念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

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アニメ楽しみ。


第63話

「GUUOOOOOOOO」

「クッソー! 撤退だ!」

 

 結果から言うと、三勇者を取り逃してしまった。

 像を壊された時にはもう霊亀の方に向かっていったらしい。

 

 クソメガネはもう既にいなかった。

 さっさとポータルで逃げよう。

 

 確か町や砦が崩壊したとか言ってたな。

 そっちの避難をするとしよう。

 

 三勇者達は民間人そっちのけだし、俺らは波の魔物を倒すのも民間人の避難も大事だと思ってる。

 

「ポータルアックス」

 

 まずは尚文達と合流しよう。

 多分オストといるだろうし、霊亀の事だったらよく知っている。

 餅は餅屋だし。

 

 …………

 

 

 

 ■

 

 

 

「さ、話を聞こうか」

 

 尚文と合流し、オストと一緒だった。

 一部始終を説明すると訳を聞かれる。

 

 尚文達はオストと出会ったあと、霊亀に挑んだがメルロマルクに帰ってきた。

 

「まず女王が三勇者に交換条件を出す前に、亀の甲羅の魔物は少し前から耳に入っていたんだ。それで春菜がそっちの本とか読んでてな、霊亀やその国に睨みをつけていた」

 

 嘘は着いていない。

 

「それで霊亀の封印の事とか知ってな。単独でやらせて貰っていた。すまんかったな黙ってて」

「…………何故黙っていた」

「この前のレーザー野郎の派閥の人間が出てくるかもしれないし、もし知られてたら他の封印に行くかもしれないぞ? 霊亀って言ったら四霊…………鳳凰とか麒麟の封印とかあるらしい。手を組んで壊されたら地獄絵図になってアウトだ」

「間違った事は言っていないと思います…………他にも結界を作る守護獣はいますので…………」

「まだいるのか…………」

 

 専門家と案内を頼みたいし、会っといて良かったと思う。

 

「で、レーザー野郎の派閥の人間が襲撃してきた。尚文が束になっても勝てない」

「そうか……」

「尚文はどうする? フィトリアは勇者の様子見を決め込むらしい」

「そっちはどうする?」

「さあ?」

 

 助けるよ……決まってんじゃん。

 

「もう既に避難勧告を砦や街に出している」

「お前立派だな」

 

 避難訓練が楽しいと感じる事があるが不謹慎だな。

 

「で、話を戻す。三勇者を取り逃した。あと変なメガネを目撃したらしい」

「変なメガネ?」

「ああ、霊亀の像を壊した。なんの理由か分からんがな」

 

 嘘はついていない。

 

「そっちは? 霊亀の止め方は?」

「こっちは……」

 

 女王曰く、頭と心臓を何かするそうだ。

 原作通りだな。

 

 メガネがいるからコアの部分があるだろうけど。

 

「なあ、オストだっけ? 聞きたいことがあるんだけど?」

「なんでしょう?」

「結界を作る魂のエネルギーって強力なのか?」

「ええ……波から干渉を防ぎ世界を守るので強力かと」

「…………もしかしたら像を壊したメガネはそのエネルギーを何かに利用しようとしてるんじゃない?」

「どういう意味だ?」

「せっかくだからその魂エネルギーをネコババして利用してやるって人間もいるんじゃない? って考え。魂を使った研究をする人間とか……そのメガネは研究者っぽい服装してたし」

 

 殺して回るのも面倒事だし、第三者に頼んで殺した方が楽かも。

 

 ホムンクルスとか作ってる錬金術師もいるしありえるし。

 …………魂関係は禁忌だったと原作にあったような気が。

 

「それは…………ありえますね」

「その場合にはもう既に霊亀中に入ってる可能性が高いし、そのエネルギーで賄って頭心臓を止めても動き出すんじゃない……霊亀を止める方法ってまだないの? 霊亀なんだから中の様子とか把握出来ない?」

 

 ゴキブリも頭取れてもまだ生きてるとか聞いた事ある。

 

「すいません…………そこまでの力は。ですがコアを壊すのがもうひとつの止める方法です」

「サンクス、探しておく」

「探せんのかお前…………」

「出来る」

 

 半径1km程だが円は可能。

 ネフェルピトーの様にアメーバみたいにも出来る。

 

 オーラを光子状にするのは練習中だがな。

 

 こうして話は続き、精鋭で討伐する事になった。

 

 

 

 ■

 

 

 

「フィトリアを待とう。一応連絡しておいた」

 

 ちなみに魔法部隊は準備OK。

 この部隊をフィトリアの馬車に乗せ、転移し運ぶ算段なのだ。

 

「ん?」

「どうしたんですか?」

「いや、遠くから見たんだけど…………あの霊亀最初あった時と違うような」

「あ、本当でござる」

「あ、本当だ」

 

 なんか肌が銀色になっており、甲羅が多少ずんぐりしてるんだけど。重そう。

 あれ? もう既に頭が3つあるぞ? 

 

 どうなってるの? 

