七曜少女のヒーローアカデミア   作:ナーシャ・アリティア

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・・・・・一月怖い。

はいどうもこんにちはナーシャです!
今回のお話は戦闘訓練となっております。

※Attention Please※

・途中から別視点。
・作者のうろ覚えな知識。
・なぜか雑い

OK?



では、どうぞ!



戦闘訓練

side:パチュリー・ノーレッジ

 

「パチェちゃーん!一緒に来るかー?」

 

「毎度毎度言ってるけど、私に食事なんて必要ないわ。」

 

お茶子の誘いを私は断る。

種族魔法使いのような者は食事、排泄が必要ない。それを説明しても毎度毎度彼女はこう誘ってくる。

私はあのマーガトロイドのように楽しむために食事をしない。必要ないから魔導書を読む時間としている。これの何がいけないの?

 

私はそう思いながら読書をする。今回はエイボンの書だ。ラテン語で書かれたこの写本は現存する中でも一番古いものであるが、あまり読むことはない。だって下手に正気を捧げてまでハイリスクなことをして死にたくはないもの。

この辺の知識は多少は知らなければならないけれど、それ以上の関わりはしない。やるとしても眷属の召喚とか呪文をいくつかつかうぐらい。・・・・・・あのときアレを呼び出してしまったとき以来ね、これを読むの。

 

まあ、読んでいる一番の理由はあの本が新しくも古い知識やネクロノミコンとこれにまで記載されていない内容が見つかったからなのよね。題名もないし、

 

ーーー読めば読むほど不思議でしかない。うーん、思いつきそうだけど思いつかない。なんでかしら?

 

そうこうしている間に教室に段々と人が戻りだす。それぞれ浮き足立っているもの、期待を寄せているものが多いことが雰囲気や様子で感じ取ることができる。

前方と後方で席に着く音がした。まあ、あの二人だろう。

 

キーンコーンカーンコーン

 

響くチャイム音。その音とともに私は本をしまう。

 

「わーたーしーがー!!」

 

「き・・・」

「普通にドアから来た!!!」

 

いつものセリフとは違う決め台詞で、勢いよく開いたドアから一度見ただけで忘れたくても忘れられなさそうな風貌と雰囲気を持っているNo.1ヒーロー・・・・・オールマイトが現れた。

相も変わらず暑苦しいわね。主に雰囲気が。

 

「オ、オールマイトだ...!」

 

「すげぇ!本当に先生やってるんだな!」

 

「あれ、シルバーエイジのコスチュームね。」

 

「画風違いすぎて鳥肌が。」

 

興奮するクラスメイト達。人気なのねえー。

 

「私の担当は、ヒーロー基礎学。ヒーローの素地をつくるため、さまざまな訓練を行う科目だ。単位数も、最も多いぞ。さぁて!早速だが今日はこれ!!」

 

ババァーンという効果音のつきそうな勢いで突き出されたのは《BATTLE》という文字のついたプレート。戦闘訓練ねえ・・・・おそらく対人戦ね。 

「戦闘訓練!!」

 

「戦闘ぉ!」

 

「訓練っ!」

 

「そして!入学前に送ってもらった個性届と要望にそってあつらえたコスチューム!」

 

教室の、生徒達から見て左側の壁に、番号の書かれたロッカーがスライドしながら出てきた。その光景にほとんどのクラスメイトは新しいおもちゃを見つけた子供のように目をキラキラと輝かせている。

話の流れからしてこのロッカーにコスチュームが入っているのだろう。・・・・私のはこの中には無い。こちらの作ったもののほうが魔法効果やらなんやら付与できるから何かと都合がよい・・・・・というかいちいち魔法を付与する時間が惜しいからだ。

 

「着替えたら、グラウンドβに集まるんだ!!」

 

さて、移動しましょう。

 

 

~少女移動中~

 

「あら?ノーレッジさんはコスチュームをお持ちで無いのですか?」

 

更衣室に着き各々が着替えを始める中、百が話しかけてきた。

 

「私は頼んでいないわ。だって・・・・・・」

 

私はそう言ってパチンと指を鳴らす。

すると今まで着ていた雄英の制服が、幻想郷にいたときのを少し変えた今の私の衣装に変わる。そして、長い髪の毛にリボンが結ばれ、三日月の飾りがついたドアノブカバーのような帽子が頭の上に現れる。

 

「・・・もうあるもの。じゃあね。」

 

私はそう静かに言う。その後、唖然とするクラスメイトを背に、私は一足先に出ていった。

 

~少女移動中~

 

「・・・・・・」

 

私はその場に座って本を読んでいる。

・・・・・・さて、もうそろそろ始まりそうね。

 

 

「さ!戦闘訓練のお時間だ!」

 

ここは、グラウンドβ。もうそこにはオールマイトが立っていた。

その目の前に個性豊かなコスチュームに身を包んだA組メンバーが全員集まっている。全員というわけではないが、コスチュームをきて浮足立っている。・・・一人なんで手だけ浮いているのかしら?

