Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』 作:七宮 梅雨
コラボして下さる作者さんはなんと現在、ハーメルンで連載しているあの超有名なラブライブ!の二次創作小説である「ラブライブ!〜ヤンデレミーティング〜」を執筆なさっているべーたさんです!!
コラボ企画を快く引き受けて下さって本当にありがとうございます!!感謝感激です!!嬉しすぎて、右の乳首が破裂しました(ごめんなさい。それはさすがに嘘です。けど、それほど嬉しかったんです。)
執筆中も、べーたさんと何回かやり取りしたので登場人物の口調などは特に気にしないと思います。書いてて、とても楽しかったです。
時系列としては、本編最近話での明が沼津駅に着く前のお話となっております。それではどうぞ!!m(_ _)m
ふと、懐かしい夢を見た。
いつの時かは忘れてしまったけど、見た感じ俺がまだ鹿角家にいた頃だ。
まだ幼かった俺の目の前に、1人の男がいて俺に話しかける。誰なのかと顔を伺ってもモザイクのようなものが掛かっており、青系の色をした髪型に赤系の瞳をしているという所しか分からなかった。
その男は、テーブルについて俺の両親が作ったぜんざいを美味しそうに食べ、片手に持っているブラックの缶コーヒーを飲みながら俺に向かってコソッと言葉を呟いた。
『俺さ、将来パイロットになりたいんだ』
『ぱいろっと??』
聞きなれない職業を耳にして幼い俺は首を傾げる。
『飛行機とかを操縦するお仕事さ。俺の父さんが、そのパイロットをやっててな。それに憧れてるんだ。どうだ??かっこいいだろ??』
『うん!!とてもかっこいい!!』
『だろ??お前も何か夢とかあるのか??』
『うん、あるよ!!僕は仮面ライダーになりたい!!』
腰につけている仮面ライダーのベルトを見せながら笑顔で言う俺に対して、男は笑い声をあげる。
『あはははは!!仮面ライダーか!!それはいい夢だな!!』
『うん!!変身してママやパパ、聖良おねーちゃんに理亜おねーちゃんを悪いヤツから救ってあげるんだ!!』
『へぇ……そりゃ頼りになるな。もし何かあったら、俺も救ってくれると助かるよ』
『もちろん!!お兄ちゃんも僕が守ってあげるね!!』
俺の言葉に、男はニカッと微笑みながら俺の頭にそっと手を置いて優しく撫でてくれた。
『ありがとうな』ナデナデ
『うん♪』ニパァ
10年前のことだからほとんど覚えてないけど、この人に撫でられる感触だけは気持ち良くて大好きだったなぁ………。
明「んへぁ???」
俺は情けない声を出して目をゴシゴシと擦りながら、上半身を起き上がらせる。
頭がぼーっとしながらも周りを見回して、俺が今どこにいるのかを確認する。
ここは……………沼津駅の近くにある喫茶店だ。
……………そうだ。思い出したぞ。
今日は……………俺が姉ちゃん達に会うために函館に向かう日だ。
それで、俺が乗る電車の時間までまだ2時間ほどあるとあるというのにも関わらず気持ちが昂ってしまって沼津駅に来たんだ。それで、時間を潰すために適当にこの喫茶店に入って暇すぎて寝ちゃったんだった。うわぁ、何それ。めちゃくちゃ恥ずいんですけど。
明「それにしても、何だか懐かしい夢を見たな」
俺はそう言いながらボリボリと髪の毛を掻き、冷めてしまっているコーヒーをグイッと飲む。とは言っても、あんまり夢の内容も覚えてないんだけどな。
飲んだコーヒーの独特の苦さによって、俺は完全に目を覚ました。やっぱりカフェインは最強だな。
スマホを開いて、現在の時刻を確認する。ふむ、どうやら結構寝ていたそうだ。1時間ほど時間が経っている。
もう1杯、コーヒーを注文して30分ほど時間を潰してからここに出ることにしよう。そしたら、時間もピッタリだろ。
そう決めた俺は店員さんを呼ぶために、声をかけようとした瞬間…………
??「すみません。」
明「はい??」
帽子を被り、ラフな服装を着て結構ガタイが良い見知らぬサングラスを掛けた男性に声をかけられた。誰なんだ、この人??一体、どうして俺に話しかけたのだろうか。
??「相席、いいですか??空いてるのがもうここしか無くて………。」
