IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~    作:狂戦士

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前回からの続きです。


第36話 事件の黒幕についてと試験の騒動

第36話 事件の黒幕についてと試験の騒動

 

 

 バスから少し離れたところでナターシャさんは止まった。この距離なら千冬さんでも聞こえんからな。

 

「さて、久しぶりね」

 

「そうですねナターシャさん」

 

「まさかあなたがIS動かすなんて驚きよ。それに大分素敵な男性になって」

 

「褒め言葉として受け取っておきましょう。それに俺自身にしたってそうですよ。…で本題に入ってくれません?」

 

「そう。…なら単刀直入に聞くわ。あの子を暴走させたのは篠ノ之博士かしら?」

 

「…まあ、そういうこと聞くんじゃないかと思ってましたよ」

 

 大体予想はついていた。

 

「何で俺に聞くんですか?」

 

「あら、あなたなら目星が大体ついてるでしょう」

 

「…わかりましたよ。けど俺も完全に見当がついてるわけじゃありません」

 

「それでもいいわ」

 

 ぬらりかわり躱して話をそらすことは通用しないとわかっているため、話すことにする。

 

「では話しますが…俺はあの天災じゃないとも考えています」

 

「?どういうこと?」

 

「確かに状況から見てあの人のしわざかもしれないと千冬さんも思ってるようですが俺は違うと思ってます」

 

「…………」

 

「庇ってるわけじゃありません。俺も目星がついているわけじゃないと言ったでしょう」

 

「…なら誰だと思ってるのかしら?」

 

「そうですね。国の上層部か、…奴らか…」

 

「奴ら…確かにありえなくはないわね」

 

「まずは1つ目の推測から話します。…国の上層部が俺や一夏を狙ってるとします。まあどこも狙ってるでしょうが」

 

「…それで?」

 

「そして実験などして量産しようとその男性のIS操縦者を本国に連れ去るために何かの任務で落とさせようとする。例えばどこかのISを止めさせる任務を出させて失敗させるとか」

 

「…それが福音?」

 

「ええ。国の機密事項だというのに、何も手をださないというのはさすがに不自然です。おそらくアメリカかイスラエルのどちらかが手を出すなと言ったことになります。福音はオールレンジ攻撃にたけていますから向いていますし、俺か一夏を落とさせるために出したと充分に考えられます。…俺に関してはおそらくあなたも利用された筈です」

 

「私とあなたが知り合い…だからかしら?」

 

「おそらく。…そして落とした後にどこかのIS乗りが回収しようとした。けど俺が一夏達が落ちた後に早々に回収させて逃げられた…と考えることもできます。念のため言いますが推測です」

 

「……もう1つの推測は?」

 

「ああ、はい。正直こっちの方が俺は高いと思ってます。さっきの話はリスクがありすぎますからね。…さっきも言った通り奴らが関わるとしたらこれがつじつまが合うんです」

 

「…話して」

 

「奴ら…とりあえず『組織』とでも略しましょう。その組織の1人と俺は交戦して、目的が福音でした」

 

「えっ!?そんな話……」

 

「…やはりですか。とりあえず続けます。そいつはどうやら本当に福音だけが狙いだったようで俺のISを奪おうともしませんでした」

 

「どういうことかしら」

 

「いつでも殺せたから、時間をかけられなかったから、任務の1つではないから、面倒だったから、このようにいろいろ考えられますがもう確かめようもありません」

 

「そうね…」

 

「まあ、組織に関してはあの天災か国から情報を盗んで強奪しに来たとか、暴走させたのが組織だからとも考えられますが」

 

「そう。…でも篠ノ之博士じゃないって確証はあるの?」

 

「ないです。でも違うと思います。あの人なら暴走事件を察知して、それに合わせて臨海学校で箒の専用機を用意、そして天災の思惑通り。…とも考えられますからね」

 

「なるほど。それじゃ後は自分で調べてみるとするわ」

 

「まあ、無茶はしないように…っとそれと2つほど大事なことを言い忘れました」

 

「何かしら?」

 

「1つは福音の件です。組織が凍結処理されたのを奪いにまた来る可能性もありますので気をつけてください」

 

「わかったわ。それでもう1つは?」

 

「…アメリカのことですが…組織とつながりがある可能性があります」

 

「えっ!?」

 

「俺の軍が調べた結果、その可能性が高いです」

 

「……気をつけるわ。ああ、それと」

 

「?」

 

「ありがとう。黒いナイトさん♪」

 

 すると俺の肩をつかんで顔を近づけてくるが

 

 

ゴチン!!

