IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~ 作:狂戦士
第59話 執事の休憩、学園祭巡り
「ああ、一夏良かった。すぐに3番テーブルでゲームして。あとついでにこっちのオーダーを4番に持って行って」
戻ってすぐ俺はシャルからトレーを渡される。
「わかった。…てか楯無さんは?」
「生徒会の方があるって言ってどこかに行っちゃったよ」
無責任すぎる!!
「とにかく!お店が大変なんだから急いで!」
「りょ、了解!…てそうだ!あと1つ!仭が暴れてるって聞いたんd「ガリッ、ガッ、ガッ――」――何の音だ?」
変な音が聞こえたので周りを見る。すると今度は「ガシッ」と音が聞こえた。
「――よっと!」
『!!!!?』
窓の方から声が聞こえ、全員そっちを見ると窓から教室に入ろうとする仭の姿があった。
「なっ!?く、黒崎君どこから入ってきてるの!!」
「窓から」
いや、さらっと言うな。
「悪いな。ちょっと制裁に時間がかかってしまって遅くなった」
「…何やってたんだ仭は?」
言ってることが意味不明なのでシャルに経過を聞いてみる。
「え?ああ、外で問題起こしてる人がいてね。文句をつけて店を壊し始めたり、罵倒を浴びせてて教員もいつ来るかわからないからって仭が窓から飛び降りてそのまま現場に…」
「…マジか」
ここからだと確か3階だぞ。そこからISも使わずに飛び降りるとか…。
「当然そのまま着地したわけじゃない。袖に仕込んであるワイヤーを使ってそこら辺にある木に引っ掛けて勢いを弱めてから降りた」
するといつから聞いていたのか仭がそう言ってきた。てかお前制服にいくつ武器とかそういうの仕込んでるんだよ。いや、今は執事服か。
「驚かせたことは謝るが…ほら仕事だ仕事!俺も動き始めるから皆も動け!」
仭のその言葉で唖然としてた皆も戻り、仕事を始める。
「てか楯無どこ行ったんだ?」
「生徒会で用事があるんだと」
「…ったく、俺が外行く前はいたんだがな」
それから1時間ほど忙しく動き回り、とりあえず店は一旦落ち着いた。
「織斑君お疲れ」
「あ、鷹月さん。おつかれ」
クラスのしっかり者こと鷹月静寝さんは今日も忙しそうである。
「しばらく休憩してきたら?お店も1回体勢整えるのに時間かかるし」
「いいの?」
「1時間くらいなら平気かな。せっかくだし、女の子と学園祭見てきたら?」
「では一夏さん!私と参りましょう!」
お言葉に甘えようと思った矢先、腕を引っ張られて振り向くとセシリアだった。
「あああっ!セシリアずるいよ~。一夏、僕も行きたいなぁ」
するとシャルが珍しく大きな声を上げる。
「待て!そういうことなら私も行くぞ!」
ずいっと今度は箒が割り込んできた。目が怖いんだが。
「行くぞ、一夏」
そしてすでに俺と行く気満々のラウラ。
「お前ら……時間を決めて順番に回ったらどうだ?」
すると仭がそう言ってきた。
「それはつまり……」
「一夏と……」
「2人きり……」
「……悪くない」
セシリア、シャル、箒、ラウラの順で頷く。
「じゃあ誰から―――『ジャーンケーン!』
早!順番決めのジャンケンが始まった。
『ポン!』
3人がパー。そして1人がチョキ。
「えへへ……♪」
シャルは嬉しそうな顔をして、チョキの手のままピースをした。
*仭サイド
「…行ったか。おい!お前らも落ち込むんじゃない!!順番だろうが!!」
勝ち組(シャルロット)が一夏と2人で行き、負け組(3人)がテンションダウンになっているのに対し、俺は話しかける。
「くっ、次こそは…」
「2番手になってみせますわ!!」
「嫁と行くのは私だ!!」
『ジャーンケーン!』
「はあ……」
復活したのを確認し、俺は離れる。どうもあいつらのせいか暑いからだ。
「黒崎君も行ってきていいよ?」
「ああ、ありがとう。とりあえずまだいい」
にしても遅いな。時間と場所は伝えておいた筈だが……。
「黒崎君」
「ん?どうした?」
すると1人の生徒が話しかけてくる。
「黒崎君に用があるってお客さんが…」
「客?…ああ、わかった」
多分彼女達だな。来るって言ってたし。
「こんにちは仭君」
そして入り口の方を見ると案の定彼女…俺の所属する軍最強の1人、ラナ・バークレイズであった。
「はい、お嬢様」
「お嬢様、か。何か新鮮な気分。それと執事服似合ってるわよ」
「Thank you(ありがとう)」
それと同時に俺は片膝をつき、ラナの手を取り、手の甲にキスをした。
「な、ななな!?///」
ちなみに他の人には見られなかったので騒がれることはなかっtあだ!?
