IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~ 作:狂戦士
タイトル通りです。
それと10話、36話、68話、78話一部変更。
第84話 2回戦決着と3回戦開始
「…箒は少々ピンチか?」
観戦してる中、俺は思った。
箒は絢爛舞踏を使おうとするも、レイラに阻まれているからな。まあ、まだ大丈夫だがこのままではやばいだろうな。そしてたとえ、乱戦中に発動できたとしても、痛覚に気がいってしまうものもあるだろう。
まず俺が箒を相手するんだったら、おもいっきし攻撃をヒットさせて、気を散らさせる。
「まあ、あなたにも言えることだけど、第4世代型ISは、単一仕様能力に依存してるわけだからね」
「今のところ3機しかないが、そうだな」
俺の剣闘士は、攻撃を受けなきゃエネルギーが作れないが、受けすぎると負ける。一夏の白式は、エネルギー消耗が激しい。箒の紅椿は、回復ができなければ脆い。という弱点を抱えてる。
「だからといって、剣闘士も白式も紅椿も単一仕様能力使わなきゃ、普通のISに成り下がる」
「それが普通じゃない?」
…うん。その通りだな。
だって、ISの第一形態は普通そういうもんだから。
「…けど白式は「あれは例外でしょ。ワンオフを除けば、ブレードと荷電粒子砲しか使えないのは」――……」
それはそうだが。
「ともかく、私達もそろそろ準備したほうがいいんじゃない?」
「…それもそうか」
*第3者サイド
「くっ、ブルー・ティアーズ!!」
「やらせない!」
箒がレイラに苦戦してる中で一方、セシリアとアリシアの方も激しい撃ち合いが行われていた。ビットによる射撃を避け、撃ち、それに対して撃って相殺。そのような戦いが繰り広げられている。
セシリアは今、箒に対して援護を行おうとしているが、それをアリシアに阻まれて少し苛立っている。2人は代表候補生。当然ながらIS操縦の経験も高く、かくいうセシリアも高い。しかし箒は操っているISの性能は高いが、経験は未だ浅い。このまま箒がやられてしまっては2対1ということになってしまい、そうなればいくら自身のISが一対多用とはいえ、2人の実力からして、勝利するのは難しいというのは必須だった。そのためにも箒を
箒が弱いわけではない。経験が少なくとも、実力はIS性能と合わせて、高い方とも言える。だが、それもISの性能を発揮できなければ限りなく脆い…。
(厄介ですわ…!)
「ほらほら、あっちのことを考えてる場合じゃないと思うけど?」
セシリアも、
アリシアを即刻で倒せなくとも、まず隙を出させ、そこを狙って攻撃。怯んだところへ箒を援護すると決め、セシリアはその手のBTライフルを改めて構え、レーザーを放った。
(…やはり、あっちも厳しいか…)
箒はレイラの攻撃を捌きながら、セシリアの方をハイパーセンサーを使って確認していた。
「アリィに阻まれてるから、セシリアからの援護は無理ね」
「自分の手でどうにかするまでだ!」
そう言って、箒は下から蹴り上げる。しかし、寸前でレイラにかわされ、空振る。そこを狙って箒は空裂によるエネルギー刃を放出した。
「ぐっ…!」
それは命中。さらに箒はレイラに向かって突っ込み、近くに来ると1回転して、かかと落としを決めた。
「はぁっ!」
かかと落としをもろにくらったレイラは、地面へと落下。
「絢爛舞踏!」
その間に絢爛舞踏を発動させる箒。
展開装甲から放出される黄金色の粒子によって機体が金色に輝き、エネルギーが増幅していく。
「よしっ」
エネルギーを回復した箒。そしてすぐさまレイラの方へと突っ込んだ。それに対し、レイラも拳を構える。
そんな時
「ぐぁっ!」
「!」
レーザーが箒を横から襲い、それをまともに食らった箒の脇腹の部分が凍る。
「アリィ。どうし…」
レイラは、それが誰がやったのかをすぐに理解し、声をかけようとして、言葉を止める。そしてため息をつくと、箒の方を向いて突っ込んだ。
『ちょっ、礼くらい言ってよ!!』
「隙を突いてきたんなら、それを受け取る余裕はないと思うけど?」
何も言ってくれなかったからか、チャネルで抗議してくるアリシア。その理由は隙を突いて、アリシアは箒とレイラのところに来たから。つまるところ、セシリアから逃げ出してきたのだ。(当然セシリアはその後を追いに来ている。故にレイラはあえて?冷たくした)
