自分、本片手いっすか??
【
神々による基本3か月に1回開催される
定期的な集会。雑談や情報交換が主だが、
真面目な議題や、ランクアップした
冒険者の二つ名の命名も話し合う場。
しかし、今回、神会というにはいささか小規模なある理由で選抜された5柱“だけ”が巍然(ぎぜん)たる不動の王、ギルドの『真の主』老神ウラノスに直接招集をかけられていた。
この異例の招集に神々の間には緊張がはしりいつもはふざけ気味の神でさえウラノスが口を開くのをまち。ギルド内の一室は重い沈黙に満たされていた。
「ほんで、ウラノス。うちらかて暇やないから
もったいぶらずに、さっさと用件言いや」
2大派閥【ロキ・ファミリア】主神。朱色の髪に糸目、エセ関西弁で喋る、トリックスターこと女神ロキが少しイラついた様子で沈黙を破ったが明らかに視線が隣に座る、子供のような見た目の女神に注がれていた。
「そうだ!僕だってバイトだったんだぞ!」
黒髪ツインテール見た目は子供のように幼いが、れっきとした女神でありを炉、竈司る、【ヘスティア・ファミリア】の主神ヘスティアが、これまたロキに視線だけで敵意を送っていた。
「貴女達、今くらいは大人しくしときなさいよ」
そんなヘスティア達に苦い顔をする。赤髪で男装の麗神。右目に眼帯が特徴の【ヘファイストス・ファミリア】主神ヘファイストス。
そんな様子を面白そうに眺めているのは、2大派閥の片割れであり、lv.7という現オラリオで、間違いなく、最強の冒険者が所属する【フレイヤ・ファミリア】主神。神々の中でも随一の美貌を持つ美の女神のフレイヤ。
「……」
いつもはおどけた言動が多いがその大半は演技であり、実は勘も鋭く掴みどころのない性格の【ヘルメス・ファミリア】のヘルメス。はそんな女神達に一瞥も送らず、なにかを考えるように、“部屋の隅”を眺めていた。
そんな5柱の様子に渋々という様子でウラノスは重い口を開けた。
「ヘスティアに聞きたいことがある」
ウラノスに指名されたヘスティアに5柱の視線が注がれるが、当のヘスティアは首を傾げていた。
「なんや、ドチビなんかやらかしたんかいな」
「いや?特になにもしてない筈だけど…」
「さっきから気になっていたんだけど」
二人の会話を遮ったのは、ずっと考え込んでいたヘルメスだった。ヘルメスは部屋の隅を指差すと
「あれは、もしかして“篝火”じゃかいかい?」
「「篝火だって?!(やて?!)」」
ヘスティア、ロキは“篝火”という言葉に反応し一斉にヘルメスが指す方向を向いた。そこには遺骨の混じった灰に螺旋の剣が突き立てられどこか冷たい雰囲気の“燃えていない”篝火があった。
「間違いなく、篝火だ……」
「おい、ドチビ。お前やないんか?」
「そんなわけないじゃないか!大体下界じゃ
大規模な
「じゃあ、なんや。“巡礼”でも始まるんか?
