念能力者の英雄譚   作:煽りイカ

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おひさっす!


第81話

「まさか子供がいたとは」

「俺もびっくり」

 

 で、その子が隣でご飯を食べている。

 

 まさか娘がいるなんて。

 

「うん、召喚されてから2、3日で気づいてね。それで出産しててさ」

「そう言えば…………」

 

 ギンコが死ぬ数週間前に行為した記憶がある。

 

「とりあえずアオコだって? 家案内してくれない?」

「……」コクリ

 

 団欒を楽しもう。

 

 んで家を案内してくれ、動物や自分の書いた絵を見せてくれた。

 異世界の動物見るのって新鮮だにゃ。

 

 

 

 ★

 

 

 

「ギンコの父親がハジメだって聞いてビックリしたぜ」

「フェムト、お前知ってたのか?」

「そりゃ知ってましたよ。言うか迷いました。だけどそっちも大事な人間がいますし板挟みにはしたくなかった…………」

 

 なるほど。

 

「さて、準備するぞ」

「? 何時でも行けるんじゃないのか?」

「多少の条件がある」

 

 俺、ローナ、夜刀ちゃん、マルシダス、フェムトがヒミコ達の世界に殴り込みをかけることに。

 

 尚文がマルシダスにつっこむと思うがヒソカと仲良くできる時点で大丈夫だろか。

 

 まあ、盗賊と仲良くなるんだし懐はあるだろう。

 

「でだ踊る」

「なんで踊る」

 

 踊らないとダメなルールかよっ。

 

「音楽が鳴ったらスタート。審査員が具現化されるからはっちゃけたのだと得点が高い」

「なんだその能力は」

「俺らもわからん」

 

 なんかアイドルの審査員っぽい。

 

 ルルルル

 

 あ、音楽がなり始めた。

 

「フゥフゥ!」

「フゥ!」

 

 マルシダス、フェムトがなんか腰を降り始めたんだけど。

 

 どんな踊りでも良いんだよな。

 

「えっと、こうか?」

 

 阿波踊りのようなリズムみたいに踊ってみる。

 ディスコみたいな所には行った事ないから。

 

「えっとこうですか?」

「えっと」

 

 ローナや夜刀ちゃんも踊り始めた。

 夜刀ちゃんはダンスは慣れてるから様になる。

 

 〖終了! 〗

 

 あ、30秒くらいかな? 

 もう終わり。

 

 〖採点。マルシダス、80点〗

「よし」

 〖フェムト、77点〗

「まずまず」

 〖ハジメ、68点〗

「採点基準ってどうなってんの?」

 〖ローナ、38点〗

「…………」

 〖夜刀、91点〗

「ダンスは慣れてる…………」

 

 あれ? 夜刀ちゃんが高得点だ。

 

 ローナは38…………慣れてない。

 

「あーやっちまった。ノリが良いし出来るとは思ってたんだがな」

「?」

「実は70点以下は空間転移出来ないんですよ」

 

 は? 

 それ先に言えよ。

 

「クールタイムは12時間だ」

 

 この能力めんどくさいな。

 

「それじゃ後で迎えに来るわ」

 

 シュン

 

「ハジメ様」

「どうした?」

「この世界って斜め上ですね」

「…………だな」

 

 こうして、転移した奴らを待つのだった。

 

 

 しかし、転移した3人が丁度ディメンションウェーブ中に転移したため、カス2人を打倒し戻って来る事になったのだった。

 

 

 

 

 ★

 

 

 

「それにしてもカス2人はどうするの?」

「ああ、豚王に献上するよ。日頃の感謝って事で」

 

 ウチらは尚文や春菜やヒミコと合流。

 マルシダス達を紹介し、こっち側に勇者召喚された事を伝えた。

 

「で、コイツはなんでズボン履いてない?」

「問題無いだろ」

「あるだろ」

 

 ? ヒソカと仲良くしてる時点でそっちの性格に問題があると思うよ? 

 

「ズボン履け」

「人殺し」

「は?」

「尚文、殺人未遂だぞ」

 

 尚文、人を傷つけるのは良くないよ? 

 皆色んな事情があるんだ。

 

「尚文、コイツにも色々あるんだ。見て見ぬふりしてやれ」

「…………」

「人間なんてな……皆わいせつ行為してるモノだ。ほら、三勇者を思い出してみろよ…………胸張って恥を増産してるじゃないか。カッコつけ、女好き、偽善者……どれだけやらかしてると思う?」

「…………」

「尚文もそうじゃない? 自分は悪人だって…………奴隷が合法だからと言って褒められたものじゃない。だけど命の危険も伴うし、帰りたいだろ…………尚文は悪くない」

「あ、俺見て見ぬふりは得意だぜ」

 

 みーんな犯罪の安打製造機だ。

 どんな善人でも恨みは買う。

 

