IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~ 作:狂戦士
第20話 一夏VSラウラ&仭の激怒?
「そういえば一夏はラウラと戦ったことなかったよな?」
そう、思えばその言葉があの戦いの始まりだった。まさかあんなことが……
「…っておい、何過去振り返って現在何かと戦ってるって雰囲気に進みそうなんだよ。何が『思えばその言葉があの戦いの始まりだった』だよ」
…特に起こりもせず、現在食堂で仭といつもの面子が食事をしている。
「そういえば確かにそうだったな。簪とはこの前模擬戦はしたし」
「ならこの機会に戦うか一夏?」
「ああ、ラウラ」
「なら一夏、2対2にしないか?」
仭がそう言ってくる。転校生が来て1週間、左腕の負傷がやっと治ったからリハビリを行いたいんだろう。
「いいぞ」
「じゃあ一夏と仭が組むの?」
「ああ」
「本当にか!?」
仭と組むなら安心だ。
「じゃあ私がラウラと組もうかな」
そう言ってきたのはシャルロット相手に無双だったレイラだ。
「了承した」
「じゃあ賭けをしましょう。あたしラウラの方で」
「私もだ」
「…じゃあ、私も……」
「では私も」
「じゃあ僕も」
おい何だお前ら!!微塵も俺が勝つって思わないのか!?若干傷つくぞ?
「いやだってレイラのあの強さを魅せつけられたらね」
「ていうか何賭けるんだよ」
仭がそう言う。
「そうね。…じゃあお菓子で―――「ガキか」―――じゃあお金「いや、ダメだろ」――なら何がいいのよ!!」
「そうだな……じゃあ賭けに勝ったら何かおごってもらうでいいだろ」
それは賭けというのか仭?
「いいわよ」
「じゃあ私は仭さんの方で」
アリィだけは俺達の方だった。それとありがとう!!
「ちょっと待て!私と一夏には何もなしか?」
「じゃあ勝った人が負けた人に1つ言うことを聞くってのはどうだ?」
「いいだろう。(フフフこれで私と一夏が同室に…)」
「…念の為に言っとくが出来る範囲な?同室になりたいってんならまず無理だぞ?織斑先生だし?」
「うっ…」
俺が提案してラウラが承諾すると仭が忠告をしてきた。
「じゃあ放課後な」
そしてとうとうラウラとの決着の日。
「決着ってお前、数時間しか経ってないだろうが」
「ちょっとしたジョークだったんだが…」
「面白くない」
はっきり言われてしまった。
「で大丈夫かな…正直仭に言われたことはやってきたが通用するかどうか…」
「おいおい、最初からそれでどうする?お前は強い、勝つぞ」
「仭……」
「勝ってくれなきゃ勝者権限使えないからな」
「やっぱそれかよ!!」
「冗談だ。まあラウラは強敵だがお前なら勝てるって言い切れる」
「根拠は?」
「勘、とは言わんぞ?特にないさ」
「そうか」
戦い方は俺がラウラ、仭がレイラを相手にするという2対2というより実質それぞれの1対1だ。正直俺ではレイラの『ミストゾーン』をどうにかする術はないのでそうなった。
「じゃあ逝こうか仭!!」
「死亡フラグか!?行こうかだろ!!」
「来たか一夏、待っていたぞ」
「ラウラ、悪いが勝たせてもらうぞ」
「手加減はしないよ?」
「まあ、せいぜい手を抜いてくれれば楽なんだがな」
試合開始まであと5秒。4、3、2、1、―――開始。
「「絶対勝つ!!」」
開始直後、俺はラウラに向かって突っ込む。ラウラは右手を突き出す。AICか!
