刀使ノ巫女 -蜘蛛に噛まれた少年と大いなる責任-   作:細切りポテト

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キャプテンマーベル、見てきました。フューリー長官が眼帯になった理由草。噂通りの猫映画でしたね。


第24話 ショッキング・フィスト

樹々が生い茂る森林でショッカーを相手に戦闘を継続するエレンとスパイダーマン。

 

距離を取れば振動波を飛ばされ、接近すれば強力無比な格闘技術で抵抗され、時にはガントレットから振動波を展開した防御壁は物理攻撃では突破がほぼ不可能。

更に空中へ逃げても振動波を利用した衝撃で自分を飛ばして追いかけて来るなど中々に隙の無い相手だ。

 

遠距離攻撃が可能なスパイダーマンは距離を取りつつウェブシューターでショッカーを牽制してエレンを援護し、接近戦でもショッカーと互角に戦えるエレンは前衛を担当する。

 

まずはスパイダーマンはウェブシューターのモードを高速発射に切り替えクモ糸を飛ばして牽制してショッカーの動きを阻害し、エレンは動きが阻害されているショッカーに斬りかるという連携で挑んだ。

 

急に連携で動きが変わった二人の様子に戸惑ったがスパイダーマンの攻撃を回避しつつ振動波を展開させてガントレットに纏わせて拳を振るい、エレンの剣戟を防いでいく。

しかし、先程のようにそれぞれが自由に動く戦闘よりも連携による隙の無い攻撃により相手のペースを軽く乱しつつあるとは言え決め手にはならない。

 

スパイダーマンは隙を作るためにウェブシューターのスイッチをいじり、ショッカーの木の隣に向けてウェブグレネードを飛ばす。

エレンは雨が降る前にウェブグレネードの効果をその身を持って体感しているため、巻き込まれないように一旦回り込んで距離を取る。

 

「くらえ!」

 

ショッカーは完全に狙いが外れた攻撃に慢心ししているが、直後にウェブグレネードから赤い光が点滅し始め、四方八方を巻き込むようにショッカーに向けてクモ糸が拡散される。

 

「なんだそりゃ!」

 

木々の間隔が狭く、すぐに木々が生えているエリアから抜け出さなければ糸によって貼り付けられ、木々に張り付いた糸の引っ張り強度で動きを封じられてしまうため

地面を殴り付けることで振動波による衝撃で自身を飛ばして真横に飛んで森林から脱出しようとする。

 

「うおりゃぁ!」

 

「なっ!?」

 

しかし、四方八方に散乱する糸から逃れるために抜け出すルートは木々が生えていない真横か上空しか無いために逃げる方向が分かりやすくなってしまったため、エレンに逃げた方向に先回りされて森林から脱出した矢先に八幡力を込めた回し蹴りを顔面に向けてお見舞いされ、咄嗟にガードに成功したが障壁を張る隙が無かったため、直撃し、腕に強い衝撃が伝わりそのまま蹴り飛ばされて木に激突し初めてまともにダメージを与えることに成功する。

 

「やりマシタ!」

 

「よっしゃ!」

 

 

「クッソ・・・っ!痛えぇ・・・やりやがったなこの野郎っ!」

 

やはりエレンの読み通り先程のようにそれぞれが好きなように動いている戦闘では分が悪かったが連携で挑めば初めてダメージを与えることに成功したために読みは成功だったと言えるだろう。

 

しかし、まともに入ったとはいえ痛えで済む程度でありまだまだ動き回れるショッカー。すぐに立ち上がりガントレットを起動させて振動波を飛ばしてくると二人は左右に分かれて回避すると避けた先の木々がへし折れ、空中に舞う。

 

 

「お返し!顔でキャッチしてね!」

 

スパイダーマンは飛び上がると同時にショッカーの攻撃により吹き飛ばされた木に向けてウェブシューターからクモ糸を飛ばして掴み、空中で一回転して反動をつけてショッカーに投げつける。

ショッカーは投げつけられた木をステップで回避するものの目的はショッカーに当てることではなく投げつけた際に上がる土煙だ。

叩きつけられた木により土煙が舞い、視界が悪くなると視界を晴らすために振動波を展開させるが、展開させたと同時に接近していたエレンに斬りかかられていて既に間近であり間に合いそうにない。

 

 

「チッ!オラァ!」

 

 

横凪ぎの一撃を姿勢を低くして回避し、地面に手を着いて足払いを行うものの振動波の乗っていない一撃なら金剛身で防ぐことが可能であるため防がれる。

 

「あぁっ?」

 

「ふっふ~ん♪驚きマシタカ♪・・・今デス!」

 

「いただき!」

 

その隙にスパイダーマンは背後から両腕のウェブシューターからクモ糸を飛ばしてショッカーの両腕のガントレットに向けてクモ糸を当てて腕を引っ張る。

ショッカーのガントレットは必ず開いてから振動波を纏わせていたことや、トリップマインを当てた際に糸を破るのに時間がかかっていたことを鑑みるにクモ糸が密着することによりガントレットが開かなくなることが弱点であることを把握した。

