今回はあの原作キャラが出ます!
それでは本編をどーぞ!
今、俺の目の前には鉄製の輪っかのような武器を構えすぐにでも襲ってきそうな少女がいる。
この少女が妖怪ならば問答無用に倒してしまうのだが……この子から感じる力は妖気ではない、つまり妖怪ではないのだ。
しかし霊力、人間の持つ力でもない……。
この力が何かわからないまま戦闘になるのはあまり得策ではない。
ここは一つ穏便に済まさなければ……。
「落ち着いてくれお嬢ちゃん……子供がそんなの持ってちゃ危ないだろ?まずはその武器を置いて……」
「子どッ……人が気にしてることを…!!問答無用!今すぐ排除させてもらうよ!」
どうやら失言してしまったらしい。
少女は怒りを抑えきれずそのまま戦闘に入り鉄の輪っかのような武器を俺に向かって投げつ来てきた。
やれやれ……仕方ない。
取り敢えず話を聞いてもらえるように頭を冷やしてもらうか…。
こちらも戦闘態勢に入れば一先ずは投げてきた武器をジャンプして避ける。
どうやらブーメランのように自動的に本人の元に戻るようで今度は俺の後ろから武器が少女の元に戻っていく。
もちろん何もせずにそのまま当たってしまう気は無い。
俺は風を操ればそのまま空中で静止し、自分の周りに風を集める。
そして大きな竜巻を体の周りに作り出す。
「爆風障壁!」
その竜巻により鉄の輪の武器は軌道がずれ、竜巻を避けて少女の元に戻る。
「少しはやるようだね!だけど次はそんな風じゃ防げないよ!!」
そういい少女が地面に手を着くと四角い土柱が大量に飛び出しこちらに向かってくる。
「面白い能力だな……だけどそんな直線的な攻撃じゃ甘い」
そう呟けば俺は土柱の一つ一つを避けていく。
この土柱は量こそ多く威力も高いが直線的な攻撃でありスピードも遅く機動性にかける攻撃である。
「これも避けるの……!?」
悔しそうに葉を食いしばり再び武器を構える少女。
しかし……もう攻撃させるチャンスはおしまいだ。
次はこっちの番。
「さて……ゆっくり眠っててもらうよ…」
そう呟き少女の後ろに素早く回り込む。
「き、消え……!?」
「おやすみなさい」
俺は懐からある花を取り出す。
その時周りに甘い香りが一瞬香ると少女は眠ってしまう。
倒れた体をそっと抱きとめる。
眠っている少女をゆっくりと寝かせれば俺の上着をかける。
人里の様子を見ながら俺は少女が起きるのを待った。
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「んー……あ…ぅ……?」
日も暮れ始めて夕方になった頃、やっと少女が目を覚ました。
体を起こすと辺りをキョロキョロしている。
恐らくまだ寝惚けていてまだ状況が把握出来ていないらしい。
「おーい……大丈夫かー?」
そう声をかけるとこちらを向き数秒顔を見つめた後にあーっ!と大きな声をあげた。
どうやら先程のことを思い出したらしい。
「お、お前!」
「しーっ…取り敢えず話をしないか……?」
何かを言いかけた少女の言葉を遮り話し合いを求める。
少女は少し黙った後にゆっくりと首を縦に降った。
「ありがとう、まずは自己紹介をしよう、俺は浦飯凉だ。君は?」
「……諏訪子…
「それじゃあ諏訪子、まずなんで君は俺を襲ってきたんだ…?」
「だって……村を守りたかったから…」
「俺が村を襲うと…?」
「だって…アンタ大和国の使いだろ……?もし今村を襲わなくてもまたすぐに襲いに来るだろうし……」
ん……?大和国…?なんだそれ…?
「ま、待った、俺はそんな国の使いじゃないんだが…?」
「え?」
「え?」
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諏訪子の話を纏めると
諏訪子はこの人里の神であり王であるらしい。
そして大和の国という大国がありその国の神はすべて国を収めようとしている。
そして諏訪子の住むこの村にも先日信仰を寄越せと手紙が来たそうだ。
その信仰というのは神にとって力の源らしく諏訪子はそれを拒否した。
すると今度は武力行使にでると手紙が来た。
なので俺の事をこの村を襲いに来た、または偵察に来た大和国の使いだと思ったらしい。
そしてそう話していた諏訪子の声は震え、怯えていた。
「もし私が負けたら……この村の人たちは取られてしまう…そして私はきっと信仰がなくなって消えてしまう…それが怖いんだ……私はこの村の人達と離れるのが…嫌なんだよ……」
そう言うと諏訪子は遂に泣き出してしまう。
きっと今まで溜め込んできた物が全て爆発してしまったのだろう。
そんな諏訪子の姿を見ていると俺の胸がとても痛む。
……仕方ない。これも何かの縁だ。
「諏訪子……もし良ければ俺と一緒に修行しないか?」
「修行…?」
「あぁ……俺に任せてくれればお前を今より何倍にも強くしてやる。だから……どうだ…?」
そう尋ねれば少し俯き黙った後再び顔を上げる。
「うん……私…凉と修行するよ!」
そう言った諏訪子の目は覚悟を決めた目であった。
今回のお話どうだったでしょうか?
少し長めのお話になってしまいました!
次回は新しい原作キャラも登場します!
それでは次回もお楽しみに!