東方本気旅録   作:駄々っ子天使

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はい……どうも皆様お久しぶりです。

いや、あの、はい、すいません。投稿サボってました←
特に何も言い訳もなくサボってました。はい、すいません。←


……それでは本編どーぞ!


第27話 飯だ!酒だ!宴会だ!

 

「「かんぱーい!!」」

 

「……乾杯…」

 

……恐らくほとんどの人が今の状況が把握出来てないだろう。なぜ分かるかって?俺も把握できてないからだ。

俺の目の前では何故か鬼と天狗、そして紅と蒼が混ざり酒を飲んだり机に並べられた料理を食べたり……所謂宴会を楽しんでいる。

 

俺の記憶が正しければ酒を浴びるように飲んでいる勇儀や萃香は勝ったとはいえ大量のアルコールを摂取していいような怪我じゃないはずである。

その隣で少しずつだが酒を飲んでる風羅も蒼や紅にウザがられながらもずっと絡んでいる射命丸に至っては意識が無くなるほどの怪我だった筈だが……

 

「おい!涼!楽しんどるかぁ!?」

 

周りを見ながら色々考えていたら突然後ろから乱鬼が持たれかかりながら話しかけて来た。

 

「あぁ!?なんじゃなんじゃ!お前全然酒が進んどらんじゃないか!意識も戻ったばっかなんじゃからもっと酒を飲め!酒を飲めばどんな傷もすぐに治るじゃろ!」

 

……そういう事か…全てはこのバカ……いや酒好きの鬼のせいと言った方が正しいか…。

 

恐らく大の酒好きの鬼という種族では酒は怪我にも病気にも効く万能薬ということになっているのであろう……。

だからあの激闘の後に、激闘の後にこそ酒を飲めということか……。

 

「……悪いな乱鬼、俺はそんな飲める方じゃないんだ、だから飲むなら他をa「つべこべ言わず飲めッ!」

 

酒を断ろうとほかを当ってくれと言いかけた時、気付いたら口の中には程よい苦味と甘みが混ざったアルコール味の液体が流れ込んで来る。

もちろん吐くことも出来ないし口に留めようにもどんどんと流れ込んでくるので飲むしかない。

 

「ッ……はぁ…!」

 

「にししっ!流石涼!いい飲みっぷりじゃな!」

 

 

――

 

「もう!乱鬼さん!何やってるんですか!うちの涼様を虐めないでください!」

 

「虐めとらん!介護じゃ!」

 

 

あの射命丸とか言う天狗の面倒臭い質問攻めを受けていたら何と自分の主人が無理矢理酒を飲まされていた。

射命丸の言葉は完全に無視し向かってきたものの既に涼様はお酒を全て飲まされていた。

全く……これで主が急性アルコール中毒とかにでもなったらどうするのだ…。

そう思いながら涼様の背中を撫でるも反応がない。

まさか本当にアルコール中毒に……?

 

「……涼様…?大丈夫ですか?」

 

心配気味に顔を覗き込むとトロンとした表情をし顔を真っ赤にている。

声をかけたことでこちらに気付いたのかこちらをジッと見つめて来るも何も話してはくれない。

 

「……涼様…?」

 

「紅ぃぃ〜〜ッ!なんでお前はそんな可愛いんだー!?えー!?」

 

突然なにか吹っ切れたようにこちらに飛びつき頭を撫で可愛い等と褒めてくる涼様。

私は状況が理解出来ずほぇっ!?と言う声しか出せずにいる。

 

「あー!ほんと!可愛い!可愛い!可愛い!赤と黒の混ざった艶やかな髪!長いまつ毛!大きい目!何だかんだで弟の蒼が大好きな所!全てが可愛いなぁ!」

 

「ッ〜〜〜!!!」

 

思わず声にならない声を抑える。

ここまで自分の事を褒められたことは人生、いや妖生で初めてである。

確かに褒められて嬉しくもあるが何より恥ずかしいので本音を言うならやめて欲しい……が、やめて欲しくないと思う自分もいる。

確実に今の私はニヤケ顔で顔を真っ赤にしている。

 

「もー……本当に食べちゃいたいくらいだ!」

 

「はひッ……!?」

 

その言葉を最後に私は恥ずかしさのあまり気絶してしまった。

 

 

――

 

……一体何が起こったんだ?

突然涼様が姉ちゃんの頭を撫でながらべた褒めし始めた、姉ちゃんの方は顔を真っ赤にし頭から煙を出し始めたと思ったら気絶してしまった。

 

……羨ましい…。

じゃなくて!完全に涼様は酔ってる!そうじゃなきゃあんな奇怪な行動に出るはずがない!

 

「あー!蒼〜!お前もいたのか〜!」

 

そんなことを考えていれば涼様がこちらに気づく。

これ以上涼様に醜態を晒させる訳にも行かないので何とかしなければ……。

 

「涼様、そろそろ今夜はおやすm「お前も本っ当!可愛いなぁ!」

 

涼様に寝ることを進めようとした途端いつの間にか俺は涼様の腕の中に収まっていた。

 

「お前の髪は紅と違ってフワフワしてるし!なんかいい匂いするし!ほんっと!可愛い!」

 

やばい、このまま褒めちぎられると俺も姉ちゃんと同じようにヤられる。

何とかしなければ……いけないのだが…

 

「あぁぁ!よしよしよしよしよし!ちゃんと俺の言う修行もこなすし!1頼んだら100やってくれるし!本当に有能な式達だ!」

 

こんなん無理!辞めさせるなんて勿体なさすぎる!

普段は優しいが何処か一歩距離の置いたようなクールな涼様がこんなふうにべた褒めしてくれるなんて!

 

「あー!もー!いい子!いい子!」

 

そう言いながら涼様が俺の背中を撫で抱きしめる。

その感覚と共に俺は意識を失った。

 

 

――

 

その次の日、朝になり早めに寝ていた白狼天狗の話によると宴会場では全員が顔を赤くしたまま気絶しておりその中で涼だけが満足気に寝ていたと言う。

 

 

 




はい、今回のお話どうだったでしょうか?
久しぶりに書いたので何やら文がおかしい点が沢山あると思われますので指摘してくださると嬉しいです!

それではまた次回もお楽しみにね!

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