オーバーロード八本指に利用価値を見出せたら•••   作:二丁目のバー

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接触

「お見事でしたアインズ様」

「何度言わせるなここでは、モモンお前はチームメイトのナーベだ」

何時ものやりとりを、しつつ漆黒の英雄モモンとナーベは帰り道を歩いていた。アインズが、悩んでいる最中組合から呼び出され、アインザックからは雑談に近いような会話を、しながら近況報告に数時間を費やし今にいたる。

本題のバンパイヤの噂話を、聞かされたがかなりあやふやな話題になってしまい又雑談に戻ってしまう。結局収穫なし時間だけが、過ぎ去っていたのだった。

「ここまで時間を取らせるとは、さっさと帰ってしまわれた方が良かったのでは?」

「駄目だ、組合長の関係を悪くすれば、今後我々に来る依頼にも影響しかねん」

「目的達成の為にも、引いてはナザリックの利益のためにもな」

「流石は、アインズ様」「何度も••いやいいとにかくナザリック戻ろう」

道中の会話を、しながらアインズは気づく

「つけられているな•••しかもかなり長く何者だ•••」

この姿の時は、常に人々の視線に晒されているが、自ずと監視する理由も大体が、モモンの英知にあやかろうとか、子供を撫でて下さいなど、芸能人やスポーツ選手の様な扱いを、受けるのが恒例だった。

(ナーベを解放しろとか色恋沙汰もあったよな•••)

しかし、今回の尾行者は気配を意図して、消したり表したりとまるで気づいてくれないか、と信号を送るような行動をしている。

(さてどうするか•••)

アインズとしては、防衛対策万全を期している状態なのだが、相手に手の内を晒してしまうリスクは、避けたいしかし、コキュートス一件以降プレーヤーらしき情報や存在も分からないままで、相手を殺してしまうのは、避けたいかと言ってテレポートや護衛の者達を盾に、撤退するのは情報すら得られない可能性すらある。

(こうなったら前みたい後始末を出来る様に誘導してみるか•••)

「ナーベ少しばかり剣の稽古がしたい少し付き合ってくれるか」

ナーベは、言葉の意味を理解し無言で頷き足を、城外に足を進めた。

エ•ランテル近くの人の手が、あまり入っていない森林地帯モモンとナーベは、そこにゆっくり向かっていった。

かつてシャルティア討伐に参加したミスリルの冒険者チームを始末した場所へ誘導しようとしていた。

ここならば尾行者の始末も容易でき、またついてこない場合は、深追いせずに体制を立て直して魔法による透視を行い真意を、はっきりさせる。アインズが、知恵を絞りつつ考えた作戦だ。

(そろそろだな••••)

二人が、森に入り目的の場所まで着いた所でアインズは、行動を起こす。

「そろそろ、出てきたらどうだろう、それともこちらから直接行こうか?」

モモンの声が木々に響き渡り尾行者が、姿をあらわにした。

 




時系列的には4巻から5巻の間に詰め込んでいる次第です。

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