IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~    作:狂戦士

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64話。劣勢になります。(汗)


第64話 破られる連携

第64話 破られる連携

 

 

「はぁ!」

 

 相手が突っ込んで2人に近づいてきたとき、アリシアは左手を地面に当て、凍らせた。そして氷の地面からアイシクルウォールをし、相手の行動を止めた。

 

「またその氷柱か…」

 

 相手はブレードをしまい、すぐに腕を振りかぶって氷柱を壊そうとする。

 

「前だけしか見てないのか貴様は?」

 

「!」

 

 それを聞いて相手は先程の不意をつかれた一撃を思い出した。一瞬動きが鈍り、ハイパーセンサーで声の主を探そうとするが

 

「後ろ…」

 

 そう言うと相手はそれにつられて後ろをハイパーセンサーで見てしまう。当然そこにはいない。

 

「ではなく上だ!」

 

 すると仭は言った通りに上から、片手に持ったアリシアの作った氷柱で相手の頭上に叩きつける。

 

「ぐっ…この…!?」

 

 すぐさま仭に反撃しようとするが、攻撃のさいに粉砕した氷の破片が邪魔をして攻撃ができない。致し方なく相手はそれを叩き落とす。

 

「俺や氷の破片ばかりに気をとられてていいのか?」

 

「抜かせ!」

 

 相手は今度は横から攻撃しようとするアリシアに反応した。装甲椀によるストレートの拳がアリシアを襲うが

 

「ふ…」

 

 仭は左手にエネルギーを収束し、相手にその手を向けた。

 

「インパクトキャノン!」

 

 仭の言葉とともに黒きエネルギーの砲弾が放たれる。それを相手は当然気付き、装甲椀で防ぐが、1つの対象に意識を完全に向けると他がおろそかになる。そのためアリシアに攻撃を仕掛けていた装甲椀を彼女はすり抜けた。

 

「アイスグローブ」

 

 そしてアリシアは左手を凍らせ、氷のグローブで相手の腹に鉄槌をくらわした。

 

「っ!」

 

「上からも来るぞ!」

 

「!」

 

「後ろだ!!」

 

 そして追撃にと仭が背中へ正拳をかます。それで動きが止まってる間に2人は後退する。

 

「…随分とめちゃくちゃなエスコートをしてくれるなベルセルク…」

 

「それは済まなかった。反省するとしよう」

 

「する気ないだろ」

 

「バレたか」

 

 そう言うなり仭は短剣を2本展開、壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)として投げる。

 

「カッ!」

 

 ブレードを1本展開、それらを叩き落とすと爆発し、相手の周囲が爆風で封じられる。すぐにハイパーセンサーで探そうとするとアンガーナックルが飛んでくる。

 

「――っと!」

 

 すぐさまそれをかわすが

 

「次は右だ!」

 

 その言葉が来る。しかし右からではなく左から氷の棘(つらら)が幾つか飛んでくる。

 

「ちっ!」

 

 少し苛立ちながらそれを叩き落とす。

 

「面倒くせぇ!竜巻旋風!」

 

 すると6本の腕を高速で振り回し、竜巻を起こして爆風を消し去った。その瞬間後ろから仭が蹴りをかまそうとするが、相手は装甲椀を後ろに回して防御する。

 

「クク」

 

 しかし仭はそれを読んでいたのか、短機関銃を1丁展開、すかさず発砲する。

 

「ぐぉ!――っう!」

 

「相手は大尉だけじゃないですよ」

 

 銃弾を少しくらうが装甲椀でガード。仭の方に振り向くと、後ろから再び氷の棘が飛んできて、相手はそれをまともにくらった。

 

「うらぁ!」

 

「!」

 

 そして相手は拳で殴ろうとするが、仭は両腕でそれをカット。その後に発砲しながら後退する。

 

「カッ、いいコンビネーションだな。面倒くさくてしょうがねぇ…」

 

「貴様の腕が2+2+2は6になるとは限らないように、こっちも1+1が2だとは限らないし、手数の差で負けるとは限らない」

 

「ヒヒ、確かに…」

 

 相手が言ったことは煽てではなく、本心であった。

 

(こいつら互いに互いをサポートしていやがるしな…)

 

