IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~    作:狂戦士

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転校生1人目の戦いです。


第18話 姿を隠す者

第18話 姿を隠す者

 

 

 俺と一夏と鈴で訓練をした日から3日後、今日は1組と3組との合同授業。実戦訓練である。

 

「前回のように戦闘を実演してもらおう。そうだな…ハーベスト!デュノア!お前たち2人で模擬戦をしろ」

 

「了解です」

 

「わかりました」

 

 レイラとシャルロット…か。

 

「ん?てことは仭、レイラは専用機持ちか?」

 

「ああ、ちなみにアリィもそうだ」

 

 一夏が聞いてくる。そういえば言ってなかったな。その間に2人はISを展開し、向かい合う。

 

「あれがレイラのIS…」

 

 3組の女子の1人が言う。レイラのISは月光のような白色で、装甲は基本的なISより全体的に少し多い機体だ。

 

『では始め!!』

 

「…ねえ、黒崎君」

 

「ん?」

 

 模擬戦が始まった中呼ばれたので振り返ってみると同じクラスの女子が3人いた。

 

「えっと、鷹月さん、鏡さん、四十院さんどうかしたか?」

 

 一夏と違い俺はしっかりクラスの人物を数日で覚えた。

 

「いや、実は…」

 

「黒崎君って転校生2人と知り合いなんでしょ?どういう関係?」

 

「…情報が早いな……」

 

「こらこらそんなこと聞きに来たわけじゃないでしょ。織斑先生に怒られるよ?」

 

 話そうとした四十院さんからセリ…言葉を遮る鏡さんを叱る真面目な鷹月さんである。

 

「じゃあ、何を聞きに来たんだ?」

 

「いや、黒崎君はレイラさんの実力を知ってるでしょ?」

 

「…まあな」

 

「でどっちが勝つと思うって聞きに来たの」

 

「ええ」

 

「なるほど」

 

 どうやら鷹月さんはレイラがどんな実力か知りたかったらしい。それで鏡さんと四十院さんも一緒に来たと。俺は戦ってる2人を見る。レイラがシャルロットの遠距離攻撃を避けていて防戦一方だ。

 

「それで黒崎君はどう思う?」

 

 四十院さんが聞いてくる。

 

「そうだな…私情抜きにして相性で考えるとレイラは近距離戦向きのIS、それに対してシャルロットは全距離対応できるIS、俺とやった時みたいに油断していないからな。シャルロットが有利だ。ただ…」

 

『ただ?』

 

「…レイラにはある装備がある。シャルロットがそれに対してどう対応するかで決まるが……それでもあいつが負けることはISの装備を破れるまで少なくとも俺には考えられないな。俺も初めて戦った時は驚いた」

 

 

 

 

 

*第3者サイド

 

 

 

 

 

「はぁ!!」

 

 シャルロットはレイラに対して攻撃の隙を与えなず、攻撃をしているがレイラはそれを避けている。

 

「避けてばっかりじゃ勝てないよ?」

 

「じゃあ攻撃させてもらいます」

 

「!?」

 

 今まで避けていたレイラは突如分身してシャルロットに突っ込んでいく。

 

「くっ…」

 

 シャルロットはそれをすべて撃つがすべて偽物だった。

 

「後ろ」

 

「!?」

 

 シャルロットの後ろにレイラがいて正拳が背中にもろに入る。

 

「痛っ!!」

 

 シャルロットは何とか立て直す。

 

 

 

「今のはなんだ?レイラが確か増えていたが…」

 

「『アイソレーション』だ一夏」

 

「『アイソレーション?』」

 

「ブレイクダンスやパントマイムなどで身体の一部を単独で動かす技術だ。これを高速で緩急をつけて行なって残像を残す。それで『アイソレーション』による高速フェイクでさっきのような分身を作ってシャルロットがそれに気を取られてる間にレイラは後ろに回り込んだわけだ。まあ当然ISの装備も使っているがな」

 

 一夏や女子達に仭は説明する。

 

「これが黒崎君の言っていたこと?」

 

「いや、まあハイパーセンサーでもあの残像は見破れないよう装備を使っているのは事実だがあれじゃない」

 

 

 

「くっ…」

 

「どうやらまともに入ったようですね」

 

 シャルロットは少し相手の能力を確かめることを考えた。

 

「…この技は似たような物を仭からやられたことがある。これは中国拳法の1つだね?」

 

「正解です」

 

「あいつもさすがに気付いたか…」

 

「ということはレイラさんは黒崎君から教わったわけね」

 

「ん?何をだ?」

 

「えっ?中国拳法でしょ?」

 