 

 

「…っう…」

 

 頭突きをくらわし脱出。ちなみにかなり痛かったのか頭を抑えている。まったく。…てかガチで俺を抑えてくるとか…

 

「くっ…あなたレディーの誘いを断るなんて…」

 

 膝をついて役者がよくやるような泣き真似をしてくる。

 

「あなたみたいな美人のキスは安くないんですから。後さりげなく俺を悪役みたいにするのやめてくれません?」

 

「あら残念。それにしてもうまい断り方ね。軍で習ったのかしら?」

 

「違います」

 

 俺がそう言うとやれやれという表情をしながら立ち上がって後ろを向く。

 

「私もそろそろ行くわ。あなたも身体を大事にね。軍の仕事がんばりなさい」

 

「こっちの台詞ですよ。あなたこそ無茶をしないように。それとイーリスさんにもよろしく言っておいてください」

 

「ええ、唇を奪われかけたとでも言っておくわ」

 

「ちょ!?」

 

「ふふ、冗談よ♪黒いナイト…いえ、『ベルセルク』って呼んだ方がいいかしら?」

 

「『ベルセルク』…ね。ま、好きに読んで結構ですよ」

 

「あらそう」

 

 そう言って「バーイ♪」と、手を上げ去っていった。俺も手を上げて返しながら、どうかあの人に誤解を言わないようにと願う。なぜなら昔はそうやってからかわれたからである…。

 

「…近いうちにまた会うことになりそうだな」

 

 そう思いながら俺もバスに向かう。

 

 

 

「ひどい目にあった」

 

「何があったか想像つくからあえて聞かん」

 

 バスの中に入って一夏の隣に座った。お前らは2人で座れと千冬さんに言われてたから空いてたのである。そして専用機持ち4人が頭に煙を出しながら気絶してる。それでもう察した。

 

「帰ったら訓練だな。仭頼むぜ」

 

「2週間は駄目だ」

 

「?何でだ?」

 

「2週間後には期末テストがあるだろうが…」

 

「あ、そういえばそうだった」

 

 こいつは苦労しそうだ。そう思っているとバスが動く。そして勉強の覚えるところやポイントなどを考えながら俺達はIS学園に戻ってきた。

 

 

 

 

 

*一夏サイド

 

 

 

 

 

 そして臨海学校が終わって2週間。その間、仭にISのことや一般科目のテスト範囲を叩きこまれ、なんやかんやで今日全ての一般テストは終わった。

 

「いやざっくりしすぎだろ」

 

 俺の横にいる仭が突っ込む。…本当に何で考えてることがわかるのだろう。

 

「でもまだテスト終わりじゃねないぞ。まだ昼休みが終わったら、この後にIS実技のテストがあるんだから」

 

 そう。筆記は終わったがまだ最後に実技が残っているのある。

 

「まあ、それはともかく…テストの結果は悪かったんじゃないだろうな」

 

「大丈夫だ。赤点はないと言い切れる。…それにしても仭の言った範囲よく当たったな。特にIS理論」

 

「はっ、あの人の出しそうなところぐらいわかってたわ。…社会の方も多くのところ覚えといてよかっただろ?」

 

「確かにな。千冬姉意外にあんな鬼見てぇな問題出すのがいるとは…」

 

 ちなみに仭の言う『あの人』とはIS理論担当の千冬姉のことである。はっきり言って彼女の出すテストは絶対に警戒した方がいいと仭の予言?を素直に聞き、赤点を免れた。さっきもさりげなく言ったが、鬼のような問題だった。

 他は社会。記号問題が少なかったから、覚えといてよかった。

 

「っとそろそろ着替えに行った方がいいな」

 

「ああ、そうだな」

 

 現在食堂で昼食をとっていた最中で、俺と仭は時間が迫ってきたので急いで更衣室に向かう。

 

 

 

 そして午後の授業。俺達専用機持ち(全組)は別のアリーナに向かえと言われ、他の生徒とは別のアリーナに集まった。そこには千冬姉がいた。

 

「何でいるんですか?」

 

「私がお前達のことを見てやるからだ」

 

 俺の問いにそう千冬姉は答える。

 

「なるほど…専用機持ちが今年は異常に多かったから先生が直々にと…」

 

「そういうことだ」

 

 10人はいるからな。

 

