念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

43 / 82
第42話

 グラスとの出会いから数日。

 

「ふぅ、今日は大砲型の試運転の日か…………」

 

 ツンツン

 

「ん?」

「この前ぶり」

「フィトリア…………」

 

 あ? 何の用だ? 

 …………心当たりあるな、もしかして━━、

 

「盾の勇者が危ない」

「そう来たか…………」

 

 やっぱりそう来たか…………。

 でも原作じゃ俺が居なくても大丈夫だと思うんだけど? 

 

 フィトリアが少し手を貸した程度で普通に生き残ってたが。

 俺必要あるの? 

 

「今回は直感」

「?」

 

 勘か、女王も言ってたけどその通りになって念能力者のグラスが出てきて可愛がってくれたし、長い間生きてきた野生の獣の勘も無視できないな。

 

「わかった、いつ?」

「今」

「早急すぎね?」

 

 アポ取らずに頼み事してる時点でその言葉は酷い。

 

 

 

 ■

 

 

 

「さて、着いたけど」

「この辺にいるはず」

 

 勇者の反応とか分かるのかな? 

 

「ちょっと喉乾いたから水飲みたいー」

「あ、湖ありますね」

 

 近くに湖があったようだ。

 ヒミコと釣りした記憶が真新しい。

 

「そう言えばフィトリアって誰から念能力を教わったんだ?」

「私も気になる」

 

 原作じゃ念能力なんて概念なんて無いからな。

 

「フィトリアの主人が教えてくれた」

 

 城野守が?

 いや、違う。もしかしたらソイツじゃなくて念能力者なんじゃ。

 

「名前は?」

「忘れた」

 

 忘れるんだ。

 まあ、大昔の事だからな。

 

「優しかったのは覚えてる」

「…………」

「だけど敵には容赦無かった」

 

 尚文みたいな奴だな。

 優しくて敵には容赦無い奴なんて沢山いるからな。

 

 的が絞れないな。どんな奴だ? 

 

「そう言えばお兄ちゃん」

「ん?」

「ここアニメで見覚えのあるんだけど」

「あー」

「なにか来る」

 

 ドドドドドド

 

 何だこの音? 

 あ、尚文一行が出てきた。

 

 もしかして…………

 

「GAOOOOOOOOO!!」

 

 わータイラントドラゴンレックスだー! 

 恐竜キングが懐かしい。

 

「斧の勇者の配下の力を見たい」

「どうしろと?」

「倒して」

 

 まー出来ると思うけど。

 

「誰行く?」

「それじゃ私が」

 

 ローナか。だったら大丈夫だな。

 

「ロナたん頑張って」

「ロナたんって…………」

 

 可愛い名前付けられたな。

 

「ファスト・アクアショット!」

 

 ローナは水の魔法を出してきたな。

 

「何あれ!?」

「どうしたメルティ?」

「ファスト級であんな大きさ出ないわ! メルロマルクの宮廷魔導師のドライファ級と同じよ!」

 

 そうなのか? 

 結構育てましてからね。

 

 ヒョイ

 

 あ、ギリギリ避けた。

 意外とやるなこのドラゴン。

 

 だがな、計算違いをしてるぞ。

 

 ドォン! 

 

 ギリギリ避けたが、魔法が屈曲して側頭部に当たる。

 

「GYAOOOOOOOOO!?」

 

 頭部砕かれて大丈夫な生物なんかいない。

 ドラゴンはぶっ倒れた。

 

「魔法って屈曲する事って出来るのか?」

「普通はしないわ…………」

 

 一応マジックアイテム使えば可能らしい。

 フォーブレイは最新の技術とかあるから春菜から教えて貰ってる。

 

 まあ、ローナはマジックアイテムなんて使って無いですがね。

 

「ハジメ」

「ああ、紹介したい奴がここにいる」

 

 

 

 

 ■

 

 

 

「たあっ!」

「ファスト・トルネイド!」

 

 ただいまフィーロたんとフィトリアたんが戦っていますぞ。

 女子同士の戦いは見ものですな。

 

「ハジメ、どっち勝つと思う♣️」

「フィトリアだろ」

 

 なんでヒソカ君が居るんだろう。

 それよりもビックリなのが。

 

「ヒソー遊ぼー」

「今良い所だから❤️」

「クロ遊びたいよー」

 

 そう、クロちゃん。いやブラックサンダーである。

 

 そう言えばフィロリアルを連れてたって話が耳に入ったけどクロちゃんだったとは。

 

「暇なんだから遊んでやれば?」

「んー♠」

「感謝する最強生物《アルティメット・ゼロ》」

 

 あれ? 変な名前付けられたぞ? 

 最強生物《アルティメット・ゼロ》? 

 

「なんでそんな名前付いてるの?」

「色んな国で噂になってるよ❤️」

「へー」

「結構活躍してるからね❤️」

「お前ら通常運転だな…………」

 

 まあ、フィトリア本気じゃないし。

 真面目に見なくても十分。

 

 長々と続いたらヒソカと大富豪でもやってようかな? 

