念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

66 / 82
アニメ楽しみ。


第65話

「この柵……結構な出来だな。時間がかかりそう」

「師匠、いくらかかる?」

「1分くらい。私は科学者タイプだからね」

 

 1分くらいかかるって凄いのかよく分からん。

 

「それにしてもやっちゃったね〜敵」

「そうだね〜」

「…………なんかあったんですか?」

「あにさんはね〜実はまだ本気じゃ無かったんだよ」

『はい?』

 

 やっぱりわかってたのか。

 配下の方にも言ってないし。

 

「…………どういうことだ?」

「ハジメの海賊王(ジャンキーコレクション)なんだけどね……具現化した武器を持って戦う能力があるんだ」

「あ、まさか」

「その通り。具現化した武器は武器のカテゴリーに入る」

「実際、ヒミコちゃんに具現化した剣を持たせたけど弾かれたし」

 

 その通り。

 十全に本気を出せなかったからあの時に師匠を寄って集ってたのである。

 

「つまり?」

「武器を奪われた方が強くなる。その使えなかった能力の一つにバフをかける能力があるから、身体能力はもっと上がると思うよ」

「全く……この世界の転生者達はザコだね」

「本当に情けない……やる気あるのかな?」

「もう一度母親の胎内に戻って体作り直した方がいいね」

 

 ああ…………カッコイイこと言っても瞬殺される。

 ドジる事とかよくあるみたいで、その際に問題起こして国に迷惑かけるのもよくあるとか。

 

「おい!! 今何をした!!」

「あ?」

「貴様ァ……どんな汚い手を使ったァ!!」

 

 ああ、この能力? 

 この刀、月詠に入ってる能力の一つ、殺戮任侠殺助(ブロードウェイ)だ。

 

 簡単に言えば暗殺人形だな。

 標的と術者が50m以内の時に使える能力で、転生者を狩るために大変役に立った。

 

「クソクソ! ゴミのくせして俺の人形をっ!!」

「ゴミはお前だろうが」

「んだとテメェェェエエ工!!」

 

 あーあー、また巻物使ってなんか出す気だ。

 ん? 次は? 侍風だな。

 

「見ろ、こいつは10年前50人を殺した大量殺人鬼だ! お前なんか」

「てい」シュパン

「は?」

 

 ワープホールを出してゾンビの首をはねる。

 これも月詠に入ってる能力、瞬間少年ジャンプ(ディメンションスラッシュ)だ。

 

 説明するとワープホールを作り、剣戟のみを瞬間移動させて攻撃を行うのだ。

 

「ブサけんなよ! じゃコイツは特異な毒魔法をもった元宮廷魔術師だ! 戦争じゃ敵無しだとよぉ!!」

「鳳凰一文字!」シュパン

 

 別に説明要らないね。

 炎に剣を灯して特攻してるだけ。

 

「クソ、じゃコイツだ! 南の国で3年連続でチャンピオンになった最鋼の闘士!」

「滝流し!」

 

 飛んでからのぶった斬り。

 足が地面に着いてないと威力が上がる能力。

 

「呪術界最強のシャーマン!」

「飛燕斬」

 

 燕の様な体捌きで胴を斬る。

 

「歴史上最も被害を出した放火魔!」

「流星剣!!」

「銃の悪魔!」

「八極陣天明剣!」

「強盗殺人を行う極悪兄弟!」

「ハンドレッドソード!」

「…………」

 

 いつの間に盗ったんだ? と思ってるんじゃない? 

 グラスにやられてノビてる時にこっそり盗りました。

 

「クソくそくそくそっ! ちくしょう! 切り札だぁー! 最強の王国と言われた騎士団長!!!」

「迅速三枚下ろし!」

 

 常人には見えない速さで首と胴をぶった斬った! 

 この能力の使用者は駆け出しの剣士なんだがな。

 

「は、はははははっ嘘だろ……」

「待て、諦めるのは早い」

「だな……正直面倒だから出したくないが」

 

 なんだよ次は。

 

「グオオオオオオオオオオッ!」

「はっ、ははははははっ! 俺の奥の手だ!」

「ドラゴンゾンビか」

 

 うーん。ドラゴンゾンビはこの世界にもいたしな。

 

「えい!」

「グオオオオオオオオオオッ!?」

 

 普通にオーラを放出し、首、胴をたたっきる。

 

「やれやれ、私が2分かかるとはこの牢は堅いな」

「やろうと思えば私の蛟龍で抜け出せるんだけどね」

 

 あ、師匠達も出てきた。

 そのまま三勇者を助けるみたいだ。

 

「こんの……卑怯者ォォォォォォォ!!」

「どんな汚い手を使ってる!」

『…………』

 

 もうみんな沈黙だよ。

 コイツら好き勝手悪い事してるのに、自分の都合が悪くなったら卑怯か。

 

 俺は努力したりしてこの力を手に入れた。

 運が良かったのもあるんだがな。

 

「クソ! トマホークボマー!」

「てい」カキーン

「ぎゃあああああああああ」ドガーン!! 