あぁ、なるほど。この人は相席希望者か。確かに周りを見た感じ、店内の状況はモーニングの時間帯であるためか満席に近い状況だった。お客さんも家族やカップルなどが多くて、1人でテーブルについているのも俺しか見当たらない。
まぁ、相席ぐらいだったらいいかな。どうせ、あと30分ぐらいしか居ないんだし。
明「どうぞ。」
??「ありがとうございます。では失礼して……」
俺がOKを出すと、男性は相席に座る。その同時に店員さんがやって来たので互いに注文をする。
俺はさっきも頼んだブレンドコーヒーをもう一杯注文し、男性はアイスココアを注文していた。そのガタイで、アイスココアって…………。ちょっとだけ、可愛く思えてしまった。
店員「お待たせしました」
5分程で、店員さんはブレンドコーヒーとアイスココアを持ってきて、それぞれ俺達の目の前に置く。
店員「ごゆっくりどうぞ。」
店員さんはぺこりと頭を下げると、そのまま去って行った。
今度は温かい内に飲みたかったので、フーフーとしながらコーヒーをズズズと飲む。うん、当たり前だけど熱い。けど、美味い。身体が温まるわ。
男性の方をチラッと見ると、提供されたアイスココアに大量の砂糖をぶち込んでいた。それはもう糖尿病に掛かってしまうのではないか、と心配してしまうほどに。
俺の心配する視線に気付いたのか、男性は苦笑いをしながら言葉を呟く。
??「驚きましたか??」
明「まぁ………多少は。」
??「付き合いの長い知り合いの影響でして。こういうのもいいかなー……って最近試してみてるんです。普段は君と同じようにコーヒーを飲んでるんですけどね。」
明「そうなんですか。」
??「あぁ。それにしても、君は若いのにブラックとは中々やるね。周りの人に『親父くさい』とか言われててmせんか??」
明「いや、別に。」
??「そ、そうですか……。やはり俺の周りが辛辣なだけだったか。」
なんだよ、その反応は。もしかして、過去に『親父くさい』と言われたことがあるのだろうか。見た感じ、そこまで歳はとってないように見えるけどな。俺の………5か6つぐらい上か??
けど、よくよく考えてみれば俺っていつからブラックを飲むようになったんだっけか。覚えてる限り、施設にいた頃ぐらいからは飲めたかどうかは別として口にしていたし………。うーん、思い出せねぇ。ま、いっか。
その後、俺はスマホを手にしてモン〇トを。男性はパソコンを鞄から出して起動し、仕事をしているのか、カタカタとキーボードを打っていた。
『ユメノトビラ〜♪』ピロリン
??「……ああ、マナーにしてなかった。失礼します。」
パソコンの隣に置いてあった男性のスマホから何やら聞き覚えのあるメロディの着信音が鳴り響く。男性は俺に一言、言葉を出してからスマホを手にする。仕事関係の連絡だろうか。特に男性は何も表情を変えずにすぐにスマホをテーブルの上に置いた。
『ユメノトビラ〜♪』ピロリン
??「……失礼、します。」
置いてから1分ぐらい経った辺りで再び男性のスマホが鳴り響く。何か伝え忘れてしまったことがあったのだろうか。少し眉間を寄せた男性はもう一度スマホを手に取ったあと、すぐにテーブルを置いた。
『ユメノトビラ〜♪』ピロリン
??「し、失礼……………………」ダラダラ
まただ。今度は、10秒も経たずにスマホが鳴り響く。表情が青くなってしまった男性は俺に何も言わず、すぐにスマホを手にしてポチポチと操作する。そして、スマホをテーブルに置こうとした瞬間…………
『ユメノトビラ〜♪』ピロリン
??「ーーーーーーーッッ!?」ビクッ
テーブルに置いた瞬間にスマホが鳴り響いた。もう、何がなんなのか全く分からん。ただ唯一分かるのは夢の扉??が鳴る度に男性の表情が悪くなっていってることだ。男性はスマホを手に取ってダダダと神業と言わんばかりの早さでスマホを操作するが
『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノトビラ〜♪』ピロリン『ユメノ……………』
明・男性「ひぃ!?」
突然、男性のスマホがサイコパス化してしまったので俺と男性は同じタイミングで声を漏らした。
いや、流石に怖ぇよ!!なんで夢の扉がこんなに集中砲火すんだよ!!夢の扉じゃなくて、悪夢の扉じゃねぇか!!もう恐怖でしかねぇよ!!なんなの!?この人のスマホには貞子でも住んでるの!?笑えねぇよ!!