 仭とアリシアはまさに阿吽の呼吸で連携をとっていた。2人は共に相方がどのタイミングで攻撃、防御するかを把握し、隙などをサポートをする。2人は要するに相方をサポートするのがうまい(得意)のである。

 

(なかでもベルセルク…あっちの方もうまいにはうまいが、奴は言葉巧みに私を誘導して混乱させ、流れを作り出していやがる…それが奴らの連携すらサポートしているな)

 

 仭はタッグ戦での戦いは2回行っているが、その時にはあまり連携という行為をしなかった。ラウラ・箒とのタッグ戦では自分を(仭に限らずほとんどの生徒)舐めきっていたラウラを2対1でねじ伏せても大人しくするとは限らないと考えたので、1対1でラウラとは決着をつけた。そしてレイラ・ラウラとのタッグ戦(とは名ばかりのほぼそれぞれの1対1)では単純に狙いが1人ずつだったので連携もせずにそういう戦いをしたわけである。もし仭が相方(簪、一夏)と連携をとっていたならば、相方の動きに合わせ、早く決着がついていたであろう。

 

「…ならば、流れを止めてしまえばいい」

 

 すると相手の腕に6つそれぞれ鉤爪『鬼羅(きら)』を展開した。

 

「む…(…あれは俺のブレードクローとは違うな。完全に切り裂くために特化した鉤爪だ)」

 

「しゃあ!」

 

 相手はそれぞれの得物を構え、アリシアに特攻する。

 

「させるか」

 

 すぐさま仭は左手を構え、インパクトキャノンを放ち、仭も特攻する。相手はその砲弾を鉤爪で弾く。アリシアは右手からフリーズランサーを放ち、無数の氷の槍が弾丸のように相手に襲うも

 

「はっ」

 

 それをあざ笑うかのように声を出しながらジャンプ、氷の槍をかわす。そしてそれらは後ろにいる仭を襲うが

 

「引っかかったな!」

 

 仭はそれらを拳で砕き、その破片を殴って相手へと飛ばす。

 

「な!?」

 

 予想外の出来事に細かい氷の破片をくらった。鉤爪で防いでも氷の破片は隙間を縫って身体へと刺さる。

 

「大尉!」

 

「ああ」

 

 アリシアの手には氷で造られた1本の槍が握られており、それを仭に投げ渡した。仭が氷の破片を飛ばしてる間に造り出したのである。そして空中へと飛んでいる仭はそれを受け取り投擲する。が、それを相手は容易く粉砕する。

 

(よし…)

 

 そのまま仭は短機関銃を再び展開して、発砲しようとするが

 

「はぁ!!」

 

「!?」

 

 突如相手は自身の身体全体を回転させて氷の破片を飛ばしてきた。それに仭は虚をつかれるがすぐさま防御する。

 

「ヒヒヒ!」

 

 そしてアリシアに突っ込んでいく。

 

「くっ…」

 

 アリシアは再び氷の壁を造り、下がろうとするが先程の氷の槍のように装甲椀で粉砕されてしまった。そして相手は手に持っている武装を全てしまい、新たにレーザーライフル『鬼道(きどう)』2丁、ショートブレード1本、鉤爪1本を装甲椀にそれぞれ展開、ライフル、ブレード、鉤爪、拳でアリシアに襲いかかった。レイピアで何とか対応しようとするが、相手の特徴の違う武器に押され、すぐに攻撃が当たり始めた。

 

(あんな芸当もできたのか!どの道ビットもない今のアリィじゃマズイ…)

 

 相手が少しずつ本領を発揮してきたことに内心驚きながらもアリシアをサポートするべくすぐに突っ込む。

 

「ヒヒ」

 

 すると相手の顔の両横にある顔?のような面がこちらを向き、口を開けると炎を纏った2つの砲弾が仭を襲う。

 

「ぐぉ!…衝撃砲も使えるのか……」

 

「不可視じゃないがな。あまりこのISの武装をバラしたくなかったが、仕方がねぇ」

 

「っ…(手の内をまだかくしてたわけか…砲身が鈴のと同じで180度どこでも撃てると考えた方がいいな)」

 

 仭は阿修羅の武装『鬼面砲』の開いた口(砲身)から放たれる衝撃砲を、呼び出した大剣で何とか防ぎ、かわしながら近づくが装甲椀が2本反転、そして銃を仭に構えて攻撃してきたため、攻撃をすることができない。

