IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~    作:狂戦士

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そのまま生徒会での話です。


第48話 生徒会

第48話 生徒会

 

 

「……いつまでぼんやりしているの」

 

「眠…………夜…………遅…………」

 

「しゃんとしなさい」

 

「了解…………」

 

 そんな声がドアの向こうから聞こえてきた。

 

「あれ?」

 

「?どうしたの?」

 

「今聞いた事のある声が聞こえたので」

 

「ああ、そうね。今は中にあの子がいるかしらね」

 

 そう言って楯無さんはドアを開ける。

 

「ただいま」

 

「おかえりなさい会長」

 

 出てきたのは3年生の女子で、眼鏡に3つ編みといういかにもお堅い感じで、片手にファイルを持っていた。そして後ろにいるのは

 

「わー……おりむーとくろーだ~……」

 

 のほほんさんがいた。ちなみに『くろー』は仭のことで、あだ名を変えて欲しいと仭に言われてそうなった。てか

 

「何でのほほんさんが?」

 

「知らなかったのか?本音は生徒会書記に入ってたぞ」

 

 知りませんでした。

 

「まあ、2人ともかけなさいな。お茶をすぐに出すわ」

 

「は、はあ……」

 

「わかりました」

 

「本音、お客様の前よ、しっかりしなさい」

 

「無理…………。眠…………帰宅…………いい…………?」

 

「駄目よ!」

 

「ああ、俺達は気にしないので」

 

 そう仭がのほほんさんの向かい側に座り、フォローする。俺ものほほんさんの隣に座った。

 

「えと、眠いの?のほほんさん」

 

「うん…………深夜…………壁紙…………収給…………連日………」

 

「う、うん?」

 

「なるほど、それは大変だったな」

 

「え?仭、今ので内容わかったのか?」

 

「大体」

 

「あら、あだ名なんて仲いいのね」

 

「いや、本名6月ぐらいまで知らなくてそう呼んでて」

 

「おりむーはひどいよね~~。私のことが好きだからそう呼んでたと思ったのに~~」

 

「その…ごめん」

 

「惑わされんな」

 

「本音、嘘をつくのはやめなさい」

 

「てひひ、バレた。わかったよ~、お姉ちゃん」

 

「お姉ちゃん?」

 

「ええ、私は布仏虚。妹は本音」

 

「むか~しから、更識家のお手伝いさんなんだよ~。うちは代々」

 

「えっ?ていうか、姉妹で生徒会に?」

 

「そうよ。生徒会長は最強でないといけないけど、他のメンバーは定員数になるまで好きには入れていいの。だから幼馴染の2人もね」

 

 姉妹か。確かに顔立ちは似ている。

 

「お嬢様にお仕えするのが私どもの仕事ですので」

 

 お茶が出来たらしく、カップの1つ1つに注ぎながら、虚先輩は言う。

 

「あん、お嬢様はやめてよ」

 

「失礼しました。ついクセで」

 

「しかし楯無にあなたは振り回されてそうですね」

 

「ええ」

 

「それはどういう意味かしら?」

 

「「そういう意味(です)」」

 

「…………」

 

 仭と虚先輩に言われ、だんまりする楯無さん。案外仲良くなりそうな2人だ。

 

「織斑君達もどうぞ」

 

「ど、どうも」

 

「頂きます」

 

 そう言って俺と仭は紅茶を飲む。

 

「おいしいですね、これ」

 

「…入れ方が上手いですね。苦くないです」

 

「そうですか?ありがとうございます」

 

「そうよ。虚ちゃんの紅茶は世界一なんだから。本音ちゃん、冷蔵庫からケーキを出して」

 

「は~い。眼が覚めた私はすごく仕事が出来る子~」

 

「…こけないか不安だ」

 

 奇遇だな仭、俺もだ。いつもと変わらない仕草で冷蔵庫へケーキを取りに行ったからな。不思議なことに転ぶことなく行けたが。

 

「おりむ~、くろ~。ここのケーキはね、ちょおちょおちょおちょお~~~おいしいんだよ~」

 

 そう言いながらのほほんさんは自分の分のケーキを手に取る。

 

「やめなさい本音。布仏家の常識が疑われるわ」

 

「だいじょぶだいじょぶ~~。うまうま~~♪」

 

「……………」

 

 そう言ってケーキのフィルムについたクリームを舐める妹をしかし厳格な姉は許さない。

 

 

ゴツン!!

