IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~    作:狂戦士

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そのままの意味です。何かが来ます。


第32話 謎の敵

第32話 謎の敵

 

 

 福音を倒した場所。そこからある程度離れた海上。

 

「………………」

 

 赤黒いISを装備した1人の者がいた。

 

「…さて、目標まで後少しか…」

 

 

 

 

 

*一夏サイド

 

 

 

 

 

「!?…………」

 

 旅館に戻る途中、いきなり仭が止まった。

 

「どうした仭?」

 

「……お前ら先に旅館に戻れ」

 

「はっ?なに言ってんのよあんた?」

 

「どうかしたの?」

 

 仭の言ったことに疑問を持った鈴とシャルが聞く。

 

「…いいから戻れ」

 

「仭、さすがに理由を言ってくれ」

 

「…ああ、すまん一夏。…何か得体の知れない奴が近づいてきている感じがする」

 

「得体の知れない奴?」

 

「でもIS反応はありませんわよ」

 

 セシリアの言う通り俺も調べたがIS反応が近づいてきているという反応はない。

 

「ステルス機能使ってればわからないだろ」

 

「じゃあ仮にあんたの言ってる奴がもし、ステルス機能使って近づいてきてるってならどうしてわかるのよ?」

 

「近づいてきているとは言ったが感じがすると言っただけだ」

 

「はあ!?じゃあ確証もないじゃない!」

 

「ああ、ただ予感、それだけだ。だが頼む。早く旅館に戻れ。それなら俺の言ってることが嘘だったとしても聞き入れられるだろ」

 

「…そうだけど」

 

「…師匠」

 

「何だラウラ?」

 

「…私もそんな感じがします。確実にとは言えませんが何かが近づいてる気が……」

 

「ラウラも?」

 

 ラウラもか、でもどっちも嘘をついてるとは思えない。目が真剣そのものだ。

 

「けど…だったらみんなで対応した方がいいんじゃ?」

 

「…俺達がまず万全だったらそうするよ簪。だがまず俺と一夏に比べてお前らは福音戦のダメージが多きすぎる」

 

「なっ!?仭!私は『絢爛舞踏』で回復を…」

 

「それはISの話だろうが。お前達本人も機体もボロボロなんだよ。はっきりとはわからんが、紅椿の単一仕様能力はエネルギーの補給のみだ」

 

「それは…そうだが…」

 

 仭の指摘に箒は黙る。

 

「俺も一夏もだが…俺の方がまだマシな方だ」

 

「なら俺と仭、2人で行けばいいんじゃないのか?」

 

「相手は得体の知れない奴だろうって言ったろ。また福音のようなタイプかもしれないし、どんなIS使うかもわからないんだ」

 

「…………」

 

「というわけだ。もし本当に来たらおそらく目的は福音だ。確認のために俺は残る。操縦者を早く連れて戻れ。一夏、頼むぞ」

 

 そう言って福音の操縦者を俺に受け渡す。

 

「…と、言っている間に本当に何かが見えてきた」

 

『!』

 

 その言葉に、ハイパーセンサーで仭の見てる方向を確認する。かなり離れているが、ISの姿があった。

 

「ボロボロとはいえ、8人相手に来るということは、それだけ実力に自身ありということか。お前ら早く旅館に行きな」

 

「何言ってんよ!!あんた置いて逃げろっての!?冗談じゃないわ!!」

 

「そうですわ!私達だって戦えます!!」

 

「僕達だって代表候補生を名乗ってるだけじゃないよ!!」

 

「うるせぇ。がたがた抜かすな」

 

『っ!?……』

 

 仭の剣幕に俺達は身を引く。

 

「…お前達の実力だって過小評価してるわけじゃないって言ってるだろ…さっきも言ったがおそらくこれから来るであろう奴は福音が狙いで、俺ら相手にして勝てると踏んでいるんだぞ。…元々俺達が福音を倒したところを狙おうとしたのだろう。だが途中で福音が第二形態。福音の攻撃はオールレンジだ。危険と判断して退避したのだろう」