この時代で?“不死”でも生まれる言うんか?」
混乱する神々に老神が告げる。
「ここにいる5柱、及びそのファミリアには
「それで神様、依頼はどんな内容なんですか?」
赤目白髪の少年、ベルは拠点の地下室でヘスティアにステイタス更新をしてもらいながら、気になっていたことをヘスティアに聞いた。
「ごめんね今は詳しくは話せないんだ。事が大きすぎて情報が漏れないように依頼は明日僕が帰るまで明かせないことになってるんだ」
「分かりました。でも、本当に僕はついていかなくて大丈夫なんですか?」
「それは大丈夫だよ。ロキとフレイヤの所の子供達が護衛についてくれることになったからね」
「そうなんですか。でも気を付けて下さいね?」
「ベル君~~~~!!君ってやつはホントにいい子だ
よ。ベル君は明日もダン………………ッ!」
「…………神様?どうしたんですか?」
「本当に始まったんだね」
「神様?」
「ベル君、今日も口頭でステイタスを言うね」
「?わかりました」
ベルが寝静まった後ヘスティアはベッドに腰掛けベルの新しいスキルに頭を悩ませていた。
「これは、信じる他なくなっちゃったなぁ」
ヘスティアはついさっきベルに発現し依頼の信憑性が格段にあがったスキルを思い出す。
スキル 【
・不死の呪いの証
・
次の日まだ日が昇る前肌寒い時間にヘスティアはある廃墟の火のない“篝火”の横にすわっていた。
(本当に大丈夫かなぁ……)
こんな廃墟にヘスティアが居るのは、“ある提案”をロキがしたからだった。
《ドチビが炉の神ならドチビが篝火に火つけたら巡礼者も誘き寄せられるんちゃう??》
問答無用で殺されるかもしれないこの作戦はその危険度からヘスティアの神友である、ヘファイストスの反対もあったが、現時点で一番可能性のある手段という事で最終的にウラノスがヘスティアに命じたのだった。
(僕がいなくなっても後は大丈夫だよね)
ヘスティアは交換条件としてもしこの作戦が失敗し、ヘスティアが天海送りにされた場合、昨日の4ファミリアのどこかにベルを
(他の派閥の人に任せるのは少し心配だけど、この作戦はそれだけ重要だし、それに…)
ヘスティアは近付いてくる足音がチラホラ聞こえてくると考え事をやめ足音の方を見、すこし嫌な顔をした。
「あ?ドチが一番乗りかい、おはようさん」
「…おはようございます」
「お…おはようございます!」
「……」
【ロキ・ファミリア】の主神ロキ
【
【
【
「……………おはよう」
いきなり現れた嫌いな奴とその派閥。それになにより、ベルの憧想の相手に、嫉妬を滲ませたぶっきらぼうな挨拶を返した。
「なんや、ドチビ。えらい不機嫌やな」
「当たり前だろ?!死んじゃうかもなんだよ?」
「大丈夫…です。私達が、まもります。」
「ヘスティア様!私も守って見せます!」
「ッチ!雑魚は後ろで待ってりゃいいんだよ」
「まぁ聞いての通りや。いくらドチビとは言え
いまは、依頼仲間、守ったるから安心しぃ
それより、はよ火を灯さんかいな」
「わかってるよ!」
ヘスティアが立ち上がり篝火に手を向け、微量の
「わぁ!綺麗ですねアイズさん」
「うん……綺麗」
「うちも久しぶりに見たけど、綺麗やな」
「フンッどうだい!それよりフレイヤは?
そとで会わなかったのかい?」
「あの色ボケなんて、知るかい」
ヘスティアが言う通りロキ達と一緒に来るはずの神とその眷属である男が見当たらなかった。
「どうせどっかそこら辺におるやろ。それnッッ!」
ロキの言葉は突然篝火の近くに現れた鎧の男が発する雰囲気に呑まれ、喉から出ることはなかった。
「貴公
一言、たった一言でロキ達の警鐘はフルで鳴り響き、全身から冷や汗が滝のように流れた
「“貴女”、この篝火を灯したのは“貴女”だな?」
どこかの貴族が着る様なな“騎士”の鎧のその兜のスリットから覗く暗い瞳は、間違いなくヘスティアに向けられていた。
(怖い、、怖い?
ロキは震える声でかろうじて言葉を吐いた。
「それより、おまえは“なん”や」
「“貴公”に質問はしていない。そこの小さき神、貴女だ」
「そうだよ、僕が灯したんだ」
「貴女は、暖かい火を灯すんだな……………」
「ひどく不快だ」
「「「ッッッッ!!」」」
いきなり放たれたひどく暗い雰囲気に当てられたアイズ達は武器を構え、ロキ達の前にたった。それを見た“騎士”は考えるように顎に手をおき、しばらく沈黙したあと、おもむろに背中に大剣を出現させそれを抜いた。刀身は暗い血に濡れ柄は少し欠け、随分使い込まれたその
(ここでやり合うのは絶対まずい!)
