七曜少女のヒーローアカデミア   作:ナーシャ・アリティア

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今日から「令和」ですね。めでたいめでたい。

≫何故小説を二か月近く放置していたのか。
・・・。
それについては、誠に申し訳ありません。
この文才が・・!文章力が!語彙が致命的なのがいけないんです!

見返すたびに「ないわー」ってなるのが嫌な今日この頃。
以前よりかは文章は良くなったと思います。

今回はオリキャラが出てくるので注意。



委員長決めと事件の足音

side:パチュリー

 

いつもよりも遅く学校に来た私は、校門にいるそれらを見て「はあ。」とため息をついた。

 

「オールマイトの授業での様子は!」

 

がやがやと校門の前で騒ぐマスコミ達。どうやら無差別に生徒に聞いて回っているらしい。

そのほとんどの生徒は迷惑がったり、素直に答えたりと様々。

だが私はああいう幻想郷の文屋が集まったようなものは正直大嫌い。一人でも相手にするのがめんどくさい上にしつこい。しかも一部は誇張表現が多いしかもから関わりたくもない。

だから私はなるべく感づかれないように・・・・・

 

「あっ、パチェちゃん!」

 

‥…したかった。

その聞き覚えのある声とともに、マスコミ達の目線はこちらに集中する。

元凶である男はこちらに向かって微笑む。が、私の表情を見た瞬間、彼は見る見るうちにその笑顔が青ざめていく。

 

ああ、そう。

 

私はその方向を見て微笑む。

 

(後悔するくらいだったら何で考えもせずにこっちに話しかけたのかしらあの幼馴染(馬鹿)は。)

 

内心そう毒づきながら。

そうしていると()()()こちらに視線を向けていたマスコミはこちらから目を背け、他の生徒に話しかけ始めた。

まあ、不本意だけど私から目をそらさせることが出来たからよしとしましょう。

私は校舎へと歩を進めた。

 


 

「君、よっぽどマスコミが嫌いなんだね。」

 

突然、横方向から声がかかる。その方向を向いてみると、二つの黒い三角のもようのはいったオレンジ髪で、手には青白い炎の灯った昔ながらのランタンを持ったなんとも不思議な男がいた。目元まで髪がかかっていてどんな感情かは読み取ることが出来ないが、その口元に浮かべた笑みが彼が楽しんでいる、あるいは興味を持っていることが伺える。

 

「そうよ。」

「そうかー。なんか君不思議だねぇ。雰囲気が。」

「唐突ね。でも、あなたに言われたくないわ。」

「キヒヒっ、まあそうだね。

あっ、僕は瓜灯幽鬼(かとうゆうき)。クラスは1-B組。君は?」

 

彼はニッと笑う。ふむ、1-Bか。確かヒーロー科はA組とB組の二つだったかしら。となるとつまり、彼もそれに相当する個性、あるいは素質を持っているということ・・・・・なるほど。

 

「パチュリー・ノーレッジ。

パチュリーがファーストネームでノーレッジがファミリーネーム。クラスは1-A組。」

「へえー!君もヒーロー科なんだね!」

 

髪の毛の間から見えた赤い目が光る。同時に、彼に共鳴するように炎が勢いよく揺らめいた気がした。

すこし注目してみると、灯っている青白い炎からは少しの霊気が感じられる。少なくとも普通の炎ではないでしょうね。

だとすると見た目とかもそうだけど、ジャック・オー・ランタンの持っているランタンのようなものなのかしら?ヒーロー科に入っているのであればあり得えない話ではないわ。

 

「・・・・・っとと、僕はこっちだから。じゃーねぇーノーレッジさん。」

 

彼はそう言って手を振ると、前を向いて奥のほうへと歩を進めていった。

 

それを見送った後、私はドアを開ける。

こちらに挨拶をしてくるクラスメートに小さく挨拶を返し、私は席についていつも通り本を開いた。

 


 

「昨日の戦闘訓練お疲れ様。Vと成績、見させてもらった。」

 

「爆豪、お前もうガキみてえな真似するな。能力は備わってんだから。」

 

「…分かってる」

 

勝己はうつむいたままポツリと言う。オールマイトから聞いているのと合わせて大体予想は付くけれど、やっぱりあの事件以来多少の改善はされたけど裏切られたっていう気持ちがあるのかしらねぇ・・・・・

 