 

 細目がスキルを使ってきたので弾き返すと、金髪マッシュに当たる。

 使い手が弱いからソイツは当たっても死なない。

 

「ふざけんなよテメェ!!」

「このクソが!」

「あのね〜。他人に濡れ衣着せて殺して〜他の世界に手を出して〜武器を奪って〜人をゾンビ兵にして苦しめてるのに…………自分が人間のクズだと分からないか?」

「ハッ、強い奴が正義だバカが!!!」

「アリの巣に水を流してなんの罪悪感がある?」

 

 あ〜良かった…………言質は取った。

 

 コイツらにはフォーブレイの国王に差し出しても罪悪感が無いや。

 レイのカスにイグドラシル製薬を渡して地獄を延長戦してやろうと思ってたし、コイツらも地獄を見せてやるとしよう。

 

 強い奴が正義ならば、俺の考え方は正義だな。

 

「クソクソクソ! クソ!」

「仕方ない、逃げるぞ」

「…………だな。収穫はあったしな」

 

 あ! 霊気のエネルギー! 

 ってか武器返せ…………あ、俺武器無い方が強いんじゃね? 

 

 ワープホールみたいのを出し、逃げようとする。

 

「待て!」

「じゃあなバカが!」

「この借りは……返す!」

 

 追おうとするが、数体の霊亀の使い魔が道を阻み覆う。

 逃がした。

 

 逃がすか…………合同結婚式に招待してやる。愛する人間も一緒にな。

 

「それよりもコアを!」

 

 だな。

 民間人を被害が増える一方だ。

 

「サンダーバード!」

 

 雷を纏った一撃をコアにぶつける。

 霊亀のコアは砕け散った。

 

 …………オスト、これでいいんだよな。

 

「よし、追いかけるぞ!!」

「あにさん! また今度会いに行く!」

「ハジメ、落とし前は絶対付けさせるから!!」

「待て! 生かして連れてこい! 考えがある!」

「師匠、善処する!」

 

 フォーブレイの国王に貢がないとな。

 この前あのカスを捧げたのは好評だったらしい。

 

「迷惑かけたな……すまんかったな」

 

 師匠達はワープホールを通って行った。

 

「オストさん!」

 

 オストは脱力し、消滅しかかってる。

 …………コイツは本当に霊亀なのか? 人の事考えてる時点で疑う。

 

「消滅する前にお伝えしなければならない事が…………」

「こんなのあんまりです……」

 

 こっちも同じ感想だ。

 魂のエネルギーを奪われて自分を犠牲に。

 

「オストさん、ありがとうございました」

「ああ、ここまで来れたのはそのお陰だよ」

 

 コイツがいなかったらここまで来れなかったろうし。

 

「お願いします……奴らに死の報いを」

「ああ、任せとけ」

 

 オストは粒子となり……ゆっくりと消えていった。

 

 シュ!! 

 

 うん…………なんだこれ? 

 白いロープ? 

 

「尚文」

「なんだ……は?」

「この巻きついてるのは……なんだろう?」

 

 白い……蛇? なぁにこれ? 

 あ、ワープホールの中から出てきてるんだけど。

 

 って! 引っ張られる!? 

 

「何これ何これ!」

「なんですかこれは?!」

「父様!」

 

 ローナと夜刀ちゃんが引っ張る。

 俺も踏ん張るが効果が無い。

 

「おい! 離せ! なんかに巻き込まれてるぞ!」

「そこまで薄情じゃないですよ!!」

「私も!」

 

 お前ら……良い部下持ったな。

 待て待て待て、引っ張られる力が強くなった! 

 

「「「わああああああああああ」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドタ!! 

 

「「「ぎゃあ」」」

 

 後頭部打ったけどハンターにとって日常茶飯事。

 血反吐吐くよりはマシだな。

 

 着いてきた二人は無事のようだ。

 

 で、何処だここ? 白い……宮殿? 周りが砂漠。

 静かな所だな。

 

「やあ! 待ってたよ!」

 

 後ろを向くと……白い巨大な蛇が戸愚呂を巻いていた。

 煙管を吸ってるよ。

 

「ようこそ……世界の狭間へ!」

 

 

 

 

 

 




海賊王(ジャンキーコレクション)
・小さな本を具現化し、15人までの念能力をコピーする能力。特質系。
・コピーするには以下の条件を達成しなければならない。
① 実際に能力を見るか、能力名を唱える
② 対象に「降参する」と発言させる
③ 能力と能力名を対象に教える
④ ①〜③を対象に触れたまま行う
・系統や念のセンスをもコピーしたり、1度に2つ以上の能力を使う事も(オーラ消費は激しいが)可能。
・コピー元の能力者がコピーされた自分の能力の説明を書かれたページを触わると、その能力は消去される。



◎月詠
・相手の剣の技術、もしくは剣の能力をトレースする能力。特質系。
・トレース条件は、
①剣技、もしくは剣を使った能力を見る
②相手に柄を握らせる、もしくは後頭部に柄頭を当てる



口寄せ・蛟龍(メガロドン)
・どんな水中地中でも泳げる念魚。具現化系。
・中は大人が2.3人入れる大きさ。

この能力を使用し、本人は師匠よりも財を築いている。

章は入れる?

  • 入れる わかりやすいように
  • 入れない 原作みたいに入れない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。