IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~ 作:狂戦士
テスト関係とバトルをどう進めるかの苦悩で執筆が進まなかったので。(汗)
後短いです。
第75話 沈黙の襲撃者達
「大丈夫か、皆!」
「一夏っ!」
一夏が来たのを確認した中で、箒が叫ぶ。
一夏は瞬間加速を使い、サイレント・ゼフィルスに雪片を叩きつけるが、相手はBTライフルで防いだ。
「目的は何だ『亡国企業』!」
「……茶番だな」
「何!?」
離れて再び斬りかかろうとする一夏だが、今度はシールドビットが割り込んで来る。
「くっ!」
「………」
「…采配しくじったか?」
「………」
仭は相手の槍捌きをかわしながら、一夏達の方を見て呟いた。それの意味は実力に関してではない。
(サイレント・ゼフィルスの操縦者…あの人数相手によく互角で立ち回れるものだ。が、少しだが奴らが押してきたか?…しかしやはり味方を巻き込むために攻撃を躊躇う所がある。連携が足りてないせいだな…とにかく今はアリィとレイラに任すしかない…俺の相手は…)
仭は2本の槍で攻撃してくる相手を改めて見据え
(こいつだからな!)
大剣で迎え撃った。2本の槍とぶつかって火花を散らす。
「………」
(――しかしこいつ、ここまで槍2本を使いこなすとはな)
仭は未だに自身の得物を相手に触れさせる、掠らせることすらできていない。
それは元々大剣の振るうスピードが遅いのもあるが、相手の槍捌きによるのもあった。
(第3世代型IS『スプレマシー・フェニーチェ(
相手の持つ槍は右手の方では長槍、左手には短槍になっていた。そして現在右手に持つ長槍の穂先は、両手での槍術にはない刺突を仭に繰り出している。
(ISのパワーアシストがあるとはいえ、やはり脅威だな)
それでも楯無のランスによる槍術と同じように、竿状武器の弱点として隙を見せるもののその瞬間に短槍となっているロンギヌスが牽制してきて踏み込めない。槍は穂先とは反対側の部分がスライドして長槍・短槍になるもので、仭は槍術による攻撃の他に短槍から長槍へといきなり変化してからの攻撃(この際に持ち持ち直している)など、独特の槍捌きで攻撃が届いていない。
――ならばと
「………!?」
仭はバックステップをして距離を少しばかり離すと、大剣をいきなり捨てた。いや、正確には空中へと放り投げたのである。
「――っとまあ、虚を突いた隙へと!」
「………!」
そして仭は拳を構えて突っ込む。相手をすぐに身構え、槍で攻撃してくるも伏せてかわし、そこへ今度は長槍が襲いかかるも、右腕を盾にすると同時に空いている方で腹を殴った。
「~~~!」
「!」
呻くような声が少し聞こえると同時に、何か燃える音が聞こえ、仭は右腕に見ると相手の短槍から炎が吹き出しており、右腕へと移りかけていた。装甲はともかくと仭はすぐさま槍を払いのけ、先程の追撃とばかりに相手を膝蹴り。が、長槍で防がれた。
「ちっ」
「………」
短槍を長槍へ変え、すぐさま持ち直す。そして薙ぎ払ってくると仭は後退、しかし逃がすまいと突っ込んできた。
相手は長槍2本で刺そうとしてくると、仭は急に上昇した。
「………!」
相手はすぐに見ると、右手に大剣が握られている仭の姿が確認された。空中へと投げた大剣が落ちてきてるのを仭はハイパーセンサーで確認していたのである。
仭は大剣を斧へと変形させ、両手持ちにし、急降下。かわせないと踏んだのか相手は2本の槍で受けきろうと構えた。
「はぁっ!」
「………!!」
斧と槍の柄の部分が触れあって大きな音を立てる。鍔迫り合うも、やはり斧で切断しようとしてくる仭の方が有利で相手の体勢は徐々に身をかがめていくが、急に槍を逸らしはじめる。
そして斧から槍が離れると支えるものがなくなったため、斧は地面に音を立てながら食い込んだ。
「………」
無言で仭は斧を持ち上げ、相手を見据える。
(そううまくはいかないか。だが、剣斧片手に拳だと手数はあるが、奴にただ1つの攻撃を与えられない。拳だけで接近戦だと、炎でやられる可能性が…こうなれば…)
仭は斧を大剣へと変形させ、再び両手持ちにする。
「…速度をさっきと同じと思えば、痛い目を見るぞ?」
