咲「まだほっぺたヒリヒリする……」イタタ
淡「ご、ゴメン。ちょっとやり過ぎた……でも勧誘振り切るの大変だったんだからね」
咲「分かってるよ、私も置いていってゴメンね」
淡「うん!」
桃子「さっ仲直りも終りましたし、サークル説明会の計画立てないっすか?」
淡「もともとはモモコが私を一緒に連れて行かなかったからなんだから」
桃子「あの場から二人消すのは、というよりダブリーさんを消すのは無理だったっす
咲「淡ちゃんが普段から目立つから……」
淡「あれ?私が悪いの?目立つのは別に悪く無いでしょ?」
桃子「悪くは無いっすけど、あそこでは余計だったっすね」
淡「」イラッ
淡「私は二人と違ってスターだからね。地味な二人と違って」フフン
咲・桃子「「……」」
淡「……」チラッ
咲・桃子「「……」」
淡「何か言ってよ!?『大星だけに?』とか『地味じゃないよ!』とかさ!」
咲・桃子「「……」」
淡「これじゃただの嫌な奴じゃん!」
桃子「大星だけに?って自分で言うんすね」
淡「うっ!?」イワナイデ
咲「淡ちゃんは地味じゃないよ?」
淡「サキ……そうじゃない」
桃子「まあ実際、スターとも言える人が言うのは微妙な台詞っすね」
咲「私は地味な方がいいなぁ」
淡「もう地味はいいよ……それより!ほら」ガサガサ
桃子「おお!勧誘のビラ。しかも全サークル網羅っすか」
咲「淡ちゃん流石!」
淡「でしょっ。(勝手に持たされただけだけど)」
咲「これ見ながら説明会の計画立てよっか」
桃子「予想以上の数。全部は回れない?」
淡「多分ね。何個かに絞らないとダメかな」
咲「そっか。ごめん、私ちょっとおトイレ行ってくるね」
桃子「了解っす」
淡「面白そうなとこピックアップしとくねー」ノシ
*****
淡「うーん、これとかどうかなー?」
桃子「イマイチっすね。ところでダブリーさん、1つ聞いていいっすか?」
淡「うん。何、モモコ?」
桃子「私たちって喋るの初めてっすよね?」
淡「そうだっけ?」
桃子「そうっすよ!いきなり『モモコ』とか呼ぶから私が忘れてるかと思ったっす」
淡「対局したのは覚えてたんだけどなあ、気づいたらもういなかったんだっけ」
桃子「あの時は負けて悔しくてステルス全開で逃げたっすね」
淡「私はあの時から話してみたかったんだよ?」
桃子「何でまた私なんかと?」
淡「サキから面白い能力を使う娘がいるって話は聞いてて。それにサキの話し方が仲良さそうだったから気になってた」
桃子「嫉妬っすか?」
淡「違うって」
桃子「まあ私もダブリーさんとは話してはみたかったす。インハイの話とか聞きたいっす」
淡「そうでしょ!だからモモコでいいよね?」
桃子「だからの意味が分かんないですけど、いいっすよ。(私をモモコって呼ぶ人って何気に超レアな気が)」
淡「それから私も気になってたんだけど『だぶりーさん』って私だよね?」
桃子「分かりやすくて良いあだ名だと自負してるっす」
淡「良くないよ!いや確かにダブリーはよくするけど」
桃子(よく、なんてレベルじゃないっすよね)
淡「可愛くない!」
桃子「嶺上さんも両立直さんも役名で個人が特定出来るって凄いことっすよ」
淡「それでも嫌!サキのことだって『咲ちゃん』って呼んでたでしょ」
桃子「前に止めてって笑顔で凄まれたんすよね」
淡「やっぱり。私も『淡ちゃん』とかでいいからね」
桃子「えー、良いと思うんすけどねー。じゃあ『淡』でよろしくっす」
淡「オーケー!」
*****
淡「で、説明会どこにする?」
桃子「ざっと見た感じだと、私はこの『麻雀教育委員会』が気になるっすね」
淡「何その名前。なんとなく拒否したくなるんだけど……」
桃子「簡単に言うと地域の中学・高校に麻雀を教えに行くサークルみたいっす。自分で打つより教えるのがメインすね」
淡「……人に教えるの苦手。後輩にそっと拒否されるくらい」ズーン
桃子(何か嫌な事思い出してる……)
桃子「苦手は克服しなくちゃっす。それに自分が教えた子が活躍するのは悪くないもんすよ」
淡「モモコは後輩に指導とかしてたんだね、私と違って……」
桃子「卑屈になりすぎっす。咲ちゃんも淡タイプだと思うんで二人で教え方を教えてもらえばいいんじゃないっすか?」
淡「教え方を教え?ややこしいけどサキと一から競うのは面白そうかも」
桃子「じゃあ一つ決まりっす!淡は見たいサークルないんすか?」
淡「この『役満研究会』とか『ニュールール・雀』とかは面白そう!」
桃子「『役満のみを追求』と『麻雀の新ルールを提案』すか。確かに面白そうですけど」
淡「入りたいかって言われると……うーん、だよね。あとは『ネト麻研』かな」
桃子「意外っすね、ネット麻雀とか嫌いな人かと思ってたっす」
淡「うん、あんまり勝てないから好きじゃない。でも練習にはなるし、それに……」
桃子「それに?」
淡「いつか必ずノドカに勝つ!!」
桃子「それは無理なんじゃ……」ノドッチ
淡「ノドカは何故か私に当たり強いし。ネト麻じゃぼこぼこにされるし……いつか絶対勝つ!!」
桃子「あー、応援するんで頑張って下さいっす」
淡「何言ってるの?やるからにはモモコとサキも一緒に勝つまでやるからね」
桃子「えー……」
淡「文句言わない!」
桃子「マジっすか?とりあえず説明会には行きますか」
淡「よし決定!あとはサキにはこれかな?」
桃子「『麻雀ファン倶楽部』魅せる麻雀を目指すサークルっすか。咲ちゃん、いや嶺上さんにはピッタリっす」
淡「だよね!あの嶺上は強いし綺麗だし似合ってるし……」
桃子「同意ですけど、やけに押すっすね?」
淡「だって」
咲「何が綺麗だって?」
淡「」ビクッ
桃子「お帰りっす!迷わなかったんすか?」イガイ
咲「意外じゃないよ?、トイレは入口からすぐの場所だしね」
咲(一周して逆の入口から入ってきたとは言えない……)
淡「おかえり」
咲「で何が綺麗だって?」
淡「ええとね、桜の花が
桃子「咲ちゃんの嶺上っすよ。淡が強いし綺麗だって」
淡「ちゃっとモモコ!?」
咲「淡ちゃんありがと。でも淡ちゃんのダブリーも強いしカッコいいよ」
淡「ありがと、サキ!」
桃子(やっぱりダブリーさんと嶺上さんでいいんじゃないっすかね?それに比べて)
桃子「私のステルスは地味っすよね……」
淡「そんなこと無いって!?ちょっと見えづらいだけで」
咲「淡ちゃん!?一言余計だよ」
桃子「良いんすよ。私は地味に影からお二人を見てるっす」フフフ
咲「モモちゃん!?なんか恐いよ」
淡「モモコ、戻ってきて!」