 

「あれ、ローナさんでしたっけ? 何やってるんですか?」

「…………食事の時間なんです。昼食べるの忘れちゃって」

「…………今の状況で?」

「フィトリアさん本気じゃないですよ」

 

 仕方ないな制約だもの。

 

「見られたくないんでどっか行っててくれません?」

「ええ…………」

 

 ラフタリアさんとローナの絡みとか見てみたかったんだよな。2人共真面目系ですし。

 つーかローナは能力見せたくないからって冷たくするなよ。

 

「何呑気に食べてるんですか…………」

「ワァ! 飯ダ!」

「クワセロ!」

「ウェエエエエン!」

「コノヤロー!」

「イェェエエイ」

「ヤッター!」

「………………は?」

 

 あー見つかったよ。

 これはローナの能力、六武衆《シルバーバレット》である。

 常時発動の六匹の小人型の念獣で、オーラを分け与える事により、大きくなったり細かい操作も行える能力だ。

 結構便利で他の機能もある。

 

「ナオフミ様! ナオフミ様!」

「? どうした」

「見てください! 小人です!」

「小人?」

 

 ローナに尚文が近づいてくるが、

 

「あーこのおにぎり美味しいですね」モグモグ

「何もいないぞ」

「え? 今さっきまで確かに……ってなんで微笑むんですか!? あ、ローナさんまで微笑む!?」

 

 隠を使っただけだがな。

 しかしローナは隠が上手いな。少し教えただけですぐ出来たし。

 

「ねぇ、ババ抜きしない?♠」

「いいぜ」

「私もやるっ!」

「お前らの神経どうなってるんだ?」

 

 さっさとメルたん助けに行けよ。

 そうしないとフィーロたんが覚醒しないじゃないか。

 

「父様取って」

「ああ……駄目か」

 

 揃わないな。

 

 お、尚文がフィトリアの目を盗んでメルティを助けに行ったぞ。

 

「ズルは見逃さない」

「ぐっ!」

「ぐぉ!」

「うっ! ❤️」

 

 あれぇ? 俺達にも流れ弾が来たぞ? ズルしてないよね俺達。

 

 

「ご主人様を虐めるなぁぁぁぁぁ!」

 

 おっとフィーロたんが猛攻してますぞ。

 守るものがあるから強くなれるって話もありますからな。

 

 そしてフィーロが魔力で爪を作りフィトリアを攻撃。

 だがフィトリアはガード。

 

「合格だよ」ベチコン! 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 今、フィトリアと尚文が2人で話している。

 

「さて、大富豪しますか」

「勝負だ♠」

「マイペースですね…………」

 

 トランプとか最近してなかったからな。

 たまにやりたくなってくるのだ。

 

 夜刀ちゃんと春菜も混ざる。

 

「はい、7」

「9」

「Q♣」

「K」

「ホレ、2」

「ジョーカーだよ父様」

「げっ」

 

 夜刀ちゃんがジョーカー持ってましたか。

 

「あの…………」

「3」

「10! ん? なんだ?」

 

 メルティ第二王女じゃないですか。

 俺になにか用ですかな? 

 

「この前はありがとうございました」

「?」

 

 あれ? 何したっけ? 

 ここであったのが初対面じゃなかったけ? 

 

「俺何やった?」

「え?」

「J!」

 

 覚えがないな。

 

「えっとフォーブレイで会ったと思うんですけど…………」

「?」

「あ、わかった」

「春菜?」

「6のダブル♦」

「メルたん、ツインテール解いて」

「メルたんって…………」

 

 浸透しているな。

 で、メルたんがツインテを解く。

 

「あ!」

「9のダブル」

 

 タクトの妹に絡まれてた女の子じゃないですか。

 ツインテールで認識してたので、髪を降ろしたらわからなかった。

 

 よくあるよね。

 アニメのキャラで髪下ろすと誰か分からないの。

 

「5」

「とりあえず、あの時は怪我なくて良かったし」

「Q」

 

 ちなみに、あの時はいいモノを取れたのだ。

 関わってよかったし。

 

「ハジメの番だよ❤️」

「1」

 

 

 

 ■

 

 

 翌朝、

 

「フィトリア」

「どうしたの?」

「他の四聖勇者の所へ行く前に俺の領地によって欲しいんだけど」

 

 現時点の最新の情報が知りたいのだ。

 暗部は優秀だからな。

 

「わかった行こう」




★六武衆《シルバーバレット》
・六体の小人型の念獣。操作系。
・オーラを分け与える事により、多少の大きさの変化や、操作精度が良くなる。
・オーラや魔法を弾いたり、個体同士で念話をする事が可能。
・一日一食を食べさせないと、与えなかった日だけ動かない。

モデルはミスタのセックス・ピストルズ。

人員交換はやる?

  • やる
  • やらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。