しかし、振動波の威力は中々に高いためガントレットをクモ糸で封じても時間をかければ破られるため、一時凌ぎにすぎない。その前に更にダメージを与えなくてはならない。

 

「喰らえ!電気ショックウェブ!」

 

 

「これでどうデス!」

 

すかさずスパイダーマンが両腕のウェブシューターから電気ショックウェブを作動させ、視認できる程の蒼白い電流が糸を伝ってショッカーへと流れ込む。

電気ショックウェブは最大出力で放てばパワードスーツを着た相手にもダメージを与えられる。

しかし

 

 

「あー、マジで焦ったぜ。このショッカーはよぉ・・荒魂君は雨の日だろうが待っちゃくれねえからって、雨天の中でも活動できる様自分の振動波を出すバッテリーの電力で感電しねぇように対電仕様なんだとよぉ。だからテメェの電気は大して効か無ぇんだよ!」

 

「うおっ!」

 

ショッカーの特性上振動波を発生させるためのバッテリーが仕込まれており、雨天の中でも活動できるように対電仕様が施されていたため、思ったよりもダメージが小さいようだ。ショッカーは後ろに引っ張られていた腕を前の方へと引っ張り、後ろから糸で抑えていたスパイダーマンをエレンの方へと投げ飛ばす。

エレンは飛んできたスパイダーマンを回避し、スパイダーマンは後方の木に激突。ガントレットが開く前に一撃入れるためにショッカーの方へと突撃する。

 

 

ショッカーも先程のトリップマインのようにガントレットの小さい面積を包むようにびっしりとクモ糸が貼られた訳では無いためガントレットを起動させて徐々に破りながらエレンの剣戟をボクシング特有のフットワークで最小限の動きで回避しつつ糸が破れた瞬間にカウンターでエレンの腹部にボディブローを入れる。

ギリギリで金剛身で防いだため、ダメージは軽減できたがあまりの威力に防いだ姿勢のまま足が地面を削りながら後方まで飛ばされる。

 

「ぐっ、あともう少しデシタのに・・っ!」

 

「まだだ、少しずつだけどあいつの動きについて行けてる!このまま押し切るんだ!」

 

 

隣に立ち、肩で息をしながら疲労を隠せないエレンとスパイダーマン。額や頭部からは汗が滴り落ち、呼吸も荒くなって来ている。

連携によりショッカーの動きに適応出来始めて来たため諦めなければ突破口は見つかると信じ、その瞳から闘志は消えていない。

エレンは舞草の構成員として、スパイダーマンは人々の親愛なる隣人として、ここで倒される訳にはいかないからだ。

 

ショッカーも超人的な力を使える相手とは言え、年下の子供がボクシングの元世界チャンピオンである自分をここまで追い詰める手腕に驚いているが、何より驚いているのは何度殴り飛ばされ、吹き飛ばされても立ち上がって自分に向かってくる二人の根性だ。

何が彼等をそこまで駆り立てるのか知らないし興味は無いが何としても譲れない物があるのだろうと見てとれる。

ショッカーは二人のように何かを為そうと言うよりはスパイダーマンに仕返しができればそれでいいと思っていたが今はそのようなことよりも優先したい感情が沸き上がって来ている。

 

(あん時の俺みてぇだな、負けるってことを考えてねぇ目だ。まさかこの俺が久しぶりにマジになっちまうとはなぁ・・・・)

 

二人の姿はかつて自身が大晦日の世界大会でチャンピオン相手に必死に食らい付いていた頃のことを思い出させる。

今は戻ることは出来ないが必死だったあの瞬間を彷彿とさせる二人に対し久々に血潮が燃える勝負に元チャンピオンとしての意地がショッカーの負けん気を強くする。

ショッカーは二人の方へと向き直りファイティングポーズを取ってガントレットを起動させて振動波を纏わせる。

 

「やるじゃねぇかガキ共・・・・年甲斐も無くマジになっちまったがこんなに熱くなれんのは大晦日での防衛戦以来だなぁ!」

 

「何の話デス・・・?」

 

「大晦日の防衛戦って格闘技か何かか・・・」

 

ショッカーの発言は主語が無いせいということもあるが二人はショッカーの素性を知らないため理解出来てはいないが何やら昔に格闘技か何かをやっていた事は伺える。

 

「てめぇらが何をやろうとしてるか興味も無ぇし知ったこっちゃ無ぇが、目的を果たそうって言う強ぇ意思と覚悟を感じる。そんなてめぇらに敬意を表して、全力全開でぶっ潰す。全力で来いや、勿論俺は抵抗するぜ?・・・・・拳で!」

 

構えを解かずに二人から伝わってくる覚悟と根性に対して自身が本気でぶつかるに相応しい相手だと再認識し、再度拳と拳をぶつけるとバチィっという衝突音を上げながら振動波が周囲に広がっていく。

そしてショッカーからは先程とは比べものにならない程の気迫と威圧感が増していく。

 

