「そう言えばクラスアップしなくちゃ」
「もう40越えたしね。フィロリアルの加護も貰ったし」
波の数日前。
打ち合わせがゼルトブルの都市であったので、クラスアップの事を思い出した。
俺達は前と同じく、波のボスを倒す役目だ。
私兵や他の冒険者は避難や防衛を手伝う事になった。
「それにしてもローナちゃんとかを結構資質上昇したんじゃないの?」
「結構連れ回したな…………」
俺とローナ達じゃ体力が違いすぎるし、すぐヘバってしまうので、俺が背負って戦う時もあった。
シルフィとか結構食べてた。
今は地力が上がってきたのか疲れずに着いてくことが多くなった。
「そうだ、メルロマルクの波は出るの?」
「出る、貸しとか作りたいし」
女王は有能。四聖と杖が所属しているし発言力はあるだろう。
ただ他の国の協定を破り、四聖召喚してるため各国から批難されてる。
シルトウェルトの商人から聞いたのだが、盾の勇者を陥れたので、シルトウェルトは戦争ムードらしく、女王が頭を下げまくってるとか。
恩とか売ればいい立ち回り出来そうだし、勇者同士の結び付き(タクト等以外)ってのは大事。
「ドラキューア山脈は? もう活性地に成ってるって、知り合いの商人言ってたよ」
「そういえばそんな時期か……」
確かLv70上限だったか?
強くなってるし、素材収集や金稼ぎに丁度いい。
「あっ砂時計に着いたでごさる」
あっという間に到着ですぞ。
全員40に上げて連れてきており、アホ毛を乗せたキラークイーンがスタンバーイ。
一応希望性である。ステータス2倍or自分の好きな道を選ばせたい。
まあほぼ全員が2倍を選びましたがね。
「じゃ皆クラスアップを始めるそ。最初はローナ」
「はい」
トップバッターはこの世界で一番付き合いが長いローナだ。
最初の頃はボロクソになるまでレベル上げてたし、懐かしいなぁ。
ローナはクラスアップし始める。
「と、父様」
「どうし……!」
「光ってる!?」
夜刀ちゃんが光ってる!?
キラークイーンのアホ毛も一緒に光って砂時計に飛んでいく!
フシュウウウウ
「どうなったんです……」
クラスアップが終了したので確認してみよう。
あれ!? 防御と魔法防御が4倍になってる!! しかも属性の耐性か2倍になってるぅ!?
その他のステータスは2倍なのは変わらない。
も、もしかして夜刀ちゃんはクラスアップの際に素材になるのか!?
「夜刀、何も体調とかには変化ないか?」
「ううん、何も? 光ったのにはビックリしたけど」
「光に心当たりは無いか?」
「……無い」
何者だろうか?
変な夢見て卵握ってて、人型になるし、そのような生物はこの世界にはいないらしい。
夜刀が大事な仲間である事は変わりない。だからこそ何者であるか知りたい。
「次は拙者でござる」
ステータスの上昇はローナと変わらず、皆のクラスアップが終了するのであった。
◆ ◆ ◆
波まであと数日。
「ボス、報告です」
「カリンか、何だ?」
コイツはカリン、私設兵の中に3人いる隊長の中の1人である。
三番隊、警備の隊長で、外見は九尾の狐の様な格好をしてる女だ。
「私の能力で、転生者がまた悪さを」
「またかよ……」
「北区A2・N8です。3日後くらい後だと」
「お前の能力便利だなぁ~」
カリンの能力、
特質系、詳しく言うと未来予知である。
相当なレアな能力なので助けられる。
春菜の能力も相当なレアであるが。
トントン
ドアが開くと、黒くて大きな目玉が現れた!!
「カリン様、紅茶が入りましたぞ、ボスもどうですかな?」
「俺はいい、飲んだ」
コイツはセバス。カリンの補佐、副隊長を勤める男だ。
外見はバックベアード。触手か出ており、それを器用に扱い紅茶を淹れる。
「美味いですね」
「お褒めに預り光栄です」
この二人は知り合いらしいけど、関係を喋りたくないらしい。敵か味方か聞いたけど味方だし、追求はしかなった。
「パレスとミリーは?」
「パレスは見回り、ミリーは部屋です」
パレスとミリーとは三番隊の副隊長である。
一番隊と二番隊の副隊長は二人だが、こっちは三人いる。
ミリーの奴は吸血鬼の固有能力を持っており、日に浴びるとダメージを受ける(笑)。なので日中は棺桶に籠ってるのだ。本人曰く、心地好いって。
しかし、デメリットはあるが強いので、副隊長に収まったのだ。
トントン
「ボス、頼まれたブツの事なんだが…………材料が無い」
「マジで? 何が足りない?」
「ラオックス石ってやつなんだが」
「それ結構献上品にあったな。後で宝物庫からとってくる」
「ありがたい! また後で!」
あれが完成するとなると戦力強化だ。
「ロクスに何を作らせるんです?」
「それはお楽しみだ。私兵の生存率が高くなるブツだ」
今のはロクスって言う科学者だ。
レイが改造した異形ではなく志願してきた人間。
実はフォーブレイ出身で研究が異端扱いされ、奥さんに逃げられ、追放されたのでゼルトブルに身を置いていた。
その研究ってのが発電関係らしく、タクトに目をつけられたってことだ。
タクトって飛行船とか作ってたし、動力関係で商売仇だから排除されたと考えられる。タクトの被害者だ。
なお、研究職のくせにガタイが良く、育てた20人の中でもトップクラスの戦闘力を持つ。
「さて、春菜の所へ行きますか」
「ハルナ殿なら今執務室でローナ殿と話しておりますぞ」
「サンキュ、便利な能力だな」
セバスの能力、
一度行った場所を覗く事が出来る能力だ。
監視向きの能力だわコレ。
取り敢えず春菜の所へ行こうっと。
フィトリアと戦い、もう少し切り札が欲しいと感じた。
そのためにある実験を春菜と共同で行っている。
「あ、ハルナ殿が部屋から出ました」
「便利だなぁ」
ストーカーに向いてるんじゃないか?
ちょっと怖くなってきた。
一応、出てきたキャラの能力を詳しく。
★満天の星詠人《アナザースカイ》
・拠点を作り、そこから半径500m以内の犯罪行為等を予知する領域を作る能力。5日間位までの未来がわかる。特質系。
・拠点を動かすと、3日程能力が使用不可。
★見返り美人《ワンモア・イエスタデイ》
・一度行った場所を覗く事が出来る能力。放出系。
・使用時、視界が無くなる