転生者は歌姫を守るためにがんばるようです   作:葉っぱの妖怪

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ストーリーの再構築により前までの話とこれからの話で主人公等々の発言が矛盾することがございますが、
1話から再度、書き直しを行ったため主人公等々の矛盾はなくなったはずですのでゆるーくお付き合いしていただけるとありがたいです。
あと今回より試験的に知り合いの作者さんの書き方を参考させていただいております。


転生者は再びお日さまと話すようです

【立花 響】

 

「やあっ!!」

 

 武装組織フィーネの蜂起宣言から一週間、私は今フィーネの人たちがいるとされる廃病院に翼さんとクリスちゃんで突入してノイズと戦っていた。クリスちゃんがガトリングでノイズの大群を撃って私と翼さんが近づいてくるノイズを倒す。

 

「はぁ・・・はぁ・・・・」

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

 でも、おかしい。私はいつも通りノイズを倒せてるのに翼さんが斬ってもクリスちゃんが撃ってもノイズが倒せてない。さっきから倒そうとしても倒しきれずに再生されるのを繰り返している。

 

「二人とも大丈夫!?」

 

「今のところはな。だがギアの出力が落ちてる・・・?」

 

「じゃあなんでバカだけは大丈夫なんだよ!!」

 

「そんなこと私に言われても・・・おりゃあ!」

 

 また一体ノイズを倒したところで暗闇の奥から何かが迫ってくるのが見えた。犬みたいなノイズ・・・?

 

「二人とも気を付けて!!」

 

 迫ってきたのを殴ってもすぐに体勢を立て直して今度は翼さんに突っ込んでいく。翼さんはそれを剣で斬りつけるがそのまま吹っ飛ばされるだけで斬れない。

 

「アームドギアで迎撃したんだぞ!?」

 

「なぜ炭素と砕けないんだ!!」

 

「まさか・・・ノイズじゃない?」

 

「正解だ」

 

「「「!!」」」

 

 もう一回殴ろうと拳を握りしめ振りかぶったところで、私たちの後ろにいる声に反応して振り向きざまに殴りつける。だが、それは一歩も動かず私の拳を受け止めた。

 

「本当は出るつもりなかったんだが、想定外なことが起きたんでな」

 

「誰だ!!」

 

「・・・そんな・・・あなたは・・・」

 

 私は拳を受け止めた相手を見て、思わず腕から力が抜ける。だってその人は私を・・・

 

「久しぶりだな、響ちゃん。吹っ切れてくれたようで安心したよ」

 

 数日前、相談に乗ってくれた男の人だったのだから

 

 

 

 

 

【ケトス・ミュケーナイ】

 

 声を掛けたら思いっきり腹パンされた件について。アジトの留守を預かっていた俺はウェルに特機二課の突入があることを伝え、ウェルは原作通りにノイズとネフィリムのコントロール。俺はいざというときのために後ろから一定の距離を取って追いかけていた。アンチリンカーを散布しても響ちゃんのギア出力があまり下がらなかったのは驚いたが。

 

「あなたは、ケトス・・・マリアのマネージャーの・・・」

 

「ああ、翼ちゃんは何度かマリアと一緒に顔を合わせていたな」

 

「てことはてめぇも奴らのグルか!!」

 

「それよりもなぜ立花の拳を受け止められる!?」

 

「タネも仕掛けもあるとだけ・・・一応俺ら敵同士だし」

 

 俺がネフィリムがいる方に視線をやると奥からケージとソロモンの杖を持ったウェルが現れる。さらなるフィーネの協力者に驚いている間に響の拳を振り払い、距離を取る。

 

「博士・・・!?」

 

「テメェがソロモンの杖を使って」

 

「ええ、明かしてしまえば簡単な仕掛けですよ」

 

「杖を奪うために自分を襲わせたというのか」

 

「ノイズを呼び出し制御できるこの杖の所有者こそ!英雄になるこの自分にこそ相応しいとは思いませんか!」

 

「思わねぇよ!!」

 

 クリスちゃんの心からの叫びと共にミサイルが飛び立つががアンチリンカーにより融合係数が下がった状態で放ったため自らのバックファイアでダメージを負い、その場で崩れ落ちる。それを翼ちゃんが受け止める。ミサイルはウェルが肉壁として呼び出したノイズたちを粉砕し、周りの廃病院の壁を破壊した。

 砂煙や爆炎が晴れると既にウェルはネフィリムの入ったケージを飛行型ノイズで飛ばした後ですんなり響たちに捕まった。俺も抵抗する気はなかったし、何より響ちゃんが俺に何か話したがっていたと見るからに明らかだった。

 

「ケトス・・・さんでしたっけ」

 

 背景で翼ちゃんがネフィリム追撃に走り出したところで響ちゃんが話しかけてきた。

 

「ああ、本名はケトス・ミュケーナイだ」

 

「マリアさんたちの仲間なんですね」

 

「フィーネの後方支援を担当してる」

 

「・・・あの日のことは私だから近づいたんですか」

 

「あの日は偶然だった。俺が声かけたのも偶然だ。だがあの時話したことは紛れもない本心とだけは言わせてもらう」

 

 淡々と俺と響ちゃんの間で問答が繰り返され、そばにいるウェルもクリスも聞き入っていた。背景では翼ちゃんが二課の潜水艦本部でさらに高く飛び上がっていた。

 

「・・・なら尚更私たちは話し合える。わかりあえると思うんです」

 

「・・・・・・」

 

 響ちゃんが俺に期待するかのようにじっと見つめる。俺はしばらく目を瞑りゆっくり息を吐く。ただただ静かに長くゆっくりと間違えないように気持ちを落ち着かせるように。言葉が出るのを待つ響。だが俺はただ何も言わず海を見るよう促すように視線を海へと向けた。海・・・洋上では翼ちゃんがノイズを斬りネフィリムのケージに手を伸ばしたところでマリアの放ったガングニールの槍に弾かれて海に落ちた。

 

「!!翼さん!」

 

「時間には少し早いですよ、フィーネ」

 

「フィーネ!?まさか!!」

 

「そう、彼女こそ新たに目覚めし、我々を導くフィーネです!」

 

 マリアと翼の戦闘が始まる。翼が海から飛び出しマリアに切りかかるが再び弾かれ仮設本部艦上に着地する。マリアはネフィリムのケージを上空に放り投げ、ステルス状態のヘリがそれを回収したのを確認すると翼と同じ土俵に立ち槍を振りかざしとびかかる。

 それと同時にこちらでも動きがあった。上空から調と切歌の奇襲。それは響の察知でなんとかなったがアンチリンカーによる融合係数の低下に加え2対2という状況はこちら側に利をもたらした。

 

「少し早いの帰還で助かりましたよ」

 

「別にあなたのためじゃない。ケトスのため」

 

「いやあ、モテる男は羨ましいですね」

 

「そう思うなら今までの自分の行動について自分の胸によぉぉぉぉく聞いてみろ」

 

 そう言ってウェルを回収して二人に合流する。クリスに肩を貸す響ちゃんが俺たちに問う。

 

「あなたたちはいったい何を・・・」

 

「正義では守れないものを守るために」

 

 上空で待機していたヘリがステルスを解除し、牽引ロープが下がってくる。響ちゃんの問いに答えた調とウェルを抱えた切歌が牽引ロープを掴みヘリに回収されていく。俺も牽引ロープを手に取り引き上げられていく。振り返れば響ちゃんがこちらをじっと見ているが俺が何か言う間もなく、ヘリはステルスを発動。この場から撤収した。

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