「元々こっちは全力デスケド!」

 

「あーこれ多分ヤバい奴だ・・・」

 

ショッカーはそんな二人の様子を気にする事無く振動波を纏った拳で地面を殴り付けて加速しながら二人に向けて高速で踏み込んで来る。

 

「オラァ!」

 

「うおっ!」

 

「何デス!?これ!」

 

これまでの身体能力でのみのフットワークとは異なり、

気が付いた頃には既に眼前まで迫っており、勢いに乗って地面を殴り付けて二人の立っていた地面を吹き飛ばす。

エレンは金剛身を瞬間的に作動させ、振動波によるダメージを防ぐことに成功したものの巻き上がった土煙が視界を奪い、吹き飛ばされた岩盤の石が弾丸のように襲いかかり

ダメージは軽いものの遠くまで吹き飛ばされてしまい、スパイダーマンのカバーに入る時間を奪われる。

エレンの立っていた位置を重点的に吹き飛ばしスパイダーマンは少し怯ませる程度に抑え、スパイダーマンが怯んでいる隙にスパイダーマンに対して振動波を纏った右フックを入れる。

咄嗟にスパイダーセンスが発動し姿勢を低くして回避するも回避した矢先にショッカーは膝を繰り出してスパイダーマンの顔面に命中させる。

 

「ぐっ!」

 

 

「隙だらけなんだよ!」

 

 

回避と同時に顔面にに膝蹴りを入れられ、よろめいた瞬間に顔面に振動波を乗せた拳でジャブの連打を受け、最後にボディブローを入れられ殴り飛ばされる。

 

「うあっ!」

 

「寝てろ!」

 

荒魂を殴り飛ばせる威力の振動波を乗せた一撃で腹部を殴られ、腹部だけでなく全身に衝撃が走ったような痛みが広がり、咳と同時にマスクの下で軽く吐血して口の中に鉄臭い味が広がる。

更に追い討ちをかけるように殴り飛ばしたスパイダーマンに向けて振動波を飛ばそうと構えを取ると同時にスパイダーマンも痛みに耐えながら隣に生えている木に向けてウェブグレネードを飛ばす。

痛みで体が言うことを聞いてくれないため回避できる状態ではないスパイダーマンは一か八かの賭けに出る。

 

ショッカーが振動波を飛ばすと同時にウェブグレネードから赤い光が点滅し始めウェブグレネードを設置した木の向かい側まで糸が飛び散り、向かい側の木に張り付いて壁のように広がることで引っ張り強度を増していく。

 

ショッカーの振動波を飛ばした一撃は壁のように展開されたクモ糸に直撃し、強い衝撃音を響かせ、木々を揺らし糸の繊維が何本か切れていくが振動波の衝撃を吸収して攻撃を防ぐことに成功する。

 

 

「ちっ!中々くたばらねぇ・・っ!」

 

 

「スパイディ!無事デス!?」

 

倒しきれると思ったショッカーだったがウェブグレネードの意外な使用法により防がれてしまったことに驚きつつも戻ってきたエレンの剣戟を回避する。

 

 

「ごほっごほっ・・・・大丈夫大丈夫・・・骨と内臓と全身の筋肉が痛いだけ・・・」

 

『先程のガントレットの一撃により脳震盪が生じ、肋骨が3本骨折、内臓にもダメージを受けています』

 

「それ結構ヤバいじゃん・・・」

 

振動波を乗せた一撃を受けたことにより思ったよりもダメージが大きかった事に掠れた声で嘆きつつも地面に手を着いて倒れた体をゆったりと起こす。

まだ口の中に吐血した血の味が広がり、脇腹を抑えながら襲い来る倦怠感に耐えながらボヤけた視界に写るショッカーを捉える。

スパイダーマンに超人的な再生能力があり、骨折しても短時間で治るとはいえやはり痛いものは痛いのである。

 

「どうしたよオラ!こっちはやっと肩が温まってきたぐれぇだぞ!」

 

横目で弱っているスパイダーマンの様子を見ながらエレンへの警戒も解かずにガントレットを起動させながらエレンの剣戟を弾き、繰り出される蹴りを回避して反撃をし、エレンもショッカーの拳を金剛身を纏った腕で弾いて受け流すという応酬を繰り返している。

 

直後に突っ込んで来たエレンの攻撃を前にして、ショッカーは気になっていたことを試す事にした。

ショッカーはガントレットに振動波を纏わせながら左のガントレットを上げたり下げたりしてしながら狙いを分かりにくくし、エレンの顔の方に視線を向けつつステップで踏み込む。

 

エレンがショッカーの視線を見るに狙いは顔面にパンチを入れてくると考え腕に金剛身を発動させるとショッカーはステップを踏みながらガントレットを起動させて振動波を纏いながらエレンの読み通りに顔面に向けてストレートを放ってくる。

エレンはその動きを読んで腕でガードしようとするとショッカーは1度拳を途中で引き戻してタミイングをズラすと金剛身の効果時間が切れてガラ空きになった腹部に向けてボディブローを放ってくる。

