視点はオールストン ・シーのなのはへと移る。
「なのはちゃんお疲れ様や」
「はやてちゃんこそお疲れ様」
「一旦連絡せなあかんな、この場合はクロノくんよりレティさんがええかな」
「それならユーノくんがさっきしてくれたよ。今は指示待ち」
「おー、流石ユーノ君や。頼りになるわ」
なのはははやてやユーノと協力してオールストン ・シーに陣取った固有型と数体の機動外殻を制圧して、今は本部からの指示を待っていた。
それにしても、と前置きをしてなのはが白いバインドに雁字搦めにされて気を失っている青い髪の少女を見た。
「思ったよりも手強かったね、固有型さん」
「ほんまやな。私一人じゃ多分勝てへんかったわ」
固有型一体あたりにかかるコストは量産型30体分。イリスのようにアクセラレイターを扱うことはできないが、ヴァリアントウェポンならばある程度使うことができる。
そんな相手を対人特化のなのはやフェイトならばともかく、制圧攻撃が得意なはやてでは勝つのは難しかっただろう。
「ほんで、固有型さんの親っちゅうことは、イリスさんはその何倍も強いってことやろ?」
「うん、アミタさんは自分じゃ勝てるか怪しいって」
「キリエさん大丈夫なんやろか」
「わかんないけど、私はキリエさんならできるって信じたいな」
「そやなぁ。まあ危なくなったら通信入るやろうしな」
二人の話題に上がるのは、桃色の髪をした『キリエ・フローリアン』の事。最初はなのはたちと敵対していた彼女。イリスに裏切られたと気づいてしばらくはショックを受けていた様子だった。
しかし、イリスとユーリを取り巻く事件の真相を知ってからは心を入れ替えたように積極的になった。
今回の東京タワーにいると思われるイリスの確保に向かう役目を引き受けたのだった。
わざわざ直談判に来たキリエに最初はクロノも眉を寄せたが、なのはやアミタの助力もあってその大役を任せられることになった。
二人の会話がひと段落ついた時、なのはのレイジングハートへと通信が入った。
「はい、こちら高町なのはです」
『こちら本部、オールストン ・シーの敵殲滅はお疲れ様。はやては近くにいるかしら』
「あ、はいおりますよー、レティさん」
『なら通信し直す手間が省けたわね。二人にはそれぞれ今手薄になっている部隊へと急行してもらいたいのだけれど、構わないかしら?』
レティの問いかけにはい、と返事で頷く。
『ありがとう。まず、はやては沿岸部に急行して欲しいの』
「沿岸部に? それはまたなんでです?」
『海から機動外殻が上陸して来たの。その数は、凡そ三十』
「そらまた、大変ですね。わかりました。八神はやて、融合機リィンフォース現場へ向かいます」
『助かるわ。到着したら現地の部隊と協力しながら、広範囲殲滅攻撃で薙ぎ払って頂戴』
機動外殻はその大きさと装甲の硬さから、ストライカークラスの魔導師、シグナムやフェイト、なのはらをぶつけるよりはやてのような広域型をぶつけた方が有効に作用する。
固有型にはやては対応できないからなのはがフォローに入るように、機動外殻ならはやてがフォローに入る。
これも適材適所、という奴だ。
「レティ提督、私はどうしたらいいでしょうか」
『なのはさんはディアーチェさん達のところへ行ってもらえるかしら?』
「ディアーチェちゃんたちっていうと、ユーリちゃんのところですか?」
なのはが首を傾げた。
話に聞く限りではユーリへの対応はディアーチェ達に一任されており、他の管理局の魔導師は手を出さないことが決まっていた。
これは本人達の強い希望と、戦闘力を見る限りあの三人ならば問題ない、と判断されたからであった。
「私が行くってことは、ディアーチェちゃんたちがユーリちゃんに負けそうってこと、って考えていいんでしょうか」
『ええ』
なのはが眉を寄せた。
ユーリは強い。
機械腕の一撃は強力だし、防御も硬く、素早い。射撃魔法も広範囲かつ高速で、多様な種類のものを使い分けていた。
けれどそれを考えてもディアーチェ、シュテル、レヴィの三人で相手取れば問題ないと感じていた。
直接ユーリと戦ったなのはがそう言うのだからそれはきっと間違いがないのだろう。