俺と同じく恐怖の声を上げた男性は急いでスマホの電源を切った。そうか、電源を切っちまえばもう鳴ることはない。良かった〜。
俺と男性は安堵の息を吐く。
『ユメノトビラ〜』ピロリン
明・男性「「ぎゃあ!!!」」
電源を切ったスマホからではなく、今度は男性が仕事用に使っていたパソコンから着信音が鳴り響いた。
この人、本当に大丈夫か??何かに呪われてるんじゃないだろうかと心配になる。こうなったら今すぐに、自称堕天使ヨハネこと善子呼ぶか!?あいつならノリでなんとかしてくれるだろ。多分だけど。
ちなみに現在、男性は焦りながらもパソコンの電源も切って鞄の中にぶち込んでいた。バキッとあまりおよろしくない音が聞こえた気がするが、聞かなかったことにしておこう。これで、ようやく平和が訪れたって訳だ。
ったく………。どうして、こんな大切な日に限って恐怖体験を味わらなきゃいけないんだよ。夢とかに出ないよな??
??「ああ……驚かせて本当にすまない。たまにあるんですよ、こういうことも。」
男性は俺に向かって頭を下げる。まぁ、悪気があった訳でもないしな。
明「大丈夫です。それにしても、色々と大変っすね」
??「大人になるとどうしてもね。特に人間関係とか……。いや、これは昔からだから違うか………」
明「人間関係じゃなくて、女性関係の間違いでは??」
反応を伺いたくて面白半分でつい、こんな意地悪な冗談を言ってしまった。この人、真面目そうに見えるから絶対に無いとは思うけどな。HAHAHA。
??「…………。」ダラダラ
あ、あれ??なんか………急にこの人黙っちゃったんですけど。汗が滝のように出てるんですけど。まさか………図星なんか??
明「マジですか…………??」
??「……いや! 女性関係とは言っても、そんな大したことではないんですよ?? ただ10人くらい、色々と複雑な関係だけだから。複雑なだけですから、色々!!」
明「はぁ!?」
??「見ず知らずの人にする話ではなかったですね……。どうもキミとは他人の気がしなくて……。」
この人、今なんて言った!?10人!?10人の女性と関係を持っている!?いや、どんなハーレム!?ToLO〇Eるの結〇リトくんもビックリだよ!!
しかもこの焦りよう。絶対に素で言ってはいけないこと言っちゃっただろ。
??「そんなに疑り深い目で見ないでくれ。主に向こうからのアタックだし、親御さんたちも公認してるレースみたいになってきてるんだよ。」
こ、公認なんだ。10股もしてる男を認めるとかそれもそれで女性側も懐が大きいな。一般常識なら、刺されてもおかしくはない状況だと思うが。
でも、ちょっとこの人とこれ以上居るのは危険だな。少し早めだけどこの場から退散するか。
そう思った俺は伝票を手に取って席から立とうとした瞬間、つい先程まで焦りに焦っていた男性が落ち着いた言葉で俺に言葉を投げかけた。
??「それに……『他人の気がしない』とは言ったが、女性関係で悩みがあるのは君もじゃないか??」
明「…………は??」
俺はこの男性の唐突の言葉に目を丸くする。それを見た男性は俺に指をさして「ビンゴ」と呟いた。
どうして、この人がそれを知っている??少なくとも、それに関する言葉は俺の方からは一言たりとも発言してはいないはずだが。サングラスを掛けているので、この人が抱いている感情も読み取ることが出来なかった。
??「どうして、それを??みたいな顔してるな。答えは簡単だ。俺も当時、女性関係で悩んでいる時に君と同じような顔をしていたからさ。鏡をみてるみたいでよくわかる。」
男性はその頃を懐かしんでいるかのように言葉を出した。
??「良かったらさ、話してくれよ。ここは大人として俺が持つからさ。あ、敬語はそろそろ外そう。あまり堅苦しくても相談しづらいだろう。」
男性はそう言ってビュッと、俺から伝票を奪い取った。俺は溜息を吐きながら、席に戻る。俺は溜息を吐きながら席に戻る。
どうして見知らぬ人物に俺の出来事について話さなくてはならないのだろう、と思いながらもまだ時間もあるし特にやることも無い。時間を潰すにはちょうどいいか。
明「………………コーヒーもう一杯頼んでいいっすか??」