「何するのよ!!////」
顔を真っ赤にして俺に抗議してきた。
「いや、だって『学園に来た時は手の甲にキスをしてあいさつしてね』って連絡してきただろ?」
「冗談に決まってるでしょ!!」
「はいはい悪かった。…で他に来てる連中は?」
俺とアリィとレイラの3人分だ。ラナは行きたいと行ってきたので1枚、後の2人は誰でもいいと言っておいた。
「私よ」
「お前かソフィア」
意外だ。
「ラ、ラナがどうしてもって言うから…」
「そうか」
多分これは本当だな。もしくは強制されたか。
「でもう1人は?」
「「…………」」
「ん?何で黙る?」
「おーい、ラナ、ソフィア置いてかないでくれよ」
この声は……。
「いたいた。おー、仭。執事服似合ってるぞ」
「そうか」
そいつが来た瞬間俺はそいつの首辺りの服を掴み、上に持ち上げる。
「何でお前がここにいるんだ…!」
「ちょっ!おm…苦し!降ろせ!」
とりあえず俺は降ろす。
「ふう、死ぬかと思った」
「そのまま死んじゃったら良かったんじゃない?」
ソフィアがそう言ってくる。
「それはできんな。何せ俺はハーレmベハッ!?」
とりあえず腹に正拳をかましておく。周りに聞かれないようするためにやったことだから間違ったことはしていないだろう。
「はあ、女子に迷惑をかけなかっただろうか」
腹を抑える自称色魔のダインを見て俺はそう思った。女子が顔立ちの良いダインの姿を見て、キャーキャー騒いでる中。
*一夏サイド
「あ、一夏さんにシャルロット」
「アリィ」
シャルが料理部に行きたいと言ってきたので、そこへ向かおうと途中、3組の前を通るとアリィと会った。
「そっちは盛況か?」
「ええ、まあ。お2人方は学園祭回りですか?」
「ああ」
「そうですか。…私も後で1組に行こうかな」
「誰か待ってるって言ってたからまだ1組にいると思うよ」
ちなみに3組の出し物はカジノもとい『ディーラー・ワールド』。最初にチップを規定の枚数渡され、ゲーム(トランプやジェンガ、UNOなど)をチップで賭けて行う。チップが溜まったらそれを景品と交換する。ただ時間がかかるので1人3ゲームまでらしい。
「そうですか」
「あ、そういえば仭って女装の経験ってある?」
「!?な、何でそんなことを?」
シャルがそんなことをアリィに聞いてきた。確かにそれは俺も気になる。
「いや、実はな。クラスの女子が仭に女装をしたらどうだって聞いたら機嫌が悪くなったからさ」
「……誰にも言わないでくださいよ?」
「おう」
「うん」
アリィが俺達の耳元に近づき
「実は…仭さんは髪をシャルロットぐらいまで伸ばしてたら女性と間違えられたんです。だからそれ以来それつながりの言葉は
「…マジか」
仭にそんなことがあったとは……。
「念のためもう1回言いますけど誰にも言わないでくださいよ。レイラに対して怒った状態みたいになりますから」
「わ、わかった」
「絶対言わないよ」
そして俺達はこの後一緒に行く者とも控えてるので急いで向かった。
*再び仭サイド
「…ん?」
「どうした?」
「いや、何か無性にイラッときた」
「…何言ってんだお前?」
何故だろう。あの日の忌々しい記憶が蘇ってきたのだが。まあ、その話は置いとくとして
「で、どこに向かうんだ?」
「あんたも来るの?」
「
「うむ、俺は学園内部がどうなってるかわからないからな」
そう言う意味じゃねぇよ。と突っ込みたかったがそう勘違いしてるのならそれでもいいかと抑える。
「とりあえずアリィ達のクラスに行くか?」
「おう、確かカジノだっけか?」
「ああ、けどやるんなら後にしとけ」
『りょうか~い』
3人同時に一致したので俺は鷹月さんに言って、休憩する。10分使ったから50分だからな。少し急ぐべきかもしれない。で
「あっ、皆来たんだ」
3組の前に行くとアリィがいた。
「ああ、これから学園祭見て回ろうと思ってな」
「ちょっと待っててください。今交替してもらいますからレイラと一緒に行きます」
「おいおい、大丈夫なのか?」
ダインがそう言ってくる。確かに迷惑ではないのか?