なのはが怪訝な顔をしているのに気がついてレティも難しい顔のままは説明始める。
『実は、ディアーチェさんたちとの交戦中にユーリさんの鎧装の形状が変化したの。それに伴ってエネルギーも一気に増加した。三人とも短期決戦を狙っていたこともあって魔力が尽きる寸前みたいで』
「変化、ですか?」
『戦闘力も再生能力もさっきまでとは桁違い。本当はあの子たちとの約束を守ってあげたいけれど、流石に撃墜されそうなのを黙って見ておくことはできないわ』
「わかりました。高町なのは、ディアーチェちゃんたちの救援に向かいます」
『ええ、よろしくね』
こくり、と頷いたレティは通信を切ろうとして、最後に思い出したように言葉を付け加えた。
『後捕縛した固有型だけどユーノ君に頼んで本部へ転送してもらえるかしら?』
「転送ですか? 一応武装隊の皆さんもいらっしゃいますし、見張っとくだけで充分なんとちゃいますか?」
『手間もかかるしそうしたいところなんだけど、そうも言ってられない状況なの』
「それはどういう?」
『……誰かが固有型の解放を行なってるの。いつもシグナムさんたちが居なくなったタイミングを狙って来るものだから対応しきれなくてね』
「それで本部へ転送して対策っちゅう訳ですか」
固有型は魔導師ランクで見ればB〜AAの間というところだろう。守護騎士やなのはたちならともかく、他の武装局員で対応するのは難しい。しかもわざわざ捕まえた固有型を解放されては、埒があかない。
「わかりました。じゃあユーノくんに今から連絡とってみます。まだそんなに遠くに入ってへんはずですから」
『お願いね。後なのはさんには用件がもう一つあるわ』
「私にですか?」
『そうあのね、航空────』
レティとなのはが話しているのを視界の端に捉えながらはやてがユーノへ念話を繋ごうとする。
「はやてちゃんっ!」
瞬間、辺りにモニターが割れる音と、甲高い金属音が響いた。
「なんとか、間に合った」
なのはから突き飛ばされたはやてが慌てたように顔を上げると、周囲を旋回していたなのはのディフェンサーが表面から煙を上げていた。
「まさか、遠距離狙撃……?」
「……みたいだね。レイジングハートがいなければ気づけなかった」
顔を引き締めたなのはが弾丸が飛んできた方を静かに見つめると、何の変哲も無い空間が揺らぐようにして人影を映し出し始める。
「どこのどなたですか。イリスさんの中の誰か、っていう訳ではなさそうですね」
「さて、そう尋ねられても何と答えたものかな。今の私は、イリスでは無いが、ある意味『イリス』であると言える曖昧な存在だからね」
ゆらり、と空間が揺らめくと長身の男性が姿を現した。
短く切りそろえられたダークブラウンの髪。黒とダークブルーをメインカラーにしたイリスのものとどこか似た鎧装。 そして何より緩い笑みを浮かべているにも関わらずどこか空虚なその表情が、その男の不気味さを際立たせていた。
そして、なのははその男の名前を知っていた。
「フィル・マクスウェルさん、ですね」
「ほう、私のことを知っていたのかい? 今まで特に尻尾は見せてなかったと思うが」
「アミタさんのお母さんが教えてくださいました。ユーリちゃんの残したデータのお陰でエルトリアと連絡が取れましたから」
「なるほど、あの子の行動にはそういった意図もあったのか。いや、見た目に反して抜け目のない子だね、ユーリは」
がしゃん、となのはが左腕部固定の砲、『レイジングハート・ストリーマ』をフィルへと向けて構えた。
「投降をして下さい。あなたの目的がエルトリアの再生なら私たちもお手伝いします。だから────」
「再生? まさか。君は私がそんな事のためにわざわざ行動しているとでも思っているのかい」
「違うんですか?」
「ああ違うとも。さしずめ、
彼女、と言ったところでフィルの目がはやてのバインドで縛り上げられている固有型へと移った。
その視線を遮るようにはやてが移動して、なのはへと念話を送った。
「(なのはちゃん、正直に答えて欲しいんやけど、あの人どのくらい強い?)