??「ハハ、こやつめ。好きなだけ頼むといい。なんなら、チョコレートワッフルも付けてやろうか??」
明「………どうも。」
そして、店員さんに追加で注文した所で俺は男性に今までの出来事をだいたいで口にした。『人殺し』や『Aqours』は流石に言わなかったけどな。
??「………そうか。色々と…………大変だったんだな」
俺の出来事を聞いた男性はサングラスのせいで正確にどんな表情をしているのかは分からないが、悲しそうな表情を浮かべているような気がした。内容が内容だからな。
明「まぁ………。でも、恩人や部活の仲間のおかげでこうして家族に立ち向かえるようにはなりましたからね。あまり、気にしてないでください」
俺はそう言って、提供されたチョコレートワッフルを口の中に入れる。うむ、美味いな。
そんな俺を横目に男は人差し指をピンと立てて俺に話しかける。
??「1つだけ君に質問してもいいか?」
明「どうぞ。」
??「君は……………彼女達の目の前から逃げたことに後悔はしているか??」
明「ッッ!?後悔………ですか。」
俺は、男性が発した質問の言葉の圧の重さに少しだけ動揺してしまった。
どうして、この人がこんな質問をしたのかは分からない。けど、これは真面目に答えないといけないような感じがした。
だからこそ、俺は男性の顔をしっかりと見ながら質問の答えを口に出した。
明「後悔はしてないといえば嘘になります。けど、俺はあの時逃げてしまったからこそ、色んな事に気付いて………教えて貰って…………受け入れて貰えて………今の自分がいると思ってます。」
俺の嘘ひとつない本音に男は口元を緩ませた。
??「そうか。変なこと聞いて悪かったな」
明「そうですよ。まるで、自分もそんな経験をしたことがあるような言い方ですね。」
俺は男性にそう言いながら最後の一口であるワッフルを口の中に入れたあと、コーヒーを飲んで流し込んだ。
??「あぁ。俺も逃げようとしたことがあるぞ」
明「え……………」
男性の言葉に衝撃を受けて、危うくコーヒーを零しそうになってしまった。
??「当時、一緒にいた仲間たちがどんどんと自分たちの夢に近づいていく度に、俺はどうしてこうなんだろう。俺も彼女たちに追いつきたいって思って……。嫉妬の気持ちを抱いていて、でもその後ろめたさに耐えきれなくなった俺は………彼女達の前から去ろうとした。自分では逃げだとは思ってなかったけど、あれは確かに逃げだったんだろう。」
当時を懐かしみたがら語る男性は追加で注文していたコーヒーを口にした後に言葉を続けた。
??「けど、俺はそれ自体に後悔はしていない。あの頃にそうしようとしたからこそ、彼女達の俺に対する気持ちに気付くことが出来たし、もっと絆が深まった。みんなの大切な想いも受け取って……長年、叶えたかった夢も叶えられた。みんなと同じように。」
男性は少しだけ寂しそうに、そして自慢げに語る。その彼女たちが、関係を持っている女性と同一人物なのかどうか気になるところではあるがとても興味深い話であった。
『♪想いよひとつになれ〜♪』ピロリロリン
男性のではなく、今度は俺のスマホが鳴り響いた。これは事前に設定しておいたアラーム音だ。
??「……お互い、そろそろ時間みたいだな。」
明「そうですね」
俺と男性は席から立って、レジへと向かう。
店員「ありがとうございました〜」
男性が会計を済ましたあと、店を出た。
明「ご馳走してもらってありがとうございました。」
??「こっちこそ。相席を座らせてもらった故におっさんの話し相手になってもらったんだ。それぐらいしないとな」
男性はニカッと笑って答える。
明「あの………1ついいですか??」
??「なんだ??」
俺は男性の目の前まで駆け寄って、言葉を出した。
明「また、何かの運命で巡り会ったら……お兄さんが女性達の目の前から逃げようとしたっていう話、詳しく聞いてもいいですか??」
唐突の俺の言葉に、男性は動揺してたのか言葉を出さなかった。だが、すぐに微笑んだ後、小声で言葉を出した。
??「あぁ。勿論。っても、すぐにまた会えると思うけどな。」ボソッ
明「え………。」
