刀使ノ巫女 -蜘蛛に噛まれた少年と大いなる責任-   作:細切りポテト

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よくやく2話の内容です。

余談:アイアンマン2でトニーに助けられたアイアンマンのお面の少年が後のMCU版のピーター・パーカーだったという後付け裏設定ではありますがめっちゃすこです。



第8話 捜索

ー取調室にて

 

前日から共に御前試合に参加するために可奈美と共に行動をし、尚且つ同じ学校の友人ということで取り調べを受けている舞衣。可奈美の事が心配なのか俯いて沈んでいる様子だ。

そして、先程の喧騒から暫く経ち、柱に頭を打って気絶していたが意識が回復した真希から問い質されていた。

 

「理由は…特に思い当たりません。十条さんともほとんど面識はありませんでした」

 

「前日、衛藤可奈美に何か目立った行動は?」

 

「特にはありませんでした。本当にいつも通りで…」

 

「逃亡の際、一瞬とはいえ親衛隊をも退けたあの連携。訓練もせずに行ったというのは無理があると思うが?」

 

「それも…分かりません」

 

あれだけの衆人環視の元で突然紫に襲いかかったからには前日から計画を練っていた可能性や、一瞬とはいえあれほど息の合った連携を見せたからには以前から知っていた可能性も視野に入れた質問をしたが前日は普段通りだったことを説明する舞衣に対し質問を変える事にした真希。

 

「なら、君達の地域に現れると言われている蜘蛛男についてだ。君はあの蜘蛛男に会った事はあるか?」

 

当然聞かれるとは思っていたスパイダーマンについて聞いてきた。神出鬼没で有名とは聞いていたが何故会場に突然現れたのかがどうしても謎だが出没する地域に住む舞衣は会ったことがあるかと真希は訪ねてきた。

 

「はい。2回だけですが会った事があります。でも分からないんです…あの人は私の大切な人達を助けてくれたからどうして十条さんに手を貸したのかが」

 

「そうか…」

 

ビルの火災から妹達を救出し、飛んできた車から可奈美を救ったスパイダーマンは舞衣にとっては恩人だ。

だからこそ突然タイミングよく現れた事よりも何故国家に楯突くような行動を取ったことの方が理解できなかった。

 

真希も反逆者に手を貸し、自分達に危害を加えたスパイダーマンに憤りを感じているが冷静になってみるとこれまで犯罪者や荒魂と戦い人を救ってきたと聞いていた人物が警視庁を統制する人物に喧嘩を売る等考えられるだろうか。

もしかすると会場のすぐ近くにいた人物が姫和の危機に気付いてただ何も知らずに止めに入ったのか、これまでの活動は全てフェイクで姫和とグルでいつか紫を暗殺しようと待機していたののではないかという疑念も浮かんできたが舞衣は恐らくスパイダーマンの正体と今回の動機については知らないと判断して解放する事にした。

 

舞衣を取調室から解放し、真希も部屋から出て同じく取調室が終わり、廊下の窓側に立ち柱に背を預けて腕を組んでいる寿々花と合流し取り調べの成果を報告する。

 

「柳瀬舞衣は恐らく何も知らないな」

 

「岩倉早苗も同じでしたわ」

 

お互いに何の成果も無かった事を淡々と報告し、少し落胆している。

取り調べの間は落ち着いていたが真希は先程の会場での失態が精神に多少なりとも響き、気落ちしつつ右手を壁に当てて拳を握り悔しさを露にする。

 

「紫様に御刀を抜かせた上に、あんな妙なスーツの男に邪魔されるなんて親衛隊として恥ずべき失態だった…」

 

刀剣類管理局局長である折神紫を護衛するという大役を任されていながら反逆者の攻撃と逃走を許し、突如現れた謎の男に横槍を入れられたことに悔しさが込み上げてくるが同時に疑念もわいてきた。

 