 

「しまっ・・・っ!」

 

「どうやら、その硬くなるオカルトパワーは数秒間だけみてぇだなぁ!」

 

雨が降る前に可奈美達と戦った際に可奈美にやられた金剛身の発動時間が短いことを逆手に取られたフェイントだ。

警戒していなかった訳ではなかったが刀使への知識が無いと思われる相手であるため自分達は御刀を持っている間は何かしらのオカルトパワーで戦っている位の認識だと思っていたし、実際にショッカーもその認識で戦っている。

先程ショッカーは足払いを入れた際に金剛身で防がれた時や振動波による一撃を防げたのなら、常に張っていれば防御等必要ないと考えていたのだが何故部分的に、殴られた時だけ金剛身を発動させるのか疑念に思い、もしかしたら時間制限があるのではないかと思いボクシングの基本であるフェイントで仕掛けてみる事にした。

 

そして、顔面を狙う振りをして相手が防御の姿勢を取った際に拳を引いて時限式の防御のタイミングをズラせるのではないかと何となく思い、そのままボディブローを入れるという手法を取った。

 

振動波を纏った拳は金剛身を貼るのも間に合わないであろうエレンの腹部を狙って来て、このままでは直撃するだろう。その上完全に防御に意識を集中していたため、迅移を発動させるにせよ間に合わない可能性があり、このままでは確実に大ダメージ、最低でも写シは一撃で剥がさせるだろう。

 

「間に合いマセン!」

 

「ぶっ飛べオラァ!」

 

ショッカーの拳がエレンの腹部に届くまで残り数センチ、未だに連携以外の突破口が見えない中あの強力なガントレットによる一撃はマズいと言うのは一目瞭然。

エレンの中に一瞬焦りが生じる。

 

「うぐっ・・・!おりゃぁっ!」

 

「what!?」

 

直後にエレンの背中に何かが当たる感触がし、直後に後ろから身体をグイッと引っ張られることで身体が後ろへと引き寄せられ、ショッカーのガントレットが先程まで自分がいた位置を通り過ぎていたことに驚く。

エレンの持っていた御刀越前康継の刃が偶然ショッカーのガントレットが自身の前を通りすぎた際に開くことで振動波を発する掌大のコアに当たり、火花を散らした姿を見て、これまで気にしてはいなかったが1つだけもしやと思った事がある。

そして、後ろを振り向くとスパイダーマンがエレンの背中に向けてウェブシューターでクモ糸を当てて後方に引っ張ることでショッカーのボディブローを回避することに成功していた。

 

「やべっ何か超絶やな予感・・・」

 

「oh!」

 

 

しかし、スパイダーマンもショッカーの攻撃からエレンを守るために身体に鞭を打ってクモ糸を当てて無理矢理引き寄せたため直後にバランスを崩して倒れ込んでひっくり返ってしまい、エレンを受け止めることなど出来ずに引き寄せたエレンの下敷きになる。

 

 

「アウチ・・・助かりマシタ、大丈夫デスカ?」

 

「ふぁ、ふぁやふろいふぇ!ふぉのらいへいはまふぃい!ひぬ!(は、早くどいて!この体勢はマズイ!死ぬ!)」

 

『このままでは敵と戦う以前に窒息するでしょう』

 

「そ、sorry!」

 

しかし、受け止めることに失敗したスパイダーマンの上に覆い被さる形で倒れこんだエレンはスパイダーマンがクッションとなってくれたためか転んだ程度のダメージだがその体勢が問題だ。

 

エレンの下敷きになったスパイダーマンはエレンの高校生とは思えない程の豊満な胸が顔面全体にのし掛かり柔らかい弾力がスパイダーマンの鼻を圧迫し、呼吸困難に陥らせている。

スパイダーマンは恥ずかしさも相まっているのもあるが今は2つの意味で緊急事態であるため早く退くように懇願する。

カレンもくぐもった声しか出せないスパイダーマンに配慮してか自身の声がエレンにも聞こえるようにし、スパイダーマンの言いたいことを伝える。

突如スパイダーマンから機械で加工した女性の声が聞こえたことに驚いたがスタークがアイアンマンにサポートAIを搭載していることは聞いたことがあるため、すぐに納得して身体を起こしてスパイダーマンを圧迫から開放する。

 

「あ、あの・・・その・・・・ごめんなさい。僕のことは打ち首にでも何でもしていただいて構いません」

 

 

「だ、大丈夫デス!これは事故デス、それより目の前の敵デス!」

 

 

「はぁ・・・・なーに俺の前でTOLOVEるみてーな目に遭ってんだこのラッキースケベ野郎が、とっとと構えろしばくぞコラ」

 

