東方本気旅録   作:駄々っ子天使

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はい!どうも!
今回は初めて予約投稿と言うものを使ってみました!
もし上手く出来ていれば18:30に投稿されてる筈です!
その時間に投稿されてなかったら失敗しました()

今回から古代の民編も終盤です!
それでは今回のお話しをお楽しみください!


第8話 月面移住計画 ①

 

 

今日は水曜日、何時もなら午前中は兵の訓練を受け持ち午後からは書類の整理、それが終われば壁の外の見回りと言うスケジュールだが今日は少し違った。

 

朝から月詠(ツクヨミ)に呼び出されているのだ。

眠い体をゆっくりとベッドから起こすとまずは着替えから始める。

本当なら軍人に支給されている制服を着なければいけないのだがあれは動きにくいので大切な用事な時にだけ着ている。

 

今日は制服を着てくるようにも言われなかったし何でも良いだろう。

なんとなくで服を選ぶと洗面所に行き顔を洗う。

そしてパンを焼いて軽い朝食を取ろうとコップに牛乳を注いだらコップにヒビが入ってしまった。

 

 

「………………」

 

 

思わずジッとコップを見つめる。

何だか嫌な予感がする。

あんまりこういう物は信じないのだが何となく嫌な予感がするのである。

しかしそんな事を気にしてもどうにもならないと自分に言い聞かせ手早く朝食を済ませれば庭に出る。

 

毎日朝食を済ませたあとはここで軽い鍛錬をするのが日課なのだ。

贅沢を言うなら相手がいる組手が一番力が付くのだが……俺の動きについて来れるやつがいないのだから仕方ない。

取り敢えず今日は時間もないし早く終わらせようと思う。

 

ポチッ。

 

壁にあるスイッチを押すと庭が左右に破れてその下はそこが見えない程深い。

そして穴のちょうど俺が立っている場所から反対側まで一本の綱が引かれている。

 

今日は酔拳の練習でもするか。

そう思い俺はこの都市の中では一番度数の強いと言われる月土産と言われる酒を一瓶手に持つ。

そして瓶の蓋を開ければ一気に飲み干す。

 

 

「ヒック……俺の技は酔拳だぁ…」

 

 

さすがこの都市で一番の度数の酒。

すぐに酔いが回ってしまう。

ベロンベロンに酔っ払ったまま俺はゆっくりと縄に足を置く。

 

 

「酔えば酔うほど……技にキレが増し…動きが洗練されていく…ヒッ…うぇッ…」

 

 

流石に飲み過ぎたかなと気持ち悪くなりながらもそのまま縄の上を進んでいき何とか渡りきる。

 

……また今度もっと遠くしてもらうかな。

 

 

「…貴方こんな無茶な修行ばかりしてるの?」

 

 

どこからか声が聞こえてきた。

フラフラとしたまま声の聞こえてきた方向を見れば家の門のほうに永琳が居た。

 

 

「あぁ〜永琳じゃないか〜。何しに来たんだよ?」

 

 

ふわふわとした頭でゆっくりと永琳に近付く。

酒臭いからか永琳は離れて行ってしまう。

……少し寂しい。

 

 

「貴方も月詠(ツクヨミ)様に呼ばれているんでしょう?貴方に限ってそんな事はないと思うけど一応遅刻しないように迎えに来たのよ…。そしたら朝からこんな度数の強いお酒飲んで……」

 

 

ブツブツと説教を始める永琳。

こうなったら長いんだよなぁ…なんて思いながら大人しくしていれば段々と酔いが冷めてくる。

時計を見れば月詠(ツクヨミ)に指定された時間まで後30分程、流石にそろそろ家を出ないとまずいと思いもう1度壁にあるボタンを押して庭の穴を片付けると永琳にそろそろ行かないと遅刻するぞ、と言いお説教を止めさせて小走りで月詠(ツクヨミ)のいるびるにむかった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

 

何とか時間に間に合った俺達は月詠(ツクヨミ)の居る部屋に入った。

そこには既に俺達以外にも収集されたであろう面々が集まっていた。

そして一番奥にいる月詠(ツクヨミ)が全員集まったな。

と言うと今までこちらに向いていた視線が全て月詠(ツクヨミ)の方に向いた。

 

 

「今日集まってもらったのは以前から問題視していた強大になっていく穢についてだ……」

 

 

その事を聞いた途端隣の永琳の表情が強ばる。

それもそうだ、この都市の一番の敵である穢、そしてその穢から身を守る為にあの大きな壁や様々な機械を作りこの都市を発展させて来たのは永琳なのだから。

そしてだからこそ分かっていた。

近頃穢の力が強くなりあと数年もしたら今の壁が撃ち破られてしまうことが。

 

 

「近頃の穢の力の上昇はかなりの物だ、恐らく残り数年で今の壁が破られてしまうだろう」

 

 

そう月詠(ツクヨミ)が言うと他の者がざわつき始める。

聞こえてくのは驚きの声、不安の声等様々だ

その中には永琳を貶すような声もあった。

 

やはりあの女に任せていたのが間違いだ。

私に任せておけばもっと強固な壁が……

 

そこで思わず俺はバンッと机を叩いてしまった。

怒りのせいで力加減が上手くいかず机は簡単に壊れてしまう。

暫くの静寂の後月詠(ツクヨミ)がゴホンッと咳き込み話を続けた。

 

 

「今の壁が弱いという訳では無い。今の壁は我々の作れる最大で最強の壁であることは確かだ。しかしそれを遥かに超える勢いで穢の力が強くなっているのである……」

 

「そこでだ…これは提案なのだ穢の無い土地、月に移住をしないか?」

 

 

月詠(ツクヨミ)の口から放たれた言葉に再び室内はざわつき始める。

しかしそのざわつきを収めもせずに月詠(ツクヨミ)は話し始める。

 

 

「私の考えでは永琳、君の知能があれば月まで行けるロケットの開発は出来るはずだ。そしてもし君が出来ないのであれば恐らく私達はこのままこの土地に残り穢と過ごし寿命を受け入れなければならないだろう……」

 

 

その言葉を聞き一斉に永琳の方へ視線が向けられる。

 

 

「どうだ……?君に頼めないか?」

 

 

隣にいた俺には分かった。

永琳は小さく震えていた。

今まで幾度となくこの都市の為に開発をしてきた永琳だが今回の開発にかかる重圧(プレッシャー)は訳が違う。

 

その重圧がどれほどの物か俺には分からないが俺に出来ることはこれしかない。

そう思い俺は、

 

 

優しく手を握った。

 

 

ゆっくりと泣きそうな表情でこちらを向く永琳に軽く微笑みながら俺は頷く。

すると何かを覚悟したような表情で前を向く。

 

 

「はい!私に任せてください!この都市の安寧の為にこの八意永琳!全身全霊を尽くして見せます!」

 

 

そうして始まった月面移住計画。

 

出発予定は五年後だ。

 

 

 




はい!今回のお話しどうだったでしょうか?

文を纏めるのってやっぱり難しいですね。
次回は出発まで時間が飛びます。

それでは!また次回もお楽しみに!
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