「(……かなり強いと思う。たぶん、私と互角か、ちょっと強いくらいかな)」
「(そこに私がおってなのはちゃんの勝率は変わる?)」
「(……たぶんそんなに変わらないかも。相手の人がキリエさんみたいな凄い加速ができるなら、だけど)」
「(まあそんだけ強かったら出来るやろうな)」
はやてが頰を強張らせながら手の中にチェーンバインドを待機状態で作り出した。
「(なら今から私はこの固有型さんを連れて
「(この人をここで抑えておく、だよね。大丈夫任せて、何とかやってみる)」
「(悪いけど頼むな)」
はやてがこちらをじっと見つめているフィルの視線を睨み返しながら、ゆっくりと左手を固有型へと向けた。
行くよ、と二人の視線が交わるとなのははフィルに向けたストリーマに、フォーミュラ由来のエネルギーを充填した。
「カノン!」
「チェーンバインド!」
なのはが引き金を引くと桜色の砲撃が空からなのはたちを見つめていたフィルの視界を塞いだ。
その隙にはやてはチェーンバインドを伸ばして固有型の体を鎖で引き寄せて、そして空へと飛び出した。
「おや、ここで逃げの一手、か」
固有型を抱えて空を飛んで行くはやてを見ながらフィルが感心したように呟くと、その視界をさらに塞ぐようになのはは砲撃を撃った。
だが、フィルはそれを危なげなくかわしてみせる。
「私を足止めして固有型の解放を防ぐ、か。合理的な作戦だね。君たちの指揮官は優秀だ」
にこりと笑うフィル。
「大方、君は現行の最高戦力とかそう言ったところだろう? 彼女の信頼具合と、君の自身から何となくわかるよ」
「私より強い人は他にもいます。私にやれることを今やるだけです」
「でも、ここにはいない。そして君は私を足止めできる自信がある、違うかな?」
なのはは何も言わない。いや、正確には何を言えばいいのかがわからない。
フィルはなのはにとって初めて会う類の人間で、全く何を考えているかがわからなかった。
何を考えているのかわからない、という点では彼女の相棒であるセルジオもそうなのだが、セルジオの持つ雰囲気ともまた違う。
(何だろうこの人、
なのはのことを視界に捉えているはずなのに、ちゃんとなのはを見ていないようなそんな感覚。
つ、となのはの頰に一筋の雫が流れる。
「君は私が『アクセラレイター』を使うと思ってここに残ったのかな? まあきっとそうなんだろうね。イリスが使ってたものを私が使わないと考えるほど楽観的な人間には見えないからね」
フィルの視線がまた動き、随分と小さくなったはやての背中を見つめた。
「だけど、残念だったね。君の予想は外れだよ」
「──ッ、カノン!」
そしてまた緩く笑うフィルに、嫌な予感がしたなのははストリーマの砲身に集めたエネルギーでフィルを狙う。
「アクセラレイター・オルタ」
だが、それよりも早くフィルの体が加速した。
なのはの目前からフィルの体が掻き消えて、五百メートル近くあったはやてとの距離を一呼吸の間にゼロにした。
「なっ────」
「返してもらうよ、私の娘だ」
突如目の前に現れたフィルの姿にはやてが目を丸くして、片手の杖で迎撃の魔法を放とうとする。
「クラウソラ────」
「遅い」
フィルが『アクセラレイター・オルタ』と呼んだ技術により行われた加速は容易く音を置き去りにして、はやての首を狙って蹴りを放った。
それが近接戦の経験がほとんどない無防備なはやてへと迫り────
『はやてちゃんっ!』
はやてに
「何らかの仕掛けがあったか」
「優秀な子連れとるんよ」
「ならば彼女が来るまで耐えられるかな?」
はやてがフィルの向こうのなのはを見る。なのはも最速ではやての元へと駆けつけようとしている釜、その距離は未だ遠く、フィルであればなのはが駆けつけるまでにはやてを切り刻んで余りある時間があるだろう。