スパイダーマンが力無く打ち首すらも覚悟して地面に手と頭を着いて土下座を敢行する。

助けるつもりで疚しい気持ちなど微塵も無かったがいつもマンガやラノベでよく見る、よく寮の友人達がTOLOVEるを読みながら「リトさん羨ましー」等と言っていたラッキースケベという男子なら1度は憧れる事態に陥ったものの現実でやればただの変態行為でしかないため、不可抗力とはいえ女性の尊厳を傷付けたのではないかという思いが戦闘中でありながら沸き上がって来る。

エレン自身も不可抗力であったため、確かに恥ずかしさは残るが2つ年下の子供であるためそこまでダメージは無い。それよりも今は目の前の敵に集中すべきだと羞恥心を押し殺し、ショッカーの方を見る。

 

当のショッカーはあまりにも締まらない二人の様子に脱力しながら溜め息をつき、起き上がるのを待っていてくれている。

最も、こんな状態の敵を倒してもおもしろく無いからという理由もあるが。

 

 

 

「やっぱ正攻法じゃキツいか・・」

 

「金剛身の時間制限がバレマシタ・・スパイディ、そのスーツであっちのスーツの解析って出来マスカ?」

 

「え?出来るって言ってもスーツの詳細は無理ですよ、多分武器とかならまだしも・・」

 

「充分デス!あっちのガントレットを解析してクダサイ。あのガントレットの片方でも破壊しないと私達は圧倒的に不利デス」

 

「え?・・・・了解!カレン、アイツのガントレットの構造を調べて!」

 

『了解です。戦闘時の記録映像から照合、解析完了。あの腕に装備しているガントレットはスーツと一体化している物では無く、腕に装着している付属パーツでありパージも可能でしょう。ガントレットのスイッチを入れることで装甲が開き、爆発性の高い掌大のコアにエネルギーを集束させて発動させます。ガントレットが開いてエネルギーを拡散させている状態になるためクモ糸等で開かなくなると時間をかけて破壊しなければならないでしょう』

 

 

言われた通りカレンの解析によりガントレットを構造を解析するとエレンは読みが当たったのかのようにぱあっと明るい笑顔になる。

そして、念のためだが恐る恐るショッカーの方を向いて気弱そうに尋ねる。

 

「やっぱりそうデシタカ!いいデスカ、私に考えがアリマス。さ、作戦タイムいいデスカ?」

 

「許可する」

 

ショッカーはこの二人と全力の勝負がしたいため、アッサリと許可するが直後にガントレットを構えていつでも射てるようにしている。

 

「サンクス!20秒で終わりマス!」

 

「逃げやがったら後ろから撃つからな」

 

「no problem!勝利の法則は決まりマシタ!いいデスカスパイディ・・・かくかく云々・・・」

 

「了解。申し訳無いんですけど、幾らか治って来たとは言え身体の自由が効かない僕が今役に立てるのは後ろから君を援護する事とウェブシューターの機能を扱える位です」

 

「充分デス!それにもう敬語は結構デス!行きマスヨ!」

 

エレンは以前に薫が寮の部屋でたまたま一緒に見ていたニチアサの特撮ヒーローの決め台詞を真似した後にスパイダーマンに近付き耳打ちをする。

その方法を聞いたスパイダーマンは自身が出来ることを最大限提案すると話はまとまったため、再度ショッカーの方を向いて臨戦態勢に入る。

 

「終わりか?何をする気か知らねぇが勝つのは、俺だ!」

 

「うおりゃあああああ!」

 

「あぁっ!?突っ込む気か良いぜぇ!俺と正面からマジでやり合うその根性、やっぱこうじゃねぇとなぁっ!」

 

エレンは迅移で加速して少し距離の離れているショッカーに向けて突進してくる。

真正面から突っ込んで来るエレンの気概に応えるためにガントレットを起動させて防御の姿勢を取り、カウンターを狙いに来る。

 

「金剛身!」

 

「無駄だって分かんねぇのかあ!そのオカルトパワーは既に見切ってんだよ!」

 

ショッカーの眼前1メートル程の距離まで来るとエレンは掛け声と共に金剛身を発動させて振動波を飛ばした一撃やショッカーの拳による打撃を腕で弾くなどしてくるのだとショッカーは判断する。

しかし、ショッカーは金剛身の発動時間が短いことは知っているため、1度こちらも踏み込むと見せかけて止り、フェイントを仕掛けてタイミングをずらし、直後に完全にエレンをKOするために放った全力全開の大振りの一撃を入れてくる。

その直後にエレンは袖口に隠していた黒い球状で中にオレンジの塗装が施されているヒトデにも見えなくもない球体をを取り出して足下の地面に叩きつける。

 

「サスペンション・マトリックス!」

 

スパイダーマンが叫ぶとエレンに持たせていたウェブシューターの機能の1つ「サスペンション・マトリックス」が炸裂して蒼い光が走ると共にエレンの周囲の重力を変化させてエレンを空中へと打ち上げる。

 

本気で相手をぶちのめすために放った一撃が外れるということは大きな隙が生まれるということ。ショッカーはフェイントに成功し、相手は避ける術が無いと判断し今の一撃で勝負を決めるつもりでいたたがその一撃を当てられると確信した矢先に重力を変化させて自身を上空に打ち上げることで回避させられたことで空振りし、これまでに無いほどの隙を作ってしまった。

