念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

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第25話

「ハーッハッハッハッ! ぶっ殺したぜ斧の勇者ァァァァァ!」

「フッ、5人がかりで相手になるかな~?」

「後ろの女も助けてやるよっ!」

「はあ~」

「キモいでござる」

 

 波が終わった翌日、ショバ代払ってる竜帝から連絡が入り、不穏な人物が縄張りに出入りしてるので見てきて欲しいとの事だった。

 

 自分で倒せって話だが、番が産気付いてるらしくて手が離せないそうだ。

 後で赤ちゃん見せてもらおう。

 

 で、道中波の尖兵が絡んできた。

 頭が回る奴がいるのか知らんが集団で現れたようだ。

 

 武器を奪った後はどうなるんだろうね? 

 バトル・ロワイアルでもすんのかな? 

 

「お兄ちゃん」

「なぁに?」

「私が殺ってもいい?」

「……いいけど? 手早くな」

 

 春菜? マジでやるの? 

 コイツの能力、やべぇからな。

 

「それじゃ行きますかね!」

 

 春菜の手に螺子が握られる。

 

 

 ~妹様無双中~

 

 

「バカな…………」

 

 波の尖兵が最期の言葉を吐いて事切れる。

 無双って言っても10秒位しかかからなかったな。

 

「串刺しやん……」

「球磨川先輩風にやってみました」

 

 裸エプロン先輩みたいに、身体中にネジが刺さりまくっている。

 めだかボックスが懐かしい。善吉最高。

 

「バカめ! 隙有り!」

「知ってたし」

「ハッ、強がりを言っ」ドッカァァァァァァァァァァァン

 

 いやいや少し前から尾行してたの丸分かりでしたから。

 こっちも命懸けの鬼ごっことかしてたし(殆どが追いかける方)。

 

 まぁコイツら他国の人間だし、今度遠征にでもいきましょうかね。

 

 まあ、後だな。狩りは。

 仕事に取りかかろう。

 

 それで不審な人物が目撃された場所にいくと、転生者だったので取り抑えた。

 それで何をやってたのか聞いてみると…………。

 

「なぁ、良いこと考えた」

「良いこと?」

「春菜、協力して欲しい」

「?」

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

「さて、ドラキューア山脈に野郎共(警備班除く)送ったし、メルロマルクの波を手伝いに行きますかな」

「やっとだね」

 

 やっとこさ原作に突入だ。

 

「今回はいつものメンバーで行くぞ、手伝いだからな本腰でやる必要ないし、貸しを作るのが目的だ」

「お兄ちゃん狡いわ」

「ありがとう」

 

 無理する必要は無いし、顔合わせをするだけだし。

 

「でも原作介入するんだよね。興奮しますなぁ~」

「俺もハンター世界でやったなぁ」

 

 グリードアイランドで初めてゴン達と顔合わせたよ。

 

「そう言えばアルドミティアってどんな国だ? イレギュラー国家みたいだけど?」

「あそこか……フォーブレイもあまりよく知らないんだよね」

 

 なんで? 大国だから情報あるんじゃないの? 

 

「数百年前なんだけど、アルドミティアに戦争で負けたらしくて…………」

「それで?」

「アルドミティアについての情報が燃やされたの」

「焚書か…………」

 

 なんで情報統制するのか? 

 あまりよくわからないが…………。

 

「私は行った事無いけど、凄い近未来って聞いた」

「近未来………」

 

 発展してる国って事か、ますます怪しくなってくる。

 何があるんだ? 

 

「多分ゼルトブルにも情報は無いと思うよ、そっちの方も二百年前に戦争して焚書したし」

「確かに全然情報が無かった」

 

 確実にイレギュラーである。サディナも負けたとか言ってたような気が。

 敵か味方か…………謎だ。

 

「歴代王様は奇跡の力を持つ、って噂で聞いたことあるけど」

「まさか、念?」

 

 あり得る、だったら神のいる国と呼ばれるのも理解が出来る。

 もしかしたらワンフォーオールの個性の様な継承タイプの念能力があるかもしれない。

 召喚された勇者が念を使用出来るなら十分にあり得る話だ。今度召喚勇者の名前を調べておこう。知ってる名前が出るかもしれない。

 

 機会があったらアルドミティアに旅行してみようかな? まあ落ち着いてからだけど。

 

「ハジメ様、準備整いましたよ」

 

 やっと整ったか、何を準備していたんだシルフィは? 何持ってんの? 

 さっそくメルロマルクへゴーだ。

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

「久しぶりにきたなぁ、メルロマルク」

「私も前に来たことあるよ」

 

 親父さんとの交渉の他にも何回か来たのだ。

 仕込みをしにさ。フフッ。

 

「ここ女性優位の国なんだよねー、トップが女王だし」

「婿入りのクズが調子に乗ってんなぁ」

 

 クズのせいで女王派の人間が左遷や投獄されてる話をよくゼルトブルで聞く。

 亜人を誘拐し、奴隷に落とす事を黙認してる話なんかは他国にも伝わってるそうだ。

 

 勝手に色々やらかしてるのに、女王から許されるとか思っているのだろうか? 終わったな。

 

「ん? 前来たときよりも人少ないわ」

「シルトウェルトに喧嘩とか売ったからな、戦争になる可能性があるし来たくないだろ」

「なーにやってんだろここの王族~」

 

 戦争にもメリットはあるがデメリットの方が大きい。

 王族としては戦争しない方が有能だと思う。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

「三勇教会か……」

「見事に建て直ってますね……」

「何の話?」

「知らないでいい」

 

 話は通しており、三勇教のシスターに案内される。

 仲間にシスター服の人間(男性)がいるんだよなぁ。アイツら元気かなぁ。今でもバカやってる気がする。

 

 それであっという間に龍刻の砂時計についた。

 階段を上がると光が差し、波までのタイムリミットが表示される。

 

 20:11

 

 あれれ~? この時間見覚えがあるぞ~? (コナン風)

すると気配が後ろに。

 

「え?」

「お、お、お、お兄ちゃん!? あれぇ!!」

「何だそんなに驚いた顔をして?」

「フッ、フッ、フッ!」

 

 何だ? 驚いた顔をして指差しやがって? 何故かローナも反応したし。 

 原作主人公が来たのがそんなに嬉しいのか? 

 

 まぁ初対面の10秒が大事だってどっかで聞いたことがあるし挨拶しよう。

 

「ああ、来たか。お前が……………………は?」

 

 振り向くとそこにいたのは三人。原作では二人のはず。尚文とラフタリアだ。

 それで三人目の人間だ………俺はコイツをよく知っている。

 

 あり得ないと言いたいが、俺がここにいる時点で十分あり得る。死んでるし。

 他の世界にも前の世界の人間が召喚されていたので可笑しくはない。

 

 マジかよ…………何故、何故お前がここにいるんだ!!? 

 

「何故テメェがここに居やがる…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒソカ」

「やぁ♥️」




死神、参戦。

12時より2話目投稿

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