アリシアがセシリアと再び戦闘し始めたのをハイパーセンサーで見届けながらレイラは、すでに体勢を整えた箒に迫っていく。
「悪いけど、もう終わらせるよ」
「やれるものならやってみろ!」
箒は突っ込んできたレイラに対し2刀を構えて、無数のエネルギーの刃を放つ。しかしそれらは衝勁による衝撃波による防御や、機体制御でかわされていく。
「はっ!」
「がはっ!」
距離を詰められ、箒の腹に掌底が決まる。もろに食らった箒は、息が一瞬できなくなる。それと同時に動きも止まったので、その隙を逃すほどレイラは甘くない。
追撃の掌打がさらに叩きこまれる。
「っ……!」
声も出ない箒は、それでもと手に持つ刀で渾身の斬撃を食らわせようとするも、それはかわされた。
「はぁっ!!」
そしてかわした際に箒はさらに近づかれ、双掌打を腹に叩きこまれる。その勢いもあって、地面へと落下した。その際に起こった土煙が晴れると、倒れた箒の姿。まったく動かない。
レイラはしばらく警戒してると、箒のISが解除された。シールドエネルギーが切れたわけでなく、先程のレイラの2発の掌打で、肺から完全に空気が抜けた状態への双掌打により、落ちたのである。
「箒さんはやられてしまいましたか…」
そうなれば当然後はセシリア1人になる。
「じゃあ、こっちも勝たせてもらおうかな!」
「舐めないで欲しいですわ!まだ私は諦めていませんわよ!」
「まあ、そうだよね」
セシリアのISは、多対一用。相手が2人だろうと、不利とはいえない。だが、シールドエネルギーは、アリシアとの戦闘で削られていてもあり、多少凍っているので、動きが鈍くなっているところがある。
しかしアリシアとレイラの方も余裕とはいえない。シールドエネルギーが減らされているのもあるが、燃費の問題である。
第3世代型ISは、(例外もあるが)燃費が悪いのがほとんど。長期戦はあまりふさわしくないのだ。もっとも、当然それは現段階で、セシリアも当てはまるのだが、燃費が良くないのはアリシアとレイラのISの方である。
「レイラ!」
ISが解除され意識がない状態の箒を、避難し終えたレイラが介入してくる。
「アリィ!予定通りいくから、頼むわよ」
「了解」
「何をする気か知りませんが、ブルー・ティアーズ!」
セシリアはレーザービット3基(1基は凍らされて、撃墜されている)を、2人へ射撃を行う。だが、レイラに対しては、アリシアのビットによる防御もあって、当たらない。
「はぁっ!」
「!」
そしてレイラは分身を幾つか作り、セシリアへと突っ込む。セシリアはどれが本物か見極めないが、それならばと全て撃ちぬこうとするが
「やらせない!」
アリシアによる妨害が入る。そして時折来るセシリアからの射撃をかわしていきながら、レイラは距離を詰めていく。
「っ!」
近づかれたセシリアは、ブレードを呼び出して斬りかかろうとするも、それはかわされ、箒と同じように腹へと掌打を食らう。
「くぅ…!」
(少し浅い…)
しかし食らう寸前に、僅かだが後ろへと下がったので、直撃はしていなかった。レイラは追撃を食らわせようとするが、セシリアは追撃を食らう前にすでにレイラから離れようとしていた。後を追おうにも射撃によって阻まれる。
「アリィ」
「わかってる」
「!」
セシリアが後退しようとした先では、アリシアがいた。セシリアは、痛みからレイラの追撃から逃れようとしていたので、アリシアの存在を認識していなかったのである。
「くうっ!」
すぐさまアリシアに攻撃しようとビットを操るも間に合わず、アリシアの操るビットからのレーザーをもろに食らう。
「「これで終わり!」」
そして動きを止まったところに、アリシアは無数の氷の塊を飛ばし、レイラは衝撃砲を放つ。凍らされたのもあって、動きが止まってしまったセシリアは、反撃する前に攻撃を浴びた。
『試合終了。第2試合勝者――アリシア・マーフェウス&レイラ・ハーベストペア!』
その攻撃によって、決着がついたことによって、アナウンスが流れた。
*仭サイド
「…勝ったか。あいつら」
「そうね」
これであっちの方では楯無と簪のペアと、アリィとレイラのペアが対戦することになったか。で、
「やっと俺達か」
まだ2回戦だが、やっとという感じだ。時間かかっているのもあるが…あれか?俺も早く戦いたいとかそういう感じか?