 

「何ぃっ!?」

 

「狙いは最初からここデス!」

 

「解除!」

 

 

ショッカーのガントレットは必ず振動波を発生させるためには開かなくてはならない。ならば振動波を乗せた拳を思いきり振り回した時がガントレットのコアを狙う最大のチャンスだと考え、敢えて特攻した。

そして、スパイダーマンがHUD(ヘッドアップディスプレイ)を操作してサスペンション・マトリックスを解除してエレンを変化させた反重力下から解放する。

反重力から解放されたエレンはショッカーの肩に着地して未だに開いている左手のガントレットの青く光るコアに越前康継を突き刺した。

越前康継が刺さったコアは破壊には至らないがガントレットのコアにヒビが入り、振動波を発生させるエネルギーが漏れ始める。

 

「うぐおっ!だが・・・っ!まだガントレットは壊れてねぇぞ!」

 

越前康継が刺さっているガントレットに振動波を発動させてエレンを弾き飛ばすがエレンは飛ばされる直前に空中で身体を1回転させて刺さっている越前康継に蹴りを入れて杭を打ち込むように更に深く刺しこむ。

そして、弾き飛ばされながら叫ぶ。

 

「今ですスパイディ!」

 

「電気ショックウェブ!」

 

ショッカーの左手のガントレットに刺さっている越前康継に向けてクモ糸を当ててウェブシューターのスイッチをいじることで電気ショックウェブを選択して電流を流し込む。

 

「バカかてめぇは!電気は効かねえって忘れたのかぁ!」

 

「それはどうデショウ?」

 

しかし、ショッカーは自身の装備は自身のバッテリーで感電しないように対電仕様が施されているため、電気ショックウェブでは大したダメージを与えられ無いことを指摘する。

しかし、エレンは余裕のある笑みを崩さない。

 

スパイダーマンが放った電流が越前康継を伝い、振動波を発生させる爆発性の高い、エネルギーが漏れ始めているコアに到達してそのエネルギーと混じり合うことで力が増幅してガントレットのコアが容量をオーバーロードして耐えきれなくなり、爆発を起こす。

エレンの狙いは最初からガントレットのコアを破壊して片方でも振動波を使えなくすることであり、仮に壊し切れなくても電気ショックウェブの力が足りないのならば爆発性の高いショッカーのガントレットのコアのエネルギーを利用して傘増しにすることで爆発を起こさせることであった。

 

 

「なっ!しまった!やべえっ・・・うぐおおお!」

 

ショッカーの左手のガントレットのコアが爆発を起こして轟音と焼ける臭いと煙により、視界が悪くなっているために状況が判断出来ない。

 

 

「やりマシタカ!?」

 

「それフラグ!」

 

エレンが定例通りに手で煙を払いながらもう片方の手で口を抑えて煙を吸い込まないように状況を確認しようと近付くと煙の中で正面からかこちらに向かってきた腕に首根っ子を掴まれて持ち上げられた。

 

 

「ぐっ!」

 

 

「やってくれくれたな女ぁ、急いでガントレットを切り放して投げなかったらヤバかったぜ。久しぶりに燃えさせてくれた礼に一発で眠らせてやらぁ!」

 

爆発する寸前にショッカーがガントレットをパージしたことにより生の腕への損傷を防いだようだが少なくともガントレットの爆発には巻き込まれてはいるため、スーツは焦げ痕が残っている。

ショッカーはエレンの首をガントレットを外した左手で持ち上げて絞めながら動けないようにして拳を振りかぶって気絶させようとしてくる。

 

 

「させるか!」

 

「まだ動けんのかてめぇ、意外とタフだなくたばり損ないが。けど忘れて無ぇか?ガントレットが片方無ぇからってなぁ、てめぇと俺ではレベルが違ぇんだよ!」

 

幾らか身体の怪我が治りはじめて動けるようになったスパイダーマンはショッカーに向けてクモ糸を飛ばして牽制して来るが狙いが定まらないのか避けられてしまうがショッカーはエレンをつかんでいた手を放してスパイダーマンの方を向く。

ショッカーの握力を込もった手から解放されたことにより呼吸が楽になり、一気に酸素が体内に入ってくるのを感じるが咳き込んでいる。

 

「ゴホッ・・ゴホッ・・・」

 

 

「うおおおおお!」

 

 

「トロいんだよボケが!」

 

ウェブシューターを構えながらクモ糸を飛ばして牽制するがショッカーはその弾道を回避しながらスパイダーマンに接近してくる。

スパイダーマンは回避するためにクモ糸を木の上に向けて飛ばして勢いを利用して飛び上がると振動波で自身を飛ばして追い付いて来たショッカーに首にラリアットをお見舞いされて地面に叩き付けられ、直後に顔面に振動波を乗せた渾身の右ストレートを打ち込まれる。

