「あれれ? ってかなんで他の世界の奴らいるの?」
「アノンさん、ちょっと遅くない?」
「ゴメンゴメン、野暮用があってさ」
師匠、なんでいるの?
目的は何?
「で、師匠。そっちの目的は何?」
「決まってんだろ? ハジメの回収さ」
「あ!? ぶさけんな!」
「こっちと被ってやがった」ボソリ
「奇遇ですな。しかし引く訳にはいきませんが」
お前らもかよ。
確かに引き抜くメリットはあるにはあるが。
「で? あにさんはどうする? アノンさんもユニさんもいるよ?」
「「「………………」」」
「?」
あれ? 何故この三人が黙る。
…………ちょっと怒ってない?
(なあ、言うべき?)コソコソ
(嫌だ)ボソリ
(汚すぎでしょ)コソコソ
何言ってるか聞こえん。
いやいや、それよりもこの三つ巴を何とかしないと。
他の味方の能力者は亀裂攻撃か三勇者の避難と防衛だし俺一人しかいないのだ。
とある理由で数個の能力を出せない事は気づかれてはいけない。
「師匠」
「何?」
「一時的に手を組まない?」
「…………」
ん? 怒ってる?
「……ねえ、結構私怒ってるんだけど」
「?」
「謝らなければならない事があるんじゃないのかな?」
謝らなければならない事?
「会長を鳥葬した事?」
「違う。あれは会長の自業自得」
「痛車の事?」
「あれは大丈夫。会長の萌え写真で手を打ったし」
「会長のアヘ顔の写真を撮った事?」
「……何それ初耳」
「お前ら何をやった」ボソリ
あれは……貴重な写真だった。
パリストンが爆笑してたな。
あの後パリストンがチードルさん以外にその写メを送っていた。
「だーかーら! キメラアントの事!」
「……」
「私に何も言わなかったろ!! 危険なのに何故私を呼ばなかった!! 答えろ!!」
「………」
「十分じゃないだろ! 死んでここに来てるだろうが!」
そっちか……確かに頼らなかったし怒るよなぁ。
久しぶりに怒ってるよ師匠。
「だから嫌。鞭で叩かれても蝋燭を垂らそうとも私は許さない!」
「それにあにさん、今さっき却下とか言ってなかった?」
「黙ってて」
くっ、どうする。
仕方ない。
「お前ら……組まない?」クルリ
「仕方ねぇな」
「確かに可哀想だし」ボソリ
「ここは手を貸しましょう」
ミレナリオやフェムトとかはともかくゴドルはヤバい。
今の俺だと負けるかも。
「行くぞ」ボソリ
ゴドルの能力が具現化し、従者の姿が表れる。
「グララララ、海で呼んでくれるとは粋じゃねえか」
クソ、コイツか。
ヤバいぞ。
「ええええええええええええええ!?」
遠くで春菜が絶叫している。
何故ならそのはず。知ってるキャラですもの。
「白ひげか…………」
「お、久しいなハジメ」
そう。白ひげ、エドワード・ニューゲート。
ワンピースに出てくる四皇です。
………え、なんで出てくるかって?
ゴドルの能力。
この能力は死んだ人間を念獣として使役する能力である。
まんまFateの聖杯戦争である。
んで何故か他の漫画の強いキャラが出てくるようになった。
白ひげのONEPIECEの他にも、NARUTO、鬼滅の刃とか。他にもヤバいのがいるってさ。
一応制限があるのだがよくは分からん。
結構有名なキャラが出てくるので、春菜の絶叫が止まらないだろう。
「さて、覚悟はいいかな?」
「やってみろ」
やってみ、の所から師匠が殴りかかってきた。
俺も拳で相殺する。
俺、ゴドル、ミレナリオで師匠にかかる。
ヒミコにはフェムトがかかる。
「オラッ!」
「フンッ」ボソリ
「おやおや? 効かないなぁ?」
効かない理由はただ一つ。
師匠の能力、
簡単に言えば肉体改造能力だ。
骨は超合金のように硬く、筋肉を超質量に圧縮している。だから一般の攻撃じゃダメージが少ない。
もし怪我をしても筋や骨を繋ぐ事も可能だ。
…………待て、どうやって死んだ?
「師匠、どうやって死んだの?」
「何って……トラック事故なんだけどね」
「トラック?」
「うん。なんか知らないけど致命傷だったから力尽きた」
嘘だろ……師匠は通常トラックに跳ねられて死ぬタマじゃないぞ。
多分そのトラックは念能力じゃないのか?
「おい!? 俺もトラック転生だぞ!」
「あ、私も!」
「俺もだ」ボソリ
「は!?」
「ベリトもトラック転生だってさ」
皆……トラック?
トラック転生が流行ってんのか?
俺らがキメラアント討伐してた時にお前らトラックに跳ねられてたのか?
