悟空vision start
「おい!ラカノン!目を覚ますんだラカノン!!!」
「グルルラアァアアアアアアアアッ!!!」
なんだこのパワーは?!これもまさか強制的に潜在能力を開放した結果だというのか?!だとしたら一体どうやって・・・
「どうした孫!なぜラカノンの気がここまでいるんだ?!」
「ピッコロ!なぜおまえがここに?!」
「そんなことはどうでもいい!今はラカノンを止める方が先だ!」
ピッコロが来てくれたが長くはもたないだろう、だがどうして大猿のような状態に・・・?
『頭に気を流したらどうなるんだろう』
あの時か!
「ピッコロ!ラカノンを何とか気絶させてくれ!俺がラカノンを抑える、その間になんとかするんだ!」
ピッコロが待てというがこの状態のラカノンを放っておく方が危険だ!気が少しずつ落ちてきている・・・このままではラカノンが本当に死んでしまう!
「お父さん!僕も手伝う!ハァアアアアアアア!!!」
「いいぞ悟飯!このまま3人でラカノンを止めるんだ!」
「任せておけ、何とかラカノンを止めてやろう!」
待っていろラカノン、お前を殺させるなんてことは俺たちが絶対にしてやるものか!
悟空vision fade-out
ラカノン?vision start
「頭いてぇ……なんだよこれ」
頭の痛さで俺は目を覚ます、周りを見れば真っ暗で5Mも先が見えない程暗い。
「ここはてめぇの精神の中だクソガキ」
「え?!ちょ、
なんでバーダックがいるんだ?バーダックはもうずっと前に死んでいるはず・・・
「てめぇが腑抜けたことになっているから喝を入れに来てやったんだよ。なんなんだあのざまは」
「あれは・・・ちょっと新しい力を試してみたくてッいた?!」
バーダックからげんこつが飛んでくる、いやマジで痛てぇんだけど・・・
「それでもサイヤ人か?本当に世話の焼けるガキだったく・・・」
「んぐ・・・それはすまない……」
バーダックはため息をつきながら手をかざしてエネルギー波に似た光線を俺に浴びせてくる。自分の背中の下あたりに違和感を感じる・・・まさか!
「お前の暴走は強制的にサイヤ人としての本能を引き出したからこそ起こった状態だ、なら尻尾があればある程度は制御できるだろう」
「え、バーダックいつの間にこんなことが出来るようになったんだ?」
「感謝するなら俺じゃなくて
気が付くとあの懐かしい感覚がよみがえってくる、俺は本当に尻尾が生えたんだな。
「それでもだバーダック、本当にありがとう」
「けっ礼なら奴に言えっての……がんばれよ、ラカノン」
バーダックが後ろを向きながら俺を認めてくれる、俺はそれだけでどこか認められるような気がして恥ずかしそうに頬をかいてしまう。
「じゃあな、バーダック……さて!こんなところでいつまでもウジウジしてられないな!ハァアアアアアアッ!!!」
俺は一気に気を開放してこの空間をぶち壊そうと超サイヤ人になる。
「俺は誇り高き戦闘民族サイヤ人のラカノンだ!自分の理性ごときに負けてたまるかぁあああああ!!!」
脳に気を流して潜在能力を開放する、1回目2回目と加減をミスったがもう失敗はしない!
「こんな暗闇が俺の中の精神世界だと?笑わせやがって!」
俺の中がこんな暗闇であってたまるか!精神世界なら併用して使っても壊れはしねぇだろ!
「さっさとこんな世界から俺を出しやがれ!はぁあああああああああああ!!!」
『強制潜在能力解放』、それに超サイヤ人を併用して変身すると世界にひびが入り始める、意識が薄れていく中目の前にいくつかのシルエットが浮かび上がる。
1人目は超サイヤ人だがどこか落ち着いていて今の自分よりもずっと次元が高い姿、他の姿も今の自分とは比べ物にならないぐらいの次元に至っているのは目に見えて分かることだった。
(稲妻を纏っている形態に髪の長い形態までありやがる……紅い髪の毛で更に青いのもいて大猿のような奴もいる・・・これが超サイヤ人の更に先なら俺が至ってやる……絶対にこの形態をモノにして超え続けてやるッ!!!)
俺の意識はそこでスッと消えていった。
ラカノンvision fade-out