あまりの威力にスパイダーマンは殴り飛ばされてエレンの近くの地面に沈む。

 

 

しかし、殴り飛ばされたと同時に御守り代りとしていつも持ち歩いている叔父から買ってもらった腕時計を改造したウェブシューターが転げ落ちるがスパイダーマンは気付いていない。

エレンはその様子を見てその腕時計に見覚えがあったため、もしやと思いこっそりと拾い上げる。

 

「ぐあっ!」

 

 

「・・・・・・っ!?」

 

 

「ヤバっクラクラしてきた・・・次食らったらヤバいかも・・・」

 

『血圧、脈拍、意識レベル低下。次にまともに食らえば気絶します』

 

頭に強い衝撃を与えられ、今まで異常に足が於保つかず、視界もボヤけ、意識がハッキリとしない状態であり、中腰で立ち上がるのがやっとであった。

ショッカーは肩を回しながらスパイダーマンに近付いて来る。

 

「意外と楽しめたぜトーシロ。もう少し鍛えりゃそこそこ強くなるかもなぁ。ま、次があるかは知らねぇがこいつでKOだ!」

 

(クソっ!ここまでなのか・・・・っ!?)

 

ショッカーは右手のガントレットを構えてスイッチを入れて起動させようとして拳を振りかぶってスパイダーマンに殴りかかろうとしているがスパイダーマンは先程の一撃で身体が思うように動かせずこのままここで負けてしまうのか、一緒に戦おうと誓った者達との約束や必ず帰ると約束した者達との約束を反故にしてしまうのかと無念により悔しさが込み上げて眼を摘むってしまうが一向に痛みが無い事に違和感を覚えて視界を開ける。

 

 

「・・・・・・・あ゛?」

 

「え?・・・・」

 

ショッカーの右手のガントレットが開く前に自身の後ろから白い、いつも自分が使っているクモ糸が伸びていて

ガントレットに巻き付いて開くのを阻止していたのだ。

 

 

急いで振り返るとエレンが先程スパイダーマンが殴り飛ばされた際に落ちた叔父から買ってもらった腕時計を改造したウェブシューターを拾い、スイッチを押してショッカーのガントレットが開く前に命中させていたのであった。

エレンが何故ウェブシューターを使えたかと言うのは会場で親衛隊達と戦っていた時や自身と戦った際に掌にあるスイッチを押していたのを思い出していたため、その通りにしたら使用することができたのだ。

自身も驚いたが思わぬ伏兵に驚いたショッカーが一番驚きを隠せていないが今が最大のチャンス。

 

「ナイスショット!せいっ!」

 

 

「なっ・・・!?しまっ・・・!」

 

スパイダーマンはクモ糸を掴んで千切って手に巻き付けて思いきり下に向けて引き倒す。

ショッカーも咄嗟の行動に対応できずに姿勢を崩したと同時にガントレットがすっぽ抜けて離れた所まで転がって行き、拾おうとするも足下にクモ糸を当てられ、転んでしまう。

 

 

「サンキュー!はいパス!」

 

「どういたしましてデス!さて、反撃開始デス!」

 

「チィッ!」

 

エレンのアシストに感謝しつつ越前康継が刺さったガントレットにクモ糸を当てて引き寄せ、越前康継を引っこ抜いて手渡し、エレンもスパイダーマンにウェブシューターを返す。

ガントレットが無い今、クモ糸からの脱出が困難になっているショッカーは必死に足を動かして抜け出そうとしているが中々抜け出せず、焦燥感がショッカーの心を掻き乱していく。

 

エレンとスパイダーマンは手で拳を包んでポキポキと骨の音を鳴らした後に一斉にショッカーに突っ込む。

 

「「でやあああああああああああああ!」」

 

「ぐおああああああああああ!ぐはっ」

 

無防備になったショッカーに拳を当てるのは難しいことではなく、エレンは八幡力を乗せた拳、スパイダーマンは今出せる精一杯の力を込めた拳でショッカーのヘルメット、もとい顔面を殴りつけるとヘルメットが砕けてあまりの勢いに足下を固定していたクモ糸が千切れて後方まで殴り飛ばし、背後の木に激突して動かなくなる。

そして、動きを封じるためにスパイダーマンは木に激突したと同時にクモ糸を当てて木に貼り付けて腕と胴が動かないようにする。

 

 

「やりマシタ!大勝利デース!」

 

「いだだだだ!ちょっ、抱きつかないで!まだ全身痛いんだから!」

 

「oh、ゴメンナサイ・・・」

 

ショッカーをノックアウトしたのを確認するとエレンは勝利を確信し、嬉しさのあまり飛び上がってスパイダーマンの身体に抱きつくが今全身がショッカーの攻撃によりあちこちが痛むため、エレンに飛び付かれた瞬間に全身に激痛が走り情けない悲鳴を上げる。

 

エレンもその悲鳴には驚いたが痛いのに抱きつくのはかわいそうだと思うので放してあげる。

 