 

「先生!!」

 

白いアーマー姿の・・・・・・声とあの姿勢からして飯田だろう、彼が質問をする。

 

「ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!」

 

「いいや!もう二歩先に踏み込む。」

 

飯田の質問にオールマイトは左手の指を二本立てながら答える。

 

「ヴィラン退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪ヴィラン出現率が高いんだ!軟禁、監禁、裏商売、このヒーロー飽和社会!」

 

そこで一度切り、ゴホンッ!と咳払いをした後、声量を落として彼は続ける。

 

「真に賢しいヴィランは、闇に潜む。」

 

どこかから息をのむ音が聞こえる。これから起こりうることを考え、決意を固めているのだろう。ここ全体の空気は真剣そのものだ。

 

「君らにはこれから、ヴィラン組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦をしてもらう。」

 

彼は私たちにそう課題を提示する。屋内戦ねえ・・・・・ヴィランが側とヒーロー側で使うことのできる魔法と量が違ってくる。どちらもなるべく慎重に行わなければならないわね。それに2対2ならばチームワークも必要となってくる・・・

 

「基礎訓練も無しで?」

 

「その基礎を知る為の実戦さ。ただし、今度はぶっ壊せばOKなロボットじゃないのがミソさ。」

 

彼はそうにこやかに答える。今回は対人戦。ヒーロー側は少なくともヴィランを捕縛しなければならない。力加減はまあ何とかなるわね。問題はその勝敗について、また制限時間についてなのだけれど。

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

 

「ぶっ飛ばしても良いんですか?」

 

「また、相澤先生みたいな除籍とかあるんですか?」

 

「分かれるとはどのような分かれ方をすれば良いんですか?」

 

「んん〜!聖徳太子!!」

 

オールマイトの話が一段落すると一気に喋りだす数名。・・・というかそれを今から話すんじゃないかしら?

 

「状況設定は、ヴィランがアジトのどこかに核兵器を隠していてヒーローは、それを処理しようとしている。」

 

手のひらサイズのノートを取り出し話し始める。

 

「(カンペ...。)」

 

「ヒーローは、時間内にヴィランを捕まえるかそれを回収する事。ヴィランは、制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえる事。

コンビおよび対戦相手はクジだ!!」

 

と、カンペを見つつ若干汗をかきながらも謎の言い切ったという雰囲気を放っている表情とともに黄色いクジの箱を取り出した。・・・・なんか締まらないわねえ。設定はいかにもアメリカン。現実味を帯びていないように思えるけれど、核兵器というものはそれだけで厳重でないといけない。・・・・いつも試験管の保護に使っている魔法なら大丈夫かしら?

 

そんなことを考えている間にくじは引かれる。結果、チームは

 

Aチーム︰緑谷出久、麗日お茶子

Bチーム︰障子目蔵、轟焦凍

Cチーム︰峰田実、八百万百

Dチーム︰爆豪勝己、飯田天哉

Eチーム︰芦戸三奈、青山優雅

Fチーム︰口田甲司、砂藤力道

Gチーム︰上鳴電気、耳郎響香

Hチーム︰蛙吹梅雨、常闇踏陰

Iチーム︰葉隠透、尾白猿尾

Jチーム︰瀬呂範太、切島鋭児郎

 

となった。何人かがペア同士で顔を確認しあう。初対面が多い中どうチームワークをとっていくのかしら?・・・・て、あら?となると、二人組の中で余った私はどういう扱いになるのかしら?