 

「けど俺達が福音を倒したから…」

 

「ああそうだ。おそらく戻ってきたのだろう。そんな事をしようとする辺りまず、根本は国じゃない」

 

「じゃあ…」

 

「裏の組織で間違いない」

 

「ん?…でも俺と箒が落ちた後、仭が福音にある程度ダメージを与えたんだろ?何でその時を狙わなかったんだ?」

 

「あの時は教師陣がいたからとりあえず様子を見たんだろう。…それで作戦が失敗し、その後福音の様子を見て倒すつもりだったのだろうな。で鈴達が来た。だが偶然だ。丁度いいと思って福音が倒されたところを狙おうとしたのだろう。…だがこれは全部俺の推測だ。ただ断言できることは今更動き出したのなら間違いなく福音が目的、そして()()より実力が上だ」

 

『!?』

 

「確証はないがおそらくそう思って間違いない」

 

「だったら尚更…」

 

「尚更お前達は戻れと言っているんだ。今の状態じゃ確実に負ける。一生の願いだから退いてくれ。本当に俺の身を案じてんだったら旅館に戻って応援を呼んでこい」

 

「…わかった」

 

『一夏(さん)!?』

 

「けど仭、死ぬなよ」

 

「…約束しきれんな」

 

「そこは嘘でも約束しろよ」

 

「…努力する」

 

 そして俺は仭に背を向ける。

 

「一夏!どういうつもりよ!!」

 

「仭を、見捨てるの?」

 

「見捨てるつもりなんてない。応援を呼びに行くんだ。…それに仭の言う通り今の俺達じゃ分が悪い。…だから早く戻るぞ!」

 

『…………』

 

 全員が沈黙。しかしそれは同意の意味だった。

 

「行きな」

 

 そして俺達は急いで旅館に向かおうとしたが箒が止まっている。

 

「仭!」

 

「何だ、箒?」

 

「…すまない。私もせめてエネルギーを回復させたいと思ったのだが…『絢爛舞踏』が、発動しないんだ」

 

「…何?」

 

「本当なの箒!?」

 

「反応しないのか!?」」

 

 どういうことだ?条件があるにせよさっきは発動できたはず。

 

「…そうか。だが今はそれを気にするな」

 

「仭……」

 

「お前達も行きな。エネルギーを渡そうなんざ考えるなよ。今のお前達では戻るのに精一杯だ。早く行け」

 

「…すまない」

 

「…絶対に死ぬんじゃないわよ」

 

 謝罪をする箒とここにいる全員を代表して再び言う鈴。そして俺達は今度こそ旅館に向かう。…無事でいてくれよ仭。

 

 

 

 

 

*仭サイド

 

 

 

 

 

「……………」

 

「……………」

 

 そして一夏達が行ってすぐ後、俺はISに乗った女性(基本的に当たり前だが)と遭遇した。顔はバイザーで隠してあってわからず、髪は俺と同じ黒髪で腰あたりまで伸びている。

 俺の予感が最悪の形で当たってしまったなぁ。

 

「黒崎仭か?」

 

「ああ」

 

「私はお前達専用機持ちや教員に用があるわけではない」

 

「やはりか。と言う事は福音が狙いか?」

 

「そうだ」

 

「そうか。…だがどの道行かすわけにはいかないな」

 

「…なるほど。やはり世話になった者は助けたいか。()()()()の少年がずいぶんと有名、いや成長したというべきか?」

 

「あのころ…!?もしや…『地図にない基地(イレイズド)』のときのか!?」

 

「察しがいいな。そ…の通りだ。私はその軍を襲った連中の1人だ」

 

「…やはりとは思っていたが、まさか本当にそうだとはな」

 

「念のため言っておくが私はお前と会うのは初めてだ」

 

「わかってるさ。あんたが俺の両親を殺した奴じゃないことぐらい。そいつとはずいぶんと違うからな」

 

