思ったより早く書けたので早速投稿させてもらいます!
今回は題名の通りあの鬼の戦いです!
それでは本編をどーぞ!
「二回戦!次鋒前へ!」
文は意識を失っているので医務室に搬送された。
蒼はまだ負けていないので次の勝負も出ると良い天狗達に止血だけさせると再び前に行ってしまった。
俺も止めようとしたが言うことを聞かず前に出てしまったのだから仕方ない。
全く……変なところで頑固なやつだ。
相手の方は盃を片手に持った赤い大きな角の生えてる鬼が出てきた。
「アンタ……確か蒼とか言ったか?私は星熊勇儀、ここじゃ鬼の四天王なんて呼ばれてるよ」
「御託は良い。さっさと始めるぞ」
「少し位聞いてくれたって良いじゃないか……。まっ、私も早く始めたくてウズウズしてるから良いけどさ!」
そこまで話すと二人共戦闘態勢に入る。
審判が二人を確認した後手を上に上げ――
「二回戦ッ!初め!」
――掛け声と共に手を下げると。蒼は遥か後方に吹き飛ばされていた。
――
「なんだいなんだい?もう終わりかい?母様を倒したヤツの連れなんていうからもっと骨があると思ったが……大したことないねぇ!」
「くッ……化物が……」
フラフラとした姿勢でなんとか立ち上がる蒼。
どうやら勇義の攻撃が当たるより先に後ろに飛んでいたらしく飛ばされたのは風圧のせいでありダメージは少ないらしい。
……しかし
(
恐らく今の攻撃は勇儀にとっては挨拶替わりと言った所だろう。
その攻撃だけで蒼は吹き飛ばされてしまったわけだ。
あの拳が一撃でも当たればそれこそ蒼にとっては致命傷になるだろう。
そして今の一撃は真正面から放たれギリギリで避けれた物。
蒼にはその攻撃も見えず受け止めることも出来ない。
今の蒼と勇儀にはそれだけの力の差がある。
(でも……だからと言って簡単に負ける理由には――)
「いかねぇよなぁッ!」
その言葉と同時に蒼は両手を窯に変形させ高水圧の斬撃を繰り出す。
蒼の能力は『水圧を操る程度の能力』である。
蒼の斬撃は妖力を変化させて出来た水を能力で高水圧にさせその水の中に細かい砂の様な妖力を混ぜる事でダイヤモンドでも切れ、生物に当たれば当たった部分から切断される程であろう。
その斬撃を勇儀は何故か避けようとはせず受けようともせず、ただ立っている。
「はッ!俺の斬撃を舐めるなよ!何でも切れる超水圧の斬撃だッ!例え鬼の四天王でもまともにくらえばじゃ唯じゃ済まねぇぜ!」
「確かに……
その言葉と共に勇儀が手を振ると蒼の繰り出した斬撃は消えてしまった。
「なッ……!」
「何をした?ってか?簡単な事さ、アンタの水は妖力で出来てる。だからアンタの水の妖力よりも大きい妖力をぶつけて打ち消しただけさ……」
確かに勇儀の言っていることは理論上可能ではある。
しかし蒼も妖怪の中ではかなりの強者。
その蒼の繰り出した妖力をかき消すほどの妖力となるとどれ程の妖力なのだろうか。
しかも、それを糸も簡単に実現させてしまう勇儀の妖力の底はどれ程なのか蒼には予想も付かなかった。
周りから見れば二人の力量はまさに大人と子供。
それ程までの力の差を見せつけられれば大体の者は諦め、絶望するであろう。
しかし、まだ蒼の目には光が灯っていた。
「良い目をするじゃないか……気に入ったよ…」
「お褒めの言葉ありがとうよ、鬼の化物が……」
(チャンスは1回……成功させればまだ勝機はある。俺もかなりの覚悟が必要だが…臆したら待つは死だ!)
「何を考えてるのか知らないが鬼に下手な策じゃ真っ向から壊されるだけだよッ!」
そう言うと同時に勇儀が距離を詰め上段に蹴りを入れる。
頭を下げることで蒼はそれを躱すがすぐさま追撃のかかと落とし。
横に転がりつつ勇儀の足に蹴りを入れるも全くとして効いていないようですぐさま拳のラッシュが繰り出される。
拳一つ一つが音を置き去りにするような恐ろしい速度のパンチだが腕に側面から力を与える事で何とか当たらせないようにする。
しかし拳の風圧でどんどん蒼は傷が増えるばかりである。
「ほらほら!どうしたんだい?やり返してこないのか?」
そう言い勇儀が右腕を大きく振り下ろす。
(今だッ……!)
蒼はその拳に向かい鎌の先を向ける。
咄嗟の事であり避けることも出来ず勇儀の拳はそのまま鎌の先に自ら刺さる。
しかしその拳の威力に耐えれずゴキッと蒼の腕の骨が折れる音がした。
「ッ……肉を切らせて骨を立つってやつかい…?なかなかやるじゃないか…」
「へッ…まだまだ骨を立たせてもらうぜッ!」
そう言うと勇儀の腕を刺している鎌とは逆の鎌で勇儀を切りつけようとする。
咄嗟に勇儀は鎌を抜こうとするが……
(ッ!鎌が抜けない!?)
鎌が拳に刺さったと同時、蒼は腕の鎌を更に変形させ抜けにくい反しを作っていた。
そうしてる間に鎌が勇儀の首に当たろうとし、勇儀が思わず目をつぶった時……
………………何故かいつまで経っても鎌は勇儀の首に当たらなかった。
不審に思った勇儀が目を開けると、蒼は立ち勇儀の首に当たる寸前まで鎌を近付けながら意識を失っていた。
「な、なぁ審判?この場合はどうなるんだい……?」
「えーっと……蒼選手を戦闘不能と見なして…勇儀選手の勝利とします!」
それと同時に蒼の両腕の鎌が腕に戻り、蒼はその場に倒れてしまった。
「ったく……格好の付かない勝たせ方すんじゃないよ…」
そう呟くと勇儀は蒼を背負い医務室の方に向かって行った……。
はい!今回のお話どうだったでしょうか?
何だかんだで程度の能力と言う言葉の初登場だったりします()
妖怪の山との戦いも残り3回となりました!
それではまた次回もお楽しみにね!