IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~ 作:狂戦士
タイトルは…戦闘中の動作から?
第85話 タッグでの戦い方
仭が回転しながらかましてきたラリアットを、ラウラはもろにくらったため、衝撃で吹き飛ばされる。AICを発動しようとしたが、それはシーナの発砲によって阻まれた。
「くっ…」
しかしラウラは素早く体勢を立て直し、再びAICを発動。すると自身に迫っていた銃弾が止まった。
「やっぱり軍人ね。隙を見せないようにするのはさすがだわ」
そう言ってきたのはシーナで、その手にはマグナムが握られていた。
「まあ俺の追い打ちとかをすぐ対処する奴だ。それはそうだろ」
(…さすがにあの組織の者だけある)
仭はシーナの前に出る。
「さて、わかっただろう?確かに連携のための時間はお前達なんざに比べたら少ないだろうが、それでも互いのISの特徴などを知っていれば、連携を取ることだってできるようされてる。これは即興で作ったタッグでも同様だ」
「………」
「あいにくですが、私とシャルロットのタッグを甘く見ないでほしいですね」
仭の発言に、此方をなめていると聞こえたのかラウラはそう言う。
「いやいや、別にそんなつもりはない。お前達2人ははっきり言って厄介だしな」
そう言って、仭はバク転するように上へ飛んで、シーナの後ろに下がる。
「だからこそ、分断されてもらうぞ」
「その方が
「!」
「ラウラ!」
その時シーナにミサイルランチャーを構えてあったのをラウラは確認した。そしてラウラがロックオンされ、9門のミサイルポッドからミサイルが発射。ラウラへと襲いかかった。
「はぁっ!」
ラウラはミサイルにワイヤーブレードを射出、それにAICを併用してミサイルへ対処していく。
「それにはマルチ・ロックオン・システムが使われてるわ。1発破壊されたけど、まだ後8発続く」
「ふん。あいにく、私にはパートナーがいてな」
「ラウラはやらせないよ」
するとシャルロットがラウラの前に出て、連装ショットガン『レイン・オブ・サタデイ』を両手に呼び出し、ワイヤーブレードと共に、ミサイルを破壊していく。
「あら、全部破壊されちゃったわね」
「それはそうだろ」
「!ぐっ…!」
ミサイルがすべて破壊されてシーナが呟いたところに、仭はラウラの後ろから肯定。そしてラウラの腹を横から、回し蹴り。ラウラは吹っ飛んだ。
ラウラとシャルロットの2人がミサイルの処理をしてるうちに、仭は後ろへと回り込んでいたのである。
「ラウラ!」
「人の心配をしてる場合か」
「っ!」
そして後ろへ振り向いたシャルロットへ仭は正拳をかますが、シャルロットはシールドで防御する。
「…防いだか。だが、それは俺から言わせれば失策だぞシャルロット?」
「!?」
するとシャルロットは自身に近づく熱源反応の警告音に気付き、ハイパーセンサーで後ろを確認。
そこにはロケットランチャーを持っているシーナと、自身へと迫っているロケット弾の姿があった。しかし確認するその際にシャルロットは動きを僅かだが止めてしまい、そこを仭は見逃さない。
「ぐぅっ!」
「さて、俺も離れなければやばいな」
仭はシャルロットの腹に肘打ち、怯んだところをさらに胸へと掌打。肺から空気が押し出され、シャルロットは動きを止めた。そして仭は離れる。
ロケット弾はシャルロットへと距離が近くなったとき
「「!」」
それは横から飛んできたワイヤーブレードがぶつかってきて、爆発。ワイヤーブレードと共に粉々になった。
「…ラウラか」
ラウラはシャルロットの近くに寄る。
「しかも『
ラウラは自身の左目を覆っていた眼帯を外しており、金色に輝く瞳が現れている。
「ええ…私の持てる力すべてであなたを倒して見せますよ!!」
「…シーナ」
『何?』
仭はプライベート・チャネルを使って、シーナへと呼びかける。
「ラウラは俺が相手をしよう。いくらお前でもあの状態のラウラを止めるのは至難だ」
『そう…』