 

(お兄ちゃん、もしかしたらイレギュラーかも)

(分かっている。気をつける)

 

 ありえる話だな。

 この状態は異常としか思えない。

 

「来た」

「よう、フィトリア。準備OK」

「分かった。出すよ」

 

 馬車が現れる。

 

「入って」

 

 うわ、広い。

 こういうので世界を回るってのも悪くないな。

 

「…………ふぅ」

「女王、なんかあったのか?」

「私はフィロリアルが好きだったもので…………女王に会えるとは」

「仲介しようか? 頑張って指揮したって事を話しとくし、もしかしたらフィロリアルの聖域に招待してくれるかもしれないぞ」

「…………」ガタ

 

 …………目の色変えたよ。

 

 普通だったらパリストンとか仲介料をふんだくるだろう。

 俺は流石にしない。貸しを作るだけ。

 

 

 

 ■

 

 

 

「本当に便利だな」

 

 フィトリアの馬車から降りる。

 知り合いのアッシー君の方も負けてはいないのだが。

 

「お待ちしておりましたでごじゃる」

 

 ごじゃる口調の影が現れた。

 

 んで、この影が現状を報告。

 少しの所まで探索終了したらしい。

 

 こっちも円を広げて探索しよう。

 だけど細かい動きは分からないから大雑把な動きしか反応しないが。

 

 んーと。

 丁度右に100mの所に6人ほどの反応が。

 

 原作だと3人。

 ラルクグラステリスだ。

 

 残りの3人はヒミコと師匠か? 

 後1人は? 誰だ? 

 

 …………あるぇ? 霊亀のコアらしき空間があるんだが、3人浮いていて…………近くにまた3人が。

 

 ん? キョウじゃないのか? 

 あいつプライド高いから一匹狼だと思うんだけど。

 

 眷属器は…………? 

 まあいいヒミコ辺りに聞くとしよう。

 

「尚文、心臓らしき所を発見。霊亀体内にいる人間がいる」

「わかった。道案内頼む」

「オスト、コアの場所に誰かいるみたいだ。その中の3人は浮いてるし勇者かも」

「やはり…………」

「コアの方を叩いた方がいいかもしれん。最短距離で行きたいんだけど。道分かる?」

「すいません……そこまでの力は」

 

 だよね。

 だったら霊亀を止められるはずだし。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 さて、あと一人は誰かな? 

 

「そろそろ、曲がり角でエンカウントする」

 

 パンでも加えてぶつかるのがセオリー。

 ベタ過ぎてつまらんけど。

 

 ん、こっちに気づいたのか手前で止まった? 

 なんかガサゴソやってる。

 

「んじゃ先制するか」

 

 先手先手と働かないとね。

 出ていこう。

 

「オラアッ、勇者だ! 話聞かキャアアアアアッ!!?」

「ん? 何かあっキャアアアアッ!?」

「お兄ちゃん? 大袈裟にってキャアアアアアッッ!?」

 

 なんで驚いているかって? 

 

 そこにいた六人が中国のかぶり面を装備して睨んでいるからである。

 

 何を霊亀の中で何を遊んでんだお前ら。

 

「イエイ! 大成功!」

「いゃあ〜出会い頭でこれだとみんなビビるよね〜」

 

 おい、聞いた事ある声だな。

 

「お師匠! お久しぶりです!」

「ユニ、久しぶり。元気そうで何よりだ」

 

 

 

 ■

 

 

 

 ヒミコと師匠、ラルクテリスグラス、それでユニ。

 拠点へ戻ってきた。

 

 情報交換中である。

 

「とりあえずコアの部分へはまだ行けないんだね?」

「心臓をなんとかすればいけるって話」

 

 ヒミコの能力で行く事は出来るのだが、定員があるので数往復しなければならん。

 しかもイレギュラーがいるのでだるい。

 

「心臓を破壊すればいいの?」

「確かなんだが、壁に文字が書かれていた。頭と心臓になにかするそうだ」

「ゲームだと同時破壊とかそんな感じか?」

 

 ネトゲとか協力プレイとかそんなのでよくありそう。

 

「つーかさ、心臓破壊しても再生するんじゃないか?」

「…………なるほどね。確か頭潰しても再生するんだから有り得る」

 

 キメラアントなんて首はねても生きてるし。

 つーかなんなのこの生き物? キメラアントよりもヤバいよ。

 

「女王、一応魔法部隊連れて行こう」

「後魔物避けのパウダーを体に撒いておくよ。結構な効き目だから安心して」

 

 なんかパウダー取り出して魔法部隊にかけていく。

 んで、全員撒き終わった。

 

「あとでなでなでしてね?」

「…………」ナデナデ

 

 今するよ。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

「ドライファ・ジャミングX!」

 

 妨害魔法を上手く使い、心臓の攻撃を無効化する。

 

「高等集団魔法『封』!!」

 

 魔法陣が数個心臓にまとわりつき、心臓は動きを止めたようだ。

 

 頭は既に3つとも破壊済み。

 

「さて、オスト。コアまでの道を開いてくれ」

 

 オストが呪文を唱える。

 

「行きましょう」

 

 さあ、何があるのか。

 

 

 

 

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