IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~ 作:狂戦士
第24話 砂浜での戦い?とその後の夜
そして鈴に拉致られて海に入り『泳ぐわよ一夏。向こうのブイまで競争ね。負けたら駅の『@クルーズ』でパフェおごんなさいよ。――――よーい、ドン!!』って言われて鈴と競争した。鈴の野郎、いきなりスタートするし、距離的にも鈴の方がブイに近いし、圧倒的に鈴の方が有利だったから勝たせる気なかったな。…まあ
「あんた何!?化物!?」
そんな不利にも関わらず勝ってみせたが。これも仭のおかげだな。
「約束通り『@クルーズ』でパフェおごれよ」
「なっ!?あんたこんな可愛い美少女からおごってもらおうとするなんて恥ずかしくないの!!」
「お前こそ俺に勝たす気なしの勝負挑んで代表候補生として恥ずかしくないのか?」
自分のこと美少女って…てかお前が提案したんだろうが!!
「う、うるさいうるさい!!!」
「ちょ、お前腕振り回してくるな!!」
腕をぶんぶん振り回してくるので、俺は鈴の頭を抑える。
「鈴さん!!」
「げっ!!」
突然鈴が腕を回すのをやめた。そして声のした方向を向くと怒りのオーラを身に纏ったセシリアがいた。いや冗談抜きでそう見える気がする。
「じゃあね一夏、逃げる!」
「待ちなさい鈴さん!!絶対に許しませんわよ!!!!」
そのまま走りだす2人。鈴が『なんであたしだけぇぇぇぇぇぇぇ!!!』と言ってたような気がするが気のせいだろう。ああ、多分さっきの話はオジャンだな。
「あ、一夏、ここにいたんだ」
「ん?って何だそのバスタオルお化けは!?」
声がした方向を見るとそこにはシャルとバスタオルでグルグル巻きにされているミイラがいた。
「ほら、大丈夫だよラウラ。せっかく水着に着替えたんだから、一夏に見てもらわなきゃ」
「ま、待て!私にも心の準備というものがあって…」
何だ、ラウラが照れ隠しなだけか。
「もー、そんな子といってからさっきから全然出てこないじゃん。一応僕や仭も手伝ったんだし、見る権利はあると思うんだけどな~」
なるほど、シャルと仭も手伝ったのか…って仭は何を!?
「うーん、ラウラが出てこないなら僕も一夏と遊びに行こうかなー?」
「な、なに?」
「うんそうしよう。じゃあ一夏、行こっ!」
「ま、待て。わ、私も行こう!!」
「その格好のままで?」
「う~、ええい、脱げばいいんだろう、脱げば!!」
ラウラはシャルロットの言葉で意を決したのかバスタオルを剥ぎ取る。
「わ、笑いたければ笑うがいい」
ラウラのその姿は黒でレースをふんだんにあしらった水着を着た、一見セクシー・ランジェリーにも見える水着だった。
「どこもおかしいところなんてないよね、一夏?」
「おう、可愛いと思うぞ」
「なっ……!!」
ラウラが顔を赤くする。
「しゃ、社交辞令ならいらん」
「いや世辞じゃねえって。なあ、シャル?」
「うん、僕も可愛いって褒めてるのに全然信じてくれないんだよ」
「それとシャルの水着も似合ってるぞ」
「うん、ありがとう」
「い、一夏」
「何だラウラ?」
「ほ、本当に私は可愛いか?」
「ああ、嘘なんかついてねえよ。ラウラは可愛いって」
「かわっ…!!!!」
「そういえばラウラの髪型変わってるな」
ラウラのいつも伸ばしたままの髪は左右対のアップテールになっていた。
「ああ、それは僕と仭がセットしたんだよ。仭、意外と髪型とかいじるのが得意ってアリィ達に聞いたから梳かしたりするのを手伝ってもらったんだよ」
「それは意外だな」
なるほど、そういえば束さんに遭遇する前に『頼まれたことがあったから少し待ってろ』って言ってどこかに行ったのがそれだろう。しかしあいつそういうことできるんだな。でもラウラのこの反応からすると水着を隠していたか、水着を着る前にセットしたのだろう。
カシャッ
突然シャッターを切った音がする。振り向くとレイラが携帯でラウラを撮っていた。ちなみに髪と同じ色の白い水着を着ている。
「えっ?」
ラウラは一瞬呆けるが、何をされたかを理解した瞬間、ラウラの顔が真っ赤になる。
「レ、レイラ!!何を撮ってるんだ!?」
「ごめんね、仭君に頼まれたの。送信♪、と…」
「やめてくれ!!!!」
多分手遅れ、携帯を閉じるとレイラは走って姿を消す。ラウラは諦めたのか_| ̄|○の格好になっていた。
*仭サイド
「…はあ、やっと全員塗り終えた…」
「まったく、疲れましたよ」
「…他人ごとの様に言ってるがお前も3割は悪いからな?」
現在、やっとサンオイル塗りという地獄から解放された俺は手を洗いに来てる。何せ15,6人にさらに増えたし、アリィと同じくわざとらしい声を出すから恥ずかしくてしょうがなかった。ん?