「おそらくラウラも俺にぶつかってくるはずだからな」
『わかったわ』
そう言って仭はチャネルを切った。
「なら来なラウラ。相手をしてやろう」
「シャルロット。もう1人の方を頼むぞ。師匠のことだ。絶対に私とやりあっているうちに、もう1人が私を攻撃してくるだろう」
(警戒するか。まあ、無難な手だ)
仭は別にラウラとは、
だが、パートナーに頼るということは、この場合裏を返せば、面倒などというわけでなく、仭でも倒すのが苦労するという意味でもある。
「やれやれ、バレたなら仕方ない」
「「!」」
仭は素直に白状し、左手を2人に向ける。そこからエネルギーの砲弾が放たれた。
「はぁっ!」
それをラウラはAICで防ぐ。その間に仭はラウラへと突っ込んでいた。
「近付かせない!」
「あなたの相手はこっち」
シャルロットがラウラの応戦をしようとしたが、距離を詰めていたシーナから飛び蹴りをくらう。
「シャルロット!お前はさっきも言ったようにそっちを頼む!」
「うん、わかった!」
離れようとするシーナをシャルロットは追う。
ラウラはワイヤーブレードや、AICで仭を捕まえようとするも、マニュアル制御独特の動きでかわされていく。
「くっ!」
そして距離を詰められ、後転しながらサマーソルトキックを仭はかますも、ラウラは後ろへと避ける。そのまま仭は回転を続け、何度もサマーソルトキックをかますも、ラウラはそのたびに後退。掠りもしない。
「は!」
「!」
ラウラは仭がサマーソルトキックが空を切った直後に、蹴りをかます。それは仭の脚に当たり、動きが止まる。
「それがどうした」
現在地面の方に頭を向けている状態の仭は、すぐさまAICにかかる前に下降。そして体勢を立て直す。そこへラウラがプラズマ手刀を両手に展開して襲い掛かってきた。
(ちっ、さすがに攻撃が通らないな。左目を解放したことにより、俺の動きが見えるようになったからだな。セオリー通りなら遠距離、元々今のラウラ相手に普通近接は無謀だし。さて今回はどうするか)
さらにワイヤーブレード+の猛攻をかわしてる最中、仭は頭の中をフル回転させていた。
(ん?口笛…)
すると口笛が聞こえた。比喩でも幻聴でもない。その証拠にラウラもそれに意識を向けてるからか、僅かだに動きが鈍っている。
(了解)
その中で仭はそれの意味が理解できていた。そして口笛が止まると
「!」
「残念だが、いったん対戦相手交代だラウラ」
仭はラウラの攻撃をよけ、脇から抜けていく。当然逃そうとしないラウラだが、銃弾が自身へ放たれたのを確認し、それの対処に追われた。後ろを向いたので、此方へと近づきながらシーナが撃ってきたのが確認でき、シャルロットが追おうとしてるも、シャルロットへ近づこうとしている仭の短機関銃からの発砲に遮られていた。
口笛はシーナによるもので、それが鳴り終えると同時に自身が戦っている人物を入れ替える。そう2人は合図で決めていた。
「そらっ!(はぁ!)」
「――っと!(ふん)」
そして仭の回し蹴り、シーナのナイフによる攻撃を、シャルロットはシールド、ラウラはワイヤーブレードを楯に。
その後シャルロットが
「…面倒だ。厄介な方からもう眠らせる」
「了解」
そして2人は位置を入れ替え――
「
仭はシャルロットへそれらを投げる。そして触れると爆発。動きが止まった。
「シャルロットぉ!」
このままではマズイと感じたのか、ラウラはシーナを無視して仭へと突っ込む。その際にラウラへショットガンによる発砲弾が飛んでくるが、それを発泡される前に動き、当たらないようにして行く。
AICが仭の射程圏内に入ると、ラウラはシーナの方を向き、レールカノンをおみまいする。それはかわされるも、その間にラウラは仭の方へ向き直り、AICを発動しようと―――
「っ!」
するも、仭が此方へ向けて、エネルギー弾を放ってきた。対象を変え、それに対しAICを発動することはせずに上へ飛ぶ。その直後、先程までラウラがいた空間に、銃弾が無数に飛んだ。
「さて頼んだ」
