夢の中の妹は   作:夢野裏蜩

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第3話です。

最近、眠くて眠くて

忙しくて忙しくて

投稿が遅れてすいませんでした


夢の中の嫉妬

ダンダンダンダンダン!!!!!!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪

 

 

放課後の体育館から運動部の

慌ただしい騒音と

どこかの教室から聞こえてくる

器楽部の綺麗な音色が

赤く染まった校舎の中で響き

不協和音に変わる

 

そんな中俺は、昇降口の外で友人を待っていた

 

ちなみに、約束の時間から20分過ぎている

おおよそだが、生徒会の仕事で

遅れているのだろう

現に次期生徒会長だし……

 

約束を忘れてるなんてことはない

俺が自暴自棄になっても

まるで諦めずに友達で居てくれた

そんな真面目な奴だ。

 

まぁ、遅いには遅いが

 

空を見上げて赤く染まった雲を見つめる

 

思えば、事故を知った日も

こんな日だった

 

あの頃は、今のように帰宅部ではなく

バドミントン部だった。

必死にシャトルを追いかけて

弾いて返して打って上げての繰り返し

それが楽しかったし、面白かった。

あの日が来るまでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵が、コートの端からこっちの端に

シャトルを上げてきた。

こちらも急いで下がりつつ

シャトルの落下地点に入る。

 

『っッッッ!!!!』

 

落ちてきたシャトルに合わせて

ラケットを少し弱めに振って

ネットの手前にシャトルを落とす

 

だが、相手はすぐにシャトルに追いつき

ネットギリギリで返してくる

 

相手がシャトルに追いつく間に

自分のコートの真ん中に

戻ってきていた俺は、返されたシャトルに

つめよって、今度は相手コートの

奥に向かって上げた。

 

ピピーーーーーーーーーーー!!!!!

 

それと同時に、コーチから

終了、または、停止の合図の笛が鳴らされる

 

もう終わりかな?

 

と時計を見てみると

部活時間も残り少ないが

まだ20分程は時間が残ってる

何時もなら、止まらずに最後まで

続くはずなのだが……

 

 

気になってコーチの方を見ると

いつから体育館に居たのか

うちのクラスの担任がコーチの隣で

焦ったように話してる

 

うちの担任は卓球部の顧問の

筈だよな………なんで居んの??

 

 

疑問が頭に浮かぶと同時に

コーチに大声で呼ばれた

 

なんなんだと思って

歩き始めると、急げと怒鳴られた

何かとんでもない事をしたのかと

思ったが、別段、何かした覚えはない

 

あるとすれば、そう、

提出物を出さなかったことだ

 

まぁ、それでこんなに怒鳴られる

はずがないんだよなぁ

 

駆け足でコーチと担任の前に立つと

酷く青ざめて、焦ってるような顔に見えた

 

嫌な雰囲気と予感がした。

 

 

 

 

『亮太朗、落ち着いてよく聞け……』

 

 

 

 

 

気が付いたら、先生の車に乗っていた

確か、俺以外の家族が事故にあったと

聞かされた時に、車をだしてくれと

言ったんだと思う。

車に乗った後は、何度も何度も

時計を確認した

 

『そろそろだ』

 

先生が言うと同時に

病院が見え始めた。

 

病院の駐車場に入ると

車を入口のすぐ横に止めてくれた

 

先生の意図を察して車から

転がるように出て病院に入る

 

受け付けに怒鳴るように名前を言うと

家族がいる場所の部屋を言われた。

そこを目指して俺は走った。

後ろから走らないでください!!

という声が聞こえたが無視した

 

そして、たどり着いた。

 

ドアノブを乱暴に下げて

ドアを開く。

ソコに居たのは、いや、あったのは

白い布で隠された3人の人間

 

 

部屋を間違えたかもしれない

 

実は親や妹じゃないかもしれない

 

ドッキリかもしれない

 

様々なそうあって欲しい

想像で作られた現実が頭の中で回る。

 

不思議と足が前に出た。

横たわった3人に近づいていく

まるで、自分が自分を制御する事が

出来なくなったようだった

 

腕が伸びて3人のうち、妹と

思われる子の顔を隠す白い布を

ゆっくりと引き剥がす。

 

 

視界が歪んで揺らめく

 

 

 

 

涙が自然と出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手が震えた

 

 

 

 

 

 

どうしようもない絶望と悲しみが

理不尽に対する怒りが

塊となって口から出てきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……ぁ……ぁあ…………あぁあぁああああああああぁあぁぁぁぁぁあああああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

その後の事は覚えてない

後から来た先生や医者、看護婦曰く

地面にうずくまって泣いていたそうだ

 

 

 

 

そこまで思い出すと

後ろから声がした。

 

「すまない、遅れてしまった」

 