勿論のあとに男性がなんて言ったか聞き取ることが出来なかった。その後、男性はサングラスと帽子を外し始める。すると、俺や姉達と同じような青系の髪型に赤系の瞳が特徴的な顔が俺の視界に映った。
あれ…………この人、どこかで………。
すぐにサングラスと帽子を装着した男性は今度は俺の頭の上に手を置いて、優しく撫で始めた。
明「なっ!?」
??「大丈夫。お前なら、きっとあいつらを救える。」ナデナデ
明「ーーーーッッッ!!??」
男性の言葉に、俺は返す言葉が見当たらなかった。それでもなお、男性は俺の頭を撫で続ける。
この感触は…………
??「またな。」
撫でるのを止めた男性は俺にそう言って、この場から去って行った。俺は、男性の姿が見えなくなるまで眺めていた。
明「俺も………行くか。」
男性が居なくなったのを確認した俺は沼津駅へと向かった。
明「ん??」
向かっている途中に掲示板に貼られている1枚の紙が目に入り近くまで寄ると俺は目を疑った。
『〇月✕日。航空自衛官による演説会in内浦』
○月✕日は、明日だが注目する場所はそこじゃない。
その紙に貼られている写真には多くの航空自衛官が写っていて、その中に………
明「あの人………航空自衛官だったんだ」
そう……………。ついさっきまで一緒にいた男性が写っていた。
先程、着ていたラフな服装とは大違いで、紺色の制服の制服を着て周りの人達と一緒にビシッと敬礼していた。
航空自衛官ってことは、要はパイロットのことだよな………。
この瞬間、俺はさっき見た夢の内容を思い出す。
『俺さ、将来パイロットになりたいんだ』
『うん!!変身してママやパパ、聖良おねーちゃんに理亜おねーちゃんを悪いヤツから救ってあげるんだ!!』
『ありがとうな』ナデナデ
『うん♪』ニパァ
明「ーーーーーーーッッッ!!??」
この数秒の間に色々と思い出した俺はふと、とある人物の名前を声を震わせながら口に出した。
明「修兄ぃ………???」
言葉を発した後に、俺は苦笑いをしながら首を左右に振る。
いや……….、そんな筈はない。普通に考えてありえない。
修兄ぃは俺にとって従兄弟にあたる存在ではあるが、会ったことは覚えていても数回ぐらいしかないし、もう10年前のことだ。
数年前に風の噂でなんか大怪我を負ったみたいな話を耳にしたことがあるけど、もし、それが本当ならパイロットなんてなれないだろう。
そもそもの話、彼も俺みたいな『人殺し』のことなんて彼が覚えてるはずかない。
そう結論づけた俺は掲示板から目を離して、そのまま沼津駅へと向かった。
??「サングラス貸してくれてありがとうな、助かったよ。公園前に俺を探してるあの娘に見つかりたくなかったからな。『長いこと連絡してなかったのに突然帰ってくるなんて勘当デース!』とか言われなくて済んだ。」
女性「別にいいわよ。ま、私としては他の女の子と縁が切れてくれた方が助かるけど、修也の頼みだし。あぁ………、貴方の温もりを感じるわ。これは、ジップロックに入れて永遠保存ね。」ジュルリ
??「それ高いヤツだろ!? いつでもそんなもの感じさせてやるから普段から使ってやれよ。」
女性「それにしても……なんだか嬉しそうな表情をしているわね。何か良いことでもあったの??ハッ………、また違う女と!?ありえない話じゃないわね……。」
修也「違う違う違う!!!これから人生の大海原に漕ぎ出そうって言う大切な家族を見届けたってだけだ。……恥ずかしいことに、最初見たときはあんまり成長してたから気づかなかったけどな。」
女性「え………、家族!?今、家族って言ったわよね!?ついに私と結婚する決心がついたのね!!嬉しいわ!!早速、市役所の方に……………」
修也「いや、ツバサ!? なんでこんなところでその書類もってるんだよ!? しかも俺の名前書いてあるし!!押印まで!!わ、渡せ~!」
改めて、べーたさん。コラボ企画を引き受けて下さって本当にありがとうございました!!今度はどこかでお会いしてゆっくりとお話出来たらな、と思います。
あと、べーたさんの作品にもうちの明が登場しているので良かったら読んでください!!とても、面白いし感動します!!