「携帯鳴ってますね」
「ん?……レイラからだ。おっ!どうやらうまくいったみたいだな」
「何がですか?」
送られてきたのは顔を真っ赤に染めている水着姿のラウラだ。
「ラウラの軍の人達に『隊長の可愛い姿の写真を撮ってきてほしい』って頼まれたんだ。でレイラに写真撮ってくれるよう頼んだ」
「ああ、それで」
「さっそく送信、と」
ラウラの軍の副隊長に早速送る。そしてラウラにいろいろ言われないために即削除した。
「さて一夏のところにでも合流するか」
「私も行っていいですか?」
「好きにしろ」
*第3者サイド
「ん?」
携帯が鳴り、開く。
「ぐはっ!」
「ちょ、副隊長!?」
「え、衛生兵!衛生兵ーーーーー!!」
「送られてきたのは…これは、がはっ!!」
この後他の隊員も血(鼻血)を数秒後に流すこととなる。
*仭サイド
ん?あれは簪か?パラソルの下に休んでいる。水色のワンピースを着ていた。
「……暑い」
「よう簪」
「!…仭」
「お前は遊ばないのか?」
「……暑いの、苦手…動きたくない…」
「ああ、なるほど」
「これから一夏さんのところに行くんですけど一緒に行きません?」
「…行く」
「決断早いな」
こうして3人で行くことになった。
*一夏サイド
ラウラがやっと立ち直ると(というよりシャルが何か呟いたらだが)
「おーりむーらくーん!」
「一緒にビーチバレーしよー!」
「わー、おりむーと対戦~。ばきゅんばきゅーん」
のほほんさんと女子2名が来た。人数もちょうどいいし…
「やるか!」
「うん、いいね」
「よーし、頑張っちゃうぞー」
「こっちは俺とシャルとラウラの3人でいいな。3対3の対決だ」
「それじゃお遊びルールでいいよね。タッチ3回、スパイク連発禁止、キリのいい10点で1セットね!」
「おう。 じゃ、そっちのサーブで」
そしてビーチバレーが始まる。
「ふっふっふっ。7月のサマーデビルと言われたこの私の実力を……見よ!」
いきなりのジャンピングサーブか!なかなかやる!
「ラウラ!」
「任せろ!」
ラウラがレシーブ。
「一夏!!」
そしてシャルがトスをして俺にボールが来る。
「おらっ!!」
俺がジャンプしてスパイクを打つ。そして
「え、えーと、えーと…」
着ぐるみを着ているのほほんさんはオドオドしている。ビビリながらも腕を前に出すと運よくボールは空高く打ちあがる。
「わーい♪」
着ぐるみの耳や尻尾が動いている。どうなってるんだあれ?
「ナイス、レシーブ」
そのまま相手がスパイクを決め、それをシャルがレシーブするが、ボールはあさっての方向に飛んでいく。
「あっ!」
ボールが落ちた近くに千冬姉と山田先生がいた。
「ビーチバレーですか。楽しそうですね織斑先生もどうですか?」
「久々に身体でも動かすか」
千冬姉の登場に周りがざわめき始める。
「すごい、モデルみたい!」
「かっこいい~」
「……………」
「…もしかして一夏ってさ、織斑先生みたいなのが好みのタイプなの?」
「な!何言ってるんだよ!」
「だってさ、ずいぶん反応が違うんだもん。僕達の水着を見た時と」
「そんな事ないけどな…」
いきなり何だシャルは?
