姉ちゃんで変な耐性ついちゃった   作:粗茶Returnees

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今回、一番燐子がぶっ壊れた話となっております。
ご注意ください。


※燐子好きの方はまじでブラウザバック推奨します。


助けて常識人

 風呂でゆっくりできるのっていいよな。足伸ばせたりしたら最高だ。うちは大きめの風呂だから足を伸ばせるし、肩まで浸かることもできる。部活で疲れた後に入ると気持ちよすぎてたまに寝落ちする。目が覚めたらゆらゆらした水面が見える。あれよく死なないよな。本能的なやつで目覚めるのかな。

 

 

「にしても奥沢のやつわけわかんねぇな」

 

「蹴られたこと?」

 

「いや、そっちじゃなくてハロハピのミッシェルだったってこと」

 

「弦巻さんとは前々から友達だったみたいだよ」

 

「なるほど、それでか〜。…まぁいいコンビかもな」

 

「うん。ところで松原さんに膝枕してもらってたよね?どうだった?それとどうせ胸を見てたでしょ」

 

「あの人の足ムチムチしてて気持ちよかった〜。あと胸は姉ちゃんの方がデカかったな〜」

 

「フフッ、ソッカ〜」

 

 

 うん。姉ちゃんの方がデカかった。制服越しとはいえ間近で拝んできたわけだし、姉ちゃんの制服姿は毎日見てるから分かる。……ん?ところで俺は風呂場でいったい誰と話してるんだろうか。まずあのことを知ってるのは、あの場にいた人たちだけのはずだし、ここは家なわけだし…。

 慌てて瞑っていた目を開けて声がした方を見ると、そこには姉ちゃん(ヴィーナス)がいた。って違う!ヴィーナスなんて言ってる場合じゃない!

 

 

「なんで姉ちゃんがここにいんの!?」

 

「…?私もこの家の住人だよ?」

 

「それは理解してるよ!そうじゃなくて!なんで姉ちゃんも今風呂に入ってきてるのかを聞いてるの!」

 

「お風呂入りたかったから」

 

「さも当然みたいに言わないでくれる!?俺が入ってるの知ってたでしょ!?」

 

「うん」

 

「ならなんで入ってきてんの!?」

 

「だって蓮くんと入りたかったから」

 

「●☆※△▼ー!!」

 

「…なんのゲーム用語?」

 

 

 ゲーム用語じゃないやい!クソっ、一瞬俺のキャパを超えてきたぞ…。なに、どゆこと?俺ら高校生なわけだよ?なんで未だに一緒に風呂入らないといけないの?姉ちゃん相手に興奮するわけじゃないけどさ、意識はしちゃうの!目線はそういうとこに言っちゃうの!って、こらこらこらこら、話は終わってないぞ。

 

 

「姉ちゃんどうやって入ってきたの?鍵閉めてたはずなんだけど」

 

「鍵穴を回しただけだよ。あれ小銭で開けれるから」

 

「セキュリティひっく!!なにそれ!初耳なんだけど!?」

 

「蓮くん、気づいてなかったんだね。あ、だからいつも私の部屋に入れないんだね」

 

「まるで入りたがってるみたいに言うのやめてくれない!?って、もしかしていつも姉ちゃんが俺の部屋に入れてるのって…」

 

「うん。このやり方」

 

「鍵変えてー!めちゃくちゃ鍵変えてぇよ!プライベートもクソもねぇよ!」

 

 

 いくらどの部屋も防音設備があるからって、鍵簡単に開けられるんじゃ意味ねぇじゃん。友達と馬鹿やってる時に姉ちゃんが入ってくるとか、そんなパターンもありえるってことだろぉ。嫌だわー。そんなん嫌すぎるわー。…あ、でも姉ちゃんが友達呼んでキャッキャウフフやってたらそれは覗きたい。ぜひとも!

 

 

「なんで姉ちゃんヴィーナスのポーズとってんの?」

 

「え?さっき蓮くんが私のことヴィーナスって呼んでたから」

 

「声に出してないんですけどぉ!?なんなの!?今俺の心を読むの流行ってんの!?やり方が書いてあるやつでも出版されてんの!?」

 

「そんなのないよ?あ、奥沢さんには私が教えたよ。『アイツわけわかんないんですよね』って言ってたから、それなら〜って」

 

「姉ちゃんのせいかよ!!いやそもそもなんで俺の考え読めるわけ!?」

 

「蓮くん分かりやすいもん」

 

「そんな馬鹿な…。クラス一のポーカーフェイスと言われている俺が…」

 

「ところで、そろそろ身体洗いたいんだけど」

 

 

 俺が地味にショックを受けているのに、そんなこと関係ないと言わんばかりに姉ちゃんは話を進めた。いや、進んではないけどね。右から斜め左に変わった感じだよ。

 

 

「だ・か・ら!俺が風呂出てからにしてよ!」

 

「でもお姉ちゃんもう服脱いだよ?…あ、蓮くんは女の子にこういう格好させるの好きなんだね」

 

「違うわい!俺に変なレッテル貼るのやめてくれよ!勝手に俺の性癖決めつけないでくれよ!」

 

「さっきから大変そうだね?大丈夫?〇〇揉む?」

 

「姉ちゃんのキャラがおかしくなってるの自覚してくれね!?いいよ!俺が風呂出るから!」

  

「え、私蓮くんと一緒に入りたかったのに…」

 

「年を考えてくれないかなぁ!しかも思春期なんだからね!」

 

「何歳になっても姉弟は姉弟だよ!」

 

「そこだけ強く反論するのね!姉弟じゃないなんて言ってないんだけどなぁ!」

 

「もういいもん、お姉ちゃん身体洗うから。…あ、蓮くんが洗ってくれる?」

 

「洗わねぇからな!?」

 

 

 姉ちゃんが本当に身体を洗い始めた。俺は即刻風呂場から逃げ出したよ。いつもなら浴場である程度身体を拭くんだけど、今回は無理だ。姉ちゃんが身体洗い始めたから。あの調子の姉ちゃんがいるとこで身体拭いててもお湯かけられて台無しになるからな。

 

 

「くそー。風呂でリラックスするはずだったのになぁ〜」

(たしかRoseliaの氷川さんって常識人だよな。姉ちゃんをどうにかしてもらお)

 

『蓮くん今から入り直す?お姉ちゃんは大歓迎だよ?』

 

「入りません!」

 

 

 身体洗うために、巻いてたタオルを取ってたわけだけど…。思春期な俺の視線がそっちに行っちゃったのも仕方ないことだ。不可抗力なのだ!…とりあえず、

 

 

 

 

──やっぱり姉ちゃんはヴィーナスだった(氷川さんに助けを求めなきゃ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……あれ?何かおかしかったような。

 

 

 




風呂場で何してんだか…

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