IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~    作:狂戦士

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3話目です。


第3話 実戦訓練で…

第3話 実戦訓練で…

 

 

「くっ、うう……まさかこのわたくしが……」

 

「あ、あんたねえ………何面白いように回避先読まれてんの………」

 

「り、鈴さんこそ!無駄にバカスカと衝撃砲を撃つからいけないのですわ!」

 

「こっちの台詞よ!なんですぐにビットを出すのよ!しかもエネルギー切れるの早いし!」

 

「ぐぐぐぐっ………!!」

 

「ぎぎぎぎっ………!!」

 

 こ、怖ぇ……、なんかオーラが見えたり髪が逆立って見えるの気のせいだろうか?

 

「これで教職員の実力が分かったのだろう。以後は敬意を持って接するように」

 

 千冬姉の言葉に、山田先生が再び照れくさそうに髪を掻きながら笑う。さっきの戦闘で俺達生徒は彼女の実力を思い知らされた。

 

「さて、次はグループに分けて練習機を使って実習を行う。専用機持ちは織斑、オルコット、黒崎、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰だな。専用機持ち達はリーダーになって監督するようにな。『リヴァイヴ』と『打鉄』のどちらかを使え」

 

 ぱんぱんと手を叩いて、千冬姉がみんなの意識を切り替え、指示を出す、仭、専用機持ってたんだと思ったのも束の間、俺とシャルルそして仭に一気に2クラス分の女子が詰め寄ってくる。

 その状況を見かねたのか、あるいは自らの浅慮に嫌気が差したのか、千冬姉は面倒くさそうに額を指で押さえながら低い声で新しい指示を告げる。

 

「この馬鹿者共が…………。出席番号順に1人ずつ各グループに入れ! 順番はさっき言った通りだ。次にもたつくようなら第1グラウンドを10周走ってこい!」

 

 女子達もそれはさすがに嫌なのだろう、出席番号順にばらばらになる。

 

「えーと、いいですか、みなさん。これから訓練機を1班1体取りに来て下さい。数は『打鉄』と『リヴァイヴ』がそれぞれ3機です。好きな方を班で決めて下さいね。あ、早い者勝ちですよ!」

 

 打鉄を運び終わると、すでにメンバーは決まっていたようで、一定数の人数が専用機持ちについている。

 

「じゃ、始めよっか。えーと……」

 

「はいはいは~い! 出席番号1番、相川清香!ハンドボール部!趣味はスポーツ観戦とジョギングだよ?よろしくお願いします!」

 

 え、ちょ、何故に自己紹介?このタイミングで? 

 

「あ~ずるい!」

 

「私も~!」

 

「私も!」

 

「「「「「第一印象から決めてました!」」」」」

 

「あ、あのな?どういう状況かよく分からないんだが―――」

 

 何がどうなっているんだ?それと箒さん、その人を殺しかねない視線は止めて下さい。マジで怖い、怖いです。

 

「「「お願いします」」」

 

「えっ、えっと」

 

「………………」

 

 別の班であるシャルルや仭の班からも俺と同じような状況なのか、シャルルと仭に向けて深く礼をし右手を差し出している女子達が視界に映る。シャルルは困惑し、仭は苦笑いをしている。

 

 

スパーン!

 

「「「いったぁっっ!?」」」

 

 見事なハモリ悲鳴が聞こえ、シャルルの班を見ると、鬼の形相をした千冬姉がいた。そのまま、その班は千冬姉が指導する形になったみたいだ。敬礼(心のなかで)生きてたらまた会おう。

 

「ああなりたいか?」

 

「………………」

 

 仭のその言葉で女子達も散り、俺の班もつられるように散っていった。

 

「じゃ、相川さん。IS起動は出来るよね?」

 

「は、はい!」

 

 そんなに張りつめなくてもいいと思うんだが、起動したのを確認して、

 

「じゃ、歩行訓練だ。そこまで歩いて戻ってきて」

 

 そして、相川さんは慣れない操縦でISを装着し歩行している。

 

「そうそう、上手い上手い。じゃあ、止まってみて」

 

「はぁーい。よ、っと……」

 

「よし、じゃあ、次の人に交代だ」

 

「ふぅ~、緊張したぁ~」

 

 IS学園に通う生徒でも全員が全員、IS操縦に慣れているわけじゃない。

 

「えーと、次は……」

 

「私だ」

 

 おぉ、箒か。

 

「じゃ、さっきの人と同じようn——」

 

 そこまで言って気付く。相川さんが立ったままISから降りていたので、機体の方も立ったままだ。

 

「ああ、初心者によくあるミスですね。織斑君。白式を起動してコクピットまで運んであげてください」

 

「なっ!?」

 

「え!?」

 

「「「「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇっ!?」」」」

 

 

 

 

 

*仭サイド

 

 

 

 

 

 何やら騒がしい、おや一夏が専用機を起動して箒をお姫様抱っこというやつでコックピットに乗せている。…羨ましそうな視線の他に殺気が混じっているが断言できる。一夏、お前は悪くない。

 だがああなるとこの先マズイ。こっちにもおそらく影響がでる。案の定女子はあっちの方を見ている。そこで俺は

 

「よそ見をしないでちゃんとやろうな?」

 

 満面の笑みで言った。ただ1話のように暖かい笑みではない、絶対零度の笑みだ。するとどうだろう、テキパキと動き始めた。物分かりが良くてとても助かる。動きが速くなっているし。

 しかし次の瞬間、何かが後ろから攻撃してくる気配を感じた。

 

 

ガスッ!!

 

 

 右腕でなんとか防ぎ、出席簿という名の凶器をもった我ら1組の担任に物申した。てかめちゃくちゃ痛い。

 

「ちょっ、今度は何ですか!?」

 

「貴様が脅させて訓練をさせたのが見えてな」

 

 脅すつもりはなかったんだけどな。

 

「というかあなたも似たようなものでは?」

 

「私は脅しではない、命令だ」

 

 どこがどう違うのか説明してほしい。理不尽を感じながら俺はあまり脅し?をしないよう誓った。

 

 

 

 

 

*一夏サイド

 

 

 

 

 

 まあシャルルの班や仭の班でいろいろあったが何とか訓練が終わった。しかしまだ時間が10分ほど余っている。

 

「ふむ時間が10分ほどあるな。…模擬戦でもするか。山田先生お願いできるか?」

 

「はい」

 

 どうやら山田先生と誰かが戦うことになりそうだ。さっきの戦いを見て正直戦いたくない。

 

「そうだな……」

 

 頼む!俺にはこないでくれ。

 

「…黒崎、お前がやれ」

 

「…俺ですか」

 

 仭になった、よっしゃ!!

 

 

ギロッ!

 

 

 …仭に睨まれた。どうして喜んでるのがバレたんだろう。

 

「…何で俺なんですか?」

 

「いやお前の教え方がなかなか良かった。戦闘ではどの程度か見たかっただけだ」

 

「……わかりましたよ」

 

 もう諦めたように仭はため息をついた。

 すでに山田先生はISを起動させている。仭も今の表情は真剣そのものだ。

 

「黒崎、早くISを起動させろ」

 

「了解」

 

 仭はそう言うと

 

「来い、剣闘士(グラディエイタ-)」

 

 仭は黒い機体に身を包まれた。

 

 

 

 




次回はバトルです。
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