念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

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二日連続で投稿します。


第40話

「さて、またやってきたな。メルロマルクへ」

「龍刻の砂時計は?」

「問題ない。女王陛下の委任状持ってる」

 

 さてさて、この波は尚文がソウルイーターを倒して、グラスが出てくるんだっけ? 

 

 あんまり原作ブレイクしたら不味いから村の避難をやろうと思っている。主人公の成長を邪魔しちゃ悪い。

 

 …………でも何で女王はこの波に参加して欲しかったんだ? 

 確か原作通りだとグラスと戦うけど逃げきったんだよな? 

 

 …………まさか、能力者が介入してるとか? ありうる、ミレナリオの他にもアギレラとかゴドルがいる可能性がある。

 …………勝てるのか俺? 

 

 まあ保険は付けとくか。念には念を。

 

「取り敢えず薬を確認しよう。魔力薬、回復薬、魂癒水もOK」

「兵隊も1番隊と2番隊+aでござる」

「やっぱり盾の勇者様と連携取った方がいいと思うよ父様」

「一応ローナに伝言頼んだ。俺らは民間人を避難させるって事を」

 

 俺は隠れてサポートするとしよう。

 隠蔽斧使って戦おう。パーフェクトハイドしてやるぜ。

 

「さて、他何か見落としてないか確認するぞ」

「うーん、あれ?」

「どうし、あ」

 

 尚文だ。ローナが連れてきたのか…………。

 こちらに近づいて来たぞ。

 

 よし、隠れよう。

 

「キラークイーン、ちょっと失礼」ファサ

「えー?」

「どこに入る気だ!?」

「なんでよりによって羽毛の中に!?」

 

 だって良い逃げ場だしな。

 うっへーあったけ〜。

 

「おい、ハジメ。話がある」ガサゴソ

「きゃーえっち」

「…………」

 

 俺、もうそこには居ないよ? 

 

「すまなかった……話を聞いてくれ」

「ナオフミ様…………」

「ごしゅじんさま…………」

「尚文…………」

『…………』

 

 ガサゴソしてた時から後ろに居た。

 絶は完璧。皆ビックリ。

 

「ああ…………波で連携したいんだが」

「あ、うん」

 

 尚文閣下と共同で波と戦う事になった。

 

 

 

 ■

 

 

 

 波まで後二分。

 

「そう言えば三勇者は編隊機能使うのか?」

「いや、使わないらしい。クズが使うなだと」

「は? 国民に生かされている犬が調子に乗るなよ…………」

「全くだな」

「まあ、そろそろビッチ共々王族から堕ちる事になると思うけど」

「…………どう言う意味だ?」

 

 うーん。やっぱ調べないのか。

 仲良しの人間はいるはずなのに聞かないのか。

 

「そりゃ悪い事したからに決まってんでしょ? 国外じゃ有名だぞ」

「アイツらを罰する事が出来る存在がいるのか?」

「その通り。誰かは言わない」

 

 確か城の中に女王の肖像画とかあったし、王座に二つ椅子があったろうが。

 

 ネタバレしたらブレイクしそうだから詳しく言わない。

 

「そうか…………」

 

 尚文も納得したみたいだ。

 頼むぞ。

 

「そう言えば他の国ってどんな所があるんだ?」

「他国? ゼルドブルの他にはフォーブレイとかシルドヴェルトやシルドフリーデンだな」

「一応詳しく」

「ゼルドブルは傭兵と商業が盛んな国だな。盛んすぎて色んな人種がいる。だけどその分闇が深い国で治安も悪い」

「ふむ」

「フォーブレイはゼルドブルと同じ国力の国で、勇者の血を王族に取り入れて、現代知識で最先端の技術がある。車とか飛行船もあるぞ」

「異世界で車を再現か…………」

 

 国の事だったら教えても問題ないだろ。

 

「ナオフミ様、そろそろ」

「ハジメ様もですよ」

 

 0:03

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

「フィーロ! 槍を蹴って亀裂に向おうとする奴等にぶつけろ。加減はしろよ」

「はーい!」

 

 よくよく考えたら波の会議とかしないんだな。ゼルドブルではやってるのに。

 

「「「わあああああああああああああああ!」」」

 

 他の連中も巻き込まれて吹っ飛ぶ。

 

「な、何をするんだ!」

「それはこっちの台詞だ馬鹿共!」

「いきなりなんだ!?」

「そうです! 僕達は波から湧き出る敵を倒さねばいけないのですよ!」

 

 おいおい? 話し合いとかしないの? 

 ゲームとは少し違うのよ? 

