。

 

 

花丸「でも………そしたら、善子ちゃん。補習とかになっちゃうずら」

 

 花丸がシュンとして俯きながら言葉を呟く。

 

明「まぁ、そうだな。」

 

花丸「可哀想ずら………」

 

明「宿題溜めたあいつが悪くないか??」

 

花丸「もし……居残りとかになったらAqoursの練習に出られないずら」

 

明「うぐっ!?」

 

 言われてみれば……確かに。これから先、Aqoursはもっと学校を救うために練習を励まなければならない。家の用事や学校行事関係で遅れるならばともかく、そんな宿題やってなくて居残りさせられて練習に出られないというのは周りにちょっとした障害が少なからず出てくるだろう。

 

 

明「分かったよ………。行こう、善子の家に」

 

花丸「明くん!!」

 

 善子は………とりあえず俺たちの時間を潰した代償として最近知り合ったマリーの使用人さんに教えて貰ったジャーマンスープレックスの練習台にさせて許してやることにしよう。

 

 俺は返信で「行く」と答えたあと、花丸の膝枕から惜しみながらも起き上がり、ブルーシートや弁当箱を片付けてから公園を後にしようとした。

 

花丸「そう言えば………結局、夢の内容って続きがあったずら??」

 

 大きなリュックをよいしょと抱えながら花丸は俺に問う。そういえば、善子のせいで話が中断したんだっけな。

 

明「…………いや、あれで終わりだよ。」

 

 

 ごめんな、花丸。

 

 

 あと、もう一個だけあるんだ

 

 

 沼津でAqoursはまた1曲歌を披露したんだ。けど………その場にはまたしても3年生の3人はいない。

 

 

 どうしてだろう??と考えてみたら、意外にもすぐに結論は出た。なぜなら、季節的に考えて、ごく当たり前の事なのだから。

 

 

 今では花丸含めた1、2年生の6人はメンバーに3年生がいるのが普通だと思っている。実質、俺も夢を見るまではその中の1人だった。

 

 

 けど、その夢を見たことのよって現実を思い知らされた。

 

 

 これから先、ずっとマリー・ダイヤちゃん・かなっちの3人がAqoursにずっといるという訳では無い。

 

 

 必ずしも…………別れというものが生じてしまう。

 

 

 だからこそ、俺は花丸に伝えなかった。

 

 

 もし、それを言ったら花丸は学校が廃校になったと聞いた以上に悲しくなるかもしれないからな。

 

 

 

花丸「そっか………。じゃあ、行こ♪」

 

 

 花丸は小さい手を俺に差し出して、それを俺は優しく繋ぐ。彼女の手の温もりがダイレクトに伝わってくる。

 

 

 結局、あの見た夢は何だったのかは分からない。

 

 

 妙に現実的な夢だったので、もしかしたらあれは未来のAqoursの姿なのかもしれないな。……って、それだと本当に学校が廃校になっちゃうじゃねぇか。

 

 

 そんな訳無い………よな??やべ、少しだけ不安になってきた

 

 

花丸「明くん??どうかした??」

 

 隣にいた花丸は首を傾げ、心配そうする。

 

明「………何でもないよ。早く行くか」

 

花丸「ずら♪」

 

 なんか………、花丸の顔を見てたら、もうそんなのどうでも良くなってきた。

 

 もし、本当にあの夢が正夢になるとしたら、その運命を覆せばいい。

 

 

 大丈夫。Aqoursなら………千歌達なら絶対にやり遂げられる。

 

 

 

 そう信じながら、俺は右手から伝わってくる温もりを感じながら、彼女と一緒に歩き出した。

 

 

 

 




圧倒的、打ち切り感満載な今回のお話です。二期や劇場版を執筆しない分、こういう形にしたのをご了承ください。

Twitterでも報告したのですが、私、七宮 梅雨が執筆している「Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』」の最終話を10月12日(土)の24:00に更新致します。誰が何を言おうとこれで終わりです。
ですので、それまで「人殺し」をよろしくお願いします。

あと、最終話までにもう1話だけ更新します。

お気に入り・感想・高評価お待ちしております。



Twitterで募集した質問箱を回答していきます。(わ、忘れてたとかじゃないんだからね=͟͟͞͞(//`^´//)フンッ)

Q、主人公の設定SAOのパクリですよね??
A、これ、めっちゃ言われます。正直に言うと、パクってません。言われてみれば、確かに被ってるな〜程度の認識です。シノンさんの過去を意識してこの設定にした訳じゃないです。

Q、聖良さんやその妹も可愛いですよねー。聖良さんや妹、どちらか1日デートできるならどっちを選びますか??
A、どっちもがいい。というのが無しなら聖良さんを選びます。

Q、Saint Snowを好きになったのは何故ですか??
A、YouTubeにたまたまあったSelf controlのPVを見て大好きになりました。ついでにそれがきっかけでラブライバーの道を歩むようにもなりました。

Q、月に行きたいと思いますか??
A、惑星の月はどうでもいいけど、渡辺の方の月には行きたい(謎解答)

Q、最近、歳とったなーって思う??
A、今年で成人して父と一緒にお酒を飲んでる時に成長したなーって思いますね笑

Q、部活は何をやっていましたか??
A、中学はバレーボール部。高校は演劇部でした

Q、手軽に出来るダイエット方法を知りませんか??
A、ダンベル何キロ持てる??を読みましょう。はい、サイドチェストォォォォォォ!!!

Q、異性のメガネ姿ってキュンとしますか??
A、する。なので、誰か聖良さんか理亜ちゃんのメガネ掛けてるイラストを送ってください。お願いします。

Q、好きな強化は南ですか??
A、数学です。(南!?)

Q、東京都内で1番クリームパンが美味いパン屋さんはどこだと思いますか??
A、七宮は愛知県民なのでよく分からん。けど、コンビニに売ってるクリームパンはよく食べる。あれが最強。いぇあ 

Q、良い恋してますか??
A、当時、付き合ってた女の子が腐女子だったっていう話でもする??

一旦、ここで切らさせて頂きます。続きは次話で!!

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