「そうか」

 

「まあどの道…お前を倒すのに躊躇なんざないってことは言えるがな」

 

「…言っておこう。やめておけ。私と戦うのは」

 

「…………」

 

「私の目的は福音だ。邪魔さえしなければ危害は加えない」

 

「ほう、世界で2人だけのISを使える男がいながらずいぶんとありがたい提案で。……わかってるさ。それぐらいの余裕、いや、実力がお前にあることぐらいは……」

 

「…………」

 

「だがそいつはできない相談だ」

 

「…そうか」

 

 そして相手はブレードを2本構える。俺もリミッター解除されているので、ブレードをこちらも2本構えて完全に戦闘可能な状態にする。

 

「最後に言っておく。…死ぬぞ?」

 

「死ぬなと約束されてるんでそういうわけにはいかんな。逃げるということは考えちゃいねえぞ?」

 

「ならば容赦はしない」

 

「もとより加減してもらうなんざ思っちゃいない!」

 

 そして俺は相手に突っ込む。

 

 

 

 

 

*第3者サイド

 

 

 

 

 

 仭は突っ込み、エネルギーブレード状態で斬りかかる。が

 

 

バァン!!

 

 

「ぐっ!?」

 

 仭は逆に相手のブレードで斬り飛ばされ、海に落ちる。

 

「…!」

 

 すると相手は左肩の装甲に傷ができていたことに気付く。

 

「なるほど…少し掠ってたか…」

 

「らあ!」

 

「!?」

 

 仭は海の中からレッグスラッシュを放つ。しかし相手はぎりぎりかわす。

 

「まだだ!!」

 

 仭は海から飛び出し、エネルギーブレードで斬りかかる。

 

「むん!」

 

「ぐっ、うら!!」

 

 仭の攻撃に対し、相手は反撃し、さらにその攻撃に対し、仭は蹴りをくらわし、怯ませる。

 

音速の突撃(ソニック・チャージ)!!」

 

 そして零距離で音速の突撃(ソニック・チャージ)を使って突進。その時相手に向かって拳で殴りかかり、相手が音を立てながら海に落ちる。

 

「…………………」

 

「…まったく、さすがというべきか」

 

 相手は海から上がってくる。大きなダメージを受けているようには見えない。

 

「…マジか?俺の拳を受ける直前に腕でブレードの刀身で受け止めるとは…」

 

「私も驚いたぞ。本来だったら受け流すつもりだったのだが威力が強すぎてそのまま吹き飛ばされたのだから」

 

「…普通の瞬時加速より速く突っ込んで攻撃したのを受け止める奴に言われてもな…しかも零距離だぞ」

 

「ふむ…褒めたつもりだったのだがな」

 

「…………」

 

 その言葉に仭は黙る。しかしそれは呆れによるものではなかった。

 

「さて…お前もそう長くは戦ってはいられないだろう?」

 

「…………」

 

「お前のそのISは機体にシールドエネルギーとは別のエネルギーを作り出し、蓄える。だがそれも無限というわけではない。先程の福音の戦闘でお前はエネルギーを多く使った筈だ」

 

「…………」

 

 仭は表情には出していないが焦りを浮かべる。

 

「それにシールドエネルギーも福音戦で消費した筈、特に単一仕様能力で作り出したエネルギーはもうろくに残っていないであろう。それを補うためにシールドエネルギーを減らしたようだが…」

 

「っ!」

 

 仭は相手に突っ込み、斬りかかる。が相手はブレードで受け止める。

 

「さてお前のシールドエネルギーは後どれくらいだ?それが尽きるまで私を倒せるか?」

 

「…………」

 

 仭は残りのシールドエネルギー量を知っていた。残り…約半分。

 

「無理だろうな」

 

「!?」

 

 仭は虚をつかれ、相手に斬られる。

 

 

 

 




ぐだぐだになってしまいました。次話はしっかりとした戦闘にしたいと思います。
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