「まったく…あなたの都合に付き合わされてるんだから、後で何か奢ってよね」
「悪いな。
あそこは高いが、それで済むなら安いものだ。
「ちなみに一戦につき報酬、で」
「1回
「さすがに冗談よ」
まあ……いいか。
「2つ…いや、3つまでいい。お前の望みどおり一戦につきで奢ってやる。ただし、勝てたらな」
「承諾」
「よし。で、俺達の番だな…シーナ」
「ええ」
コードネーム『バラッド』。そしてこの前イタリアで、少々付き合ってもらった赤褐色の髪色のセミロングの少女――シーナ・ゼクティウス。彼女が、今回(少し無理言って頼んだ)俺のパートナーだ。
数少ない、組織に正式に所属している専用機持ち。(ISの数がそもそも少ないのだから、この表現は少々微妙だが)
専用機は第2世代型IS『ヤタガラス』。ついでに言っとくと、機体カラーは少し薄い黒。
まあ、シャルロットや、簪のように量産機が元となってるもので、此方はラファール・リヴァイヴを改造。武装もシャルロットの専用機と同じく、基本銃火器。一応エネルギー弾も放てる銃火器を搭載している。あとは…肩の方にワイヤーブレードが仕込んであるとか、腰の部分にある仕掛けというか、武装?があるくらいかな。
確か組織に加入する前は、傭兵的なことをやってたらしいが…詳しくは知らない。過去を話したくない奴なんざ、俺も含めているわけなのだから、別に問うつもりもない。
「相手はドイツ代表候補生のラウラ・ボーデヴィッヒ、そしてフランス代表候補生のシャルロット・デュノア…」
「ああ、シャルロットの方は、ラウラに合わせていくだろうから連携は出来る。そして別々に相手するなら…ISの性能とかが分からなくとも、おそらく器用だからお前にシャルロットが、そしてラウラは十中八九俺に来るだろうな。逆もあり得るが、俺の厄介さを知ってるあいつらからして、そうシャルロットは来るとは思わない」
「ん」
「じゃ、行くか」
「ええ」
そして俺達はISを纏って、ピッドから出た。
さて、まずはこの戦いだな。上層部どもに、組織の実力を見せつけてやろうではないか。
*第3者サイド
「…来ましたね」
「何だ、先に出てたのか」
仭とシーナがピッドから出ると、ISを纏ったラウラとシャルロットがすでにいた。
「一夏はやられてしまいましたが…あの女を倒すためにも、私達が勝たせてもらいますよ」
「楯無達が勝ち上がってくるとは限らんがな」
それでも、やはり勝ち上がってくるのは楯無達かな。と思いながら言う仭。
「えと…それで仭?」
「ん?…ああ、こいつな」
シャルロットの(というか学園のほとんどの者が)言いたいことを察した仭は、シーナの方を軽く見ながら言う。
「こいつ言うな」
「今撃ったら負けだぞ」
シーナは仭に展開したショットガンを仭に向けていて、その様子にラウラとシャルロットは若干引き気味になっていた。
「おそらくそろそろナレーターが…」
『さあ!未だ不明のミステリアスパートナー!今そのベールを脱ぎました!!』
「これ…黛さんだな」
「というか、ベールを脱いだって…」
「突っ込んだら負けだ」
「漫才を始めないで。いきなり始まったらやりにくくなるから」
「む、済まん」
シャルロットの言い分に謝る仭。
『実力等については試合中に明かしてもらうとして!名前はシーナ・ゼクティウス!ちなみに黒崎副会長も太鼓判を押す実力です!』
「そんなこと言ったの?」
「言おうが言わなかろうが、どの道あの人は言ってるだろうよ。実力は少なくとも代表候補生と互角とは言った」
「…ま、そういうわけでよろしく。普通にシーナでいいわよ」
「あ、ああ」
「よ、よろしく」
『さてさて、どうな『あの、試合を始めたいのですが?』――あ…すいません』
「「「「…………」」」」
『…試合を開始します』
「しゃっ!」
「させるか!」
いきなりの試合開始の合図と共に、ブレードを展開していた仭はシャルロットへ突っ込むが、ラウラのプラズマブレードに阻まれた。
「ちっ」
「フフフ、師匠なら絶対にやってくると思ったぞ」
「そうか」