「で、緑谷はまた腕壊して一件落着か‥‥…個性の制御、いつまでも出来ないから仕方ない。じゃ通させねえぞ。俺は同じ事を言うのが嫌いだ。それさえクリアできればやれることは多い、焦れよ緑谷。」

 

「…はい!」

 

出久は決意したようにはっきりとそう答える。苦労したからこそ優しいこと言うのね。さすが教師。

 

「さて、ホームルームの本題だ。急で悪いが君たちには……学級委員長を決めてもらう。」

「「「学校っぽいのキター!」」」」

(うわあ・・・・一番やりたくない仕事がきた。)

 

学級委員は中学だと押し付け合いみたくなっていたけど、ここの生徒は責任感か、それとも他を率いるという経験をしたいのか、意欲的なのが多い。私からしてみれば、学級委員は先生から厄介ごと任されたり、何よりも本を読む時間が減るから嫌だ。

まあ、立候補しなければいい話。私は傍観に徹しましょう。

 

「委員長!やりたいっスそれ俺!」

 

「うちもやりたいです!」

 

「僕の為にあるやつ☆」

 

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30㎝!」

 

「リーダー!やるやる!」

 

よくもまあやろうと思えるわねえ。・・・・・・中には任せたくない連中も入っているけど。

 

「静粛にしたまえ!

他を牽引する責任重大な仕事だぞ!やりたい者がやれるものではないだろう!周囲からの信頼あってこそ務まる制度!民主主義にのっとり、真のリーダーをみんなで決めると言うのなら、ここは投票にて決めるべき議案!!」

 

収拾がつかなくなってきたころに、飯田の一声が教室内に響く。その声でこの場はぴしゃりと静かになり、皆が飯田を見る。私も一瞬さすがと思って顔を上げたが、その様子を見て呆れた。

 

『(腕そびえ立ってんじゃねーか!)』

(説得力に欠けるわねぇ。)

 

飯田の手は天井に向かってピンと真っすぐに上がっていた。自分で言っておきながら同じことをするというのは流石ね。おかげで不満の声がクラスの中から上がっていてすごく賑やかだわ。

まあ、指揮系統ならば彼が向いている…けれど、キッチリとしすぎているのがあまりよろしくはない。

 

「どうでしょうか先生!!」

 

「時間内に決めりゃ何でも良いよ。」

 

「ありがとうございます!!」

 

先生はそう言うともぞもぞと寝袋の中に潜り込む。いつもの寝不足解消だろう。

そして今、許可を取った飯田の指揮で投票が始まった。

最初ルールを決めなければ普通皆がみんな自分の所に入れると思うから決まるかは半信半疑だった。が

 

 

結果は、緑谷4票・八百万3票。

票を他人に入れた者が意外と多かった。

 

 

「な!?入ってる!誰かが入れてくれたのか…!?」

 

目を見開いて言葉をこぼす飯田。どうやら他に入れていたらしい。

ちなみに私は八百万に入れている。…ていうか、なんで出久にあんなに投票が入っているのかしら?

 

私は言葉が飛び交う中、記入されているクラスメイトの票数を確認する。視線を右から左へと移す中、とある部分に目がいった。なぜかと少し驚きはしたが

 

「…へえ、なるほど。」

 

すぐに合点がいった。まあ、()が入れた理由は大体想像がつく。

 

(本当、アイツも変わったわねえ・・・・。)

 

私は0票の彼を見ながらクスリと笑った。

 


 

--時刻は変わって昼食の時間

 

私は今、教室で苦手であった魔法薬についての資料を読み、頭の中に詰め込んでいた。

この教室には弁当を持ってきている勝己と、同じように弁当を持ってきているのがちらほらと居る。相も変わらずマスコミは校門のほうにいるらしく、うっすらとではあるががやがやと騒いでいるのが聞こえてくる。けれどもここは高等教育の最高峰である雄英。ただマスコミが騒いでいるくらいじゃあセキュリティを超えることは出来ない。

(尤も、相手が個性を使って破壊しない限りは。)

 

心の中での呟きに一人で「そうね」と自答する。栞を挟み、そっと本を閉じる。いつものように立ち上がり、先程の呟きに同意を求めるように正門のほうをチラリと覗き見る。

 

-----だが、正門はガラガラと中心よりも下の方から崩壊していた。

 

「-----え?」

 

 

『セキュリティ一3が突破されました。生徒の皆さんは屋外に避難してください。』

 