聞きなれた声。

ハッキリしていて、ゆっくりとした

聞きやすい発音。

振り返ると、白い縁のメガネをつけて

大学生なのに制服をピチッと着た

次期生徒会長の真面目な友人

石田 薫がそこに居た

 

 

「謝らなくていいよ、カオル

気にしてないし」

 

そういうと、相手が俺の隣に立ち

一瞥すると歩き出す。

 

急いで欲しいのと、

あまり公衆の面前で

口にしたくない話題が

ある時の合図だ

 

俺は薫の隣に駆け寄り、

相手のスピードに合わせて歩く

 

 

「さて、今回貴様を呼んだ理由は

分かっているよな??」

 

 

「……どうせ、また、漫画とかだろ?」

 

「その通りだ。」

 

 

そう、薫はアニメや

漫画が大好きだ。

 

自分の気に入ったアニメや

面白いと思った漫画を俺に教えては

貸してくれたりもするように

最近なってきていた

 

まれに、趣味を押し付けてすまない

とか言うけれど、実際暇だし

全然構わないのだ

 

「今回はこれだ」

 

相手がカバンの中から

ビニール袋を取り出して

中身を見せてくる

 

「えーーっと、これなのか?」

 

ビニール袋の中にあったのは

DVDのパッケージだ。

タイトルは

 

[白魔法少女!ラリルレ♥ロリナ]

 

だった。

 

 

 

 

 

「おいやめろ、亮太朗

俺をそんな目で見るんじゃない」

 

「いや、だって、さすがにこれ」

 

「馬鹿物!!見た目で判断するな!!

この作品がどれだけの

名作なのか知らんのか!?」

 

「いや、見たことないし…」

 

 

流石に女児アニメは見ない。

まぁ、昔は地獄少女とか

2人はプリキュアとか見てたけど

それも七 八歳くらいの時だ

 

あれ?年齢的に結構やばい??

 

 

「構わん!見ろ!そして、感想を

500文字以内で述べろ!!

でなければ貴様を生徒総会で

死刑にしてやる!!」

 

「なんで、生徒総会で

死刑が存在するんだよ」

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>☆

 

あの後、ビニール袋を渡されて

それぞれの家に続く帰路について帰った

 

家に帰った後、俺は飯と風呂をすませて

テレビの前のソファに座っていた

 

俺の隣に置かれたビニール袋から

[ラリロリ]

(白魔法少女!ラリルレ♥ロリナの略)

のDVDを取り出して、第1巻の裏で

話の内容を確認する。

内容としては、いたって普通の

魔法少女を題材としたアニメのようだ

 

「見るか」

 

 

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

視聴をし始めて

数時間たった。

 

 

感動した

 

中身がとても濃く

主人公のロリナが記憶喪失に

なってからの仲間たちの支え合いが

とてつもなく感動した

 

次のDVDを入れようとしたが

ふときになって時計を見てみた

 

既に短針が11時をまわっていた

 

どうやら、あまりの名作ぶりに

時間すら忘れてしまっていたらしい

 

あと半分程残っているが

また明日の楽しみとして取っておこう

 

そう思い、俺は自室に戻るのも

面倒だと思い、ソファに倒れ込んで

寝るのだつた

 

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

 

 

「………………お…ちゃ…」

 

 

気だるさと温もりの中で

声がした。

 

というか、え?お茶?

 

 

「お………に………ちゃ…!」

 

 

 

鬼茶??

 

よくわからない単語が

光のさす世界に俺の意識を

引っ張りあげて行った

 

 

「起きてよ!!!お兄ちゃん!!!」

 

 

 

なんだか、主人公が死んだ時に

ヒロインが言いそうなセリフで目が覚めた

 

枕元で膝立ちになって夢の産物の

妹、リンは俺を揺らして

起こしていたようだった

 

「おはよ!!お兄ちゃん!」

 

俺と視線が合うと、妹は

嬉しそうに笑いながら

そう言った。

 

「ん、おはよ」

 

寝起きだから元気に返せない

いや、起きていても、

元気でいる方法を忘れたのだから

妹のようにハツラツと言い返せない

 

 

「お兄ちゃん、今日も遅かったね」

 

 

少し妹の目が細まりながら

俺をジトッと見てきた

 

なんの事かよくわからないので

頭を傾げてわからないという

意志を表現してみると

 

 

「最近、私に会いに来るのが

だよ…………!」

 

 

いじけたような口調でそういう

そして、 相手のその言葉に

納得してしまった。

 

「確かに、遅くなったな」

 

 

ぼんやりと天井を眺めつつ

ポツリという。

いや、相手の目を見るのが

怖いだけかもしれない

 

「確かに、じゃないよ!!

ねぇ、何してるの??

なんでこんなに遅いの???!」

 

「お前は母さんかよ」

 

昔は、遅く帰る度に

そう言われていたような気がした

 

 

「違う!!私は!