 

「まずは話を聞け、敵を倒しに行くのはその後だ」

「さては……僕達への妨害工作ですね!」

「違う!」

 

 尚文は視線で志願兵たちに近隣の村へ向うように指示する。

 俺もグラン達に村へ直行するよう指示を出す。

 

「落ち着け、そして考えろ。俺は援助金を貰えないから波の本体とは戦わない。精々近隣の町や村を守るのが仕事だ。そこは理解したか?」

「ああ」

「勇者としては失格ですね」

「そうだそうだ!」

 

 失格だと? お前らどんだけ尚文に尻拭いさせたと思ってるんだ?

 

 波の本体も倒すのも大事だが、国民の命を考えるのが何が悪いんだよ。人として立派。

 

「次にお前達。波の大本から湧き出る敵の撃破が仕事だ。ハジメの話では大物を倒すか、亀裂に攻撃して波は収まるでの合ってるか?」

「そうですよ!」

 

 一応波の仕組みを教えておいた。

 

「だけどな、俺達にはそれ以外に重要な仕事があるの……分かってない?」

「騎士団だな……」

 

 錬、やっぱりわかってんな。

 

「一応騎士団の方に編隊のパーティーを送ったんだがな…………」

「あのクズ王がどっかの誰かにボコられたからだそうだぞ」

 

 全くクズめ。

 あ、俺のせいでもあるか。反省。

 

「とりあえず確認だ。誰か、波での戦いについて、ヘルプなどの確認を行ったもの」

 

 手を上げたのが俺、尚文、錬。

 おっと? 錬がまともだな。

 

「熟知しているゲームのヘルプやチュートリアルを見る必要なんてねえだろ?」

「ええ、ですから早く波を抑えることを最優先にしましょう!」

「じゃあ波の戦いはお前等……他のゲームでなんて言う?」

「何のことだ?」

「それよりも早く行きましょう!」

 

 質問を無視して樹は走っていった。

 

「元康、お前は俺の質問の意味がわかるだろ?」

「まあ……インスタントダンジョン?」

「違う。タイムアタックウェーブだろ?」

「ギルド戦、またはチーム戦、もしくは大規模戦闘」

「…………ハジメが正解だ」

 

 よくチームを組んで戦ってたからな。

 つーか俺も時間が惜しい。村に直行しよう。

 

「尚文、スマンが俺は避難の方へ行ってる」

 

 国民の命が大事だからな。

 俺らパーティーは村の方へ走るのだった。

 

 

 

 ■

 

 

 

「……遅い!」

 

 あれから3時間経過した。尚文が待ちくたびれてるな。

 やっぱり三勇者は戻ってこない。

 

 避難も大部分も終了、近隣の村も対処した。

 怪我人の治療も行っている。

 

 今は波の魔物の対処をしているところだ。

 

「金剛瀑布!」

 

 うっわ簡単に風穴空いたなぁ。怖い怖い。

 

「勇者様、ここは僕達に任せて、他の勇者様の援護に向われては?」

「行く意味はないんだがなぁ……」

「問題無いぜ尚文、ここは俺らだけで十分」

「マンティスブレード!」

「ひゃほおおおおおおおおぅ!」

「ひぃぃはああああああああ!」

「…………」

 

 ……なんだろうか。コイツらが心配になってきた。

 元気ですねー。

 

「任せるぞ」

「お任せ下さい!」

 

 うん、大丈夫だそうだ。

 

(ローナ、付けておけ)

(もう付けてますよ)

 

 こうして波のボスの方に走っていくのだった。

 そして数十分後、

 

「魔閃光ォ!」ドカァァァン

「うわぁ」

 

 三体とも念弾で一気に貫く。

 

「さて、そろそろだろ」

「うん、この波終わったらゼルドブルに戻ってカルミラ島だね」

「ああ、準備を──」

「オイ! ヤベェェゾ、ハジメ!!?」

「何かあったんですか?」

「何ガアッタモナニモ━━」

 

 

 

『ハア!?』

「急ゲ!」

 

 確かにやばいぞ。

 やはり女王陛下の勘は当たっていた。

 

「急ぐぞ、キラークイーン!」

「うん!」

 

 急げ急げ急げ! 

 お、キラークイーン結構早いな。資質上昇で素早さ上げたからな。

 

 そしてあっという間に船についた。

 

「みんな捕まってー!」

 

 キラークイーンのジャーンプ! 

 足にオーラを溜めてここまで飛べんのか? 

 

「輪舞零ノ型・逆式雪月花 十!」

 

 十!? どういうことだ! 

 鈍器の勇者と強化方法を共有してるのか!? 

 

「ぐあああああああ!?」

 

 尚文のやられたような声が聞こえる。

 そして、甲板出ると。

 

「ほう、結構耐えましたね」

 

 尚文とその仲間が横たわっていた。

 そして気絶したせいか、憤怒の盾がスモールシールドに変わってしまう。

 

「…………おや? この世界にも能力者がいたのですか」

 

 今、俺は練をしている。

 今の発言、間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故グラスが纏を出来ているんだ!?




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