念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

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第66話

「とりあえず、席に座ってよ。お茶は飲むかい?」

「いや、いい」

「クッキーとケーキあるよ?」

「それよりもなんなんだここは?」

 

 俺らは近くにある椅子に座る。

 

「だよねー。それが気になるかー」

 

 この蛇なんだろう。

 重要なキーマンな雰囲気があるんだけど。

 

「じゃ、自己紹介するよ。私はマスラ、フリーの神狩りだ」

「神狩り!!?」

「と、言っても弱いよ? 下の下の実力ね。新人の神しか狩らないよ」

 

 ……新人潰しの神狩りって。

 何の用だよ。

 

「んで、質問に答えるよ。ここは世界の狭間にある隠れ家的な私のアジトだ」

「隠れ家っていい雰囲気だよな」

「あ、わかる? ロマンだよね」

「木の中とか水中の家とかグッとくるよな」

「自分の家がカラクリ屋敷だと楽しくなんない?」

「わかる! 俺の家には隠し扉や隠し部屋とかあるぜ」

「あーいいです? 話戻してくれませんか?」

「おい、ローナ。せっかく互いに友好を育んでいるのになぜわからん? 意外と趣味で気があって仲良くなったりして会社とか大きくなるとかよくあるぞ? だけどあの二人をボロクソにしたいし他の奴らがどうなったか気にかかる。元勇者に何の用だ? 神狩りさん?」

「…………」

 

 俺間違ってないよね? 

 

「ま、まあ。それが普通だよね。話を戻そう」

 

 マスラは吸殻を灰皿に捨てる。

 

「実はね。主人が君に力を与えて欲しいと言われてね」

 

 主人? なんだろう。

 …………どうなってるんだ? イレギュラーだよな。

 

「ホントは主人がやればいいのに忙しいってさ」

「神狩りなのか? つーかなんで俺に?」

「まあね。なんで君が勇者として召喚されたかも知ってるかって話になるけどね」

「……」

 

 …………召喚された理由? 

 

「単に強いからとか原作を知ってるとかじゃないの?」

「大体あってるよ?」

「…………俺の身の上話を話した覚えは無いけど」

「ああ、私の異能だよ。私は弱いけど解析が得意なんだ」

 

 そんな異能があるとは。

 

「ざっくり大まかに言うとね。神狩りにも色々いるんだ」

「……?」

「君は神狩りに選ばれて送り込まれたんだ」

「マジ?」

 

 え、俺は神狩りに選ばれて送り込まれたの? 

 

「神にも色々いてさ。君を送り込んだ神は面倒くさがりでね。上位世界の中でも強くて原作を知ってる人間を選んだんだ。行かなくても良いようにね」

「…………確かにその方が楽だよな」

 

 能力があり信頼出来る部下に仕事を頼んだ方がいいような感じか。

 

「あれ? 他の仲間も召喚されてるんだけど?」

「あーそれはね…………君が召喚されたから前居た世界に繋がりができたんだ。そこで神狩りは上位世界の人間で実力者をそのまま引っ張ってきたんだ」

「は?」

「轢き殺した人間は複数いるから探してみるといい。私は詳細はわからない」

 

 それでトラックで轢き殺したってわけね。

 …………その神狩りとはちょっとお話しなきゃな。

 

 パリストンとか轢き殺してないか? 

 それか幻影旅団とか。

 

「それで? 力ってなんですか?」チュー

「うんそれはお楽しみ。君らにもあげるからね」

 

 わーローナがいつの間にかジュース飲んでる。

 

「なあ、解析が得意ってことは他の質問していいか?」

「いいよ?」

「あの念能力者集団はなんなんだ?」

 

 あれが1番気になっていた。

 クソ女神よりも厄介そう。

 

「あれか……アイツらも神を詐称する奴らと同じなんだ。君の世界に繋がりがあるけど…………目的がイマイチわからない」

「アイツらも同じか」

「うん、勢力的には強敵だし気をつけて」

「わかった」

 

 厄介そうだ。

 天敵系の能力者とかもいそう。

 

「そういえば夜刀ちゃんて何者?」

「んー分からないな。でもなんか不思議な雰囲気だね…………長く神狩りしてるやつに聞けば何か分かるかも」

 

 この生き物はなんだろうか。

 特質系だし固有の魔法を使う。

 

 多分凄い生物だと良いな。

 

「ああそうだ。まだ君について分からない事がある」

「?」

「実はね……君は斧の武器に選ばれる予定は無かったんだよ」

「「?」」

 

 あい? 分からない。

 じゃなんで選ばれたんだ。

 

「選定される予定の武器は剣・鞭・刀・銃剣・三輪車・仏具だったらしい」

「三輪車でどう戦えと」

 

 三輪車? 突撃するの? 

 

「それで斧も1番で選んだけど、力関係とかもあって候補から弾かれた」

「? じゃあなんで選ばれた?」

「分からない……だけど解析したら斧の眷属器と何かの縁があるみたいだ」

「縁?」

 

 いやいや、前の世界で斧とか使った覚えないけど。

 

「もしかしたら斧の前任と縁があるかもね。それか運命をねじ曲げる程の触媒が近くあったとか」

「んーなんだろ」

「帰ったら調べて見るのも良いかもしれませんね…………」

「このクッキー美味しいね」

 

 縁ね……サーヴァントの触媒見たいな感じか。

 前の世界の人間が勇者の前任……ありうるな。

 

 ジジジ

 

「?」

「あ、時間切れみたいだね。言うの忘れてた」

「なんか体が薄くなってきました」

 

 ジジジ

 

「それじゃ加護あげるよ」

 

 ホワン ホワン ホワン! 

 

「君らにあった加護だから。使い方は自分が知ってるよ」

「なんか頭に入ってきた……」

「俺も」

「私もです」

 

 んーとなになに?

 

 JPDWTAG&★WMAGJATM (´Д`)ノ゛

 

 なんて書いてあるの? 

 顔文字利用しているぞ? 

 

「なあ文字化けして読めん」

「多分時間掛かるのかな」

 

 ジジジ

 

「もうそろそろだね。死ぬなよ」

「そっちもな」

「へーき。新人ばっかり潰して……らそこ……危険は無……」

 

 ダーウィンズゲームのバンダ君を思い浮かぶ。

 あと音が飛んでる

 

「君が……たい世……に送り込ん……から安心し……ね。ん? ……しいななんで……先が変わっ……よ」

 

 ん? なんか不穏な空気だな。

 

「しまっ……。……召……だ。し……も…………だ。武器の力…………らし……」

 

 何言ってる?

 あ、視界が霞んできた。

 

「確…………は君の……ある……呼ばれ……ん……。ゴメ……の……だ」

 

 んん? 音飛びだけどなんかミスしたのか? 

 

「……飛ん……るか……何言……も…………いよ……。……に……メ……。てへぺろっ!」

 

 おいおい! 最後聞こえたぞ! 

 ミスしたんだなコラっ!! 

 

 俺の目の前は真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドガ!! 

 

「いてっ」

「ああ勇者様、この世界をお救いください!」

「は?」

 

 あれ? デジャブ? 

 まさか巻き戻った? 

 

 いや違う……ここは見覚えは無い。

 

「ん? 何コレ……銃剣?」

 

 

 

 

 

 




もう1つの異世界へ。

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