アズールレーン とある世界線にて   作:Scorpion

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前回のあらすじ
重桜の高官と会談。
若松第2基地の指揮官として着任することとなった。

ゲーム本来のチュートリアルと少し違います。
ご了承下さい。


第2話-1 基礎事項

13:00 若松第2基地

剣征「ここが…」

 

剣征は目の前にある小ぢんまりとした施設に目を向けてそう呟いた。

 

剣征(さて、中に入れば誰かいるだろう。二重の任務、こなしてみせなければな。)

 

改めて決意を固め、中に入っていった。

 

13:05 指揮官自室

??「貴方が指揮官…ですか?」

剣征「あ、はい。ついさっき着任したのですが…貴女は?」

綾波「綾波…です。いわゆる初期艦です。どうぞよろしくです。」

剣征「綾波さんですね。僕は相原 剣征といいます。これからよろしくお願いします。」

 

綾波と名乗った少女に自己紹介しながら、

剣征(これが、艦船。戦いのために生み出された兵器…か。どう接していくか、おいおい考えるとしよう。)

と考えていると、

 

綾波「指揮官には、これからチュートリアルをしてもらうのですけど、綾波だけでは出撃できないのです。」

剣征「それはいったいどういうこと何ですか?」

綾波「綾波達は出撃の際、前衛艦と主力艦それぞれ3隻ずつで行動するのです。最低限の戦力として行動も出来るのですけど、それだと1隻主力艦が足りないのです。」

剣征「つまり、主力艦がいれば出撃が出来るようになる…ということですか?」

綾波「正解です。なので、チュートリアル1番、《建造》をしてほしいです。」

剣征「なるほど。それでその建造というのはどこで出来るんですか?」

綾波「案内するので着いてきてください。こっちです。」

 

剣征(ここに来て運要素が絡むか…どうにか来てくれる事を祈るか。にしてもすでにチュートリアルが始まっていたとは驚いたな…)

 

13:15 艦船建造所

??「綾波、どうしたにゃ」

綾波「明石さん、チュートリアルです。」

明石「にゃるほど。ということはそっちの人が指揮官かにゃ?」

剣征「あ、はい指揮官の相原です。綾波さん、そちらの方は?」

綾波「この母港の建造担当の明石さんです。」

明石「工作艦、明石にゃ。よろしくにゃ~。」

剣征「よろしくお願いします。明石さんはここの所属艦何ですか?」

明石「まだ、所属艦ってわけじゃないにゃ。それも近いうちに教えるから、さっさとやっていくにゃ。」

剣征「あ、はい。」

明石「やり方は簡単にゃ。このメンタルキューブと資金を使うにゃ。今回は明石が持ってやるにゃ。…ん?主力艦建造?こんなの無かったような気がするにゃ…まあいいにゃ。それじゃ指揮官、開始ボタンを押すにゃ。」

剣征「こう、ですね。」

 

メンタルキューブと資金を人一人が余裕で入れる個室に置いて、開始と書かれたボタンを押すと、4:30:00と扉の上に出てきて、カウントが進み始めた。

 

綾波「明石さん、これ…」

明石「一発で引き当てるにゃんて…こりゃとんでもない人が指揮官になったにゃ~…」

剣征「あの、それってどういう…」

明石「知りたくば高速建造材を使うにゃ。これを使えばどれだけ建造時間があっても、即完了できる優れものにゃ。」

剣征「分かりました。使ってみます。」

 

明石から手渡されたドリル型の物体《高速建造材》を鍵穴らしきところに差し込みひねる。

そこから出てきたのは―――

 

翔鶴「重桜艦隊の[被害担当]翔鶴です。よろしくお願いしますね。うふふ♪」

 

白い髪で袖が名前にある鶴の羽のようなデザインが施された着物を着ている女性がそこにいた。…なぜか被害担当という言葉がやたら強調されているように聞こえたがそれはおいといて、

 

剣征「…よろしくお願いします。指揮官の相原です。」

綾波「初期艦の綾波、です。よろしくです。」

翔鶴「はい。…あら?この感じ…ここはまだ出来て間もないみたいですね。ふふふ、主力一番乗りですね♪これは運がいいです♪私の力、存分にお使いくださいね?」

剣征「はい。もちろんです。」

剣征(翔鶴…確か五航戦やマリアナ一航戦という呼ばれ方があったか。…一発で引き当てるなんて、と言っていたがこういうことだったか。だが、薬に反応は無し。ということは違う、か。先は長くなりそうだ。)

 

明石の発していた言葉の意味を理解した剣征は喜びつつも右ポケットを見て、少し落ち込んだ。

 

13:25 指揮官自室

綾波「では次のチュートリアルです。さっき着任した翔鶴さんを艦隊に組み込んで、海域に出撃するのです。」

剣征「ちなみにそれのナンバリングは…」

綾波「戦闘行動中も含めるなら7番まで進むです。今回はそれでチュートリアルは終わりになるです。」

翔鶴「初戦闘ですか、ちなみに相手の情報は?」

綾波「今回は模擬戦ということで、量産型が大部分の戦力みたいです。ボスは二航戦の二人みたいです。」

翔鶴「あー蒼龍先輩と飛龍先輩ですか…やれるだけやってみましょうか。」

剣征「了解です。それじゃ作業に取り掛かりますね。お二人はこちらの準備ができるまで部屋で待機していてください。」

綾、翔「「了解」」

 

部屋から出た二人を見送ると、連絡用の携帯を取り出し電話を掛けた。

 

結城『やあ、剣征。転送は上手くいったかい?』

 

数時間ぶりに聞いたとても緩い声が耳元に入ってきた。

 

剣征『ああ。今は若松第2基地というところで艦隊チュートリアルをこなしている。どうやらしばらくはここで過ごすことになりそうだ。』

結城『それは羨ましい。どうだい?そっちでハーレムでも作ってみたら?』

剣征『そんな気など無いと分かっているくせに。』フフッ

結城『そうかもしれないねぇ。…身を固めるつもりは本当に無いのかい?』

剣征『俺は世界を旅する身だ。連れが居たところで迷惑しかかけられんよ。』

結城『なるほどねえ。これからどうするんだい?』

剣征『オブザーバーというやつに連絡を取る。近況報告は大切だろう?』

結城『了解。旅の無事と武運長久を祈っているよ。』

剣征『感謝する。それじゃ。』

 

電話を切ると同時にまた別のところへ掛ける。

 

オブ『あら、もうかけてくれるなんて何かあったのかしら?』

 

どことなく嬉しそうな声が響く。

 

剣征『とりあえず基地へ着任したことの報告だけだ。そっちはどうだ?』

オブ『部下が当たりを引いてね?反応の出た艦船を1隻拿捕できたらしいの!』

剣征『落ち着け。その艦船の所属と名前は?』

オブ『あら?ナンパでもするつもり?』

剣征『そんなつもりは毛頭無いが、これからの任務のためだ。聞いておきたい気持ちがあってな。』

オブ『そういうことなら良いわよ。ユニオンのアーク・ロイヤルって奴。何か駆逐艦駆逐艦うるさくて困ってるのよ。』

 

俗に言うロリコンって奴か、と心の中で思いつつ

 

剣征『少しすれば落ち着くだろ。何かあったらまた連絡する。それじゃあ。』

オブ『ええ。待ってるわね。』

 

電話を切り、チュートリアルを終わらせるべく剣征は二人を呼び出した。




この作品は1話を数パートに分けてお送りすることがあります。
次回は戦闘に入ります。
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