長期間に渡って更新が途絶えてしまっていたこちらのお話、ようやく最終話を更新する事ができました。
遅くなってしまい本当に申し訳ございませんでした(土下座)
お詫びというのも変な話かもしれませんが、今回は『戦いを続けるEND』と『戦いを止めるEND』……その両方を纏めて載せました。
まずは『戦いを続けるEND』をご覧下さいませ。
挿入歌:Revolution
「ッ……お前、秋山のデッキを……!!」
「クハハハ……!!」
命を落とした蓮のカードデッキを受け継ぎ、仮面ライダーナイトに変身した城戸真司。ライダーの力を失ったはずの相手が再び変身したこの状況下、アビスは厄介そうな口調で舌打ちし、逆に王蛇は楽しそうに笑いながらナイトを見据える中、ナイトはカードデッキから1枚のカードを引き抜く。そのカードの背景には、青い風が吹き荒れる金色の翼が描かれていた。
≪SURVIVE≫
「はぁっ!!」
突き出したダークバイザーが新たな武器―――“ダークバイザーツバイ”に変化し、装填口にサバイブ・疾風のカードが差し込まれる。それによってナイトの全身に3つの鏡像が重なり、彼を新たな姿に進化させた。
金色のラインが追加された蝙蝠の翼らしき青い装甲。
背中で靡く蝙蝠の翼のような黒いマント。
紺色から黒に変化したアンダースーツ。
黒から青に変化したカードデッキ。
サバイブ・疾風の力を使ったナイトは、疾風を司る蒼翼の戦士―――“仮面ライダーナイトサバイブ”への強化変身が完了。ダークバイザーツバイから引き抜いた長剣―――“ダークブレード”を構え、オーディン達と相対する。
「面倒な……沈め!!」
「フッ!!」
アビスがアビスバイザーからエネルギー弾を、ゾルダがマグナバイザーから弾丸を連射してナイトサバイブを狙い撃つも、ナイトサバイブは左腕に装備した盾―――“ダークシールド”飛んで来るそれらを難なく防ぎ、振り下ろしたダークブレードから風の斬撃を放出した。
「おりゃあ!!」
「「ぐぅっ!?」」
斬撃がアビスとゾルダの足元に命中し、2人が怯んだ隙にナイトサバイブはダークブレードをダークシールドに収納。1つとなったダークバイザーツバイの装填口を開き、ファイナルベントのカードを装填した。
≪FINAL VENT≫
『キキィィィィィィッ!!』
エコーのかかった電子音が鳴り響き、ナイトサバイブの後方から蝙蝠型の怪物―――“
「はっ!!」
『フフフフフ……ヌゥン!!』
「「「「ハァァァァァァァッ!!」」」」
ナイトサバイブが跳躍し、それを見たオーディン達や、後から合流したタイガ・インペラー・ファム・リュウガも一斉にナイトサバイブに向かって特攻していく。しかしナイトサバイブはバイクモードとなったダークレイダーに乗り込み、特攻して来るライダー達に向かって猛スピードで突っ込んで行く。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
『ッ……ヌゥ!?』
「おあぁっ!?」
「「くっ!?」」
「きゃあ!?」
「「「「うあぁぁぁっ!?」」」」
突っ込んで来たダークレイダーはオーディンに掠るように衝突し、そのまま王蛇、アビスとゾルダ、ファム、そしてエクシス、タイガ、インペラー、リュウガの順に次々と撥ね飛ばして行く。ナイトサバイブはそんなライダー達には目も暮れず、そのまま突っ込んで行った先に存在するコアミラーに狙いを定めていた。
(あのミラーを壊せば全てが終わる……!!)
そうすればライダーの戦いは終わり、これ以上誰かが犠牲になる事はなくなるだろう。しかし……
(ッ……でも良いのか……本当にそれで……?)
蓮から託された願い。恋人を救いたいと言っていた彼の想い。それが脳裏に想い浮かび、ナイトサバイブは決断が鈍りかける。
(どうすれば良いんだ……俺は……ッ!!)
戦いの行く末は、自身の手に委ねられた。
戦いを続けるべきか。
戦いを止めるべきか。
ナイトサバイブが選んだ答えは―――
『恵里を……頼、む……ッ……』
「―――ッ!!」
そして……答えは決まった。
『キシャアァァァ……!!』
コアミラーを守ろうとしているのか、正面からはディスパイダーが迫り来る。それを見たナイトサバイブは背中のマントを翼に変化させ、ダークレイダーのボディを包み込む事で巨大なドリル状となり、一気に加速する。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
『ギシャアァァァァァァァァッ!?』
ナイトサバイブの必殺技―――“
「俺は……」
彼の中に、コアミラーを壊そうという意志はなくなっていた。何故そうなったのか。理由はただ1つ……
「俺は戦う……蓮の代わりに……!!」
仲間の想いを、願いを託されたのだから。
「さぁて」
「フン……」
「ハハハハハ……!」
ナイトサバイブの周囲に、その時点で生き残っているライダー達が次々と集まって来た。
誰1人、息絶えて横たわっている蓮の姿には見向きすらしようとしない。
ゾルダ。
王蛇。
アビス。
タイガ。
インペラー。
エクシス。
ファム。
リュウガ。
オーディン。
9人のライダーが、ナイトサバイブを一斉に取り囲む。
その全員がそれぞれの召喚機を構え、その手にはファイナルベントのカードを所持していた。
そんな絶望的な状況下にも関わらず、ナイトサバイブは怯まなかった。
「蓮……お前にも、答えはわからなかったんだろう……?」
≪FINAL VENT≫
≪FINAL VENT≫
≪FINAL VENT≫
≪FINAL VENT≫
≪FINAL VENT≫
王蛇が、タイガが、インペラーが、エクシスが、オーディンがファイナルベントのカードを装填していく。
「お前は答えを見つける為に戦っていたんだ……!」
≪FINAL VENT≫
≪FINAL VENT≫
≪FINAL VENT≫
≪FINAL VENT≫
リュウガが、アビスが、ゾルダが、ファムが、ファイナルベントのカードを装填していく。
「俺も戦う……お前が探していた答えを、見つける為に……!!」
ナイトサバイブはダークブレードの柄に手をかける。
彼にはもう、迷いはなかった。
戦う覚悟は決まっていた。
「はっ!!」
ダークブレードが引き抜かれ、8人のライダー達も一斉に構え出す。
そしてナイトサバイブが引き抜いたダークブレードを振り上げ、8人のライダー達に向かって果敢に立ち向かっていく。
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
彼は戦い続ける。
その先に何が待っていようとも。
仲間への想いを胸に、彼はその剣を振り下ろす。
それが、新たな戦いが始まるゴングとなるのだった。
この結末は悲劇なのか……
それともこれで良かったのか……
物語はまだ序章に過ぎない……
答えは、もう1つの龍騎の物語が教えてくれるだろう……
END……
以上、『戦いを続けるEND』でした。
ライダー達が一斉に敵として襲い掛かって来る中、蓮の願いを託された真司は遂に戦う覚悟を決めました。そんな彼の行く末や如何に。
ちなみに漫画版だとあの後、なんと真司ナイトがライダー達を全滅させてしまう模様。凄まじい戦闘力ですね……。
(もっとも、その代償もあまりに大きかったようですが)
さて、お次は『戦いを止めるEND』でお会いしましょう。
ではでは。