「しかし何故、紫様はあの二人を追わず僕たちが蜘蛛男と戦っていた間は様子見に徹していて何も指示を出されなかったんだろう?」

 

「お考えがあっての事でしょう。紫様のなされる事は後になれば必ず理由が分かりますわ」

 

「そうだね、しかしあの蜘蛛男の身体能力。どうなっているんだ?迅移で加速した動きも捉える反射神経といい。写シを剥がす蹴りといい。本当に人間か?」

 

「確かにおかしいですわね。タイミングよく現れたのも疑問ですが、前に見た映像だと大型荒魂を素手で押さえて投げ飛ばしたりしていましたわ。」

 

 

ウェーブのかかった髪をいじりながら紫に何か考えがあるのだろうと状況を分析している寿々花。

すると同時に奥の廊下の方から針井が歩いてくる。

 

「針井か。流石に疲れているだろう?寮舎で休んでくれていて構わないぞ」

 

「いえ、先程父から本件の解決に助力をするように申し付けらました。微力ながら誠心誠意尽くさせていただく所存です」

 

この件とはほぼ関係無いと思われている針井がこちらに来たためか他の生徒同様に寮舎で休息をとっても構わないと真希が気遣うが父親からこの件に協力するように言われた為自ら名乗り出て協力を申し出てきた。

 

 

「分かりましたわ。しばらくはよろしくお願いしますわね栄人さん」

 

「分かった。協力を感謝する」

 

捜査に協力してくれる人物は一人でも多い方が良い上に、一応は管理局の関係者でもある為快諾する二人。

すると唐突に寿々花は思い出したかのように1つ思い付いた事を口にする。

 

「それにしても今回の件、例の組織と何か関係が?」

 

「分からないが、ほぼあると言っても過言ではないだろう。スモークで蜘蛛男の逃走に協力したのはほぼ外部からのアシストだ。それにあの蜘蛛男の手首の装置、あれを個人が作れるとは到底思えないからな」

 

「現にスモークを投げ込んだ者達に関しても追跡中ですが痕跡も残っておりません。装置に関しては個人でも作れる可能性があるため何とも言えませんがスパイダーマンが使っていた糸になら1つ心当たりがあります」

 

特別刀剣類管理局内の反折神紫派で結成された組織と言われている、「舞草」が存在すると密かに噂になっているがスパイダーマンが逃亡する際、証拠を残さずに外部からアシストを行ったとなるならば動いていると見ていいだろう。

スパイダーマンが使用しているウェブシューターも個人が作れるとは真希は信じられなかった為グルの可能性も考えていた。

反面ハリーはシューターは技術と知識があれば個人でも作れる可能性があることを考慮し、更にクモ糸に関しては心当たりがあった。

クモ糸に心当たりがあると言った際に二人の視線が注がれ、二人の方に向き直り自らの推測を語る。

 

「恐らくスパイダーマンの使っていた糸は我が社が管理局に提供を予定していた対荒魂用捕縛ネットの原料に使われる予定だった液状プロテインを独自で改良した物でしょう。開発が頓挫して以降は市販でも買える物ですから手に入れるのは難しくないため特定は難しいと思われます」

 

「なるほど、厄介だな。実際にあの糸に当たると引っ張り強度があり得ない程強くなる」

 

「それに八幡力でも抜け出すのは大変でしたわ。スパイダーマンとやらがあの二人や舞草と組んだとなると難敵になりますわね」

 

実際にスパイダーマンのクモ糸を当てられたためその厄介さを思い出していた。

そこでハリーは更に続ける。

 

「そこでスパイダーマンに対抗する為に我が社が新しく管理局に提供予定の新技術のデモンストレーションとして新装備を用意し、使用権限を私が父から譲渡されました。適合者はこちらで集めますのでご心配なく」

 

「なるほど、所でその新技術とやらは?」

 

「今はお見せできません。逃亡者を見つけ次第お披露目できると思います」

 

「貴方のお父様の会社は時折発想が飛び抜けていますから不安も半分ですわね」

 