ふ、と笑ったフィルの手の中に銃と剣が一つずつ現れる。
(ディフェンサーで防御を──)
「アクセラレイター・オルタ」
またもやフィルの姿が掻き消えた。
そして今度はわざと周囲を旋回するディフェンサーへと剣を突き立てた。はやてのディフェンサーは、はやて用にチューンしたCW社特製の盾だ。
それはなのはの物よりも小型化している分機動性に優れ、フォーミュラなどの対エネルギー性能に優れている。
そしてフィルはそれをバターのように
「う、そやろ……」
真っ二つになった盾がその機能を停止させ、驚愕の表情のはやてを無防備にフィルの前に晒した。
「さようならだ、お嬢さん」
フィルが剣を振り下ろした。
なのはでは間に合わない。
はやてのもう一つのディフェンサーも間に合わない。
助けられる武装局員はいない。
守護騎士も今は彼女の近くにいない。
高町なのはの都合のいい覚醒など起こらない。彼女はそれほど見てもいない『アクセラレイター』など使えはしないのだから。
ゆっくりとフィルの剣がはやてへと迫っていく。
そしてはやての体に無慈悲に剣が突き立てられる。
「アクセラレイターッ!」
──直前に一陣の烈風がはやての頰を撫でた。
「はやてさんは私がお守りしますッ! そう、初めてお会いした時に約束したはずです!」
「あ、アミタさんっ!」
アミティエ・フローリアン、推参。
何故アミタが敵が一人もいないはずのオールストン ・シーに来たのか。
その理由はもちろんある。
発端はユーリの救援になのはが行くことになったこと。
結論から言えばアミタはなのはのことを迎えに行っていたのだ。彼女はアクセラレイターによるフェイトに負けない速度での加速が可能だ。
もちろん使い続けと言うわけには行かないが、適度になのはと加速を共有しながら到着を早めることならできる。
故に彼女はなのはを迎えに行っており、突如通信が切れたことを心配したレティがアミタを急行させてくれた、と言うわけだ。
ぎり、とフィルが振り下ろした剣をアミタのヴァリアントザッパーが受け止める。
「やはり、全て貴方の仕業だったんですね、フィル・マクスウェル所長!」
「君は……エレノアの娘のアミティエだね。面影がある」
薄い笑みを浮かべるフィルを見上げるようにしてアミタが睨みつけた。
「貴方は一体何のためにこんなことをしているんですか! キリエを、イリスを騙して!」
「何の為? 愚問だね、アミティエ。そんなもの
「研究のため、ですって?」
「そうさ、この星は
「たかが、たかがそんなことの為に……!」
「ははは、何を下らないことを。いつだって世界を動かすのは私のような革新的な行動を起こす者だよ」
怒りを滲ませるアミタにフィルは余裕を崩さない態度で薄い笑みを浮かべる。
「私、人に心底怒ったことはあまりありませんが、初めて我を忘れそうなくらい怒りを覚えます」
「ほう、ならその怒りでどうすると言うんだい?」
「貴方を、倒しますっ!」
アミタがそこでザッパーを変形。片刃の部分を今より丸みを帯びて歪曲させ、手首を捻ることでフィルの剣を滑らせながら逸らした。
そして体制の崩れたフィルの体を狙ってザッパーを変形させたハンドガンの弾を叩き込もうと構える。
「
だが、フィルのアクセラレイターはアミタの動きを超えていく。
影が霞むような速度で加速したフィルは空中で宙返りをして、その勢いのままアミタの首を薙ごうとする。
「カノン、撃ちますっ!」
けれど、それをなのはのストリーマによる砲撃が防いだ。完璧に意識外から放たれた砲撃に、フィルは回避が間に合わず左足が桜色の奔流に飲み込まれた。
一瞬、フィルの顔が苦悶に歪む。
「──ッ!」
その隙を見逃さずアミタがハンドガンを乱射、フィルの体を吹き飛ばした。
「はやてさん、お怪我がはありませんか?」
「大丈夫、はやてちゃん?」