「………」
仭と相手はそれぞれ構え、どちらからともなく突っ込んで、互いの得物同士が火花を散らした。
「きゃあっ!」
「簪!」
「ふんっ」
「!ぐああ!」
サイレント・ゼフィルスのBTライフルによるレーザーが簪に直撃、一夏はそっちを見てしまう。当然相手はその隙を逃す筈もなくBTライフルを一夏に向けレーザーを放つ。一夏は気づくが回避が間に合わず、直撃を受けた。
「一夏ぁ!」
「死ね」
鈴の衝撃砲が火を噴くも、それはシールド・ビットによって防がれる。
相手は再びBTライフルを一夏に向けてレーザーを放ち、それに対し一夏は雪羅のシールドモードを発動するも、突如レーザーが枝状に拡散し4方から一夏を襲った。
「ぐあああ!」
「これで――っ!」
止めを刺そうとBTライフルを一夏に向け、フルエネルギーで放とうとしたとき、突如地面の方から大剣がサイレント・ゼフィルスに向けて投擲されて来る。手を止め、シールド・ビットで防ぐも大剣は深々と刺さり、ビットは爆発を起こした。
「貴様…」
落下していく大剣を隅に入れながら、自身に向けて投擲してきた人物を見下す。
張本人――仭は相手にしていた者を押し倒しており、乗っかるような形で相手の首を左手で絞めようとしている。首を絞められている襲撃者は両手を使って必死に引き離そうとしていた。
「さすがにそう不意打ちはくらわないか。が、俺に気を取られてていいのかな?」
「!」
「はぁっ!」
鈴の声と同時に衝撃砲、セシリアの大型BTライフルによるレーザー、箒の雨月と空烈による攻撃がサイレント・ゼフィルスにそれぞれ放たれるも、シールド・ビットと高速ロールで全てかわす。
しかしかわして動きを止めた直後、蒼白いレーザーが後ろから自身に放たれてきてるのに気付き、かわそうとするも少し掠ってしまい、触れた脇腹辺りが凍った。
「くっ…」
「アリィ!」
サイレント・ゼフィルスは後ろを向いてビットからレーザーを放ってきたアリシアへ、銃口を向けるが
「余所見!」
「!ぐぁ!」
レイラが下から突っ込んできて、その背中へ回し蹴りを叩きこむ。
「きさm「させませんわ!」――っ!」
「!セシリア!?」
ナイフを呼び出し、レイラへ斬りかかろうとするとセシリアが体当たり。レイラはその行動に驚いた。
「雑魚が…」
「私、セシリア・オルコットとBT1号機『ブルー・ティアーズ』の力、存分に見せてあげましてよ!」
そしてそのまま瞬時加速で相手をアリーナへと叩きつけるセシリア。
「アリィ、セシリアを!」
「了解!」
レイラはアリシアにセシリアのサポートをと呼びかけ、アリシアはセシリアとサイレント・ゼフィルスを追う。簪は先程の攻撃でスラスターがやられており、鈴もダメージがある。
「一夏!大丈夫か!?」
「…ああ、何とか…」
箒は地面へ落ちた一夏に近づき呼びかける。意識はあったが、ダメージが大きい。
「このままじゃセシリア達が…そうだ!箒、絢爛舞踏を発動してくれ!」
「あ、あれはそう都合よく使えるものでは…」
一夏は箒の肩を掴む。
「頼む!」
「一夏……」
「箒!」
「「!」」
離れた場所から仭の声が聞こえ、その方角を2人は向く。
「箒思い出せ、あの時の気持ちを!」
「………」
「!くっ!」
仭に首を絞められていた相手は左手を引き離し、近くにあった槍を掴む。そしてそれで突き刺そうとすると仭はすぐは大きく離れた。
「仭…」
「お前が絢爛舞踏を発動させたあの時を思い出せ!」
「…わかった」
箒は瞳を閉じて意識を集中させる。
「私は……一夏と共に戦いたい。力になりたい!応えろ、紅椿!」
箒が言い放った途端、一夏は箒に触れている肩から暖かな奔流を感じた。
「一夏、成功だ!絢爛舞踏が発動した」
「ああ!ありがとう、箒!」
「そうか…やっと発動できるようになったか…っと!」
再び相手の槍捌きで押され始めた仭。そこへレイラが相手との間に入った。
「手伝います」
「助かる。…箒!鈴と簪にも補給をしてやれ!こっちは大丈夫だ!」
「わかった!一夏、お前はセシリア達の元へ行け!」
「ああ!」
箒の言葉に一夏は頷き、上空へと飛び立った。
テスト期間もそろそろ終わるので、なるべく早く投稿できるようにしたいです。
ああ、スランプ気味だ。