「それにしても小さい女の子が運転してませんでした?」
「あ、してた」ボソリ
「危ないですね……」
「ん? あの子成人してるぞ」
「…………なんで分かるでしょうか?」
「特技だ。成人してない子の年齢は大体分かる」
このロリコン野郎が。
お前の特技ホントに怖いよ。
「待て待てホントだ。例えばハジメの所の狐の子は10才だ。黒髪ツインテ白浴衣の子は1歳以下」
「あってる」
「銀髪ポニーテールの子の歳は15だ」
「…………あいつ、この前聞いた時には14って言ってたぞ」
「ん? 間違えたか?」
あれ? 結構高精度で正解するんだけど?
間違える事あるんだな。
「で、三つ編みで黒髪の子は成人してる」
「ふえ?」
春菜は二十歳以下だが、精神年齢を加えてるのだろうか?
あ、精神年齢だったら俺よりも年上じゃん。
「グララ、テメェらは空気見やがれ。真剣勝負だろうが」
「だけどおかしくないか? トラックで殆ど轢かれてるだろ。お前らトラックで死ぬタマじゃないし、何らかの陰謀とか考えるだろ。で、その女の子ってどんな顔?」
「あにさん? もしかして波のタイムアップ狙ってない?」
「あ? そうだが?」
「正直に言っちゃ駄目だろ……ウチらと組んでるんだから」
こっちはホームだからな。
「よし、おっ始めるか」
「その前に一つ、他の援軍は?」
「秘密」
「教えないよーん。べろべろばー」
「…………」
さ、おっ始めるか。
「ミレナリオ! あれやるぞ!」
「オッケー、シルバニアハウスな!」
コンボ技だ。
喰らえ!
「
「
ミレナリオの能力、極悪人形殺人事件
とある状況下で能力を発動する人形を具現化する。
俺は
場作りの為だ。
「何をする気だうっ!!?」
人形が師匠を攻撃。
ミレナリオは隠が匠だ。
「? 不意を突かれたのは認める。だけど全然効いてないぞ?」
「ダメージ与える為の能力じゃないからな」
「発動!」
「なっ、オーラが?」
攻撃が成功するとオーラが減っていくのだ。
調子にはよるが、平均で1分で3%減る。
「……流石新規精鋭の犯罪ハンター」
「ありがとよ」
「ルーイのハッパ野郎も良い人材を手に入れたね」
「上司の事知ってんのかよ……」
あ、あのハッパ野郎か。
俺も会った事はあるが…………優秀な人格者だ。
「それで、制約はあるんだろ? 私が室内から出れば能力解けるとか?」
「さあな?」
「
「うおっ!?」
魚の表面を柔化させて師匠を捕え、硬質化させて動きを止める。
更にミレナリオの人形が刃を首に突き付ける。
「チェックだ」
「誰が?」
ドパン
あ、拘束をぶっ壊して解いたぞ。
「まだ少し柔いね?」
「嘘だろ……」
決まったとは思ったんだがね。
やっぱり二ツ星は伊達じゃなーい。
「まさかこれで終わり?」
「…………と、思うじゃん?」
「ん? 何をうぐ!」ゴト!!
念による輪っかが師匠を拘束する。
これでもう動けまい。
「しまった! いつの間に!?」
「イエース」
「クソ、取れない……」
やっぱり便利だわこの能力。
念の為に
「今回俺いるか?」ボソリ
「師匠は油断出来ないからな」
「保険だ」
「そうか」
「グラララララ、外のお嬢ちゃんの奴が気になるなぁ」
ああ、ヒミコの方か。
フェムトはどうしてるだろうか。
俺は
すると、
「グオオオオオオオオオオア!」
ヒミコは雄叫びを挙げていた。
なんだ……? 様子がおかしいぞ。
「…………」チーン
フェムトがボロクソになって横たわっている。
ついでにローナやシルフィも死屍累々。
……何があった?
★天の聖杯《ヘブンズフィール》
・死者を具現化し、従者として使役する能力。特質系。
・使役限度数は7体まで。剣兵、槍兵、弓兵、騎兵、狂戦士、魔術師、暗殺者の枠組みに1つづつ入らなくてはいけない。
・具現化して動かすのでオーラを消費する為最大3体までしか出せない。戦わせなければ何体でも出せる。
・何が召喚されるのかは触媒やランダム。
・誰も知らないが、ハジメの世界の漫画のキャラが出るのは召喚時にその本人が触媒になっているから。
Fateの聖杯戦争と大体同じ。
★小宇宙を燃やせ《サンイーター》
・肉体を改造する能力。操作系。
・筋や骨を強化し戦闘を行え、血流や皮膚を操作し治療も出来る。
・他人にも使用できるが、威力や精度が多少落ちる。
あまりにも体を改造しているので体重が120㌔程ある。
★呪術人形殺人事件《ブードゥーナイト》
・とある状況下により発動する念人形を具現化する。操作系。
・室内で攻撃し成功すると、オーラが平均1分で3%減少する。
・室内から出るか、本人を気絶させると能力は解けて対象には二度と使えなくなる。
モデルはチャイルド・プレイのチャッキー。