シャルロットの相手を、距離が離れているシーナへと任し、ブレードを1本展開してラウラの方へ向かう。
「「はぁ!」」
対してプラズマ手刀を展開し、ラウラも突っ込む。お互いに向かっていって刃が激突する――かと思いきや
「!」
仭は上段で斬りかかってきた2つのプラズマ手刀を、ブレード1本で受け止める。と、ブレードの持ち柄の先端に近い部分を持っていた仭は、それらを受け流すように前へと押していく。
ラウラは当然力を加えていたので、プラズマ手刀をぶつける部分が離れたためにバランスをわずかに崩す。が、その瞬間ラウラは、プラズマ手刀を引っ込めて下がる。そのため、改めてブレードを持ち直した仭の攻撃は空振る。
ラウラの方を向くと、右手を此方に向けている姿があった。
(もらった)
(今だな)
それはAICの合図だが、その時に仭は左手をラウラの方に先に向け、その直後にAICも発動される。
「くらえ」
「っ!」
AICがかかっているも、仭はすでに行動を起こしており、左手からレーザーを放った。すぐさまラウラはAICを解除し、避けようとするも攻撃が掠る。
「いくら反射速度が速いからといっても、AICを使った直後に完全回避はさすがに難しいようだな」
「直撃するよりは、十分マシですがね」
「そうか。…ところで、こんなところで言うのも何なんだが、言いたいことがある」
「また時間稼ぎですか?それとも何か仕掛ける気ですか?」
「……俺が会話=時間稼ぎとかと、認識するのいいかげんやめてくれないか?仕方ねぇだろうが」
エネルギーを増幅することができるということは、時間が経てばエネルギーがそれに連ねて増えてくるということであるのだから、ラウラが少なくとも時間稼ぎだと思うのは、仕方がない。
ただこの場では関係ないが、仭は普通にラウラへ聞きたいことがあった。
「で、聞くが……本当に今更だが、お前っていつまで俺のこと師匠って呼ぶつもりだ?」
本当に今更である。
まあ、今更気にしだしたのは(今までも多少気にしていたが)、自分の実力に対して色々と思い始めてきたためなのだが。(主に実力での上が多いと)
「少なくともあなたを倒すまで」
「はぁ……いや、じゃあまあいい。でも敬語は別に使わなくていいだろ」
最初の頃は(口が悪く、見下してたが)敬語でなかったのに、と付け加えて言う仭。
「……師匠」
「あ?」
「尊敬する人物には、敬語を付けるものでしょう?」
「……もういいや」
自分が尊敬するに値する人物というのには、凄まじく疑問を覚えるが、これ以上会話した所で無意味。そう判断して仭は聞くことをやめることにする。どうせ言ったところで、変に譲らないのもあるだろう。
もう普通に接してくれるには、自分が負けた時しかないと。だが当然仭に、負ける気はない。
「さて、あっちの方では凄まじい弾幕戦が起きてるな。こっちも正直巻き込まれそうだ」
「ええ、そろそろ此方も再開するとしますか」
「当然だ。このままじゃお前どころか、俺も奴に――」
仭の目の前に銃弾が飛ぶ。飛んできた方向をハイパーセンサーで確認すると、確認した瞬間だけだったが、シャルロットと戦闘中シーナが此方を睨んだ姿。
「はいはい」
わかったからとばかりに手を振り、ラウラを見据えて構える。
「師匠。先程のは、シーナがわざと撃ったんですか?」
「『いいからとっとと戦いを再開しろ』っていう忠告だ。まあ、的を得ているから特に気にはしない」
「…………」
ラウラは内心穏やかではなかった。
なぜならシーナが此方へ発砲してきたということは、シャルロットの相手をしてる最中に、行なってきたということ。
少なからず、自分を狙える可能性もあるのだ。
「まあ…やろうか」
仭は短機関銃を1丁展開。ラウラに向けて、無数の銃弾を放った。
前半色々言っておきながら、結局個々で戦うことになってしまった。(汗)また連携にさせることできるだろうか。
とりあえず次話で決着を予定してます。
それと進まなかったら、トーク番組を出すことになるかもしれません。