新技術について真希が聞いてきたが今はまだ話せないという。

寿々花は針井グループの開発する装備の中には反重力クライマーやそれをベースにした開発中のグライダーという空中戦用装備等、発想がぶっ飛んでいる時がある事を知っているため不安半分だが管理局に提供している技術はまともであるためそこまで気にしていない。

 

この後は美濃関学院と平城学館の学長が緊急召集されると言う事で寿々花と真希はヘリポートに、ハリーは本部に移動し捜索の協力に出た。

 

 

取調室から少し離れた所の庭から隠れて舞衣が無事かどうかを遠目でも確認しつつ学長の羽島江麻に連絡を入れている颯太。

恐らく向こうにはスパイダーマンも介入して逃亡を幇助し、自身も逃走したと伝えられていると思ったため現地で再会した際に驚かせないようにメッセージを送っていた。

 

 

学長。本当にすみません。会場で十条姫和さんの命の危険を察知し、あの状況下では誰に言っても信じてもらえないと思いスーツを着て戦闘に介入しました。

話は聞いていると思いますが衛藤さんも逃亡に手助けをして追われています。僕は幸い外部からの手助けがあって何とか正体がバレていません。

ですが、二人の逃げた場所に心当たりが無いのでしばらくは局に潜伏して捜査に協力するフリをして二人に合流します。現地で僕と再会してもあまり動揺せずにいつも通りに接していただけると助かります。

この前無茶をするなと言われた矢先にこのような事になってしまい本当に申し訳無いです。それでは。

 

長文になってしまったが大方の事情は説明し、江麻からも「分かったわ、後で話しましょう」と返事が返ってきた。

恐らくクールにお説教されるんだろうなと内心覚悟しつつ舞衣が取調室から出てきたのを窓の外から確認し無事な様子を見る限り、ほぼ無関係と判断されたのだろう。

安心しつつ舞衣が出てくるであろう出口まで走り、無神経だとも思ったが向こうがどれくらい知っているかを把握する為に何を聞かれたのかを聞ける範囲で聞くために向かった。

 

 

局長室にてー

 

今回の件で緊急召集され、局長室に招かれた美濃関学院学長羽島江麻と平城学館学長五條いろはは待機しており、現局長である紫が局長室に入って来た際に起立し挨拶を交わし、江麻が深々と謝罪の言葉を述べる。

 

「この度は、我が美濃関の生徒がご迷惑を」

 

「定型の謝罪などは不要だ。潜伏先に心当たりは?」

 

「ごめんなさい。特には」

 

「同じく、すみません」

 

 

淡々と謝罪を受け流し潜伏先について聞いてくる紫。

二人とも潜伏先に心当たりは無いため知らないと答える。

 

「では美濃関学長。そちらの地域に出没するスパイダーマンという男の正体に心当たりは?たまたまにしては出来すぎている。実は美濃関の生徒の中にスパイダーマンがいるのではないか?」

 

「いいえ、存じ上げません。仮にそうだとしてもあの糸や装置を学生が作るのは無理がある上に、身体能力も学生どころか大人よりも高いと思うので有り得ないかと」

 

実は唯一スパイダーマンの正体を知っている江麻であるが生徒を売るわけにはいかないため知らないと嘘の証言をする。

しかし、紫は知らないと答えられたことに関してはあまり関心が無さそうにしている。確かにただの学生がウェブシューターを作る技術があるとは到底思えないというのはあながち間違った見解では無いため納得しているのだろうか。

それに御刀を使えない筈の男性があそこまでの身体能力を見せるのは学生離れどころか人間離れの域だ。

 

まあ、実際にウェブシューターを作った中学生がいるのだが。

 

「うちの柳瀬舞衣という生徒は?」

 

前日から可奈美と共に行動していた舞衣も本件の関係者の可能性があると思われ事情聴取をされている可能性を考え局長室に付いてきた真希の方へと向き直る。

 