 

「でや!」

 

 が、攻撃をかいくぐって相手に刀身の面で殴り、怯んだところをアリシアは後退して逃れる。

 

「鬼面砲は後ろだけしか向けないわけではない!」

 

 すると相手の仭の方を向いていた2つの面はアリシアの方を向き、そして口から衝撃砲が2つ火を噴いた。

 

「きゃああ!!」

 

 砲弾をまともにくらったアリシアは壁に激突、倒れる。

 

「アリィ!くっ…」

 

「余所見をしてる暇はないぜぇ!!」

 

 相手はすぐさま後ろを向き、装甲椀にも付けられたブレードと鉤爪、拳がそれぞれ仭に襲いかかる。

 

(!こいつ…まだ速度を上げられたのか!?)

 

 仭は大剣の刀身をエネルギーの刃に変え、反撃。

 

「らぁ!」

 

「!」

 

 仭の武器は展開装甲であるが、そのエネルギーの刃を硬化することで展開装甲を発動する前よりも刃の鋭さ、耐久力も上がる。そしてエネルギーによる攻撃だけでなく、物体(通常)の武器にも対抗できる。

 そして相手は驚愕した。仭のエネルギーの大剣による攻撃で、鉤爪が1つ破損したからである。その隙をついて仭はエネルギーの斬撃を近距離で放ち、それは直撃して壁まで吹っ飛んだ。仭は倒れているアリシアの元に急ぐ。

 

「アリィ、大丈夫か?」

 

「うっ…」

 

 仭はアリシアを片手で軽く抱き上げ、腕を見る。

 

(…軽いが右腕に火傷を負っているな…今までのダメージもある。これ以上無理させるのは危険だ)

 

「大尉……」

 

「無理をするな。もう休んでろ」

 

「は…い……」

 

 アリシアはその言葉を最後に気絶。仭は生命の鎖を腕から出し、アリシアの機体から()()()()()()()()()()()

 

「さて…」

 

 仭はアリシアを降ろし、仭は後ろを向き、こちらへと向かってくる相手を見る。

 

「随分な攻撃をしてくるな。おかげでお気に入りの武器がボロボロだ」

 

 見ると相手の鉤爪は先程の斬撃のせいかさらにもう1つ破損し、持っている鉤爪は役に立たなくなっていた。

 

「知るか!」

 

 仭がそう言うと相手は突っ込んで来た。

 

 

 

「くっ……!」

 

「………」

 

 楯無とレイラ。2対1で2人の方が有利……ではなかった。

 

(厳しいわね……)

 

 楯無はランスで猛攻をしてくるが、それを相手は最低限の動きで悠々とかわす。レイラの拳も当たっていない。

 

(どうやら一夏君は無事なようだけど…良かったわ。とてもじゃないけ援護しに行けない……)

 

 何度か一夏の元へ向かおうとしたが、相手は隙を見せない。

 

(彼女の体術…私やレイラちゃんと同等…いやそれ以上かもしれないわね…)

 

 楯無は相手が体術しか使ってないことから、レイラや仭のように拳が武器ということがわかった。仭よりも強いかもしれない。楯無は現在戦闘して、経験したことからそう思いもした。

 

「はっ!」

 

「っ…」

 

「くっ…」

 

 相手は2人が攻撃すると同時に回し蹴りでカウンター。そして踵落としをレイラに浴びせようとする。それをレイラはアイソレーションでかわす。が、直撃を受けた床は陥没した。

 

(…大尉ぐらいでなきゃ手に負えない…)

 

 レイラは仭がいてくれたらと少し失念した。彼は近接戦闘に関しては自身を上回るため、自身と楯無と3人がかりならば相手を倒すことができたかもしれないと、レイラは相手の攻撃を捌き切りながらそんなことを考えていた。そして突如レイラはバックステップで間合いを取った。

 

「………」

 

 いつの間にか周囲には霧が漂っていることに相手は気が付いた。それはレイラの出した霧ではなく、楯無の出した霧である。そしてそれを楯無が爆発させようとした数秒前

 

「ふん…」

 

「なっ!?」

 

 その場で回し蹴り。足についているスラスターが回転力を上げ、風を起こし、霧を吹き飛ばした。

 

「…厄介ね」

 