「こっちからも質問ええか?」
「かまわん。貴公も話しやすい口調でかまわんよ」
男が大剣を鞘にしまい、篝火の近くに座ったのを見て場の緊張感は少しだけ緩和された。
「そうか、ほなら自分“なん”や」
「何……か。。かつて最初の巡礼で最初の薪の王グウィンを倒し、火継ぎを行った男の
「少しいいかい?」
ヘスティアは小さい身体のせいで隠れていた身体をアイズの背中から出し、相手に少し神威を放ちながらきになっていたことを聞いた。
「む、なんだ貴女」
「闇の王がどうして、
「正確には“呼び起こされた”だ」
「呼び起こされた?誰にだい?」
「愚問だな、貴女よ。十中八九貴女であろう」
「いや、僕じゃないよ。そもそも君を呼ぶ理由がない」
「確かに、貴女が殺されることに快楽を覚える
だが、貴女達は眷属が居るのではないか?
俺達を呼ぶに必要なのは、使命と鐘と魔力だ
思い浮かぶことはあるんじゃないか?」
「ベル君はそんなことしな………あ」
「ドチビ。なにが あ や説明せんかい」
「この前の黒いゴライアスを倒したとき、
ベル君が鐘をならしたんだダンジョンのなかで」
「それだ、貴女。そしてその使命を背負って召喚
されたのが、この俺だ。貴女そいつに会わせろ」
「なんでだい?」
「なにちょっと俺は腹が立っている
こんなに馬鹿げた使命は永く存在している
歴史の中でも、とてつもなく目立つだろう」
「その使命ってもしかして………」
「【ダンジョンに出会いを求め、
ヘスティアはそれを聞いて崩れ落ちるように頭を抱え座り込んだ、唖然としていたロキは、その少し間抜けな表情のままヘスティアに聞く。
「…………ドチビ。説明せい」
ヘスティアはうずくまった体勢で肩をビクッとはね上がられると恐る恐る顔をあげ話始めた。
「ベルくんはお祖父さんの
純粋な気持ちのまま、女の子との出会いを求めているつまり、ハーレムを作ろうとしているんだ」
「「「「…………………」」」」
「つまり、なんや?ドチビの子がダンジョンとかいうほぼ無限魔力のなかでハーレムつくりたい!って使命になるほど強く想いながら馬鹿でかい鐘をならしてこの
それを聞いて青筋を浮かべたロキは震える声を荒げ小石を床に投げつけた。
「しかし、貴公。怒りたいのは俺だ。よもやいまさら女とイチャコラしろという使命で叩き起こされた俺のみにもなれ」
「お前もや!貴公、貴公ってうちは“女神”やホントになんなんや、胸か胸がないからいってんのか?あん???」
軽く涙を流しながら、訴えるロキに、騎士は不用意に近づいて装備を変換し布製の服に着替えロキを抱き寄せ頭を撫でた。火の消えたはずの男から感じる確かな暖かさにロキの頬は赤く染まり、満更じゃないとばかりに抱きしめ返す。と急に肩を軽く押され離されたと思ったら、近くの壁に押しやられ、頭のすぐ横、壁に手をドンとつかれ、反対の手で、顎を軽く押さえられ、目を合わせられた。男の高身長からの圧迫感と支配されてるという神として感じたことのあまりない感情に包まれ恍惚とした表情で男のフードからかろうじて覗ける瞳を覗いた。
「貴女、悪かった。これで許してくれまいか?」
不意に奪われた、唇を。ロキはなすすべなく奪われる。
「な………なにやってるんだい!君は!!」
「不潔!不潔です!!!」
「「…………」」
ベートは唖然とし、アイズは始めて見る光景にすこし頬を赤らめていた。男は振り替えると、力のこもった声で言い放つ。
「不死の使命に手抜きはない」
「「「変なとこで真面目だ?!」」」
いい放つと同時に、男はヘスティアに近づいてくる。
「だ…だめだ!僕は処女神だ!……それにベル君がいるから……」
ヘスティアと男の距離が一歩で0になると、ヘスティアは覚悟を決めて目をつぶった。しかし頭に手をおかれ、グシグシと撫でられただけだった。