途端、焦らせるように鳴り響く警鐘。それは、()()()()()()()()のセキュリティーが破られたことを知らせた。

 

「侵入者!?」

「避難しないと・・・!」

「落ち着いて、あれはただのマスコミよ。」

『!?』

 

避難をしようと焦る数人に窓から目を背けず私はそう告げた。現に今マスコミがカメラ等を持って押し寄せ、イレイザーヘッドとプレゼントマイクが応対をしている。それを聞きほっと胸を撫で下ろすのが数人、「クソが」と小さく吐き捨てたのが一人。各々が席へと戻っていく。

------疑問に思っている奴はあんまりいないわねえ。大体、ただのマスコミが個性犯罪をしてまで取材に赴くだなんてよっぽどのことがない限りありえないでしょうに。

 

私は教室に残っているクラスメイトを見て少しあきれながらそう心の中で呟く。

もう一度窓から正門を覗いてみるが、()()()()()()()()()()()()()()姿()()()()()()()()

 

(一体、何だったのかしら。)

 

あの紛れていた奴は取材道具などを持ち歩いている様子も無かったし、取材をするのであればフードで目元を隠すだなんてことをしない。それに崩壊したときに手を壁に向かって伸ばしていたから十中八九何らかの個性は使っている。

何よりもそのあとの行動が不自然だ。他の記者が崩れた壁から突入しているのに対し、そいつだけ動かないでいた。ならば何故セキュリティーを、それも雄英高校のセキュリティーを破るだなんて真似をしたのか。

(愉快犯のヴィランか、それとも()()()()()()()()()()()()……

 

…いえ、今考えるのはやめておきましょう。)

 

ふと視線を上げた先の時計の針は先程よりも進んでいた。気が付けばもうすぐ授業が始まる時間だった。

 

「・・・?パチェちゃん、どうかした?」

「なんでもないわ。」

 

幼馴染の言葉に私は少し強く答えた。そのせいか、彼は「そう・・・。」と言うものの、いささか怪しんでいるような顔をしてジッとこちらを見つめる。数秒だったが何かを察したのだろう。すぐに机へと向き直った。

・・・・まったく、腐れ縁なのも考え物ね。

 

予鈴が鳴る。聞こえた先生たちの足音は、いつもより重く感じた。

 


 

その後の授業は先程の騒ぎなど無かったかのようにつつがなく終了した。

が、

 

(うん、無い。無いわ。)

 

私は幼馴染の発言に対して身勝手かもしれないがそう思った。

 

「というわけで、委員長は飯田君にやってもらうことにします。」

「ぼ、俺!?」

 

このやり取り自体には問題は無い。私が感じているのはもっと別だ。

うん、まあ、百歩譲って辞退するのはいいとして、

 

「え、えっと、全力でやらせて頂きます!」

 

 

(何故飯田と八百万に何も言わずに実行したのよ。)

 

困惑する二人と、真剣な表情で言う幼馴染を交互に見て、私は呆れた。

 


 

「パチェちゃん、帰ろ「残らなきゃならない用事が出来たから今日は無理。」…分かった。」

 

お茶子は残念そうに言った。さすがに何なのかという詮索はしてこない。

 

「んじゃ、先デク君たちと帰る。バイバーイ。」

 

手を振りながらこちらへと向ける明るい声と笑顔は遠ざかりながらドアの向こうへと消えた。

 

 

さて、用事をさっさと済ませましょう。

 

「先生、今少しお時間よろしいでしょうか?」

「…何だ?」

 

ドアに手をかけていた先生は動きを止め、顔だけこちらへと向ける。

 

「悪いがもうすぐ職員会議がある。用があんなら後に「さっきの」…あ?」

「先程のマスコミ騒動について、報告しなければならないことがあります。」

 

反応といい、さっきの騒動で何か話し合いがされたのは想像がつく。彼らも教師とはいえど“プロヒーロー”。

 

「‥‥ついて来い。」

「はい。」

 

先程のそれが何を意味しているのかの検討は付いているだろう。

たとえそれが信じがたい事であろうと。

 

To be continued...





1-Aだけが21人なのはちょっとなあと思い人数を増やしました。

またこんな感じにペースがガクッと落ちるかもしれませんが、失踪は多分しません。
ツッコミ、感想、誤字報告、あと設定や文章についての質問、お待ちしています。
やっと次回からUSJ編に入れます!
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