機動戦士ガンダム ニュータイプ体験版   作:手無玲惟

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次回は戦闘回だと言ったな?



あれは嘘だ。


(っ・д・)三⊃)゚3゚)'∴:. ガッ





第7話 見る者見られる者

 

 

 

 

 

 

「ガンダム・・・」

 

外には青いガンダム、俺が最初に戦ったガンダムがそこにいた。

 

「じつはこのクーデターは予想していてね。そのために君にモビルスーツを持ってきてもらったんだ。」

 

アレハンドロ氏は横に来ると二つ持っているうちのグラスの一つを差し出してくる。お酒だろうか?

 

「君もどうだい? たしか20になったはずだったね。お酒は大丈夫かな?」

 

「はい、いただきます。」

 

俺は差し出されたグラスを受け取り、口元へ持っていくと少し口にする。強いお酒だ、そしてとても苦い、喉が焼けるような感覚とともにお酒をよく飲んでいた友人のことを思い出した。

彼女、アレンはなんてことない顔をして飲んでいたが正直こんなに苦いものをグビグビと飲む理由がわからない。それは何度酒を口にしても変わらずに思うことだった。

俺が顔をしかめているのをみて、となりのアレハンドロ氏は笑う。

 

「ハッハッハ。これはまだ早かったかな? まぁ、いつか慣れるさ。」

 

むっとして、俺はグラスに残ったお酒を一気に煽る。だが変わらず苦いそして喉が痛い。

 

「あまり急に飲むものではないよ、強い酒だからね。アルコール中毒になったら大変だ。」

 

そう言いつつも彼はリボンズを呼び、新しくグラスにお酒が注がれる。

 

「さて、本題に入ろうか。」

 

彼がそう言うとリボンズが拳銃を取り出しこちらに銃口を向ける。

 

「ああ、そのままでいいよ。これはただの保険だ、君が暴れだしたりしない限り使われることはないから安心するといい。」

 

俺は両手を上げるために手にしていたグラスをおこうとした途中だったが、持ったまま手元に戻す。

 

「コーナー殿、これはどういうことでしょうか。」

 

俺はなぜ急に銃口が向けられているのか疑問に思いアレハンドロ氏に尋ねる。彼は笑みを絶やすことはない。

 

「少し君に聞いてもらいたい話があってね、そのためにここに呼んだんだ。」

 

話が見えてこない、どういうことなのだろうか。

 

「それとこの状況にはどういった関係があるのでしょう?」

 

「その話したい内容が少し特殊でね、聞いた瞬間に君が暴れだすとも限らない。そういったたぐいの話だったからこうやって保険をかけさせてもらった。」

 

彼はそう言ってグラスに口を付ける。強いお酒を一気に煽ったせいか、頭がうまく機能しない。研究所にいたときは悪意が少しでもあれば警戒できていたが、俺も焼きが回ったらしい。

彼が口に含んだお酒を咀嚼した後話したのは、俺には刺激が強い話だった。

 

「私はね、国連の大使という立場ではあるが、ソレスタルビーイングの監視者というものもやらせてもらっていてね。」

 

監視者?それはどういうことだろうか。監視者ということはソレスタルビーイングを監視する立場にいる。ということなのだろうか?監視という言葉から連想されるのはソレスタルビーイングに対してマイナスになる者というイメージではある。

 

「監視者という言葉ではわかりにくいかな? つまりはソレスタルビーイングの行動を監視し、その行動がおかしくなったときに排除するための存在。つまり今のところはソレスタルビーイングの協力者ということだよ。」

 

監視者という存在のことは理解できた。俺はその内容を聞き軽く酔っていた頭も酔いがさめた、ソレスタルビーイングを前にして冷静でいられる自身は正直なかったのだが、頭はそれとは反対に澄み渡っている。さっきまで頭が回らなかった反動だろうか?

 

「それで、ソレスタルビーイングが俺になんの用でしょうか?」

 

「厳密にはソレスタルビーイングではないんだがね。まぁいいだろう。君には私に協力してもらいたいと思っていてね、気づいているだろうが君の後見人であるラグナも監視者の一人だ。君が友人をなくしガンダムに思うところはあるだろうとは思うが協力して欲しい。全ては人類の革新ためだ。」

 

正直、人類の革新なんてものはどうでもいい。そしてなぜラグナ氏とユニオンの国連大使である彼が知り合いだったのかというのも、ラグナ氏も監視者の一人だと聞いて納得する。

 

「ちなみにここでNOと言うと?」

 

「その時は、口封じをするだけだ。君はそんな愚かではないと信じているがね。」

 

また、ラグナ氏のことを彼が出した時点で俺はもうすでに敵対の道はないと決めていたため、質問の前にはもう答えを決めていた。ちなみに質問したのはなぜだか言わなければならない気がしたからだ。

 

「はぁ、俺は何をすれば?」

 

ため息を吐き渋々引き受けたフリをする。特に意味はない。

 

「君ならそう言ってくれると信じていたよ。」

 

アレハンドロ氏はそう言うとリボンズに銃を片付けさせ、懐から記憶媒体を取り出しこちらに渡してきた。

 

「その中には、アザディスタン内のあるポイントが記録してある。これからモビルスーツに乗りそこへ向かってもらいたい。」

 

俺は記憶媒体を受け取り、中の氷が溶けてしまったグラスに口をつける。

 

「ユニオンはそこまでは来ないはずだから安心してくれて構わない。そして、肝心のなにをするかだが・・・」

 

彼は一泊置くとその内容を話しだした。

 

「君にはガンダム以外の機体が撃破された後、壊さない程度に先ほどのガンダムと戦ってもらいたい。いやなに、君の技量を見てみたいのだよ。」

 

壊さない程度に、などと簡単に言ってくれる。

 

「君ならば簡単にできるだろうさ。2機目のガンダムが到着し次第撤退して構わない。そのあとはまたここへ戻ってきてくれ。最終的にはAEUに戻ってもらうことにはなるが、私の連絡が無い場合は今までどおりにAEUの軍人として振舞ってくれて構わない、その任務中にガンダムを撃破してもいいし鹵獲してもいい。その時は彼らには人類を変革する力がなかっただけだからね。」

 

「わかりました。それでは向かいます。」

 

俺は彼に背を向け扉に向け歩き出す。

 

「私たちもあとで君たちの戦闘が見えるところまで行くつもりだ。検討を祈るよ。」

 

俺は彼の部屋を出た後、スワローを隠してある場所へと向かった。

 







アレハンドロさんが脳内で暴れまわる。

( ゚∀゚)<フハハハハハハ、主役はこの私。アレハンドロ・コーナーだ!

とかいつか言ってきそうで怖い。


次回こそ戦闘回!

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