「俺に、幼女趣味はない。貴女、その恋の
可能性は低そうだが闇の導きがあらんことを願おう」
炉の神に闇の導き、幼女趣味、可能性は低そうという言葉にビシッと固まったヘスティアはやがてプルプル震えだし、やがて渾身の拳を男の腹にはなった。
「フンッ!」
「カハッ……」
闇の王に炉の神の拳は死ぬほど効果抜群で、あえなく最凶を誇る闇の王は倒れ付した。
時は過ぎ、廃墟を後にした、ヘスティア達は日が昇り始め、朝を迎える頃、突然のアイズの申し込みにより、アイズと“男”が模擬戦をやることになっていた
「ロキ、あの野郎止めなくていいのか」
ベートは安全確保のため自分の近くによっている、主神に少し苛立ちを露にしながら聞く。
「かまへん、殺しあいじゃないし。それにあいつの実力もみてみたいやろ?」
「あの野郎をしってんのか?」
「直接やないけど、知ってるで。かなりマニアックな知識にはなるけど、確かに本物の英雄や」
「チッ……そうかよ」
「それより、ドチビ。いつまでしょげてんねん」
「可能性ないなんてこと言わなくていいじゃないか。確かに僕は小さいし、ベル君は意気地無しだし、意外と倍率高いから、難しいのは知ってるけど………」
「はぁ…レフィーヤたんはなんで怒ってるん?」
「あんな、穢らわしい獣とアイズさんを接触させるのは、絶対に間違ってます。アイズさんの頼みじゃなければわたしが魔法で消し飛ばしてヤるところでした」
「チッッッ……アイズ好きすぎだろ」
「ベートさんには言われたくないです」
「ハァァア?俺は別にアイズなんてどうでもいいっての」
「ハイハイ、ええからまずは観戦や」
そんな混沌とかした空間に金属がぶつかり合う
音が木霊し決闘の始まりを告げた。
(隙がない!)
アイズは
「貴公どうした。やめるのか」
「ッッいき……ます!」
まさしく“速攻”lv6の俊敏を余すところなしに敵の懐に飛び込みおもいっきり切りつける。が、しかし最低限の動きで躱される。しかし、アイズも即座に身体を捻り蹴りを放つ。しかし、当たり前のように回避された。
「嘘……lv6以上??あり得ない」
躱されたら同じ躱され方をされないようにフェイント、体術自分の持つ技術全てをまぜ、攻撃していく、もう何回繰り返したかわからない下から上の切り上げ、当然躱されるが
(ここ!)
相手の視線が剣を追いかけた瞬間、アイズは盾を構える手におもいっきり蹴りをいれ蹴りの威力で回転しながら本気の一撃を胴にいれる。しかし、キンッッという音と同時にいつ握られたか、わからない幅広な漆黒の片手剣の腹で蹴りを止められた。止められたが、しかし、アイズの口角は自然とあがる。
(やっと剣をぬいた!)
しかし、剣を抜かれたことで少し通り始めた攻撃も通らなくなり、逆に見たこともない縦にすくい上げるような型や、明らかに人を攻撃する為にあるような凶暴な斬撃の嵐にアイズの傷はどんどん増えていく。
(どうすれば、、、、)
高速戦闘の中アイズの攻めはどんどん攻略され逆に相手は無数の手を使い攻めてくる。
「なにを考えている?」
(しまッッツ)
サーベルを剣で軽く弾かれうまれた、一瞬の隙をまるで舞うような美しい動きで正確で最速の鋭いシールドバッシュがアイズの胴に叩き込まれた。思わず肺の空気が抜けきりアイズは両手膝をついて、咳き込む。正に満身創痍立つことも儘ならなくなったアイズに相手はほぼ無傷、しかも自分からは攻めずアイズを待っているだけだった。
「もうやめるか?」
「ッッッッ!!!!」
そんな言葉にアイズのプライドが傷つかない“わけがない”
「《
「吹き荒れろ!《リル・ラファーガ》!!」
アイズはもてるすべての魔力で風をおこし、lv.6の自分が持てるすべての力をぶつける勢いで“騎士”に突貫した。
キンッ
(え?)