そう言うと仭はラウラを押すと共に、自身も後ろに下がって、お互い離れる。仭はその合間に短機関銃1丁を呼び出しており、すぐさま発砲した。
「そうはさせないよ」
しかしラウラの前にシャルロットが現れ、物理シールドを3枚を展開。短機関銃からの銃弾の嵐を防ぐ。
「それごとき読んでないとでも?」
「「!」」
短機関銃の発砲をやめる仭。そして収納しながら2人に突っ込んだ。それに対してシャルロットも得意の
しかし仭はその射撃をほとんどかわし、怯む気配が見られずに近づいていく。
「食らえ」
そしてドロップキックで、シールドに蹴りかかるもその瞬間に、シャルロットとラウラは横に避け、その攻撃は空を切った。
「「もらった!」」
「させない」
仭の攻撃を避けた2人が、それぞれアサルトカノン『ガルム』、プラズマブレードで攻撃しようとするが、第3者―――シーナの射撃により2人は攻撃を中断され、仭はその隙を逃さず2人から離れた。
「危ねぇ危ねぇ。純粋に助かった」
「嘘つけ。どう考えてもああやって突っ込んだのは、わざとでしょうが」
「何を言ってるのやら」
「…やはり、私の予想通り」
「「!」」
2人が言い合っていると、ラウラが口を挟む。
「何がだラウラ?こいつの実力がそんなってところか?」
「今すぐあんたを撃ってやってもいいのよ」
「やめろやめろ」
一応その間にもラウラ達の方は攻撃しているのだが、2人は普通に対処している。
「で、もう1度聞くとしよう。何がだラウラ?」
「あなたは…いや、シーナもおそらく同じでしょうが、一対一や一対多を基本にしていて、組んで戦うことはそれほどないでしょう?故に2人は連携がやはり得意ではない」
「ほう…」
よく分かったとばかりに笑みを浮かべる仭。
ちなみにだが、文化祭でのアリシアとの連携は、それなりに連携の経験が(傭兵としての代表候補生のために)あるからでもある。もっとも、学園で色々あるだろう仭のためでもあって、基本は組織の専用機持ちは一対一や一対多を想定されている。
だが、当然それを仭は言わない。
「だが、それは現段階ではまだ分からないのではないか?」
「確かにそうですが、少なくとも連携で言えばあなたとシーナよりは、私とシャルロットはしていると言えます」
「ほう、何故言い切れる?」
「言い切るも何も、師匠。前にそう呟いてたところあったじゃないですか」
「…あ」
「……」
「いやぁ、そういや確かに独り言だったが、そんなこと呟いた記憶が…」
「何やってるのよ…」
頭を軽く抑えながら思い出そうとしている仭に、呆れたような感じで言うシーナ
「ラウラ。ああやってるのを簡単に信じちゃ駄目。それも含めて演技かもしれないから」
「む、それもそうか」
「さて、どうだろうな」
特に表情も変えずに語る仭の様子を、あり得ると思いながら2人は警戒する。
「それはともかく…後ろ、警戒した方がいいんじゃないか?」
「「!」」
その言葉に2人は一瞬戸惑い、その言葉を信じるか考えたが、後ろから何かが来るとISによる警告が来たので、すぐさまハイパーセンサーで確認すると、発光しながら自身に向かってくる短剣がそれぞれ1本ずつ確認できた。
それらにシャルロットは狙撃して対処。ラウラはその際に来るであろう仭の突撃を待つ。
「そう読んだのは、半分正しく半分失敗といったところか」
「何?」
「ナックル」
拳を固めて、前に突き出すとその形の衝撃波が飛ぶ。それをAICで止めるラウラ。当然その間に仭は突っ込むも、2人はすでに仭へ射撃とワイヤーブレードで攻撃を始めていた。
「阿呆」
左手を仭は前に構え、エネルギーの砲弾を放つ。それに銃弾は当然ながら呑み込まれ、ワイヤーブレードは、ラウラが操ることで回避された。
そしてラウラ達が砲弾をかわしたときには、仭は先ほどの距離から半分ほどにまで近づいていた。
「がっ…!」
「ラウラ!」
近づき、そのままラウラの腹に拳を食らわす。だが
「!?」
仭の動きが止まった。
「…AICか」
仭はラウラの腹に当てたままの拳を開き(そこだけはAICにかかってないため)、短剣を展開。そしてエネルギーを送り込み、爆破。
