念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

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やべ続いちゃったよ。

能力決めました。


第1話

 今俺は何故この世界に召喚されたのか説明を受けている。

 

 なんでも波という災害がこの世界に迫っているとか。それで勇者を召喚したんだってさ。

 

 前々の世界で読んだ盾の勇者の成り上がりの世界じゃねえか!! 

 

 読んだのは10年前位になるだろうか。

 

 それで最初の波から一週間たったらしい。

 

 そんでもって召喚されたのかゼルトプルって国だ。

 傭兵と商人の国と言われ、闇が深いとか記憶にある。戦争の裏にはこの国があるとか。

 とんでもない場所に召喚されたな俺。

 

「それで勇者様にこの国の専属の勇者になって欲しいと」

 

「いいんだけどさ、嫌な事だったら俺は拒否するし、色んな要求とかするけどそれでいいか?」

 

「もちろんです」

 

 後ろ楯は欲しい。

 支援金も欲しいし、強くなるために必要だ。

 

「それで要求なんだけどさ、まず字を教えてほしいんだけど」

 

「わかりました」

 

 確かこの世界って魔法あるんだったよな。

 便利そうだから覚えておきたい。

 

「後でいいから素材とか欲しい。武器屋へ行ってみたいかな」

 

「もちろんですハイ」

 

 武器の種類とか増やしたいし、異世界の町を見てみたい。ゼルトプルって武器の品揃えが良いって三勇者が言っていたような気がした。

 

「仲間の募集なんだけどさ、条件を付けて人数を絞りたい」

 

「どのような条件でしょうか?」

 

「ええっと奴隷になってもいいって事と、素行が問題ない奴がいい。実は人に裏切られたことがあってさ」

 

「…………わかりました。手配をしておきます」

 

 転生者等の波の尖兵避けである。

 クズやビッチを仲間にいれるのなんて百害あって一利もなし、絶対に足を引っ張る。

 

 全員頭がクソだからこの条件だと殆ど来ないだろう。

 

 ……まてよ、奴隷紋って消す事ができるって事だから奴隷になっても自分で設定を弄くる事も可能じゃないか? あり得るな。科学者タイプの転生者も居そうだし。

 猫を被って八方美人をしている奴も居そうだ。

 

 嘘を見破る能力はあるからいいけどさ。

 

 それで説明をしている商人風のおじさんが何か条件で気にかかる事があるみたいだ。

 

「取り敢えず腹へったから飯食いたいな」

 

「わかりました。少々お待ちを」

 

 

 

 

 □ □ □

 

 

 

 

「勇者様は相当場数を踏んでいますな。私達を疑ってらっしゃる」

 

 夜中、商人達の会合。

 今日召喚された勇者の話をしていた。

 

「デリッシャ、お前元Sランク冒険者だろ? どう感じた?」

 

「勇者様は相当強いぞ。私の最盛期でも瞬殺される」

 

 元冒険者のデリッシャはその場のノリで模擬戦をしたのだが、

 

「まさか斧を使わず勝つとは……」

 

「そんな強さの勇者が召喚された記録なんてないぞ……」

 

「勇者様には沢山この国の膿を取り除いて欲しいものですな」

 

「ええ、その為に召喚したのですから」

 

「最近不法な商売が多いですからな」

 

「商人として許せませんな」

 

 言葉に怒りがこもっており、恨み事のような話をしている。

 

(この国の膿ってなんだろう?)

 

 そんな会合をハジメは天井裏で絶を使いながら覗いていた。


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