「柳瀬舞衣、岩倉早苗の両名は無関係と判断し、拘束を解きました」

 

二人は取り調べの結果無関係と判断した事を両学長に伝える真希。

江麻が安心したように「そう」と呟くと紫が平城学館学長、いろはに向かって質問を投げかける。

 

「では質問を変えよう。平城学館学長。刀剣類管理局の届け出には小鳥丸は平城学館預かり、現在適合者無しとなっているが?」

 

「報告が遅れて申し訳ありません。小鳥丸があの娘を選んだんです」

 

姫和の御刀「小鳥丸」は適合者無しと報告されていた事に疑問を持った紫の問に対して報告が遅れたとのんびりした口調で返すいろは。

その様子を気にかけずに続ける紫。

 

「衛藤可奈美は千鳥、十条姫和は小鳥丸。それぞれの適合者だ」

 

「千鳥と…小鳥丸…」

 

この2つの御刀が揃う意味を知る2人に向けて淡々と話す紫。

江麻はかつて20年前の事、当時の適合者達の事を思い出し、千鳥と小鳥丸の名を呟いていた。

 

場面は変わって取調室の間近の出口。

出ると颯太が待ち構えていた。

 

「柳瀬さん、大丈夫?」

 

「榛名君…私は大丈夫。無関係だって判断されたよ」

 

「そっか…」

 

やはり庭から見ていた通り本当に無関係と判断されたと知り安心するがやはり落ち込んでいる。

無理もない。友人と知り合いが突然あのような行動に走り、今もなお逃亡中なのだから不安になるのは当たり前だろう。

 

「さっきも言ったけど可奈美は意味もなくあんなことしないって。ほら…あの戦闘民族の事だから多分相手があんなすごい技持ってるのにガン無視されたのが腹立ったとか、再戦して強い奴と戦いたいからとかそんな悟空みたいな理由かも知れないし」

 

「確かに、可奈美ちゃんならそう言いそうかも…あれ、でも何で十条さんがすごい突きを見せたの知ってるの?あのときいなかったよね?」

 

舞衣を元気付けようと必死に可奈美が考えそうな事を最大限思考を巡らせて空気が重くならないように励ますと確かにあり得るかもと少し気持ちが楽になったが疑問も生れた。

颯太は先程あんなすごい技と言ったのだ、あのときトイレに行っていてその場にいなかった筈なのにだ。

それに先程は気付かなかったがよくよく見るといつも付けている腕時計を着けていないのだ。

亡くなった叔父に入学祝いに買って貰った物でいつも着けていた事を思い出し更に疑念が強くなる舞衣。

 

「あー…その…あれだよ。柳瀬さんが取り調べ受けてる時に他の人から聞いたんだよ」

 

「そう…なんだ。じゃあいつも着けてる腕」

 

苦し紛れだが確かにあり得なくはない言い訳をする颯太。その後に腕時計の事に触れようとした所。

舞衣の携帯が鳴り出し、取り出すと画面に公衆電話と表示される。

 

(まさか、可奈美か!?)

 

恐らく自分達を心配させまいと1度は連絡を寄越したのだと推測し、舞衣が電話に出た瞬間に耳を澄ませて聴覚を研ぎ澄ませていた。

 

「はい」

 

『舞衣ちゃん?』

 

舞衣ちゃんと言う呼び方、声の質からして可奈美だと判断でき、突然の連絡に舞衣も驚きを隠せていないが周囲に聞こえたらまずいのか口元を押さえて声を低くしようとしたが一瞬こちらを見る舞衣。

恐らくは自分は携帯を見ない事があり、通話に出るのや返事が遅い自分よりはしっかりしている舞衣に電話をかけたのだろう。

それに今は公衆電話から電話しているのだ、時間も無限ではない。自分は聴覚を研ぎ澄ませれば会話は聞こえるため舞衣に対し颯太は視線で通話を続けるように促した。

 

「今どこ?」

 

