東方本気旅録   作:駄々っ子天使

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はい、連続投稿です。

展開を進めるのって難しいですね……。

それではどうぞ!


第4話 月の覚悟

 

 

永琳のあとについて行ったら大きな壁があって其処でボディチェックをされて試しの剣や武威の斧や鎧、破邪刀なんかも取られてしまった。

 

まぁ死出の羽衣や鈴駆のヨーヨーも魔界の重濃酒である鬼殺しもあるので最悪の場合は何とかなる。

 

そんなことを思っていたら大きなビルの最上階に案内され。

今は月詠(ツクヨミ)様と呼ばれる人の前で自己紹介をした所だ。

 

しかし何故か自己紹介をした後から全く月詠(ツクヨミ)に反応がない。

なんでだろうなぁ……なんて呑気なことを考えていたらやっと月詠(ツクヨミ)が口を開いた。

 

 

「悪いな永琳……少し涼君と二人で話がしたいんだ…少しの間席を外してもらえないか…?」

 

「え?し、しかし……」

 

 

席を外すように言われた永琳は困ったような表情をしている。

 

まぁそりゃあ素性もわからない旅の者と言っている男と恐らくこの都市の最高権力者を簡単に二人きりに出来るわけないよなぁ…。

 

 

「頼むよ…。なに、心配はいらないさ少し話し合いをするだけだ……」

 

 

少し考えた後に永琳は、分かりました。

と一言いい部屋を出て行ってしまった……。

 

さて……俺と二人で話したいとはなんだろうな…?

そう思っているとずっと立っているのが疲れたので許可を得てから目の前にあるソファに座らせてもらった。

 

凄いフカフカ…良いなぁ……。

 

 

「さて……単刀直入に聞こう」

 

 

呑気な事を考えていたら月詠(ツクヨミ)の周りの空気が変わった。

 

 

「君は……妖怪か…?それとも人間か?そして……私の敵か?味方か?」

 

「……俺は妖怪です。そして……今は貴方の敵でもなければ…味方でもありません」

 

 

俺は正直に答えた。

実際月詠(ツクヨミ)から発されている威圧はかなりの者だ。

だからこそ俺は嘘をつくのは良くないと思い正直に答えた。

 

 

「なるほど……それでは今は…とはどういう事だ?」

 

「俺は自分から喧嘩を売るようなことはしません。しかし、もし喧嘩を売られるなら喜んで買います……」

 

「そうか……」

 

 

そう呟き月詠(ツクヨミ)は少し考えた後に再び口を開いた。

 

 

「ならば…契約を結ばないか……?」

 

 

契約……?

 

 

「それはどう言った契約で…?」

 

「なに、そうややこしい契約ではない。君は妖怪だが全く穢を感じさせない。しかしその体には確かに妖力も感じる、それと同時に霊力も感じるがね。」

 

「そして君から感じる力は……私と同等…いやそれ以上かも知れないほどにある。だから出来るな君とは有効な関係を気付きたい、しかし君がもし敵になるというのなら私はこの命に変えてでも君を無力化する」

 

「だがそんな無利益な戦いは私も君も望んでいないだろう……?だから君にはこの都市の軍人になって欲しい、そしてその代わり君にはこの都市での最低限の衣食住は保証しよう。そして君が望む事はできる限りのことは叶える。という契約だ」

 

 

……ふむ…つまりは戦いたくない敵はどうせならこの都市の戦力にしてしまおうと

言う考えか…。

まぁ別にそれが嫌な訳でもないし、この都市はかなり発展している。

この都市で住めるのなら願ったり叶ったりである。

こんな契約を捨てる理由もないわけだが……。

 

 

「良いですよ、ただしこちらからも二つ頼みがあります」

 

「……聞こうじゃないか…」

 

「まず一つ目、軍人になるに至って最初の立場は一番下の軍人にしてください。

そして二つ目、この都市に入る時に取られた道具類をすべて返してください。

この二つの頼みを聞いてくれるなら喜んで聞き入れましょう」

 

「勿論二つとも叶えてやるが……なぜ一番下の軍人からなんだ…?君ほどの強さだ、幹部クラスの立場からでもいいのだが…」

 

「いきなり見知らぬ人が今日からお前らの上司だ、なんて言われたら誰だって嫌ですからね。いくら力があっても人望が無ければ意味が無い…」

 

「……そうか…良いだろう……それじゃあこの契約書に君だと分かるようにサインしてくれ……」

 

 

そう言い月詠(ツクヨミ)は何処からか取り出した契約書を俺の前に置いた。

 

俺は指を軽く噛み切り、血を出せば今日から始まる新たな生活に心を踊らせながら契約の部分に指を押し付けた……。

 

 




はい!第4話!いかがだったでしょうか?

次回からは少しだけ日常パートをやろうと思います!

それではまた次回もお楽しみに!

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