七曜少女のヒーローアカデミア   作:ナーシャ・アリティア

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※注意※
・私なりの優しいパッチェさんが出てきます。
・こんなのパッチェさんじゃない!
・前回のくだりどこに行ったし


ケンカと励ましと少年の決意

SIDE:緑谷出久

 

これは、僕がヒーローになると決意したある幼少期のある日の話。

 

「デクゥ・・・」

 

「ヒィ!?」

 

「無個性のクセにヒーローをきどってんじゃねぇよォ・・・・」

 

かっちゃんがそう、怖い笑顔で言った。

―――――――――――かっちゃんがいじめっ子になってしまったのだ・・・・

僕はその時、後ろにいる子を庇いながらも、内心怖くて震えていた。

 

 

―――――――――――――――――つい最近までは、

 

『かっちゃんの個性すごいなぁー!

ぼくにもはやく個性でないかな~』

 

『デクがどんな個性だろうと、俺にはいっしょうかなわねぇっつうの。』

 

―――――――――――――――――リーダーみたいなその背中がかっこよくて、その背中に憧れていた。その負けない安心感を感じさせる笑顔が、雰囲気に引き寄せられていた。

だからその時、そんなかっちゃんがいじめっこになってしまったことに悲しさ、止めなくちゃいけないという正義感が出てきた。今思えば幼かったからできたのだろう。

僕はにげなかった。

だから

 

「ごれい"じょうはっぼぐがゆる”ざない"ぞっ!」

 

僕は立ち上がり、

君がそんな悪い奴みたいにしてほしくない!そう思い、勇気を出す。

思い浮かべたのはオールマイト。

正義のために活動する、強くて優しいあのヒーローに僕は幼少期のころから憧れていた。

その勇姿を、精神を思い、自分を奮い立たせる。

 

(僕は、君を止めたいんだ ーーーーッ!)

 

「ちょうしにのってんじゃねえ!」ガッ

 

そう言って、かっちゃんは個性を発動させながら殴りかかってくる。その視線は見ているだけで怖かった、恐ろしく感じた。今でもそれは鮮明に覚えているから一種のトラウマというやつなのかもしれない。

ダメだと感じるごとに、少し周りの動きが、時間が、遅く感じられてくる。

(もうだめだ。)

 

そう思い、ぎゅっと目を閉じた

 

(でもせめて、きみを少しでも止められたなら・・・・・)

 

少し不思議な安堵感を感じながら僕は立つ。もう逃げることが出来ないのだから諦めよう。そう思いながら僕は笑った。

そして僕に激痛が襲う・・・・

 

 

―――――――――――――はずだった。

 

おかしい。もう当たって自分が吹き飛ぶはずだ。いくら待っていてもそれは来ない。

 

(あれ?)

 

と思い、目を開くと・・・・・・・・

 

目の前に

 

「ーーーーーーーーーーーーーー悪いけど、読書の邪魔はしないで欲しいわ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー光かがやくなにかと、気だるげそうな声でひょいと攻撃を防ぐ小さく、けれども大きな紫髪のあの子の背中を見た。

 

SIDE:パチュリー・ノーレッジ

 

 

私がここに来てから五年近く経ったある日、

私は新しく製作した魔導書を公園のベンチで読んでいた。

ざわ・・・ざわ・・・

 

(・・・・・・・ん?)

 

何か騒いでいる声が聞こえたため、耳をかたむける。

 

「無個性のクセにヒーローをきどってんじゃねぇよ・・・・」

 

 

「ごれい"じょうはっぼぐがゆる"ざない"ぞっ!」

 

 

(・・・・読書の邪魔ねぇ)

 

しかもあの二人組、いっしょの幼稚園に通っていた

緑谷出久と・・・・・・ああ、あのガキ大将っぽい感じの爆豪勝己ね。

 

話の内容や形相からして、どうやら何か争っているようねえ・・・・・・・

 

どうやら、緑谷の後ろにいる子どもを庇ったためにああなっているのかしら。

ってことは、事の発端は爆豪ってことかしら?

よし、止めましょう。

 

ーーーーーーーーこのとき、爆豪は気づいていなかった。

 

己より強い者は、その実力を他者から隠していたことに。

 

『能ある鷹は爪を隠す。』

 

 

ーーーーーーーーーーその捕食者である鷹が、自分の近くにいたことに。

・・・・・・・あっちがこっちを先に邪魔したんですもの。

なら、こっちが邪魔しても良いわよね。私は少し微笑む。

 

「ちょうしにのってんじゃねえ!」

 

爆豪が緑谷に殴りかかると同時に私は緑谷の前に移動し、本で発生させた魔法陣でそれを止めた。この魔法は今はうまく扱えてはいないのだが、この程度の爆破なら余裕で受け止められるだろう。

 

「っ!?」

 

個性を目の前で使った私に、驚いた爆豪は距離をとる。

 

「悪いけど、読書の邪魔はしないで欲しいわ。」

 

本を閉じ、私はそう静かにいい放つ。

爆豪が信じられないというように目を見開きながらこちらを見る。

ーーーーーーーーーそりゃそうよね。私は必要性を感じなかったから皆の前で個性を使ったことは無いもの。

 

ま、そのせいで周りからは無個性扱いされていたけど。

 

「パチュリー!お前無個性じゃなかったのかよ!」

 

「あら?いつ私はあなたに対して『私は無個性だ。』と言ったかしら?」

 

「ぐっ・・・・」

 

爆豪はその言葉に押し黙る。はあー。やっぱりそういう勘違いするあたり、他とはずば抜けていても子どもは子どもねぇ。

 

「・・・・・・・じゃあ!何でお前が俺のじゃまをするんだよ!」

 

