東方本気旅録   作:駄々っ子天使

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はい!どうもです!

今回から新しく諏訪の国編に入ります!

そしてピョンピョン時間が飛びます!

それでは本編をどうぞ!


諏訪の国編
第12話 心機一転


 

 

━━━目を覚ますとそこは知らない天井だった。

なんてことも無く目の前には雲がゆっくりと流れる穏やかな空があった。

 

意識を失った後のことはさっぱり分からない。

ここが何処なのか、あの鬼はどうなったのか、永琳達は無事に月に行けたのか、どれ程意識を失っていたのか……。

 

気になることは山ほどある。

しかしどれも確かめようが……いや、何個かは確かめれるな…。

リスクは大きいがその分メリットも大きい、なによりソレをやるなら早い方がいい。

そう考えた俺は早速行動に移った。

 

 

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……何とか成功した…。

 

額にまだ薄らと痛みを感じながらも体をゆっくりと起こす。

その額には一つの目玉が付いていた。

 

━━━━邪眼。

それは千里先をも見通すことが出来る第三の目。

その眼を生まれ付き持つ妖怪は極小数しかおらず邪眼は強大な力の示しにもなる。

 

俺が今行ったのは邪眼の移植手術である。

説明したとおり千里先をも見通す目でありこの目を開くことで妖力を強化することも出来る。

しかし強大な力にはリスクが伴う。

邪眼の移植手術は生半端ではない痛みが襲い副作用として持っている妖力が最下級にまで落ちてしまう。

 

 

……痛みは引いた、妖力は修行すればまた元に…いや更に膨大な妖力になる。

それに今は新しいこの力を試してみようではないか。

 

そう思い俺は額の目に意識を集中させる。

まずは月の様子からだ…。

 

バチッ!

 

「ッ……!今のは…!?」

 

月の様子を見ようとしたら何かに邪眼の力が阻まれた…。

かなり強力な結界であろう。

これ程の結界を貼れるとなると恐らく月詠…。

つまり皆は月に無事に辿り着いたと言うことだろう。

 

そう自分に言い聞かせれば次の探し物を探す。

あの鬼は無事だろうか……。

 

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あれから数時間程邪眼で鬼を探したが見つからなかった。

かなりの痛みと妖力を犠牲にしたのに探し物が二つとも見つからなくて残念である。

 

でもアレほどの強さを持つ鬼だ、無事ならまた会えるだろう。

そう考えれば一先ず邪眼を閉じる。

 

流石に額に瞼があってはおかしいので包帯を巻いておく。

さて……今日からは忙しいぞ。

まずは無くなった妖力を戻すための修行。

食べ物もないので自給自足を成り立たせ、寝れる場所も探さねければならない。

まぁ全て永琳達に会う前に毎日行っていたことだし大丈夫だろ。

 

そんな事を考えていたら背後から何かが近付いてくる気配がする…。

足音から察するに妖獣の群れと言ったところだろう。

一先ず食料は確保出来たな。

 

そんなふうに呑気に考えながら俺は妖獣の群れの中に飛び込んでいった。

 

 

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俺が意識を戻した日からどれほどの年月が経っただろうか……。

 

あれからは適当に妖怪を倒し修行をしながら生物の進化を目の当たりにした。

 

恐竜が姿を現し始め、火山が噴火、草木が燃えて食物連鎖が崩れて恐竜が絶滅。

そして氷河期に入った。

まぁ恐竜達は簡単に倒すことが出来たし氷河期は元々呪氷も使う俺にはなんてこと無かった。

 

そして現在。

やっと人間が現れ始めたらしく遂に人里を発見した。

何億年ぶりの人との出会いに感動を覚えた。

早速人里に入ろうとした時、背後から声が飛んできた。

 

「そこのお前!何者だ!」

 

後ろを振り向けば大きな目玉がついたおかしな帽子をかぶっている金髪の少女が鉄で出来た輪っかのような物を構えていた。

 

 




はい!今回のお話どうだったでしょうか…?

ちょっと時間飛ばしすぎたかなぁ……なんて思いつつもこうでもしないと話が進まないからしょうがないと思ってる自分がいます。

修行の様子はたまに書いていこうと思います。

それではまた次回もお楽しみに!

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