念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

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息抜きに書きました。
続くかわかりません。

主人公は現実→ハンター世界に転生→盾の勇者の世界に召喚となります。


原作前
プロローグ


 二人の男が立っていた。

 

 一人は人間。

 黒髪短髪で中肉中背で20代前半。

 

 もう一人は異形。

 青年のような体をしているが尾があり先端が注射器のようになっている。

 

 二人とも満身創痍でいつ倒れてもおかしくない。

 

「どうしたメルエム? もう終わりか?」

 

「余がここまで追い込まれるとはな…………」

 

「降参するか?」

 

「笑える冗談だな」

 

 

 蟻の王は笑う。

 

「ここで止めると上に立つ者としてな」

 

「もう止まらないか…………」

 

「ハジメよ」

 

「ん? 何だ」

 

「余は今楽しい」

 

「俺も同感だ」

 

 二人は同じ気持ちだ。もう死闘を楽しんでいる。

 

「そろそろ決着をつけようか」

 

「ああ」

 

 姿が両方とも消え、衝撃波が発生する。

 常人にはもう二人は見えない。

 

 

 

 □

 

 

 

「ガハッ!!」

「ゴブッ!!」

 

 

 決着は着いた。

 相討ちだ。

 

「やっぱ……おまえ強いよ……」

 

「貴様こそな……」

 

 両者共に地面に倒れる。

 もう立つこともない。

 

「なあハジメよ……」

 

「何だ……」

 

「名前を呼んでくれないか……」

 

「……おやすみ……メルエム」

 

「……ああ」

 

「……あの世で会えるといいな」

 

 二人とも両目を閉じた。

 

 二人の内の一人、山川ハジメは走馬灯を見ながら記憶を思い返していた。

 

 

 

 □

 

 

 

 まさかキメラアントの王と殴り会うなんてな。

 ネテロでも勝てなかったのに本当によくやったよ俺。

 

 思い返してみればこの世界にきたのは10年前。

 体がハイスペックで纒が出来ており、練習すると絶や練も出来た。

 

 そして能力を作り、荒稼ぎしていたら師匠に出会い意気投合し沢山の事を教えてもらった。

 

 そしてハンター試験を受け合格し、とある分野で星一つを貰い師匠を星二つにした。

 俺が星一つ取れたことを師匠はメチャクチャ喜んでいた。

 

 そんな俺にも弟子が出来た。

 ジャポンの忍者なのだが強く、師団長のライオンをぶっ殺している。俺の知らない場所で努力していたからなアイツ。

 

 弟子とグリードアイランドをプレイしたがカードを多く手に入れたものの実力だけじゃ取れないカードがありクリア出来ず、最後のクイズも負けてしまった。

 

 そしてキメラアント編。

 

 運が悪かったのかなぜかメルエムと一騎討ちになってしまった。んで結果は相討ち。

 

 ……だけどこんな終わり方も良いかもしれない。

 これで世界が救われたようなものだし俺の命で大勢助かるなら嬉しい。

 

 だけどゴメン皆。

 もう会えそうにない。

 

 師匠、ゴン、キルア、ナックル、シュート、パーム、モラウの旦那、ノヴさん、メレオロン、イカルゴ、そして弟子のヒミコ。

 

 ゴメン。先にいくよ。

 

 ああ意識が薄れてきた。

 

 

 

 

 □

 

 

 ドサッ

 

 イテッ、何だ? 床に落ちた?! 

 

「ああ勇者様、この世界をお救いください!」

 

「んえ?」

 

 いつの間にか違う場所にいる!? 

 俺死んだハズじゃなかったの? 

 

 ん? 俺の右腰に何か付いている。

 手にとって見ると、

 

「斧?」

 

 こうして斧の勇者の異世界冒険が始まった。

 




いかがでしょうか。

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