 

「先生!ノーレッジさんの振り分けはどうするのですか。」

 

「この振り分けだと一人余ってしまうだろう?だからこれら一通りの演習を終えたのち、彼女には二つくじを引いてもらう。一つは彼女の対戦相手のチーム。もう一つは彼女とペアになる人物一人だ。」

 

八百万の質問にオールマイトはそう答えた。成程、それだったら全員演習をすることができるわね。・・・・ということは

 

「ですが、彼女は一度演習を見てからするのでしょう?それでは不公平ではありませんか?」

 

「うむむ・・・・・そうだね。どうしようか・・」

 

・・・って、そこまで考えておいて、これについては考えていなかったの?幸先不安になってきたわ。

 

「私だけ別室で、後から講評を聞けばよいのでは?」

 

「・・・うん、そうだね。そうしよう!」

 

オールマイトがニッと笑ってそう言う。まあ、別室ならばだれにも邪魔されずに本を読むことができるからなのだけれどね。

 

「最初の対戦相手は、こいつらだ!」

 

そう言ってオールマイトが上げたカラーボールには、AとDの文字。

 

「Aコンビがヒーロー!Dコンビがヴィランだ!他の者は、モニタールームへ向かってくれ!ノーレッジ少女はその隣の部屋で待機だ!」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

A、Dチーム以外が、モニタールームへ歩き始めた。私はその隣である別室へと移動をする。

 

~少女移動中~

 

コンコン・・・

 

・・・・・あら?もう全員終わったのかしら?

私はノックに小さく返事をした後読んでいた本を袋にしまって立ち上がり、隣のモニタールームへと向かう。

モニタールームにはもうほとんどの生徒がいた。あら?出久はどうしたのかしら?

・・・・・まさか、保健室?

 

「さあノーレッジ少女!くじを引いてくれ!」

 

私はくじに手を突っ込み、カラーボールを引き抜き、そこに書いてある文字を確認する。

 

「・・・・・“B”。」

 

「---!?」

 

「・・・・・。」

 

そのポツリと零した言葉にそのチームである二人・・・障子と轟が反応する。この二人は少し厄介かもしれないわね・・・・特に推薦入試で入ってきた轟は。個性の使いようによっては結構立ち回り方も変わってくるし。

私は作戦を考えながらもう一つのくじを引く。

 

「・・・・・・麗日お茶子。」

 

「・・・・!ウチ!?」

 

ペアとなったのはお茶子だった。肝心の彼女には緊張と少しの不安が伺える。・・・・・彼女の個性は確か無重力(ゼログラビティ)だったかしら?となると・・・・・

・・・あの魔法を使ってみましょう。

 

「続いてチームを決めさせてもらう!」

 

そう言って彼が取り出したのはさきほどのくじ箱。そして彼はボールを中に入れ、混ぜる。そして、くじを引き抜く。

 

「・・・Bチームがヒーロー!Kチームがヴィランだ!」

 

・・・・・よし。ヴィランチームなら構図が把握できるから結構有利な立ち位置ね。準備中に魔法のトラップと、麗日との作戦会議をしていきましょう。

 

 

side:轟焦凍

 

・・・・ノーレッジか。

俺は相手チームである彼女についてのことを思い出す。

 

(・・・・・個性把握テストで使っていたあの色々な技。

授業での部分も含めて相当頭が回る。一筋縄ではいかないだろう。それに全員の中で一番個性についての謎の多い。どんな技を仕掛けてくるかわからないから先程使った技は使うべきではないな。

油断を誘ってから捕獲するか・・・?いや、一人が引き付けてもう一人が核に触れるほうが勝率が高い。)

 

「・・・どうする轟。」

 

「・・・・。どちらかがノーレッジを引き付け、もう一人が麗日を避けて核に触れる。恐らくこれが一番勝率が高い。」

 

「・・・・・・二人で一人ずつ仕留めたほうが安全じゃないか?」

 

「むしろ二人で挑んでどっちも捕まるほうがマズイ。だから別行動にしたいと思う。」

 

「・・・・・分かった。」

 

・・・さて、アイツはどう出てくる。

 

『両チーム準備は良いかな?それでは!BチームKチームによる、屋内対人戦闘訓練スタート!』

 

オールマイトから開始の合図がでた。俺はまず障子に中がどうなっているのかを聞く。

 

「・・・・・?」

 

「・・・・どうした?」

 

「おかしい。足音も会話も・・・・・()()()()()()()()()。」

 

「・・・・は?」

 

ちょっと待て。あいつは確かに空を飛んだり、麗日もものを浮かすことができるから足音が聞こえないというのは想定していた。だが、音自体が聞こえないというのは想定外だ。

・・・・・中の情報を極力知られないつもりか。なら、

 

「・・・・中に入ってから確認するぞ。」

 

「・・・・分かった。」

 

俺たちは中に入る。

 

「!?」

 

「何だ・・・これは・・・!?」

 

・・・・・・そこにあったのは、石造りの壁にある一つのドアだった。床もどこか柔らかい。

おかしい。こんな構造ではなかったはずだ。いったいなぜ・・

 

『----ヒーローのお二方、ごきげんよう』

 