「先制攻撃か、だがAICの前では無意味」
「そんな簡単な策だと思うなよ」
俺は零落白夜を発動してある物を斬る。
「何!?」
「はああああああ!!」
*仭サイド
「まさか本当にできるとはな…」
俺は一夏にラウラへの対処法を教えた。それはAICに当たらないよう回避、回避ができないのなら零落白夜で切り裂く。エネルギーで空間に作用を与えて発動するAIC。エネルギーを使うのなら、一夏の単一仕様能力で切り裂けるとは言ったがAICは視えない。だから成功するとは思ってなかったわけだが…
「たった1回でできるとは…」
もし一夏がAICに捕まった時のために待機してたがどうやらその必要はないらしい。
「一夏君のことの心配はいいの?」
「ああ、レイラ。どうやら俺の予想よりはるかにあいつは成長していた。それに…」
「それに…?」
「俺はお前を相手にしなくてはならないからな」
「ふふ、じゃあ始めようかな」
そう言い俺達は構える。
「上等!」
その瞬間俺達は突っ込み、拳同士がぶつかり、大きな音を立てた。
*第3者サイド
「…すごいな」
「そうね、一夏とラウラの戦いより激しいわよあれ…」
箒と鈴がそう言ってくる。現在観客席には多くの生徒が集まっている。セシリアとアリシアの戦いの時より多い。男子2人の戦いと知って集まってきたのである。今の戦況はAICやワイヤーブレードを放ってるラウラと、その攻撃をことごとくかわし攻めに入ってる一夏と、互角の戦いを繰り広げているのに対し、もう1方ではアイソレーションで惑わし攻撃してくるレイラに対し、それをすべて対処し、反撃する仭とこちらも互角だった。
「この戦いはどちらかかが1人負けたらもう終わりだね」
「そうですわね、どちらも互角の戦いをしていますが…」
「やっぱり、仭の方が、少し不利…だと思う」
「そうだな、しかも『ミストゾーン』を発動されたらな……」
「アリィさんはどう思いますの?」
「うーん、でも仭さんは対処法を知ってますからね」
「本当か?」
「ええ、でもレイラはまだ手加減してますね」
「あれで手加減してんの!?」
「言い方が悪かったです。正確にはまだ力を出してないというべきかもしれません」
*仭サイド
レイラが増えて殴りかかってくる。どれが本物かわからないが…
「はっ!」
すべて攻撃する、しかし偽物であり後ろから気配が
「後ろ!」
して殴る…
「―――と見せかけて上だろ!!」
「ぐっ!?」
ふりをし、上から来ようとしたレイラに拳を叩きこむ。本物だ。
「ようやく1発入ったな」
「…じゃあそろそろ容赦はしないよ?」
「何!?まだ本気じゃなかったのか!!…何てな、ということはとうとうあれを使うわけか」
「ええ、はっ!!」
「っと」
衝撃波が来るが俺はかわす。
「1発じゃないよ?」
「知ってるさ」
そしていくつか衝撃波が来るが無論すべてかわす。
「…何だあれは?」
「あたしの衝撃砲みたいじゃない」
「まあ、レイラは遠くから正拳を放つときは衝撃砲を放ってるっていってもいいね」
「じゃあ、機体の腕に衝撃砲がついていらっしゃるのかしら?」
「違うよ?パンチをすると衝撃が放たれるけどあれはあくまで拳から出してるよ」
「じゃあ原理は衝撃砲と同じなの?」
「まあそうだね、1つ違うのはあれは視えるってことだけ」
「…ああ、面倒くさいのが来たな」
「避けてるだけじゃ勝てないよ?」
『衝剄』、レイラはそう言う。発勁の威力+衝撃波の威力なため、あの攻撃ははっきり言って危険だ。唯一の救いは鈴の衝撃砲と違って視えることぐらいである。
「お前が『中国拳法』なら俺は『剣術』で行くとするか!」
俺はブレード2本を展開し、迎え撃つ。
*一夏サイド
俺は零落白夜のコツを覚えたため、以前ほどエネルギー消費が減った。そんなこともあり、零落白夜も前以上に使えるため、勝率が上がった。
「行くぜラウラ!!」
そして突っ込もうとした時いきなり違う方向から衝撃が飛んでくる。
「レイラ!邪魔はしないという……」
ラウラが飛んできた方を向いて何か言おうとすると急に黙る。どうしたかと思い俺も向いてみると
「やあっ!!」
「はぁ!!」
仭とレイラの戦いが行われていた。いや、戦いという優しい言葉じゃ済まないかもしれない。衝撃を拳から出したり、アイソレーションを使って惑わしながら攻撃、回避をするレイラと…2本のブレードを操り、ことごとくレイラの攻撃をかいくぐりながら1太刀浴びせようとする仭の姿であった。
「……ラウラ」
「…何だ?」
「提案がある。離れよう」
「…そうするとしよう」
これはもう俺とラウラのどちらかが勝っても手を出せない。否、出すことができない。
「じゃあ…行くぜラウラ!!」
「来い!!」
*仭サイド
「どうやらあっちにも被害が出ちゃったか」
互いに戦いながらレイラはそう言う。
「そうだな、だがあっちはおそらくもう決着がつくだろう!」
殴りかかってくるがかわしブレードで反撃する。ちなみにあっちは一夏がラウラのワイヤーブレードをかわしている。
「ワイヤーブレードをかわし、AICを発動かな?」
「…どうやら間に合わなかったようだな、零落白夜が当たった。ラウラは終わったか」
「そうだね、じゃあ私も本気を…」
「…来るか」
レイラが俺から離れると周りに霧が出てくる。シャルロットの時より量も濃度も濃い。
「仭!!」
ラウラを倒した一夏から声が掛かる。
「心配するな、お前はそのまま離れてろ」
そう言い俺は霧の空間『ミストゾーン』で『明鏡止水』を使って姿を消しているレイラに警戒する。
「…!」
気配を感じ、すぐに下がると機体に何かがかすった音が聞こえた。無論、そのまま何もしないわけではなくブレードで大体の検討をつけながら攻撃するも外れる。
「ちっ(この霧のなかじゃあいつの気配も攻撃しようとしてくるまでわからない。脱出するのなら簡単な方法があるが…これで行くか)」
そして俺はブレードをしまって、構えるのをやめる。そして気配が感じ、気づくと俺は腹を殴られる。だが
ガシッ!