「なのはちゃんもアミタさんもおおきに。ほんま助かったわ」
アミタとなのはがはやてに駆け寄るとはやては少し照れたように笑った。
「……少し、今のは驚いたよ」
その三人の姿を見ながらアミタに撃たれた腹を抑えながらフィルが緩い笑みを浮かべた。
「あの人、ほんま頑丈やな」
「そうだね、それに私の砲撃も半分くらい避けられちゃったし」
「はやてさん、ここは危険です。お早い離脱を」
「なんやごめんな。後は任せるわ」
はやてが一つになったディフェンサーを旋回させながら飛び去っていくのを背中で守りながら、アミタがハンドガンの銃口を、なのはがストリーマを、フィルへと向けた。
「たしかに『私』では貴方に敵わないのかもしれません」
「でも今は、私も、アミタさんも一人じゃない」
「 「 私たちが、貴方を止めるっ! 」 」
「ふ、くく、そうか、なら性能比べと行こうか」
含むようにフィルが笑うと、体内のナノマシンを稼働、紫のエネルギーをまとった。
それに応えるようにアミタが桃色のエネルギーを纏い、なのははストリーマに桜色のエネルギーを充填した。
「アクセラレイター・オルタ」
「アクセラレイターッ!」
「レイジングハート・ストリーマ!」
東京の海上、『オールストン ・シー』付近で、『フィル・マクスウェル』との戦闘が始まった。
『フィル・マクスウェル』とアミタとなのはが戦っている頃、東京タワーでイリスが一人爪を噛んだ。
「何が、起こってるのよ」
先ほど一度『固有型』はその多くが管理局側に撃破され、そのイリス間ネットワークによる反応は途絶した。
けれど、その後殆どの『固有型』が何者かによって解放された。
されたのはいいのだが…………。
「その全てと通信ができないってどう言うことよ……!」
最初は通信機能の故障かと思った。けれど、固有型の通信が一つ、二つと消えていき、ついに索敵を行わせていた『量産型』とも連絡が取れなくなった。
その状況に苛立たしげに地面を蹴ったイリスの耳に、かつかつ、と一定のリズムで足音が届いた。
険しい顔つきでイリスが足音の方へと目を向けて、はあとため息をついた。
「なんだ、キリエか」
桃色の癖っ毛。それと同色のフォーミュラ。手にはヴァリアントウェポンの変形したザッパーが握られている。
「今さら何しに来たの。私はもう、貴女に用はないわ」
「ーーー」
「なんで何も言わないのよ。何しに来たって聞いてるの」
「ーーー」
「……なんなのよ」
キリエは、何も言わない。
「何だって言ってるのよッ!」
イリスが癇癪を起こしたように手の中にヴァリアントウェポンを変形させた迫撃砲『ブラスター』を作り出して、引き金を引いた。
ナノマシンから作り出されたエネルギー弾は、何も言わず立ち尽くすキリエにまっすぐ向かって、そして空中で撃ち落とされた。
「ははは、少し見ない間に随分元気になったじゃないか、イリス」
「え………………」
その声を聞いてイリスが言葉を失う。
聞き覚えのある声だった。当たり前だ。生まれてから、ユーリに全てを奪われるまで毎日聞いていた声なのだから。
「こうして友だちが会いに来てくれたのに手荒い歓迎をするような子に育てた覚えはないぞ」
声の主は
聞き覚えのある声だった。当たり前だ。キリエと出会ってから毎日思い出そうてしていた声なのだから。
「所、長…………?」
声の主が、にこりと笑う。
見間違えようがない。
イリスの父と慕った人物が、ユーリに殺されたはずの人物が、『フィル・マクスウェル』がそこにいた。
「ああ、久しぶりだね、『イリス』」
因みになのはがストリーマの事を何度か「カノン」って呼んでますが、パンフレット曰く名前を覚え間違ってるらしいですね。なんか微妙に抜けてるね、なのは。
それはそうとしてアミタが主人公ムーブかましてるよね。
さっすがカッコいいぜ!
あれ、この小説の主人公誰だっけ?