「ほら、あんまり迷惑かけないようにボディペイントしてるんだ見て見ぬふりしよっか」

「あー分かった…………」

 

 分かってくれて何よりだ。

 

 コイツ変態だけど悪い人間じゃないからな。

 スルーされるほど日頃の行いは良い。

 

 

 

 

 ★

 

 

 

「それでヒミコさん? 状況はどうなってる?」

「まずは」

 

 俺がいなかった時に色々動いているらしい。

 

 2人のクソを拘束し、斧の武器が行方不明だと言うこと。

 細目のグズ曰く、変なのに絡まれ奪われたらしい。

 

 んで、斧は行方不明。

 

「それでこの世界の転生者共なんだけど…………行方不明になってる」

「そうなの?」

 

 聞いてみると殆ど…………目星付けた有名どころが居なくなってるらしく味方も一緒に。

 全員ではなく、カス2人はどうなったか知らないとか。

 調べたところ、なんかの準備をしたりしてたらしい。

 

 …………クソ女神から招集かかったのか? 

 それとも戦争の準備するとか。

 

「嫌な動きだな」

「うん全く。幸いなのがこの世界が静かになる事くらいかな」

 

 他の世界に対して侵略行為をする可能性がある。

 ゲームとかやってそうな転生者とか居そうだし、悪人を矯正とか開拓とか言うと乗ってくるかも。

 

 ウチの世界にそんな侵略行為の情報は無い。

 目立った動きはフォーブレイの春菜から耳に入る。

 

「それで鏡は」

「リーシアに行ったか…………」

 

 斧は取られたが鏡は守ったらしい。

 んで戦ってる時にリーシアに飛んで行ったとか。

 

 ヒソカが投擲具だし何らかの強制が働いてるのかもしれないな。

 

「色々動きすぎだな」

 

 原作知識から外れてるので多少厄介だ。

 

 

 

 

 

 ★

 

 

 

 

 さて、んじゃやってみますか。

 

「それじゃー式神作りやってみようか」

 

 って事で俺は式神を作ってみる事になった。

 1度やって見たかったんだ。

 

「それでは媒体を」

「これでいいかな」

 

 俺は媒体になる骨を魔法陣に入れる。

 

 シュウウウウ

 

「ねぇ」

「どうした春菜」

「その骨なんなの?」

「骨? ああ、ここら辺歩いてたら拾って武器に入れてさ。そのままドロップ品に出たんだ」

「そういうのやめようよ」

「なんか嘴骨銃剣なんて武器が出たし。ボーナスも良い」

「人間の大腿骨に似てるような気がしたんだけど…………」

 

 え、そうなの? 

 

 シュウウウウ

 

「おいなんか小動物みたいなシルエットだな」

「大腿骨っぽいの入れたからね…………」

 

 シュウウウウ

 

「ウキ」

「猿だ」

「白いね」

 

 アルビノの猿か。

 

 でも何の特殊能力を持っているのだろうか。

 ラフちゃんは幻覚とかだけども。

 

「ウキキキキッ」(話わかるか?)

「ウキ」(うん、わかるー)

「お兄ちゃん?」

「あにさん猿言語はマスターしてるよね」

「まあな。うききき」(よろしくな)

「ウキキキ」(わかったー)

 

 素直な性格だな。

 

「お前猿言語わかるのか?」

「まあね。そのほかの犬や鳥言語は日常会話程度だけど」

「ウキキキキッ」(こいつ童貞臭いな)

「ウキキキキッキキ。ウキキキ」(失礼だな。童貞はステータスだ。つまりこいつは綺麗な体って事なのさ)

「コイツ俺を指差して何言ってるんだ?」

「ああ、【この人ってカッコイイね。僕に紹介してよ】って言ってる」

「ウキキキ」(言ってねーよ)

 

 コイツ腹黒いんじゃないか? 

 初対面の人間を童貞扱いとか酷いよ。

 

「ご主人様ーこの人嘘ついてるよー」

「俺生まれてこの方嘘なんてついた事無いよぉ〜」

「ウキキキ」(無いよぉ〜)

「…………」

「俺は嘘は嫌いだ。それは分かってるよな?」

「わかった正直に言う。お前の事クソ童貞だってさ」

「…………」

「あまりにも失礼だし言いたくなかった」

「…………そうか」

 

 はぐらかしたり沈黙が正解だったのか? 

 

「ウキキキ」(ごめんなさい)

「…………コイツ本当に反省してるのか」

 

 尚文に片手ついて反省ポーズ。

 

 まあいい。

 

「ウキキキ」(んで何が出来る?)

「ウキ」(んーとね)

 

 んで…………コイツは纏が出来てる。

 なんでた? 

 

「ウキキキ」(…………ができる)

「ウキキキキッ」(面白くね?)

 

 

 

 




次回! アルドミティア編へ!
やっと書ける!
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