東方本気旅録   作:駄々っ子天使

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はい!どうもです!

特に何も言うことが思いつきませんでした!

それでは本編をどうぞ!


第14話 大和国

 

 

あの後、俺は諏訪子と共に諏訪子の神社に行き晩飯を食べ床に就いた。

 

朝日がまだ登る前、まだ暗い時に俺は動き始める。

修行させるとは言った物の相手がいつ攻めてくるのか分からないのでは落ち着いて修行が出来ない。

それに向こう側がこの村を襲って民を傷付けてしまったら修行をしても水の泡だ。

そうならない為に俺は行動に移った。

 

まずは敵が居ると言われている大和国を探す。

これは邪眼を使ったら簡単に見つかった。

後はこちらから出向いて話を付けるだけである。

結構な距離があるので恐らく今日一日使ってしまうであろう。

諏訪子に心配させないよう簡単な置き手紙だけ書いて置く。

内容は

大和国に話を付けてくる。待ってる間は此処に書いてある修行をしておくこと。

 

さて…それじゃあ行きますか…。

そうして俺は大和国に向かった。

 

 

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あれからかなりの時間が経った。

一応日が登る前に出発したと言うのに今では日が真上に登ってしまっていた。

それだけの時間をかけてやっと付いた大和国。

 

取り敢えずは諏訪の国の使いと言う体で中に入ろうと思うので一先ず服装は少し小汚いローブを身に纏いフードを被っておく。

 

そうして大和国の門番であろう男に近付く。

 

「すいません……私、諏訪の国から来ました使いの者ですが…」

 

「ほぉ…諏訪の国の……暫し待たれよ…」

 

そう言うと男はもう一人の門番に俺を見張っておくように言うと門の奥へと行ってしまった。

 

さて、男が戻ってくる間暇だしこの門番と世間話でもするかな。

 

「門番さんも大変ですねぇ……そんな重い鎧身に付けて…」

 

「………………」

 

なんだこの門番、感じ悪いな。

 

「少しくらい喋ってくれても良いじゃないですか」

 

「この私が人間と?巫山戯るのも大概にしておけ」

 

そう言うと門番はふんっと小さく鼻を鳴らした。

 

「あら、門番さんは人間じゃないんですか?」

 

「私は神だ、まぁお前のような者には分かりもしないだろうがな」

 

ばーか、お前の力が弱過ぎるんだよ。

そのせいでこの国のもっと強い奴らの力に飲み込まれて感じ取れねぇの。

 

そんなことを思っていたら奥に行った門番が戻って来た。

 

「ついて来い」

 

そう一言だけ言うと門番は再び門の奥に進んで行ってしまう。

俺は言われた通り門番のあとを付いて行った。

 

 

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しばらく街を歩いた後、大きな城のような場所に入りある一室の前についた。

どうやらこの奥にいるのがこの国の主らしい……。

 

「無礼のないようにな」

 

そう言うと門番は襖を開けたので俺はそのまま部屋の中に入った。

そこには紫がかった青髪の注連縄を背負った女が居た。

 

「お前が諏訪の国からの使いか……?ふん…諏訪の国は随分人手不足と見えるな…」

 

こいつ本当にこの国の主か……?力は確かに諏訪子よりかは上ではあるが圧倒的な力の差は感じない。

それに俺の抑えてる霊力にも気づかないでいる…。

 

「それでなんのためにここに来た。要件を言え」

 

「分かりました……簡潔に申します。戦の日時と場所、そして条件を指定させてほしい所存で来たのであります」

 

「ほぉ……言ってみろ」

 

「まず時間は1ヶ月後、場所は……ちょうど諏訪の国と大和国の間に開けた土地があります。そして条件は…貴方様とこちらの主と一体一で戦って欲しいと言うものです」

 

「理由は…?」

 

「まずは貴方様との力の差を埋める時間が欲しいのとこちらとしては民を傷付けたくないのです、その為この条件を飲んでほしい」

 

「ふっ……こちらにメリットがないじゃないか…そのような条件を飲むとでも?」

 

「飲まないのならこちらにも考えがあります」

 

「なに……?」

 

ここまでは全て俺の考えていた通り。

さて……派手にかましてやろうか…。

 

俺は腕を真上に上げて指パッチンをする。

すると周りには無数の蝙蝠のような目玉が現れる。

 

「……何をする気だ?」

 

「これは爆弾です…貴方様が今の条件を飲んでくださらないなら今ここで全てを壊します」

 

「そんなことッ…!」

 

したらどうなるか分かっているか?

とでも言いかけたのだろう。

しかしそれは言わせない。

 

それを言いかけた所で俺は抑えていた霊力を解放させる。

 

「……そんなこと…なんですか?」

 

相手の主は予想していなかった力の前に口をパクパクさせている。

 

「さて……返事が聞けないようならまずは…この城ごと行きましょうか……」

 

そうして俺が指に力を入れた時。

 

「待ちなさい…。その条件飲みましょう」

 

凛とした声が周りに響く。

声の主の方を向くとそこには水色の長い髪をした女性が立っていた。

 

「貴方様は…?」

 

そう尋ねると女はゆっくりと口を開いた。

 

「私はこの国の本当の主、天照大御神でございます」

 

なるほど……つまりこっちの神は隠れ蓑のような物か…。

そこで先程まで主を名乗っていた神が口を開く。

 

「し、しかし天照様!諏訪の国のような小さな国の条件、それもこちらに優位のない物を飲んでしまったらこの国の沽券が……!」

 

「神奈子…分かってないわね……今回の戦、もし全面戦争になりましたらこの者も参加しますのよ…?」

 

そう言うと天照は俺の方を指す。

 

「この者の力見て分かるとおり私と同等……もしかしたらそれ以上かも知れませんわ…。もしこの者が戦いに参加したら勝てたとしても私たちの国の軍力は大幅に低下、最悪敗北まで有り得ます…。しかし向こうの主との一体一の勝負ならこちらの勝算は大いにありますのよ」

 

「…………」

 

神奈子と呼ばれていた神は俯き黙ってしまう。

 

「……と言うことで諏訪の使いさん…?お話はこれくらいでお終いで宜しいかしら…?」

 

「……一つ訂正です。私は先程までそちらの…神奈子様と言う方をこの国の主だと思っておりました…なので……」

 

「分かっています。一体一は諏訪の主と神奈子ですわね」

 

「はい……それでは私はこれで失礼します…」

 

話し合いも終わったし諏訪の国に帰ろうと部屋を出ようとした時。

 

「また……お会いしましょうね、妖怪さん…」

 

そう天照に言われた。

 

 

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あれから何事もなく諏訪の国に帰り神社に戻ったら諏訪子に半泣きで抱き着かれた。

 

話を聞くとどうやら俺が大和国に行き寝返ったり殺されたりしないか心配だったらしい。

半泣きの諏訪子を落ち着かせると諏訪子はそのまま寝てしまった。

 

さーて……明日から一ヶ月…修行のメニューを考えなきゃなぁ…。

そう考えながら俺も諏訪子の隣で眠ってしまった。

 

 

 




はい!今回のお話どうだったでしょうか?

自分の書きたいものを書こうとするのってやっぱり難しいですね……。

それでは次回もお楽しみにね!

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