「…やっと捕まえた」
「うっ…」
俺は殴られたと同時に腹に殴ったであろう腕を掴んでいた。これが俺の1つの対処法、単純に攻撃してくるなら警戒するのを止めてその後の反応のみに集中する。
「あれ…?確実に発勁が入ったはずなんだけど…」
まだ姿を消しているため表情がわからないがおそらく焦っているのだろう。
「ああ、現在進行形で今も衝撃が全身にある。生身だったらまず骨の1,2本は逝ってるな」
「耐えるっていうのは前にもやってできなかったはずじゃ?」
「確かに、俺は頑丈さが取り柄だがまともにお前の攻撃を耐えたわけじゃない。苦痛にひるまないようにしただけだ」
そう言った後俺は瞬時加速を使って『ミストゾーン』から抜け出す。霧の中から抜け出す。
「くっ!!」
姿が視えた俺に空いている拳で『衝剄』を放とうとするが
「させんぞ」
俺は蹴りを食らわせ両腕をつかみ
「逃しもせん」
両足をレイラの胴体に絡ませて近づき動けなくさせる。
「ちょっ、近い…やってることが変態!?////」
ピシッ
離れてるところでで一夏が
「あっ、やば…」
という声を聞いた気がする。そりゃ相手の胴体に足を絡ませ近づき、そのまま抱きつくようならまだ否定はせんが俺は両腕をつかんでイルシ、ダキツイテイナイゾ?アクマデウゴケナクシテルダケダ。
「…言ったな…絶対に言ってはいけないことを口にしたな…?」
「えっ?えっ?」
遠くから「それはあたしの台詞だぁぁぁぁ!!!!」と聞こえるがおそらく幻聴だろう。
「変態は俺の知ってるなかで1人で充分だ」
「ご、ごめんなさい。た、ただ気が動転してて…」
「いいだろう。お前には最大の攻撃で止めをさしてやろう。ちょうどパワーもたまったし」
「聞いてない!?」
いや聞いてるぞ?ただイラッときたからそれで倒すだけじゃないぞ?試したいこともあるからである。
「『
そして俺は 背中から鎖8つすべて出す。
「『リベンジクラッシュ』!?」
「いや違う」
そして俺はそのままの状態で鎖を俺とレイラの間に向け、黒いエネルギーを放出し、球体状に創り出す。(NARUTOの尾獣玉?みたいな感じ)
「もしかして『疵獣咆哮(リベンジ・ブラスト)』!?」
「半分正解」
『疵獣咆哮(リベンジ・ブラスト)』とは生命の鎖から蓄えたパワーを1点に放出し、球体状に創り出し、その後両腕を押し出し相手に放つ。(言うなればドラゴンボールでのかめはめ波みたいに)
「けどそれは……」
「ああ、両手で抑え留むコントロールをしなきゃ失敗する。が…」
球体状の黒いエネルギーの塊が縮んでいく。
「これを暴発させることぐらいならできる」
「ま、まさか…」
「ああ、そのまさかだ」
「で、でもそんなことしたら―――「俺もただじゃすまないだろうな、けど…」
「道連れは俺の十八番だ」
その瞬間球体状の…黒渦球(こくかきゅう)と略す。黒渦球は縮み一気に爆発。名付けて『疵獣爆撃(リベンジ・バースト)』、その後レイラは壁にもぶつかって2回絶対防御が発動し、俺達の勝ちになった。ただ俺は至近距離だったが爆発に何とか耐えた。何故か?それはあることをしたからだが後に話す。
ちなみに賭けによりアリィは学食を負けた奴らからおごってもらっていた。そして俺はレイラに謝らせ、一夏はラウラに嫁と呼ぶのをやめてくれと言ったが「じゃあ妻か?」と聞いてきて、一夏がそれは違うだろと言うと「じゃあ兄様と呼べばいいか?」と何でそうなる発言を繰り返し、結局嫁と呼ぶのは変わらなかったのは別の話である。
そろそろ3巻に入ると思います。