スパイダーマンは痛みによりマスクの下で涙目になりながらショッカーの方を見やる。

かなり全力で殴ったため、気絶はしたようだが重傷だったりしないかが心配であった。

 

 

「それよりアイツ、大丈夫かな?」

 

「ガキに心配される程でも無ぇ、これぐれえでくたばるなら世界なんざ取ってねぇっての」

 

「・・・・・・・」

 

ヘルメットが砕けて素顔が晒されているショッカーの装着者ハーマンは不貞腐れながらぶっきらぼうな口調で無事だと伝える。

スパイダーマンはハーマンの素顔を見て数日前に美濃関の銀行を襲ったメンツの一人にこんな顔の奴は確かにいたなと思い出すことが出来た。

エレンは相手が死んでいない事に内心安堵はしていたが自分達の正体を話すのでは無いかと言う懸念により険しい顔をしている。

ショッカーはエレンが何を言いたそうにしているのか察したためか真剣な顔付きで語りかける。

 

「言わねーよ。勝ったのはてめぇらだ。女が自分のことは黙ってろって言うんなら俺は奴等にてめぇのことはゲロらねえ。まあ、仕事だからスパイダー野郎のことは喋るけどな。俺は恐喝もするし暴力も振るうが殺しと詐欺はしねー主義だ」(フェイントはボクシングの基本だからしゃーねーけど・・・)

 

「ホントぉ?嘘ついてない?」

 

「あ゛?はっ倒すぞクソガキ」

 

「まーまーまー!眼を見れば分かりマス。ハマハマは嘘はついてマセン!」

 

ショッカーは自身に勝利したエレンとスパイダーマンに敬意を表し、二人のことは見逃し、なおかつ恨みは無いエレンのことは管理局には報告しないことを誓う。

 

しかし、スパイダーマンはハーマンには散々痛い目に遭わされたたのと100%信用していいかは分からないため、少し嫌味を込めてイジると、真剣な話だったのに茶化されたためかメンチを切りながらスパイダーマンを睨み付ける。

 

そんな二人の間に仲裁に入るエレン。先程殺し合いをしていた相手同士とは思えない程ハーマンにも気安く接している。

エレンとしては実際にハーマンは頭が悪くて自己中なだけで悪い奴と言うほど悪い奴ではないと思ったためである。

 

「なんだそのあだ名・・・・オラ、とっとと行け。モタモタしてっと俺を雇ったアイドル親衛隊だかって奴等がすぐに駆けつけんぞ。次任務で会った時は敵同士だ、それを忘れんなよ」

 

「分かった」

 

「see you!ハマハマ!」

 

自分を雇った者達の名前もロクに覚えていない程大雑把なハーマンだが彼女達や機動隊が駆け付ける前に移動することを奨める。

ハーマンの言葉も一理あるためスパイダーマンは短く頷いて踵を返し、エレンは手を振りながら走り去っていく。

 

そして、二人の姿を見送り誰もいなくなったことを確認すると脱力感を感じながら木にもたれ掛かりながら訪れた眠気に誘われてぶつぶつと呟き始め、直に眠りに着く。

 

「へっ・・元チャンピオンの俺がこんなガキ共にやられるたぁ俺も相当鈍ってんな・・・・まぁ、久しぶりに自然と全力の試合で真っ白な灰に燃え尽きたような感じ・・・悪い気はしねぇ。せいぜい足掻けよクソガキ共。次に俺がぶちのめしに行く前に半端な所で負けやがったらもっぺんぶちのめすぞ・・・・・コラ」

 

 

ハーマンとの戦闘を終え、しばらく歩き続けて人目が付かない所まで来たが先程の戦闘の疲労で限界が来ているスパイダーマンは木にもたれ掛かっている。

 

「ヤバい・・・超疲れた。マジ眠い」

 

「私も少し休憩しマース」

 

エレンも同様に先程の戦闘でスパイダーマン程直接的なダメージは受けてはいないが疲弊していたため、へたり込む。

 

「昨日といい今日といい。あんなのをまた持ち出して来るってなると先が思いやられるな・・・あの妙に統制が取れた荒魂達の動きも気になるけど・・・あ、ダメだ・・・ もう無理起きてらんない。おやすみ・・・zzz」

 

「あらあら・・・・お疲れみたいデス。会場からずっとここまで必死だったんだから無理もないデスネ。さてと、私も少ししたら調べものをしに行きマスカネ」

 

 

ついに疲労と眠気に耐えられなくなったスパイダーマンは大の字になりながら地面に寝転んで段々力なく眠ってしまう。

 

エレンはそんなスパイダーマンの様子を見て、自分よりも年下でありながら会場で親衛隊達と戦い、ショッカー達のような新装備組とも戦い、先程の激戦を制したのだから疲れているのも無理は無いかと思い、自身はまだ気になることを調べるためにやることがあるため少し休憩したらある準備をすることにした。

 




エンドゲームの上映時間三時間はやべぇ、まあ集大成ですからね。IWも二時間四十分だったし言うほど気にならなそう。
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