 

 

「うええぇ……いたぁ……」

 

「まだ叩かれたい?……そう、仕方ないわね」

 

「まだ何も言ってないよ~」

 

「…まあ、自業自得ということで」

 

 仭が紅茶を飲みながらそう占めた。

 

「はいはい、姉妹の仲がいいのはわかったから。お客様の前よ?」

 

「失礼しました」

 

「し、失礼、しました~~」

 

「本音、ケーキのフィルムについたクリームをもったいないと思うならフォークで取れ」

 

「あっ!そっか~~」

 

「…本題に入るけど、最初から説明するわよ。君が部活に入らないと色々苦情がきてね。生徒会は君を部活に入れないといけない状況になったの」

 

「それで学園祭の投票決戦ですか……」

 

「本人に何も言わずn「はい、黙って」

 

 ………………。って

 

「あれ?なら仭は?」

 

「俺は昨日、この礼儀知らずに生徒会に誘われたときに承諾した」

 

「そういうことよ。というか礼儀知らずって、それなりにあるつもりよ?」

 

「一夏に学園祭の投票決戦すら言わなかったのにか?」

 

「…あは♪」

 

 

シュッ!ボキッ!スパァン!!

 

 

 仭の手刀が楯無さんの頭に炸裂した。楯無さんは扇子で受け流そうとしたみたいだが、折れてしまっていた。

 

「…いっつぅ…い、色々事情があったのよ」

 

「なら最初からそう言え」

 

「…であの、話の続きを…」

 

「はいはい…でね、交換条件としてこれから学園祭までの間特別に鍛えてあげようと思って」

 

「…どうして俺を指導したがるんですか?」

 

「簡単よ。それは単純に君が弱いから」

 

 即答された答えに、俺はムッとなる。

 

「それなりに、弱くないつもりですが」

 

「ううん、弱いよ。無茶苦茶弱い。だから少しでもマシになるよう、私が鍛えてあげようという話」

 

「…一夏、相手は生徒会長もとい学園最強だ。そりゃ学園最強から見たら弱いと感じるだろ」

 

「だからって仭!」

 

「なら一夏、千冬さんにお前は弱いと言われたら?」

 

 …悔しいけど納得だ。

 

「だからこの会長さんも千冬さんのような立場になってるって話だ」

 

 そう言って仭はまた紅茶を飲む。ん?口元を歪めた気が…それに楯無さんもどうして仭を睨んでいるんだろうか。

 

「…けど仭、俺はお前が教えてくれるからいいと思ってんだが」

 

「それでも提案には乗ったらどうだ?操縦技術だったら俺より詳しいし、ここまで大口を叩けるのなら教えられんだろ。俺が別に戦闘の方を教えてやってもいいし」

 

「…そうよ?どうかしら一夏君?」

 

「……わかりました。…じゃあ仭と楯無さんが勝負して、楯無さんが勝ったら両方。仭が勝ったら仭と楯無さんで分担するということにします」

 

「…は?」

 

「いいわよ」

 

「おい待て。何ふざけたことを言ってる?」

 

「操縦技術の方はともかく、戦闘技術の方はどっちが強いかわからないからさ」

 

「一夏君?君は人の話を聞いてなかったのかな?」

 

「それぐらい本人の好きにしたらいいだろうに……」

 

「いや、だからな?俺より強いのは2人ともだろうけど俺、楯無さんの実力知らないからさ」

 

「ああ、そういうこと。ならアリーナの使用許可を……」

 

「別にISじゃなくてもいいんじゃないですか?俺が言うどっちが強いかってのは単純に武術ですし。わざわざISで戦わなくてもいいだろ仭?」

 

「俺に振るか?てか一夏、俺がわざと負けるという考えは微塵も持たんのか?」

 

「ん?わざと負けるような負け犬だったか?」

 

「…言ってくれるなこの野郎。乗り気じゃなかったが気が変わった。いいだろう、お前の挑発に乗ってやる」

 

「私もいいわよ」

 

「…にしても考えたな一夏」

 

「その方がどっちが強いかはっきりわかるからな」

 

「おりむー冴えてるね」

 

「それほどでもないさ」

 

「本当にそれほどでもないがな」

 

「突っ込むなよ仭……」

 

「ところで楯無、話が勝手に進んでるが、俺にはまったく利益がない。だからお前に勝ったら条件受けてもらうぞ」

 

「何かしら?」

 

「俺が勝ったら、俺もお前にISの操縦を見てもらう」

 

「あら?そんなことでいいの?」

 

「俺は一夏と同じでISを動かして半年ほどということを忘れていないか?」

 

「そうだったわね。…いいわよ」

 

「おし、成立だ」

 

「まあ、学園最強の実力を教えてあげるわよ?」

 

「そうかい」

 

「仭、何か言ってやれよ」

 

「ふむ…負けたところも見たから別にな…」

 

「!…いつの話かしら?」

 

「ロシアでの模擬戦だ。…『閃光』とのな」

 

「っ!!…あなたとはあの時に会ったのね」

 

「だからお前は俺を覚えていないと言ったろ」

 

「?何話してるんだ?」

 

「いや」

 

「…何でもないわ」

 

「?」

 

 どうしたのだろうか。楯無さんも少し様子が変わったし。

 

「でどこで勝負するんだ?」

 

「ついて来なさい」

 

 そう言って楯無さんはドアを開けて廊下に出て、俺と仭もついていった。

 

 

 

 




はい、楯無ではなく一夏の挑発?で戦うことになりました。次話は明日投稿できるかもしれません。
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