ラウラはその間に離れようとしたので、ダメージを僅かだが減らし、仭はエネルギーで短剣を握ってた部分をコーティングしていたので、ダメージはまったくなかった。
シャルロットが攻撃しようとしたために、すぐさま仭は回避に移る。
(まったく、あれ受けてAIC発動できるとは…一応楯無もまともに食らったら、動きを僅かとはいえ止めるとうことが実証されてるんだが…)
シャルロットの射撃を回避しながら仭は思う。
仭は当然AICの発動は警戒していた。しかしそれを発動するには、多大な集中力を必要とする。故に仭は今の一撃で、ラウラは怯むと推測していたのだ。
(ということは、耐えたってのもあるだろうが、集中力を減らして発動することができてきたってわけか。はぁ、厄介な奴になってきたな…)
「はぁっ!」
ラウラも復帰してきて、プラズマブレードを展開してきて斬りかかってきた。しかもワイヤーブレードも出してきて、シャルロットも狙いを外さず仭を撃ってくる。
「くっ!」
「どうしました師匠!?もうお手上げですか!!」
(うるせぇ、調子のるなこの野郎……)
ラウラ、シャルロットの寄せ付けない攻撃に、仭は回避するのに精一杯の状況になっている。
「…ま、そろそろ反撃にでるとしよう」
「!」
そう言ってブレードを両手に1本ずつ呼び出し、展開装甲を発動。そしてプラズマブレードに、ブレードをそれぞれぶつけ、受け止めたところでサマーソルトキック。
「ぐぁっ!」
それはラウラの顎を蹴りあげ、これには思わず隙を作る。そしてシャルロットは、このまま仭を撃とうとするとラウラを楯にされると感じたからか、近接ブレード『ブレッド・スライサー』を手に、仭へ斬りかかってきた。
「おっと、これはいかんな」
仭は体勢を立て直す間にブレード2本を収納し、ラウラの腕を掴む。そしてそのまま腹に膝蹴り。その後ラウラごと自身は回転。勢いをつけ、シャルロットの方に投げた。
「ええ!?」
「ラウラを避けるも、その後2つの攻撃でそれぞれ攻撃を受ける。もしくはラウラを受け止めても、結局攻撃を受ける。どちらか選ぶがいい」
「どっちもやだよ!?」
両手を構えながら言う仭に対し、シャルロットの
「…さて、もういいか?」
仭は今まで特に行動を起こさずに見ていたシーナに、話しかける。
「ええ、危なっかしくて見てられないし」
「いやいや、押されてたのは確かだが基本攻撃食らってるのはわざとだ。冗談抜きで」
そう会話しながら少し前に出てきたシーナの前に立つ仭。
ちなみに今まで手を出さなかったのは、仭の指示とかではない。
「…さて、ラウラ。さっきの問いの答え合わせといこう」
「「!」」
「確かに、基本は組織の専用機持ちは一対一や一対多を想定されている訓練だ。そう組んで戦うことはない。が…」
すると語る仭の後ろにいるシーナのISの肩から、ワイヤーブレードは飛び出してきて、
「それはあくまで
そして仭はそのままうつ伏せのような状態で宙に浮く形になり、両脚をシーナの方に向けている。
「故に、連携の経験が少なかろうと、初めて組むのだろうと関係ない。互いの武装、戦法、現在の状況等を考慮し、連携を取れるようにされてるからなぁ、俺達は」
「正直今すぐタッグをやめたいけど」
「報酬条件やっぱ優勝したとk「冗談」
「な、何だ…?」
ラウラは呟く。というのも当然ながら会話についてではない。仭が今の状態のまま回転を始め、脚にからまったワイヤーもねじれ合っていく。
「…行くぞ」
「「!」」
そして回仭は片腕を突き出し、先程とは逆に錐揉み回転しながら突っ込む。その際にねじれ合ったワイヤーも、シーナがうまい具合にほどいていき、仭へさらに回転を与えていた。
―――この特攻をまともに食らったら、マズイ―――
そう理解した2人だが、どちらに来るか一瞬わからずに反応が遅れ、どちらに来るかわかった時点では、かわすにはすでに手遅れで、回転した仭が対象にされたラウラに襲いかかっていた。
最後はいわゆるスクリュー・ドライバーで。
バトル書くの久しぶりなせいか、感覚が…。(汗)
次話はなるべく早くしたいです。
新たな組織の者の実力は、次話わかる?