『それはえーと…何処だろう?』

 

恐らく慣れない土地だからか近くに地名を示す物が無いのか可奈美の視界からでは分からないのだろう。

 

『色々迷惑かけてごめんね、私大丈夫だから。心配しないでって颯ちゃんや皆にも言っておいて』

 

「そんな事言われても…っ!」

 

『あーごめんね!もう小銭が無くて!』

 

『こちらは防災台頭です』

 

小銭が切れそうだと通話を切ろうとする可奈美の声とは別に放送の音が聞こえる。

もちろん耳を澄ませていた颯太にはその声も聞こえていたため台頭区の付近にいると判断できた。

 

『えーと私の荷物預かっといて!じゃあ!』

 

「あっ、ちょと!」

 

その言葉を待たずに通話を切る可奈美。

通話を終えた舞衣に視線を合わせ、本当は全部聞こえたが一般人らしくどんな内容だったのかをざっくりと説明して貰い放送については触れてこなかった。

 

「じゃあ僕ちょと捜査の協力を申し出に行ってくるから柳瀬さんは今日はもう遅いしゆっくり休みなよ!明日から二手に分かれて探そう!んじゃ!」

 

「あっ待って!」

 

恐らく試合や取り調べにより肉体的にも精神的にも疲労していると思われる舞衣には宿舎で休んでもらうように言いつつ自分はダッシュでこれから可奈美の捜索に協力する為に協力を申し出る事を決め、舞衣の制止を振り切り学長の江麻の元へと向かう。

 

局長室にて折神紫から直に両校の学長は解決まで滞在して尽力をするように命じられ、出口から出てくると美濃関の生徒が待ち構えていた。

颯太だ。

 

「学長、お願いします!僕に衛藤さんの捜索の許可をください!」

 

颯太の顔を見た瞬間に説教をしたい衝動に駆られたが冷静に思考を切り替えジト目で「何しんとねんお前」と言いたげな視線を一瞬こちらに向けるがそれに対し少しバツが軽そうに頭の後ろを掻く。

何とか捜索許可が降り、メモが入ったクッキーの袋を渡してきた。恐らくどちらが先に邂逅してもいいようにだろう。

 

準備を済ませこれから捜索するためその前に走りながらトイレに戻る颯太。

通気孔にスーツとウェブシューターと糸のカートリッジを隠した男子トイレに駆け込み壁に貼り付いて天井の通気孔の蓋を押して通気孔を開ける。

 

荷物検査は既に行われており自分は検査された時点ではスーツもウェブシューターも持っていなかった事は証明済みであるため回収することにした。

 

スーツとウェブシューターとカートリッジを取り出すとしばらく掃除はしてなかったのかスーツにかなり埃が着いていた。

 

「うわきったな!定期的に掃除しとけっての」

 

通気孔が掃除されていない事を愚痴り、適当に埃を払いリュックにスーツを詰めこみ、手首にウェブシューターを着けてトイレから出る。

 

すると携帯には江麻からメッセージが送られてきていた。

 

『一応最初に話しておくけど会ったとしても話を聞くのはいいけど合流はまだいいわ』

 

何故か江麻は二人に合流してそのまま一緒に逃走する必要は無いと説明してくる。

 

『二人を匿ってくれる所を見つけたからもし会ったら貴方に二人に渡して欲しい物があるの。先程のクッキーよ。それにまだ正体がバレていないのに無理にバレるような事をする必要は無いわ。安全に局から出られると判断できた時にそちらに合流してもらうから。仮に柳瀬さんが先に遭遇しても恐らく彼女は衛藤さんの意思を汲んでそちらを優先させると踏んでいるわ』

 

「了解しました。頑張って捜索しますっと」

 

江麻の指示を把握し、メッセージで返信し、管理局の職員に車に乗せられ鎌倉から台東へと向かう。

 

(頼むぞ二人とも…無事でいてくれ)

 

 

 

 

 




所々自信無いゾ

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