「…お前ら勘違いしてるな」

 

 鷹月は仭に聞くが仭は否定する。 

 

『えっ?』

 

「どうやらシャルロットも勘違いをしてるようだが…」

 

「ということはレイラさん、あなたは仭に中国拳法を教わったんだね?」

 

「?あの…何か勘違いをしてませんか?」

 

「えっ?」

 

「あいつが中国拳法知ってんのは…」

 

「私が中国拳法を知っているのは…」

 

「「中国拳法の技術を仭さんが教えてくれたのではなく(俺が教えたんじゃなく)元々自分(レイラ)の技術ですが?(だが?)」」

 

『えっ?』

 

「基本的にあいつは敵が油断やミスをしたところを絶対に見逃さない。そういうところや中国拳法を逆に俺が教わったようなものだ」

 

『なるほど…』

 

「そういうわけです。シャルロットさん行くよ!!」

 

「くっ……」

 

 再び分身して突っ込んでいくレイラ。

 

 

 

「このままだと負けるかなシャルロットは…」

 

「どうだろうな鏡さん。俺はシャルロットがこれで終わる奴じゃないと思うが…仭だったらこの状況をどうする?」

 

「…レイラの知り合いの俺に聞くのはどうかと思うが…まあいい。そうだな…あれはハイパーセンサーをも惑わすからな。というか本人もぶれているから見た目は分身とまったくわからん。俺も気配が本物と間違えるから直前までわからない。だから…勘とかかな」

 

「…ふざけるなよ仭」

 

「何だその呆れた感じはよ。俺は大真面目だ。そもそも俺とあいつとでは戦法が違うんだよ」

 

「まあ、そうだな」

 

「だがそれはあくまで俺のやり方だ他のやり方でも俺は破れる」

 

「それは?」

 

「教えたらつまらないだろ。自分で考えろ。今回の戦いで別にどちらにも俺は贔屓はしない」

 

 

 

 

 

*シャルロットサイド

 

 

 

 

 

「くっ!」

 

 相変わらずレイラさんは分身をしてくる。何とか分身すべてに撃つけど本体がかわしてしまう。けどなぜ遠距離攻撃をしてこないのかな?…もしや!!

 

「レイラさん、あなたは遠距離武器を使ってこないのはもしかして使えないのかな、あるいは持ってないのかな?」

 

「さあどうでしょう?」

 

 まったく顔の表情が変わらない。

 

「はあ!!」

 

「…!?くっ…!!」

 

 また来る、さっきからこれしかしてこない。そしてすべて撃つが本体がかわして僕に殴りかかってくる。

 

「もらった!!」

 

「くっ!?」

 

 僕もレイラさんからダメージを受けたがショットガンを零距離で放つ。

 

「…なかなかやりますね、さすがはフランス代表候補生…」

 

「そちらこそ、さっきからあまり僕の攻撃を受けていないし…」

 

 それに攻撃はまだそれだけじゃなさそうだし…

 

「それじゃあ私も…」

 

「!?」

 

 すると彼女はいきなり消えた!?

 

 

 

 

 

*仭サイド

 

 

 

 

 

「…あいつ、本気になったか」

 

 レイラの姿が消えた辺り間違いない。あれを使ったんだろう。

 

「えっ?ちょ、どういうこと!?」

 

「どうなってるんだ仭!!」

 

「見りゃわかるだろ。消えたんだ」

 

「どうやってだ仭!?」

 

「教えてください仭さん!」

 

「教えてくれ師匠!!」

 

 ↑から箒、セシリア、ラウラである。うるさいのでラウラにあれをくらわす。

 

「ちょ、師匠!?痛たたたたたたた!!!!!痛い!!止めてください師匠!!」

 

「やかましいからいったん黙れ、これをくらわすぞ?織斑先生の見よう見まねのアイアンクローを?」

 

 そう言うと全員黙る。こっちも千冬さんに出席簿を食らいたくないのでね、そしてラウラを片手で持ち上げていたので地に降ろしてから放す。ラウラはすぐに座って頭を抑えている。涙目だ。ちなみに千冬さんはアイアンクローを顔に指を食い込ませるが俺は頭に指を食い込ませている。

 

「…魔のデーモンクロー……」

 

 聞こえてるぞ一夏、確かその命名は弾が付けたんだったな。弾いわく、女子にも容赦なく頭に食らわせるので悪魔のようなアイアンクローだと、よってそう名付けられたんだと思う。

 いや、だって俺が女子の顔に指食い込ませるわけにはいかないだろ?相手が女尊男卑主義者の女子でも?そういえばあっちが悪かったのに俺の所為にしようとしてやがったな、まあ全部覆して結局は先生に怒られていたが…