「ではお前達2人ずつで5組を組め。実戦してもらって評価をつけてやる」

 

『わかりました』

 

 そして俺と簪、仭とシャル、鈴とセシリア、箒とラウラ、アリィとレイラになった。ちなみにシャルが余った仭と組むことになって若干終わった雰囲気を出していた。

 

「ちなみに勝ち負けは基本的に見ない。そして時間は15分だ」

 

「あ、やっぱり時間はそんなものか」

 

「ではまず織斑一夏、更識簪。始めろ!!」

 

「「わかりました」」

 

 そして俺と簪は構える。

 

「では始め!!」

 

 そして俺と簪は突っ込む。

 

 

 

 結果、俺は不意をついたりなどして何とか勝ち、千冬姉からには「ふむ、後はもう少し射撃武器などの特性を理解しろ」とありがたい言葉を頂いた。

 ちなみに他の連中についての勝敗は仭がシャルにまず勝った。仭が短剣やらエネルギーの拳などを容赦なく放ち、それによりシャルは逃げ場をなくされ、早々に終わった。鈴とセシリアは相性で鈴。箒とラウラはAICがやはり強く、箒は動きを止められて攻撃され、ラウラの勝利。アリィとレイラはこっちが巻き込まれるぐらい激しく、結局引き分けだった。

 

「…ってあっさり終わりすぎだろ!」

 

「おいおい何言ってんだ仭。今日はテストの結果が帰ってくるんだぞ?」

 

「だからあっさり進みすぎだろ!!」

 

 仭が珍しく取り乱してる。まあ、そんな事よりテストが終わって日が経ち、今日テストの結果が帰ってくる。(ようするに総合得点や順位)

 

「で、これで低かったら夏休み補習だぞ」

 

「わかってる」

 

 山田先生が来た。とうとう返ってくる。

 

 

 

「…でどうだった一夏?」

 結果が返され1組でいつもの面子が集まってくる。

 

「まあ、大丈夫だった」

 

 

国語85 数学86 化学基礎87 地理78 英語85 IS理論76 総合(5教科)421

順位(5教科)126人中29位

 

 

「…ま、地理とIS理論についてはしょうがねぇとしてそんなもんか」

 

『いや成績良い方だと思うけど!?』

 

 仭のその言葉に女子達が突っ込む。っておい!!何、人の勝手に見てんだ!!

 

「じゃあそういう仭はどうなのさ?」

 

「俺か?ふむ。お前の結果を見せてやったらいいぞシャルロット?」

 

「まあ、僕はこんなものだけど…」

 

 

国語88 数学94 化学基礎90 地理74 英語96 IS理論94 総合(5教科)442

順位(5教科)126人中22位

 

 

「…意外だな。俺的には460~70ぐらいいくかと思っていたたが…」

 

「だって予想以上に地理が難しいんだよ!!」

 

「まあ、否定はせんが…織斑先生以上に、あの人の出したテストの赤点人数が1番多かったらしいし…」

 

「仭のも早く見せてよ!!」

 

「あっ」

 

 仭が持ってた結果をひったくるシャル。

 

 

国語98 数学99 化学基礎97 地理97 英語98 IS理論99 総合(5教科)489

順位(5教科)126人中6位

 

 

『はあ!?』

 

 思わずそう言ってしまう俺達。

 

「何これ!?」

 

「全部95点以上!?」

 

「地理もすごいし!!」

 

「てか数学とか英語!!」

 

 すごすぎるだろ。

 

「って仭。確か英語こんなに点数を中学とれてなかったじゃねえか!!」

 

「ああ、異国行ってるうちに外国語なんて覚えた」

 

 そんなもんなの?

 

「まあ、地理で点数が取れなかった人がいるからこんなに順位高いんだろ。それにしても99点か。凡ミスしてなきゃ三角点でひかれることなかったのに…まあ、ここまでいけたのは軍で死ぬほど先の範囲を叩きこまれたからな…」

 

 他はともかく何があったんだよ仭。そして他の連中にも赤点をとってないか聞いた結果、とりあえずいつもの面子は何とか赤点を免れ、夏休みを迎えることができることとなった。

 

 

 

 




またグダグダだ。本当にすいません。ましになるよう善処します。福音を暴走させたのは今は謎にさせます。まあ、原作でも未だに謎のままですし。テストの話はまあ、3章も終わるので夏休み編に繋げやすいかと思ったので。次話は…どうなるかは未定です。

誤字指摘等お願いします。
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