突然、この空間に無感情な声が響く。この声は恐らくノーレッジのものだろう。

 

「・・・・おい、ここはどこだ。」

 

『どこって・・・そりゃあビルの中よ。』

 

「・・・・・そうか。」

 

俺は驚きで止まりかけている脳みそを回転させ、冷静に分析するようにする。・・・・となると、構造ごと変えたのか。どこまで出来るんだ、あの個性は。

 

『ここにあるドアは最上階への道です。核に触れたいのであればお進みください。』

 

そう言った瞬間、入ってきた入り口が閉まる。驚いて入り口の側にいた障子が開けようとする・・・・・が、押しても引いても開かない。

 

「・・・・分散はさせたくないのか。仕方ない、ここは進むしかなさそうだ。」

 

俺は扉を開け、恐る恐る中を伺ってみる。

 

 

ガチャ・・・

 

----ドアを開けたと同時に少し身震いするような冷気が飛び込んでくる。

元のビルとは大差ないつくりではあるが、足元には赤いカーペットのようなものが敷かれている。天井を見上げると何か小さな石のようなものが浮かんでいる。恐らく麗日の個性だろう。今回の演習ではあれを落としてくるのだろうな。------にしても、何でこんなに肌寒いんだ?

 

「障子、全体の確認を頼む。」

 

「分かった。」

 

俺は障子にそう言った後、上の石を全て覆い隠すように、天井全体を凍らせる。・・・・まあ、これで大丈夫だろう。俺は先へと歩を進める。目指すはあの奥にある扉・・・・・

 

「あらあら・・・・そっちへ行かれると少し困るの。退いてもらえないかしら?」

 

・・・・が、突然聞こえてきた無感情な声に咄嗟に足を止め、勢いよく振り返る。

ーーーーそこには、開いた本を手に持って立っているノーレッジがいた。・・・・・一体、いつの間に来やがったんだ?俺の後ろには障子が居たはずだ。どうやって・・・・・・

 

・・・・・・障子?

 

そうだ、さっきまで障子は居たはずだ。だが今は一切声が聞こえない。襲われたのであれば声がするはず、だったらなぜ・・・・・・・

 

「ああ、たしか障子・・・だったかしら?いまは麗日と戦っているわ。」

 

「・・・!?」

 

そう言うノーレッジの顔にはまったく表情が見えない。だからこそ俺は室温と個性の使用で震えはしないものの動きが鈍ってきた体を動かし、距離をとる。

 

そして、アイツの足元を狙って氷結攻撃を放つ。

 

「おっとと、危ない危ない。」

 

・・・が、アイツは宙に浮かんでそれを軽々と避ける。俺は飛べることをもう知っていたため、ノーレッジが避けた方向にある壁から先程のもの以上の速度で氷を出す。

 

「・・・・!?」

 

さすがにこれは予想外だったらしく、腕が凍るのを見て目を少し見開いている。

こんどこそ“捕らえた”と確信した俺はじっとしてろと言ってから確保テープを片手に近づく。

 

「----もう少し長引くと思ったのだけれど。」

 

ため息をついてつまらなさそうにノーレッジは顔を伏せる。俺はそれに何も返さず、歩いてその腕にテープを巻きつけようと・・・・

 

「・・・・一つ忠告しておくわ、ヒーローさん。」

 

顔を伏せたまま彼女はそう言う。その表情は伺うことができない。

 

「・・・・・敵を確保するとき、最優先にすることは仲間との連携。それと・・・・・」

 

彼女は顔を上げる。その目線は俺を・・・・・

 

 

「・・・・・・周囲確認よ。」

 

・・・・・・・・否、()()()()()()()()()

その言葉を聞いて初めて俺はそれに気づき、咄嗟に振り返ろうとする・・・・・・・・が、

 

「あなた、個性の使用に伴うデメリットを把握すべきだったわね。一瞬で振り返るのはいい判断だったけれど、少しだけ遅かったわ。」

 

・・・・・・俺が体を回転させようとして軸にした脚は、踏み込むべき地面に着くことがなく宙へと浮かんでいた。少し口角を上げ、微笑みながら、俺の後ろにいるだろう人物にヤツは話しかける。

 

 

「・・・・ナイスタイミングよ、お茶子。」

 

『ヴィランチーム、WIN!!!』

 

視界に映るのは確保テープ。オールマイトが高らかに相手の勝利を宣言するが、俺はその中、ただただ呆然としていた。

 




如何でしたか?
種明かしとパッチェさんの動きは後程。

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