「大丈夫です。こういう時のために休みなく動き回りましたから」
そこまで考えていたか。そして中に入っていくとすぐにアリィとレイラが出てきた。
「じゃ、行きましょうか」
「まずどこに行く仭君?」
「んー、ダイン。お前は何かあるか?」
「そうだな。……お化け屋敷で!」
(と、言うわけで3年のクラスにあるお化け屋敷に入ったわけだが)
『ガタガタガタ!!』
「「きゃあああ!!」」
…驚きすぎだろ。机を揺らした音ごときに怖がってる奴が2名。
「大尉怖いです!」
絶対怖がってないくせに腕を絡ませてくる奴が1名。
「ア、アハハ。大丈夫だよ皆。音がし、しただけだから」
「その前にお前が大丈夫か?」
お化け屋敷に怖がってるのか暗闇に怖がってるのか微妙な奴が1名。(普段のを知ってるために、わざとと思ってしまうところあり)そして明らかに女子が喚いてるのを楽しそうに見てる奴が1名。+次は何が出てくるかなーと思考する暇のある俺。ちなみに上からレイラとソフィア、アリィ、ラナ、ダインである。
「………」
現在ダインが先頭でその隣でダインの腕にしがみついてるレイラ。その後ろにラナ。最後に俺と右隣りに腕を絡ませるアリィと左隣りで執事服の裾を握ってるソフィア。てか伸びるからやめろ!
ちなみに何故怖がる奴もお化け屋敷に入ったかというと
「そうだな。……お化け屋敷で!」
とダインが提案してきた。
「そうか。まあ、別にいいが…」
俺はレイラとソフィアの方を見る。何故なら表情が蒼くなっているからだ。
「おし、決まりだな」
「ま、待ちなさいよ!」
と即決断しかけたダインに対してソフィアが静止をかける。
「ん?どうした?」
「わ、私は行かないわよ。ほ、他のを見て回るから…」
「じゃ、じゃあ私も……」
それにレイラがつられようとするが
「お、もしかして、お化けとかが怖いのかな?」
とダインが言ってきて
「そ、そんなわけないじゃない!!」
「ほう、ならレイラもそうなのか?」
「そんなわけないでしょ!!」
「おし、決まりだな」
と決まってしまったわけである。ラナは暗闇が少し苦手だと告白してきたが行くと自分から言った。
(やっぱりダイン楽しんでんな。レイラが腕にしがみついて絶叫してるから)
ちなみにここのお化け屋敷では机等に黒い大きな布をかぶせ、障害物を作ってルートを作っている。途中横から手が出てきて触れてきたりとか、絶叫が聞こえてきたりなどするたびに悲鳴を出すレイラとソフィア。それを見て楽しんでいるダイン。若干怖がるラナ。そして何の反応も示さない俺とこの状況を楽しんでいるアリィである。
「む、道が分かれてるな」
少し進むと左にトンネル、右に普通の道と通路が分かれていた。
「どうする?」
「俺はトンネルだな」
「そうか。けど6人もトンネルで潜ると時間がかかるぞ?」
俺も限られた時間があるからな。
「じゃあ3人ずつに別れたらどうだ?」
「何でそうなるのよ!!」
「1人で行けばいいじゃない!!」
今にも泣きそうなソフィアとここから出たいという表情のレイラがそう言ってくる。…だが
「いや、だってな。右の方も少し狭くなってるからな」
確かに。珍しくもっともだと思う。
「それともトンネル潜るのが怖いのかな?」
『お化けとかが怖いのかな?』とさっきのような言葉で言う。ああ、このパターンは。
「「そんなわけないじゃない!!」」
ああ、やっぱし。だがさすがにかわいそうなので運試しだが救いの手を出す。
「じゃあグーパーで決めるか」
グーかパーを出し、同じもの同士で分ける方法をとった。
「そ、それがいいわね」
一応望みを託したのか背定するソフィア。
「じゃあ始めるわよ!」
早!!半分不意打ちをくらう中全員が手を出した。
次話で休憩話は終わると思います。