「はぁ、ライバル多いな~…そこに、織斑先生が入ってくるなんて…」
「ああ、千冬姉は強敵だ。油断せず行こうぜ」
「…一夏、多分勘違いしてる」
何を勘違いしてるんだ?千冬姉はどう見ても強敵だろうに……。
「では」
「はい!負けませんよ?」
そして千冬姉は相手チームに、山田先生は俺達のチームに入った。その後仭とアリィも入って一進一退の試合を繰り広げたのはのちの話。
*仭サイド
「それにしても昼も夜も刺身が出るなんて豪勢だな」
現在は7時半。大広間3つを繋げた大宴会場で俺達は夕食を取っている。俺の左隣にはラウラがいる。
「ラウラはどうだ?」
「はい。生で食材を食べることはサバイバルくらいだと思っていましたがおいしいです」
なるほど、俺もその経験があるからな。日本で育たなかったらおそらくラウラと同じ認識になっただろう。っておい!今シャルロットがわさびの山を食べなかったか!?ああ、やっぱ鼻を抑えた。
「だ、大丈夫か?」
「ら、らいりょうぶ、ふ、ふうみがあっておいひいよ?」
「どこまで優等生なんだお前は?」
そう言った一夏からお茶をもらうシャルロット。…何をやってるんだか……。
「…………………」
隣ではわさびの山を箸で掴んでいるラウラ。おい、まさか…
「は「食べるんじゃない!」
間一髪ラウラの腕を掴んでわさびの山を食べるのを阻止する。
「わさびの山を食べようとするなんて、何をしているんだ?さっき見てわさびの辛さはわかっているだろう」
「す、すみません……。つ、つい一夏が言っていた本物と贋物の違いが気になりまして」
ああ、そういえばシャルロットに対して説明してたな。
「だったら少量でいいだろうが」
「すいません」
そういやアリィと刺身を食べたとき刺身についてるわさびのことを話したらシャルロットみたいな感じになってたな。説明したら確か…
「へー、そうなんですか。はむ」
ん?
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」
隣を見てみると涙目になって鼻を押さえるアリィの姿、……はあ
「お前は何?馬鹿?」
「ひろいれすよひゅうい、ほれおりおひゃをはやふふらしゃい!!(ひどいですよ中尉、それよりお茶を早くください!!)」
「何言ってるか全然わからん。とりあえずほら、お茶だ」
「す、すいまへん」
アリィはお茶を受け取るとずずずっ、とお茶をすする。
…そんなこともあったな。ん?あっちではセシリアが一夏に食べさせてもらおうとしている。
「あーー!!」
「セシリアが織斑君に食べさせてもらおうとしてる!!」
「ずるい!!」
「インチキ!!」
「イカサマ!!!」
「ず、ずるくないですわ!!席が隣同士の特権ですわ!!」
「それがずるいって言ってんの!!」
「私達にも食べさせて織斑君!!」
「じゃあ、私達にも食べさせて黒崎君!!」
じゃあって何だこら!雛鳥じゃないだろお前らは!そしてそこへ
「騒がしいぞ、お前達!!」
『お、織斑先生!!!』
「おとなしくを食事しろ!!」
『は、はい!!!!』
そして女子達が席に戻り、静かになる。
「はぁ~、織斑、黒崎、あまり騒ぎを起こすな」
「「す、すみません」」
くっ、絶対冤罪だぞ。一夏の方を見るとセシリアが何か喜んでいた。…ふむ、部屋にでも来いって言ったのか?なら俺は部屋からしばらく出てるとして…アリィの部屋にでも行くか。
*第3者サイド
「♪~」
シャワーを浴びたセシリアは上機嫌で廊下をウキウキ気分で歩いている。
(ああ、もしかしたら…もしかしたらと、用意してた甲斐がありましたわ)
一夏の部屋を目指し、やっと目的地に着いたのだが、その隣、千冬の部屋ではそこには女子5名、箒・鈴・シャルロット・ラウラ・簪が襖に耳を当て、神妙そうに何かを聞いている。
「何をしていますの?」
「しっ!!」
口に指を当て、静かにするように促す鈴。
「千冬姉、久しぶりだから、緊張してる?」
「そんなわけあるか、あっ、す、少しは加減をしろ…」
「はいはい…じゃあ、ここは?」
「なっ!そこはっ、や、やめ…」
「すぐに良くなるって。大分溜まってたみたいだから…」
「あぁぁっ!!」
「こ、これは一体、なんですの?」
『…………………』
返ってくるのは沈黙。セシリアの疑問は解決できず、中の会話を良く聞こうと、さらに襖に耳を押し付ける。すると
ガコンッ!!