「貴方が私の読書を邪魔したからよ。だから私は貴方の邪魔をする。ただそれだけ。」

 

爆豪がただでさえつり目なのにその目をもっと吊り上げて物凄くこちらを睨んでくる。これが俗にいうヴィラン顔ってやつなのかしら?恐らくこちらしか見えていない上にまた攻撃を仕掛けてくるつもりだろう。

はあ、面倒この上ない・・・・

 

「ちょうしにのってんじゃねえ!」

 

爆豪が個性を発動させて殴りかかってくる。

 

「はあ・・・・・・呆れた。」

 

私は大きくため息をついた。

そして、私が今手に持っていたものを投げた。

 

「!?」

 

爆豪が“それ”からでた鎖に巻き付けられ、身動きが取れなくなる。

 

「おお、上手くいったわね♪」

 

私が投げたのは、あの紅白巫女のを魔力で使えるように改造した御札だ。

 

対象のいる地面に投げると魔法陣を出現させ、そこから鎖を生み出して対象を拘束するする仕掛けとなっている。

 

これの利点は、魔導書のように本がめくれる時のようなタイムラグやその場での魔法の消費が無いことだ。

さらに、あの巫女のように一杯投げること無く拘束することができる。サブウェポンとしても利用可能だ。

 

・・・・・・・弾幕ごっこでは相手の動きを一瞬止めるだけになるけどね。

ちなみにこれは、あの泥棒(白黒)を取っ捕まえる為に開発した試作品だ。実践をする前にこちらに来てしまったのは残念だけど。

 

それはさておき。

 

 

「悪いけど、貴方にはちょっと眠ってて貰うわよ。」パチン

 

私は指を鳴らし、簡単な魔法を使う。

 

「なに・・・・・・を・・・・・・いっ・・・」バタッ

 

そう言って、爆豪は地面に崩れ落ちるようにして倒れた。これは眠り薬を使えない状況下で使うような魔法だ。連発ができないのが難点だけど。

さて・・・・・と。

 

「・・・・・あんた達、」ピシッ

 

私は後ろにいた奴等に指を指す。

 

 

「「「ヒィ!?」」」ビクッ

 

「コレ、私が行ったら起こしといて。頼んだわよ。」

 

 

「「「え?」」」

 

拍子抜けたように三人組が言葉を溢す。

 

「良いわね?」ニッコリ

 

「「「アッハイ。」」」

 

私が少し殺意をのせて笑いながら言うと、“快く”承諾してくれた。

 

ーーーーーーーーーーーのちに少年達は言う。

『あのときの彼女の笑顔はただのヴィランよりずっと恐ろしかった。』と。

 

さて、と・・・・・私は帰りまし「あっあの!」

・・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・何よ。」

 

「た、助けてくれて、ありがとう!」

 

そういって彼は深々とお辞儀をする。どうやら私が助けたのだと思っているらしい。はあ、勘違いね。

 

「私は別にあんたを助けた訳じゃ無いわよ。」

 

「っそ、それでも!ぼくにとってきみはぼくを助けてくれたヒーローだよ!」

 

ヒーロー、か。

私には向いてないし。

それにしても。この子、健気ねぇ・・・・・・勇気もあるし、

 

「私よりも貴方の方がよっぽどヒーローっぽいわよ。」

 

私は、思ったことをそのままいった。

 

 

「ーーーーーー!!!」

 

そうすると、彼は一瞬驚いた顔をし、喜んだあと、落ち込んだ。

・・・・・・・百面相みたいね。

 

「でも、ぼくは無個性なんだ。だからヒーローにはなれない。」

 

彼の表情にはあきらめが感じられる。私はその顔に少しの苛立ちを覚える。諦めるということが可能性を否定すること。知識と神秘の可能性を追い求めるのが魔法使いの在り方で私の在り方なのだから。

 

「諦めているからよ。」

 

「え?」

 

「何で個性が無いだけで諦めているの。そこで諦めるからなれないんじゃない。

 

 

ーーーーーーヒーローに必要なのは、人を救おうと思う心と、

それを実行しようとする努力よ。」

 

「っつ~!!!!」

 

緑谷が泣き始めた。

 

「『Plus Ultra』よ。

 頑張んなさい。」

 

「ーーーーーーーーうん!」

 

 

ーーーーーーーーーー我ながら綺麗事並べたものよね。励ましの言葉なんて、らしくないわ。

あの白黒の影響かしら。まあ、Plus Ultraは、叔父さんが言っていたことだけど。

 

・・・・・・・でも、

 

たまにはこんなことを言ってみるのもアリっちゃあアリね。

私は何故か清々しく、温かい気分のまま帰宅した。

 

SIDE:緑谷出久

 

 

 

『何で個性が無いだけで諦めているの。そこで諦めるからなれないんじゃない。

 

 

ヒーローに必要なのは、人を救おうと思う心と、

それを実行しようとする努力よ。』

 

 

『『Plus Ultra』よ。

 頑張んなさい。』

 

その時の僕は彼女がいったその言葉を思い出し、噛み締めていた。

その言葉は、あの日の僕を救った。僕の背中を押してくれた。

だから、僕はその時決意した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー必ず最高のヒーローになってみせると。

 

To be continued.........




パチュリー「冷静な私どこいったし」
ちゃうねん、感動話風に書いてみたかっただけやねん・・・・・・・そしたらこれですよ。

ちなみにうちの転生したパッチェさんは喘息もちではないし、魔法薬も作れるようになったチート

本気を出すのはまだまだ先。

御札は個性が使えない状態でも(ここ重要)、他の人でも使えます。
・・・・・・・チートすぎひん?

ツッコミや感動等々お待ちしていまーっす!
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