しかし“騎士”が軽くそれこそ虫を払うように横にふった盾によって突貫していた体勢は崩され体全体を相手にさらしてしまった。
「貴女なかなか速いな、だがまだ小娘だ」
そして“男”の放った拳に体を貫かれ吹き飛んだ暗く落ちてゆく意識のなかアイズの傍に寄り抱き上げる“男”はまるで、夢にまで見て小さい頃から追いかけてきた、【英雄】のようでアイズは意識の落ちる瞬間男の袖を掴んだ。
アイズと男の模擬戦を遠くから見ていたフレイヤは、興奮していた。遠くからでも分かる大きな魂。見間違えかと思い、淡い期待を抱かないように近付かないでいたが、戦いを始めた瞬間、期待は確信へと変わっていた。
(あぁ、、やっとよ!やっと逢えた!)
あの時は、偶然だった、その日フレイヤは神として存在が生まれた。特に理由もなく、やっと火継ぎが終わり。神々と人が下界と天海に別れることになったその日下界を見下ろしていたフレイヤの目に飛び込んできたのは、火を継ぎ人々、神々でさえ英雄と呼ぶ男“ではなく”誰も知らない最初の地でいま眠りにつかんとする“英雄”だった。どこまでも暗いのにどこまでも暖かい強大すぎて呑み込まれそうになる魂だった。フレイヤは急いで下界におり、その男に駆け寄った。しかし、その男は眠る間際ですでに目をつぶり意識が落ちかけていた。フレイヤは男の頬を優しく撫でつつ下界に留まれる限界まで男とすごした。
「貴女、ありがとう、少し、少しだけ救われたよ」
そういって眠りについた男にフレイヤは静かに唇を落とし。涙のたまる瞳のまま天界へと帰った。
フレイヤは耳まで赤く染まり、ヘナヘナと座り込む夢にまで見た初恋が目の前にいるのに、まるで石化したように動けなかった。
「オッタル、立てないみたいなの。あの方の
“私の”英雄の所までつれていって」
「仰せのままに」
オッタルはフレイヤの膝裏と脇に手をいれ
フレイヤを抱き、同じくアイズを抱いて
ロキ達に引き渡している“男”に近寄っていった。
「すまない、手加減したつもりが気絶させてしまった」
男はアイズを抱えてロキ達に近寄ると
アイズを抱えたまま綺麗な動作で頭を下げた。
「いやええよ。アイズたんから仕掛けたんやし」
「そうにもいかないだろう、治療は任せてくれ」
「そうやな、じゃあ任せるわ」
「そうか、でどうしたらいい?」
ロキ以外に目を配らせると男は敵意のこもった目線“2つ”にさらされたので、素早く“ソウル”から枕になりそうな物を見つけアイズの頭をのせ地面にねかせ、おもむろに左手にタリスマンを取り出し、片膝をつき祈りを捧げ奇跡を起こした。
「《大回復》」
騎士を中心に魔方陣が現れ光が漏れだし、優しさのこもる聖なる光はアイズを取り囲んでやがて消えた。すると満身創痍のアイズは目に見える傷はなくなりやがて、安らかな寝息をたて始めた。
「アイズさんになにやっ…無詠唱で完治魔法?」
「ロキ、あれ、
「いや、ちゃうであれは神の力の模倣、奇跡や」
そんな会話を特に気にせず男は、タリスマンをしまい盾を装備し土埃を払うと男は立ちながら威圧感を露にした。
「ところで、そこの小僧よ」
騎士は背後に気配なく迫っていたオッタルに
一瞥もくれずに話しかけた
。
「貴公は、なぜ嫉妬の目線を……送……って」
振り向き様にオッタルを見た騎士の目はその腕に