『えっ!?』
6人とも豪快に部屋めがけて転倒した。
*仭サイド( 6人が千冬の部屋に入る少し前)
「ああ、そこです。仭さん」
「うわあ、アリィ気持ちよさそうな声出すわね」
「早く終わらせてぇ~」
「あんたはさっきやってもらったでしょ」
「んっ……ああ」
「だからさぁ、わざとじゃないよなその声?」
現在アリィとレイラのいる部屋でマッサージを頼まれた。最初はトランプ、UNO、挙句ツイスターゲームなどを少し行い、アリィがまた余計なことを言ったため全員にマッサージをすることになってしまった。そして全員にしてやっと最後の1人になった。というかほとんどの奴は途中で寝かせたが。
「はい、終わった。やっぱさすがにこの人数は疲れるな」
「ありがとうね黒崎君」
「あー、どういたしまして。じゃあ部屋に帰るな」
で部屋に帰ろうとすると6人が千冬さんの部屋の襖に聞き耳を立てていた。何やってんだ?そして襖が倒れて6人とも部屋へ倒れこんだ。…とりあえず見なかったことにして風呂にでも入ろう。俺は回れ右をして風呂に向かうことにする。
*第3者サイド
そして千冬の部屋で一夏がやっていたのがマッサージだと知り、セシリアが一夏のマッサージを受けた後一夏は風呂に向かった。そして
「それで?お前らはあいつのどこが良いんだ?」
「わ、私は最初一夏の腕が落ちてないか心配で…」
「あたしは腐れ縁なだけで…」
「私はクラス代表としてしっかりしてほしくて…」
「そうか、ならそれをあいつに言っておこう」
「「「言わなくていいです!!!!」」」
千冬から尋問?を受けていた。
「で、お前達はどうなんだ?」
「僕は…私はその、優しいところです」
「わ、私もです」
「そうか、だがあいつは誰にでも優しいぞ?」
「「うう…」」
「それでお前は?」
「強いところです」
「ふむ、私からしたらまだまだひよっこだが仭が来てから確かにあいつは強くなった。事実お前達全員あいつに負けているしな」
『うっ!』
仭が一夏に特訓をしてから一夏は、この部屋にいる専用気持ち6人に実は勝っているのである。(簪など戦っているのを出してませんがそういうことにしておきます)
「仭って本当に何者何ですか?」
「その言い方はあいつを化物扱いしてるぞデュノア」
「いや、でも…」
「確かに強すぎますわ」
「まあ、その辺は仭に聞け。話はそれたがあいつの話に戻るぞ。あいつは家事も出来て、料理もなかなか、マッサージも上手い、付き合える女は得だな」
『?』
「どうだ、欲しいか?」
『くれるんですか!?』
「やるか、馬鹿」
『え~~~~』
「女ならな、奪うくらいの気持ちで行かなくてどうする。自分を磨けよ?ガキども」
*第3者サイド
千冬が女子達に尋問?をした後の屋上で
「…………………」
仭が屋根に座っていた。
「やー、じーくん」
「!束さん…」
仭が横を見ると束がいた。そして束は仭の左隣に座る。
「いやー、こうして2人で話すのは久しぶりだねぇ」
「前に話したでしょうが…」
「こうやって2人で会って話をするのがだよ。前もこんな時だったっけ?」
「そうでしたね。……束さん」
「何かな?」
「………………」
「………………」
「…実は前に剣闘士について話したことなんですが…(第15話参照)」
「?」
「…実は単一仕様能力について心当たりがあります」
「えっ?この前はないって…」
「すいません。言うべきかどうか迷っていたので…」
「じーくんがそこまで迷うことっていったい?」
「………■■」
「!?」
束は珍しく取り乱す。
「えっ!?でもそれは…」
「はい、けど本当です。これなら納得はできるでしょう?」
「そ、それはそうだけど…じーくん!ISをちょっと見せて!!」
仭は無言で左腕につけている黒い腕輪を見せる。そしてそれを束がコードに繋ぎ、タッチパネル型キーボードを叩く。
「えっ?これは…!?プロテクトがかかっていて全部が見れない!!」
「…やっぱりあなたでも駄目ですか」
「けど、なら何で…?」
「それは俺にもわかりません」
「…大丈夫なのじーくん?」
すると仭は立ち上がる。
「ええ、…今のところは、ですが……」
そして仭は屋根から降りて部屋に戻る。
「…………………」
束も無言で立ち去っていく。束が仭の最後の言葉を聞き取れたかは定かではない。そして一夏と仭の部屋に侵入してきた馬鹿者を仭が制裁したのはまた別の話。
仭の言ったことは後に。次は番外編です。