「っ………」

 

 楯無とレイラは相手を見据えいてお互い同じことを思った。2人の連携も下手なものではない。が、それでも相手に攻撃を加えることがなかなかできなかった。

 

 

 

「ヒヒヒ!!」

 

「ぐぉ!?」

 

 相手は仭に襲いかかっているが、何とか大剣と拳で防御する。が、ブレードで攻撃してきたときに腕の装甲で防御しようとすると相手の武器が消え、拳で攻撃してくる。すると今度はライフルを放ち、鉤爪、拳――と次々と仭を攻撃。仭は防御しようとするも武器をすぐにしまったり、展開、フェイントをしてくる相手の変則的な攻撃に為す術もなく攻撃を受け続ける。

 

「そらぁっ!!」

 

「うぐっ!」

 

 それに伴い仭はシールドは破られないものの、衝撃が次々と身体を襲う。

 

「ヒヒ、そう簡単にくたばらんか」

 

「ぐ、ぐぉっ…」

 

 相手は仭の首を絞め上げる。

 

「しゃっ!」

 

 そして仭を宙に放り上げ、6本の腕から武装をしまい、拳のラッシュをしながら空中へと上昇していく。

 

「止めだ」

 

 6本の腕で仭を後ろから腕、胴、腰をそれぞれ固める。

 

「くたばれ!!」

 

 そして地面へと落下しながらスープレックスをし、反り投げた。

 

「ぐはぁっ…!」

 

 動けない状態で地面に大きく激突し、仭はそのまま起き上がれない。

 

「……」

 

 が、すぐさま仭は再び立ち上がろうとする。

 

「ヒヒ、まだ終わらねぇか」

 

 しかし相手はすぐさま近づき、仭を腹から殴ると吹っ飛び、壁へと激突した。

 

「ガ…カ……」

 

 そしてそのまま壁にもたれかかるように倒れる。

 

「さあ、今度こそ終わらせてやる!」

 

 相手は仭に突っ込み、追撃にと拳を振りかぶる。

 

 

ドォン!!

 

 

「ク、クク…」

 

「…まだ意識があったか」

 

 装甲椀によって殴られようとしたとき、仭はその拳を取っていた。

 

「ど…どんなに惨めだろうが、みっともなかろうが…今ここで…俺が倒れることだけはするわけにはいかん…」

 

「!……」

 

 すると仭は起き上がっていき、相手を押していく。

 

「…だが、そんなボロボロでは私の次の攻撃を避けられるか!」

 

「ふっ…」

 

 だが相手は他の腕で攻撃してこようとする。すると仭は指で何故か挑発するような行動を取る。

 

 

ザグッ!

 

 

「!?」

 

「グライダーソード。…うおらぁ!!」

 

 相手は後ろから斬られたような感覚に襲われた。仭が攻撃を受けてる最中に手放した大剣がひとりでに動き、相手を斬り裂いたのである。

 大剣(斧)は単一仕様能力によって作られたエネルギーをその武器にある程度蓄えることができる。(仭が手、または足が触れてさえいればエネルギーの供給は可能)そしてそのエネルギーを使ってビットのように扱うことができ、また展開装甲を一部変化させてスラスターのようにスピードを上げ、斧ならば刃を当てるときにスピードを増せさせて威力を上げ、大剣ならば浮かせて突っ込ませ、グライダーのようにして自身も乗っかって操ることができる。

 そして仭は相手が怯んだところを殴り飛ばした。

 

「ぐっ…まだこんな力を…だが」

 

「っ………」

 

 相手はそれにより、後ろに下がる。仭を見ると膝を付いており、表情も苦しそうであった。

 

「私の攻撃を防ぐために取った行動だったみたいだが、やはり限界のようだな」

 

 そう言いながら仭に止めを刺すべく再び近づいていく。

 

「ククク…教えてやろう」

 

「!?」

 

 それに対し仭は大剣で支えながら立ち上がっていく。

 

「『剣闘士(グラディエイタ-)』の第二形態『狂暴(バーサーク)』の真の恐ろしさを!」

 

 仭身体が蒼白く光り始め、周りに冷気が漂い始めた。

 

 

 

 




オリ主の第二形態IS設定どうするか。オリ主IS設定に追加するべきか、別にしてオリキャラと一緒に出すべきか。
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