お兄ちゃんが何をしていたのかを

知りたいの!!!」

 

 

なんだか、ヒステリックに

言われてる気がした。

 

そして、自分のしていたことを

言う必要はないと思った

 

 

「別に?変なことは……」

 

「別にってなに!?」

 

「は、いや、」

 

「なんで?なんで答えてくれないの!?

お兄ちゃん!教えてよ!!」

 

妹が立ち上がって

ソファで寝転がる俺の顔を覗く

目に光が無いのは、

光源が真上にあるからだろうか?

 

にしても、俺の脳みそは妹をどうしたいんだ

 

と、夢を見せる脳に問いかけつつ

 

「わかった、わかったよ

説明するから、少し静かにしろ」

 

 

というと、妹は

また枕元で膝立ちになる

ソファに座り直して

相手の方をむく。

 

 

目に光は無かった

 

だが、膝立ちになったことを

聞く合図だと受け取った俺は

妹に大体の出来事を告げる

 

「まず、遅くなったのは

約束の時間に遅れた友達のせいだ。

アイツ、生徒会の次期生徒会長なんだよ

多分、それで俺もアイツも帰る時間が

大幅に遅れた。

まぁ、雑談しながら歩いたから

っていうのも一つの理由

んで、次に…………」

 

と続けようとしたら、妹がさえぎった

 

 

「お兄ちゃん、そのオトモダチの名前は?」

 

 

「カオル」

 

 

「………続けて」

 

 

「?……とりあえず、

カオルは最近になってから

俺にDVDとかを貸してくれるようになった」

 

俺はチラッと

枕代わりにしてしまっていた

DVDの入ったビニール袋を見た

 

 

「で、それぞれ家に帰って

俺は貸してもらったアニメを

見てたんだが、思いのほか面白くて

気が付いたら11時を過ぎてた」

 

 

と説明したは良いとして、

妹の目から光が消えていた

ひどく濁っていて、

よどんでいて、漆黒の目

 

「お兄ちゃん……」

 

初めて聞く声だった

いつもの鈴が鳴るような声じゃない

ドロドロと絡みつくような声だった

 

「なんで、ワタシ以外のオンナと

帰ったり、好きなものをキョウユウするの?」

 

妹はユラりと亡霊のように立ち上がる

 

「どうし………お兄ちゃん……私のもの

……じゃま…………コロさないと」

 

 

ブツブツと呟きつつ

目の前で光のない目で

俺ではなく何処か虚空を見つめる

ような妹。それを見て、俺は

恐怖を覚えつつ、相手の間違いを訂正する

 

「あ、あのな、カオルは男だぞ」

 

 

「………コロ…………え?」

 

妹の拍子抜けしたような声

キョトンとした顔と共に

目に光が戻ってくる

 

「お、男の人なの??」

 

 

「なんで俺に女の友達がいると思うんだよ」

 

 

「へ!?だ。だって、お兄ちゃん

面倒見とかいいし、顔も黙ってれば

カッコイイから」

 

「おい、黙ってればってなんだよ」

 

ジトッと、妹を見ると、目を逸らして

乾いた笑いを浮かべた

まったくと呟きつつため息をつく

 

「えへへ、そっか

そっかぁ……えへへ」

 

 

「………なんだよ」

 

 

ニヘラァと嬉しそうに笑う

妹が不可解で問いかけたが

 

「へぁ!?、な。なんでもない!!」

 

誤魔化された

 

「あっそ、で?

これ見る??貸してもらったアニメ」

 

枕代わりにしていたのはさておき、

妹にパッケージを見せる

 

微妙な顔をされた

 

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

目が覚めると、朝の7時半だった。

 

微妙な顔をされた後、

アニメを見させると

とんでもなく食いつき

 

最終回では妹は泣いた

 

俺は泣きかけた。

 

最終回では、ロリナが

最愛の人とラスボスに挑み

無事、倒すのだが、

ロリナは最愛の人に

その思いを打ち明けることなく

死んでしまう

 

その時点で、妹は泣き怒っていた

 

俺は泣きかけたのは、

妹の泣き怒りに驚いたからだ

 

まぁ、所詮夢だから

この現実のアニメとは違う

結果なんだろうから、

こっちのアニメも楽しもう

 

とりあえず、スマホを取り出して

カオルに半分まで見たと伝える

 

とりあえず、朝食を作ろうと

俺は台所に立った

 

 

 

この日、家に帰ったら、

夢で見た内容と現実のアニメの

内容が、少しも違わずに

同じだったことに

この時の俺はまだ、気が付かない

 

 




登場人物

岩山 亮太朗
・アニメとか結構すき


岩山 凛
・ラリロリの内容と自分が被った


石田 薫
・次期生徒会長
・クラス委員長
・書道部
・アニメ漫画オタク


シジミ食べさせるの忘れた

次回こそシジミを食べさせるぞ!

次回
「夢の中の疑問」
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