 

「織斑先生に怒られたいかお前ら?嫌だったら少しは静まれ。で何が聞きたかったんだっけか?」

 

「えっと、どうしてレイラさんが消えたのかと…」

 

「ああ、そのことか四十院さん。…そう警戒しないでくれ、別に悪いことをしてたわけじゃないんだから」

 

「え、ええ」

 

「でレイラがどうして消えたかだが…あれはまずハイパーセンサーでも感知されないようステルス機能が現在かかっている」

 

「でもそれだけじゃ消えたりしませんわよ仭さん?」

 

「話を最後まで聞けセシリア、確かに光学迷彩を使っているわけじゃないからそうだ。だがそれにレイラの機体のある装備が使われる」

 

「それは何だ?」

 

「それは……()だ」

 

『霧?』

 

 全員が聞き返す。

 

「ああ、あいつの機体は霧をだす。だから普通の機体より装甲が多い」

 

 そう言うと全員シャルロットの方を見る。現在シャルロットの周りにもうっすらと霧が漂っている。

 

「…ということは彼女は霧を使って姿を消しているの?」

 

 女子の1人が聞いてくる。っていつの間にかほとんどの女子が俺の周りに集まっている!!

 

「その通りだ。ハイパーセンサーでも感知されないようになってる。あれは『明鏡止水(めいきょうしすい)』、姿を消して奇襲する」

 

「弱点はあるのか師匠?」

 

「ああ、致命的な弱点がある。あの機体は霧を散布させて操ることができるからシャルロットの周りにも霧を漂わせている、ようするに周りに霧がなければ使えない。この時のためにあいつはシャルロットにも気付かれないよう霧を少しずつ出して、ある程度霧が漂ったら一気に霧を放出したんだろう」

 

「じゃあ、霧を吹き飛ばすか霧の中から抜け出せばいいのか仭?」

 

「理屈ではそうだ箒。『明鏡止水』の如く、波紋を立てられれば破られる。がそれを許すほどあいつは甘くない。…まあ見てればわかる」

 

 

 

 

 

*第3者サイド

 

 

 

 

 

 レイラが消えて少し経つ。その間にシャルロットは為す術もないまま攻撃されていた。かろうじて直撃は避けているがこのままでは負けは必須である。しかし避けているのに必死で気付かなかったことをシャルロットは気付いた。

 

(もしや…この霧がレイラさんの姿を消している?なら……)

 

 シャルロットは瞬時加速を使って逃れようとするが…

 

「甘いよ!」

 

「くっ!?」

 

 しかし姿を消しているレイラにより中断される。そしてそのまま間を空けて攻撃されていく。

 

 

 

「…あのようにあいつは霧の中から逃がそうとしない。相手の取る行動にも冷静に対応していく。…ちなみに挑発とかにもあいつは乗らんぞ?あいつの機体『ミラージュ・フェアリィ(蜃気楼の妖精)』によって作り出された霧の空間は別名『ミストゾーン』、あの中でたいていの奴は為す術もなくやられていく」

 

「だけど攻撃を何度も攻撃していれば位置がわかるのでは?」

 

「…あの機体を使って姿を消し、調子にのってそのまま連続で攻撃し、余裕を取ったりするような奴だったらセシリアの言う通りに位置がわかってしまい反撃されるだろうが、あいつはそんな真似はしない。攻撃をするにしても多くて2,3撃しか与えず、無防備なところを狙おうとする奴だ。『ミラージュ・フェアリィ(蜃気楼の妖精)』のミストゾーンに敵が入ったらあそこはレイラの狩場だ、抜けだせる奴はまずそんなにいないだろう。……それとどうやら決着がついたようだ」

 

 仭がそう言うとシャルロットに拳がもろに入ったらしく、相殺しきれなかった衝撃で苦悶の表情を浮かべていた。それと同時に絶対防御が発動し、シャルロットは戦闘不能と判断されてレイラの勝利となった。

 余談だがその後の実戦訓練は1組と2組のときのようになった。一夏と仭の周りに一般生徒達が集まり、千冬が「今から3数える間に出席番号順に並んでいなければ放課後私が直々に訓練してやるからそのつもりでいろ」とそれを聞いて光の如く出席番号順になって男子と同じ班になって喜ぶ側と女子と同じ班になってがっかりする側にわかれ、そのまま第3話のように授業は進んだのは別の話。

 

 

 

 




次回は2人目の転校生の実力です。ちなみに一般生徒を出したのは特に意味はありません。
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