抱かれた見覚えのある女神に注がれ、威圧感も嘘のようになくなってしまった。
「き……貴女。あのときの女神か?」
「き……貴女。あのときの女神か?」
「そうよ。ひさしぶりね。オッタルもういいわ
下ろしてちょうだい。」
「どこか懐かしいような気配だったが貴女だったか」
オッタルに下ろしてもらったフレイヤはゆっくりとした足取りで男に近寄ると頬を手で触る。
「せっかく逢えたんですもの。また顔がみたいわ」
「むっ俺の顔か。貴女も変なことを言う」
男はフレイヤのてを優しく頬から取ると、男の深く被ったフードは白い光と共に消え、顔が表れた。元は何色かわからない髪は深淵に染まり、黒く染まり、何処までも暗い瞳が暗い魂を感じさせ、恐怖を生み出しているがそれを優に越えるほど男の顔はまさしく王のごとく整っていた。その顔と瞳で射ぬかれた瞬間、フレイヤは“再度”耳までと言わず最早全身が熱くなり思わず、その体を騎士に預け顔を胸に埋めた。
「あの時は聞けなかったから、名前を教えてくれるかしら。貴女の名前を呼んでみたいわ」
「名前か名前はないから、そうだ貴女が名前をつけてくれるか?」
そんな言葉にフレイヤの顔は、花が咲いたように
歓喜に満ち溢れる。
「そうね、ライと名乗ってくださる?私の名前の一部なの」
「ライ……貴女感謝する。良い名前だ。」
「どういたしまして、私のことはフレイヤでいいわよ」
「そうか、フレイヤありがとう」
「えぇ」
フレイヤは再度、男の胸に顔を埋め永い時間を埋めるように強く優しく愛をもって男を抱きしめた。男は答えるようにフレイヤの背中に手を回し抱き寄せた。
「うちらのこと忘れてないか、フレイヤ」
フレイヤが顔をあげ周りを見渡すとロキやヘスティアがニヤニヤしており、終いにオッタルは見守るような生暖かい視線を向け、涙をため拍手をしていた。
「う、、、あれ?」
ライがフレイヤを抱きしめているとアイズが目を覚ました。
「貴公の子が目を覚ましたぞ」
ライはニヤニヤしてるロキの頭を軽く2.3回叩き教えてやる。
ロキはニヤニヤした顔をやめアイズを確認すると
「アイズたぁぁああん」
まさに神速でアイズに
アイズにはたきおとされた。
「ひどいやん!アイズたん」
地面とキスすることになった女神は赤くなった
鼻を擦り、涙をこらえながら訴えた。
「それより、ロキ。私達は帰ってもいいかしら、私が愛しているのだから、私のところに彼がほしいわ」
フレイヤは女神の威厳もない緩みきった顔で言った。
「いや、うちはドチビが言いと思ってる」
「あら?またそれはどうしてなのかしら?」
「うちら二人のどっちかにライが所属したら2大派閥どころやないやろそれなら関係性のあるドチビのとこに入ってもろて、3大派閥つまり、三竦みにしたらええとおもうんや」
「それに、ライとおりたいならファミリアなしに会えばいいやろ、それになんなら家でもたてればいいやん」
「いや、ロキ、ライ君は即戦力だ。いくら会えるからって、それで手放せってのは流石に酷くないかい?」
「まっ、そうやな、言うてみただけや、ここは…」
「あら?会えるなら、私はいいけど」
「「「「いい(のかよ)(んかい)?!」」」」
ベート、レフィーヤ、ヘスティア、ロキは思わずツッコんだ。
誤字を探して諦めた
見つけたら教えておくんなまし。
オッタルかわいい(脳死)